言い訳を山のように用意して望んだチェアスキーチャンピオンチップDay1。
ところが、戦場では誰ひとりまともに取り合ってくれませんでした。
「とにかくお前は嘘つきだから」
「どうせ、ドヤ顔でフィニッシュ切るんだろ?」
「うるさい。今、2着は誰が来るかで盛り上がってるんだ」
....だれもまともに相手してくれない(^^;
1本目インスペクション(コース下見)10分前。
どうせ孤独になるなら、徹底的に引きこもってやる!
σ(^^はただひとり、スタート脇でコース前半を眺め下ろします。
誰も取り合ってくれない不安をさらに募らせるコース。
そのターンインターバルは大変細かく、
旧規定のR27でも苦労しそうな窮屈さを感じます。
何本か走ったフリー滑走で、表現したくても出来なかったターン弧。
光景を眺めているだけで、5旗門目のコースアウトが目に浮かびます。
大会アナウンスがインスペクション開始時刻を告げます。
真っ先にコースに入るのは、昔からのσ(^^の流儀。
ノンストップ横滑りor斜滑降の独特な調整に入ります。
スタートハウスからの光景は散々眺めていたので、
2~3旗門目までのセンターラインを確認するだけでオゲ。
4旗門目でトップスピードに達した想定で、5旗門目を睨む。
「あ、ダメだコリャ(^^;」
やはり、R27なら出せるはずのレーシングスピードがイメージ出来ない。
間違いなく、大ドリフト大会になってしまう。
4輪ならいいんですよ。
横を向くことは減速要素だとしても、アクセルでそれなりに加速できるから。
スキーはそうも行かなくて....
横向いて減速、加速度を殺す、そして低速から自然落下という、
最悪最低の無様さをさらけ出すことになります。
やだやだ....
12旗門目までは、単純なオープンゲート。
その後、右方向に斜面の向きが変わり、
落ち込んでさらに左方向へ切り返し。
右に方向を変える局面は、「平地?」と思えるような緩斜面です。
ここでスピードを繋げられなければ、カメ同然の低速歩行をしなければなりません。
スタッフもいっぱいいるところだし、観客もそれなりにいらっしゃる。
ここで「カメ」になって静かに滑っていたら、
誰かが「プッ(笑)」と吹き出してもその音が聞こえるに違いない(^^;
やだやだ....
とは言え、ターン弧が繋がるイメージはないし、
緩斜面主体のレースバーンで、
「まっすぐ行って谷側で向きをきっちり変えてまっすぐ立ち上がる」
なんて事は出来るはずもありません。σ(^^;ガヘタッピナダケデスガ....
流れるようなインスペクションも、
流れるようなイメージを作ることは出来ませんでした。
なんてこったい....
σ(^^のインスペクションの流儀はもう一つあります。
フィニッシュエリアの平坦部分のネット際で、
レーススタートをイメージして頭の中で走ります。
どれだけ思い返してみても、狭くて窮屈なゲートが次から次と向かってくるだけ。
まるで、現役時代に混ぜてもらってたナショナルチームのトレーニングと一緒。
そういや、当時も窮屈なゲートを散々走らされていたなぁ....
その時思い浮かぶのは、かつての師の言葉。
「いいか?何が何でもトップスピードで落ちていけ。
何があってもねじ込んでいけ。そして、耐え続けろ。
それがLW12-2の仕事だ!」
無理!!!(^^;
どう考えても、新板ぶっつけで出来る芸当じゃありません。
となれば、「いかに減速要素を減らすか」がキモになります。
今、出来ることはひとつしかねーな....
消去法全開で組み立てた滑りで、もう一度イメージ。
想定されるフィニッシュタイムを頭の中でクリアして、インスペクションを終えました。
その滑りで走り終えれば御の字。
その時の順位はケセラセラだ(^^;
大会時刻はインスペクションの終了を告げていて、
いよいよ1本目スタートまで15分となりました。
スタートハウス横でたたずむσ(^^;。
その付近で談笑の花を咲かせる参加選手たち。
かつての戦友たちは誰ひとりとしてエントリーしていない大会。
なんてときめかないレースなんだろう....
「ろぼさん!お久しぶりです!」
ふさぎ込む背中に聞き覚えのある声が。
ふりかえると、そこには狩野選手と夏目選手。
押しも押されぬジャパンチームのメンバーふたり。
なんでも、この大回転(GS)で前走を務めるんだとか。
懐かしい笑顔をみて、少し和んだσ(^^でした♪
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