一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2010年4月30日金曜日

大型連休....

ようやく始まりましたGW。

とは言っても、入っている予定は1日の歯の治療のみ。


アスリートは歯が命!などと言いながら、

四半期ごとに歯の定期検診を受けております。

かみ合わせは悪い方ではないのですが、

シーズン中に歯のトラブルがあっては、

とってもまずいことになります。


とは言いながら、1日は虫歯の治療なのです。

まだまだ軽い程度の虫歯でしたが、早めに見つかって良かった(^^


冬場はどうしても、歯の状態に対して無頓着で....

菅平へ向かうのは夜走りで、運転中は、無意識のうちに体は緊張状態。

旅のお供は缶コーヒー。到着と同時に歯磨きもせずパタンキュー。

これじゃ歯にいい訳ないですね(^^;


ちなみに通っている歯医者さんは、竹屋町森歯科クリニックさん。

ご近所で、なかなかに相性のいいところだと思っています。

2010年4月29日木曜日

だらだらとした話に(以下略)....

0.032秒の動作の遅れがターンごとに発生していると書きました。

滑走ラインの誤差で、7.2cm。

ここで確認しなければ行けないことは、7.2cm誤差があるのだから、

その分だけ早く動き始めればいいのか?ということです。


スキーのターンというのは、

誤解を恐れずにいうと、倒せば倒すだけ深く回ります。

理想とするターン弧があって、0.032秒の遅れから

スキーを倒している時間が長くなってしまい、7.2cm小さく回ってしまう。


でも、ただ単に早く動くだけでは....

「動く」ということは、脳の指令が神経を通るわけです。

新たな指令が出るということは、

そのたびに0.032秒のロスが生まれるということになります。

それではつまらないです。


ということは、その7.2cmだけ早く動くのではなくて、

7.2cmの誤差の分だけ、初めからラインを決めて、

大きく回ってターンを仕上げるという作業を、一発で決める!


その、0.032秒の遅れを予測し、

予測したラインでターンを決めておけば、

神経伝達速度によるタイムの遅れの蓄積、

つまり0.55秒の短縮が図れるわけです。

そして、その修正を小脳が覚えてしまえば、

それは新たな「引き出し」が出来ていくということです。


さあ、これでσ(^^も0.55秒のタイム短縮が約束されたぞ!

 妻「そんなことより、もっとミスを減らせって....」

ごもっともです....


昔、聞いたこと、それを今さらですが引っ張り出して考えてみる。

その時はピンと来なかったことも、あとになっていいきっかけになる、

そんなこともたくさんありそうです。

そんな積み重ねも、「引き出し」を作るいい刺激ですね。


ここまで、本当にだらだらと書いてきましたが、これらはものすごく単純に考えて、

全ての旗門を理想とするターンで結んだ場合の仮定で計算した数字ですし、

Profileにも書いている通り、σ(^^;の長所は

「大雑把で狂いのないおおらかな計算」ですので、

現実の理論としてはきっと世に出せるようなものではないと確信しています(^^;

ですので、どうか鵜呑みになさらないよう(笑)


最後に....

結局、支離滅裂な終わり方になってしまったこのシリーズに

最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

これからも、思いつきで始まるシリーズを懲りもせず書き連ねると思います。

あらかじめ謝っておきます(^^;

2010年4月28日水曜日

ちりも積もれば山となるらしい(以下略)....

(いきなりですが、おことわりです....)
神経伝達速度」の回でだらだらと計算していましたことについて、
勘違いから来る計算ミスに気がつきました。
訂正の上、お詫び申し上げます....

(気を取り直して....本文)
積もり積もったこと、小銭であればちょっとした小遣いになりますが、

小さな失敗が重なると、真綿で首を絞めるように

取り返しのつかない状況に陥ります。



滑ってて失敗したこと、暴れるスキーのリカバリを失敗したということはもちろん、

第1回で書いた0.55秒のロスもそういった類のものになってきます。

そのロスを防ぐのは、やっぱり引き出しの数の多少でしょうか。


インスペクションで確認したコース、想像力をふくらませて攻略法を決める。

でも、その攻略法が完璧にはほど遠かったとしたら、

「えーい、行ってしまえ!」的に突っ込むしかないでしょう。

つまりそれは、想像の及ばないスピードでターンをすることになります。


「えーい、行ってしまえ!」が、「わかんないけど、行けるはず!」であれば、

クリアできる自信がよりあるということでしょう。

その自信があれば、スキーが跳ねた取られた落とされたといった状態になっても、

ロスは少なくリカバリできるはずですし、

もしかしたら、最高のスピードで最高のターンが出来るのかも知れません。

「行けるはず!」「行ける!」という自信や確信は、

前回お話しした「引き出し」の質と量によるということです。


さて、「行ける!」というのは、飛び込む旗門に対しての

処理方法を収納している「引き出し」から出て来る思いですが、

失敗することなくターンを決める自信に基づくもので、

0.55秒のロスはそれだけでは回避できません。


では、神経伝達速度のロスを回避するためにはどうすれば?

まずは、一番たくさん、かつ、素早く、情報が

神経を伝わる状況を作らなくてはなりません。

その最も効果的な方法は、神経の束を太く(神経の本数を多く)することですが、

成長期に入った子どもでなければ、現実には無理でしょう。

成人であれば、最も効果的な方法は保温ということらしいです。

外気に影響を受けることのない平熱の体温が最も神経伝達速度が高いそうで、

考えてみれば、外気温が寒く体が温まっていないときには、

体の動きが悪いような....考えすぎ?(^^;


そもそも神経の伝達や伝導といったものにはメカニズムがあるわけですが、

それを理解し、そのメカニズムを助けるサプリメントなんかを適切に摂取し、

体調管理にこれ以上ない注意を払い、などといった方法もあるのでしょうが....

そこまで突き詰める自信はありません(^^;


さて、このもともとある身体的特徴としてのロス、その積み重ねの遅れ。

それが0.55秒という時間。これをなんとか縮めることが出来れば....


次回、「だらだらとした話にお付き合いいただきましてありがとうございます。
     疲れただけで大した中身でなかったような(^^;....」で、完結です。

2010年4月27日火曜日

まだ、こんなヤツがいる....

久々に振り込め詐欺メールが来たので、晒しておきます。


㈱クリアポスト

03-3797-5332

顧客担当の柳田と申します
早速ですが、本題に入らせて頂きます。
現在お客様がご使用中の携帯電話端末より、認証ネットワーク事業者センターを介し以前にお客様がご登録されました
『着メロ』
『ニュース』
『天気予報』
『ゲーム』などの
『有料情報サイト』
『特典付きメルマガ』
『懸賞付きサイト』
等における無料期間内等で退会手続きが完了されていない為、ご登録料金及びご利用料金が発生しており現状で料金未払いとなった状態のまま長期間の放置が続いております。
当社はサイト運営会社より依頼を受けまして、
料金滞納者の個人調査、悪質滞納者の身辺調査などを主に行っております。本通知メール到着より翌営業日(営業時間内)までにご連絡を頂けない場合には、ご利用規約に伴い。①個人調査の開始(悪質な場合は身辺調査の開始)②各信用情報機関に対して個人信用情報の登録、③法的書類を準備作成の上、即刻法的手続(強制執行対象者等)の開始、
以上の手続きに入らせて頂きますので予めご了承下さい。
※退会手続の再開、お支払いのご相談等をご希望のお客様は、柳田までお問い合わせ下さい。尚、本通知は最終通告となります。
営業時間、月曜~金曜
午前10時~午後7時迄、土曜午前10時~午後6時迄、日曜日=休日


いくつかのブログでも、全く同じ文章で上のメールが来たとの記事がありました。

もう、何もかもがあり得ない内容でありますが、

どうか、このような詐欺メールに引っかかることのないようご注意ください。


しかし、考えてみればこういった行為で金銭の詐取が、

いまだに横行しているというのも驚きです。


そういえば、この手のメールがはじめて来たときには、

確かに焦りましたねぇ....

一呼吸おいてよくよく読むと、矛盾だらけであることに気がついて、

さて、どうやって反撃してやろうかなんて考えたものです。


最近はとんとご無沙汰な内容のものでしたので、記事にしてみました。

この(株)クリアポスト様は、どうやってσ(^^のケータイアドレスを知ったのか、

非常に興味があります。

きっと、世の中の闇は深いって事でしょうね(笑)


ところで、最近不動産の斡旋を勧める電話が、

携帯電話によくかかってきます。

しかもフルネームで....

これもどこから電話番号を入手しているんだろう....

ドコモさん、気になりますよねぇ(笑)

頭でっかちのヤツは(以下略)....

前回までは、小脳に蓄積された情報、

つまり、「引き出し」についてお話ししました。


では、その「引き出し」作りには、どうすればいいのでしょう。


小脳は、有効的に大脳の情報を利用しているということを書きました。

では、大脳に蓄積される情報とはなんでしょう。


ひとつには、技術論ですね。様々な理論、スキーであるならば、

滑り方、スキーのたわみ等の用具の操作とその調整、

雪面とワックスとのマッチング、滑走ライン、体の動かし方....

いくらでも出てきます。


ふたつ目には練習の記憶。スピード感、ターン中の挙動、

走りたいラインと実際のラインとの誤差、気温、天候、体のコンディション....

これも色々あるでしょう。


みっつ目は、ひとつ目とふたつ目をすり合わせた分析、その整理と再調整。


よっつ目に、分析、整理された情報から導かれる想像力とそれに基づく準備。


こんなところでしょうかね。


ひとつ目の技術的な情報は、ゲレンデにいない時間に出来ますので、

しっかりと頭にたたき込んで、用具の調整が必要であればしっかりと行う。

いくつかテストしてみようと考えたパターンは、

それを試すことの出来るように練習内容を組み立てておく。


ふたつ目、1本1本の滑走について、

何もかもを練習後に思い出せるように記憶しておく。

気持ちいい滑りだったり、やたらめったら怖いだけだったりと、

σ(^^;にとっては、これがなかなか難しいのですが。

限りある練習時間の中で、どこまで覚えていられるかが、カギとなります。

また、ビデオ撮影等、後で確認出来る情報を記録しておくことも有効です。

ビデオ撮影が難しければ、仲間同士でどのような滑りだったか、

伝え合うこともいいでしょう。


練習中の次の滑走までの時間や練習後の自由時間などで、

みっつ目の分析と整理を行います。

ビデオを見ながら記憶を詳細にたどり、技術的な準備の結果を導き出す。

また、仲間同士コメントし合い、求める方向に間違いがないかと意見し合います。


よっつ目、滑り方に間違いがなければそれを深く掘り下げ、

違っているようならその修正をし、次の練習に備えます。


そして、それまで積み重ねたことや想像力が豊かで正確あればなるほど、

アルペンという競技では有利な「引き出し」ということになります。


アルペン競技は、その直前に旗門セットされたコースを、

インスペクションという下見のみで本滑走をしなければなりません。

ちなみにインスペクションでは、ずるずると横滑り等の、

ゆっくりとしたスピードで行わなければならず、

練習のための滑走は認められていません。

また、アルペン競技では、海外のごく一部のレースを除いて、

全く同じコースが出現するということはないのです。

モータースポーツのジムカーナでは慣熟歩行にあたるものが、

インスペクションだと言えば、ご理解頂ける方もおられるかと。

ぶっつけ本番のレーシングスピードで、全く経験のない旗門セットに、

下見のみで飛び込むということは、実はとんでもなく難しいものなのです。


でも、トップ選手達はそういった作業をほぼ完璧にこなし、

抜群のタイムをたたき出します。

なぜそんなことが出来るのか?

それはつまり、今回書きました「引き出し」作りの作業を、

ひたむきに、かつ、地道に繰り返して手に入れた大脳の情報と、

それを余すところなく有効に利用した小脳との連携のたまものなのです。


目指せ!頭でっかちなこまねずみ(^^


次回は、「ちりも積もれば山となるらしいけど、ロスがつもれば負けになる」です。

2010年4月26日月曜日

引き出しはひとつしか持っていない(以下略)....

σ(^^;の引き出しには、もう一つ、なぜかワインオープナーも....


冗談は置いといて....(^^;


結論から言いますと、「引き出し」とは、

小脳の処理能力のことだと考えています。

「この場面、ここはこうだ!」と小脳が判断して、

大脳での思考はお構いなしに体を動かしてしまう。

それが的確であって、再現できるように小脳が覚えてしまったことは、

「引き出し」として蓄積されていく。


さて、その「引き出し」はどうしたら増やしていけますかねぇ....


最近の研究では、小脳は大脳に記憶されている情報を瞬時に取り出して、

その情報を再構築して、動作を指令しているということがわかったそうです。

つまり、大脳内のデータベースの内容が、詳細で整理されていて、

なおかつ多ければ多いほど、小脳はその情報を手がかりに、

次に行うべき動作の決定を的確にします。


そして、小脳が決定した的確な動作は小脳の中に蓄積され、

大脳の情報を使わずとも再現されていくそうです。

その小脳に蓄積された情報が、「引き出し」なんだろうと考えています。


これって、すごいことですよね。

まさに「頭で考えずに体に覚えさせる」ですよ。


じゃあ、その引き出しの数は練習量に比例するのかっていうと、

そうでもないと思うんです。

だらだらだらだら、こまねずみのようにゲレンデを滑り続けていても、

決してうまくはならないはずなんです。


うまくなるには、練習の量と質を上げること。

確かにその通りです。でも、「量」はわかるけど、「質」って何?

どれだけ中身のある練習をするかということだと思うのですが、

じゃあ、「中身」って何?

その競技の技術論?

そんなの現場じゃなくても出来るし。

経験?それって練習量と同じ意味じゃね?

....よくわからなくなりました。


今までの話の流れでまとめると、小脳が利用することの出来る、

大脳に蓄積された豊富な情報が「質」ということになるかと思います。

大脳にある情報は、だらだらと練習しているとなかなか蓄積されません。

その情報が蓄積されないと、小脳は上手に動作の修正が出来ません。

小脳の働きが悪いと、いつまでもうまくなりません。


いつまでもうまくならないということは、12シーズンかけて練習し続けても

ナショナルチームに入ることすら出来ないということです。

ん?....σ(^^;のことか?


では、次回、
 
「頭でっかちのヤツは運動音痴だとよく言われるけど、
 
 実は運動させるとむちゃくちゃうまいヤツかも知れない」、です。

2010年4月25日日曜日

脱『それなり』で(以下略)....

前回、小脳の役割と大脳の関係について書きました。



大脳は記憶しておくだけと書きましたが、実際にその場面になった場合、

たとえば、野球で打席にたったときにはどんなことを考えているでしょうか。


「前の打席はボールの下をたたいてしまった。だから、今度は少し上をたたけば、

 バットの真芯にあたるはずだ。少し上、少し上....」

こう考えてしまったら、小脳は全てを実行しちゃいますよ。

....ほら、セカンドゴロで終わっちゃった。

「さっきは上過ぎたんだ。今度はさっきよりほんの少し下。

 右打ちでセカンドゴロだったって事は、少し打ち負けてるか振り遅れ....

 しっかりとボールを見てバットを振り切れ」

....はい、ボール見過ぎて空振り三振。

小脳が働くまでに、時間を使い過ぎちゃったんだね。


ピッチャーの手からボールが離れてバッターのところまで、

120km/hのストレートだったら、0.55秒、

ボールを見て大脳に情報が届くのに0.01秒、

大脳がその情報を受けてコースを分析するのに....
(この分析は、それまでの大脳が積み上げた経験によるので、
 時間はわかりません^^;)

この分析、ピッチャーの手元で判断できるのか、

ボールが離れた瞬間にわかるのか、

マウンドとの間のどの当たりまでボールを目で追うのか。


「ここだ!」とバットを振り始めるために、小脳は体中に指令を出します。

足先まで指令が届くには0.03秒、

バットを振り始めてからミートポイントまで0.3秒....

ボールが投げられてから、0.21秒までにコースを見極めなくてはならない。

草野球レベルでもこんな話になるのに、プロで活躍している選手と来たら....


ん?チェアスキーの話でしたね(^^;


滑っててよく言われることに、「引き出しをたくさん作れ」という言葉があります。

あるコースある旗門セットの中のあるターン、それがどんな状況でも

クリアするだけの技術と経験を積み上げておこうというものです。

その技術と経験が圧倒的に少ないと、どう対処していいのかさっぱりわからず

結局ミスをして、タイムロスかコースアウト、ひどい場合には転倒の上負傷....

「引き出し」がいっぱいあれば、どんな状況になっても対処が出来るということです。


じゃあ、「引き出し」っていったいなんじゃいな?


次回、「引き出しはひとつしか持っていない上に、

     中には輪ゴムと割り箸とレジ袋しかない」です(笑)

2010年4月24日土曜日

小脳と運動の関係における(以下略)....

今回は、前回に引き続き、小脳と運動の関係をすこし。
いや、タイトルみたいなたいしたことは書きませんよ(汗)


スポーツでも何でもそうですが、

「頭で考えるな身体で覚えろ」と言われるのを、よく耳にします。

頭でいちいち考えていたら、一瞬の判断を大いに逃してしまいます。

σ(^^たちの競技は、1/1000秒でも遅ければ負けです。

頭で考えていたら、遅くなるのは間違いありません。


でも、勝手に腕や胴体が動くことはありません。

動かしているのはやっぱり、頭のはずです。

その動かしているところが、小脳なのです。

小脳が働いている間は、大脳のような「考えている」実感はないです。

体が自然に動いているような感覚があるぐらい、

気がつかないうちに働いています。


人間は、目や感覚から得た情報を元に、目的に応じた動作を行います。

その動作には誤差がありますが、その誤差は、その動作を繰り返したり、

似たような経験を積むことで、限りなく少なくなっていきます。


小さい頃の野球、どんなに一生懸命バットを振り回しても、

初めの頃はかすりもしません。

しかし、練習を続けていくと、150km/hを超える球速のボールでも

バットの真芯に当てることが出来ます。

このように、どのような動作にしても、小脳が誤差を修正して

適切な指令を体に送れるようにしてくれるわけです。

「頭で考える」と言われる大脳での処理とは全く別に、

運動については独立して処理を行っているのです。


「そこにあるコーヒーカップを右手で取ろう」としても、

「右手で」「取る」という目的と手段は大脳が与えますが、

その動作を体に指示するのは小脳の仕事です。

それも、スポーツのような素早い判断が必要な場合は、

大脳の指示無しで小脳は指示を出します。

大脳が状況を理解しているだけで、

小脳は、適切に反応してくれるわけです。


「一度目は、ボールの下をたたいてしまった。」

という記憶を大脳が持っているだけで、小脳は、

「じゃあ、次にバットを振るときは、少し上側を振ろう。」

としてくれるわけです。

それが、上に行きすぎた場合は、

「今度は少し上過ぎた。」

と、大脳は記憶しておくだけでいいのです。


ただ、バッターボックスに立ったときに、

前回に記憶した情報が少なければ、

動作の誤差を修正するための情報が足りないために、

小脳はそれなりの仕事しか出来ません。


アルペン競技の中で、小脳が修正する情報が少ないということは、

いつまでたっても「それなり」の滑りしかできませんし、

当然、タイムも「それなり」になってしまいます。

「それなり」ではダメなんです。


では、

「脱『それなり』で、しかも、神経伝達速度のロスを回避するためには」

次回にて!

2010年4月23日金曜日

脳の処理速度は....

昨日書きました、神経伝達速度では、情報が神経を伝わる速度から

チェアスキーのアルペン競技に影響する時間を計算してみました。


ざっと計算したところ、0.55秒のロスがありそうでした。

この0.55秒という数字は、単純に、皮膚から感じ取った情報が脳に伝わる時間と、

脳が身体に送った指令が身体に届く時間を計算したものでした。

さらに、この時間に脳で処理される時間が、加わるわけです。


その前に....

目からも入ってくる情報があります。

当然、目に入ってから脳に届くまでに時間がかかりますが、

この時間は、σ(^^のおしりから伝わる情報よりも速く届くため、

時間のロスはないものと考えます。

また、目から入ってくる情報と身体が感じた情報の両方を、

脳が感じるには時間差がありますが、その差は脳が修正して、

時差はないものとして処理されているようです。


さて、情報を脳が処理することについて。

こう書くと難しい書き方ですから、少し砕いて....


滑っています → 曲がり始めます → 曲がっています 
 → 曲がり終えます →切り返して次のターンへ


この一連のスキーの操作を頭で考えながら滑るとどうなるか。


よし、曲がろう。身体を左に倒し始めるぞ。少しずつからだが倒れているので、
倒れすぎないように気をつけて。身体の向きは斜面下向きに維持して。
曲がり方がきつくなってきたぞ。負けないように踏ん張って。
エッジはしっかり雪面に掛かっているかな?おおっ!遠心力が強くなってきたぞ。
すっげぇ、気持ちいい!よしそろそろ曲がり終えるぞ。
身体の向きは斜面下側に向けたままだぞ。身体を起こし始めて。
そのまま起こしたら、反対側に倒れ過ぎちゃうから。
そう、あるところから骨盤を意識して。
スキーの先、雪面の捉え具合はどうだ?....


こうやって言葉にしようとすると、ずいぶんかいつまんで書いたにもかかわらず、

だらだらと長くなってしまいます。

実際にこんな事をいちいち頭の中で考えているわけではないです。

でも、ひとつのターンの中で、複雑な身体の動きに指示を出しているのは、

脳です。


では、どうやって???

その役目、小脳がおこなっています。

でも、意識はしていませんよね。

そのあたりの関係は、次回ということで....




予告:「小脳と運動の関係におけるチェアスキーアルペン競技の一考察」

2010年4月22日木曜日

神経伝達速度....

まだ、足をつぶして間もない頃、

「2輪がダメなら、4輪じゃぁっ!」

なんて、懲りずにサーキットに通っていた頃の話です。


今はもう開催されていませんが、タイヤメーカーのブリジストン主催で、

「POTENZAドライビングレッスン」というものがありました。


これは、ブリジストンユーザーであれば参加でき、

午前中は座学、午後はサーキットで実走行というカリキュラムのもの。

自分の車で、時には鈴鹿サーキットのフルコースを走行できるという、

とてもありがたいレッスン内容でした。


とにかく、スズカを走れるという動機のみで参加していましたが、

座学もとても興味深いものとなっていました。

「性能円」というのもその一つです。




















上の図は、タイヤの性能(グリップ)は例えどんな車の操作をしようと、

この円からは絶対に出ないというものです。

ハンドルをまっすぐにしていて、アクセルの開け過ぎや、

滑りやすい路面でホイールスピンをするということは、

タイヤの性能(グリップ)は円を飛び出ることが出来ずに、滑り始める。

逆にブレーキでロックしてしまっても、同じです。

絶対にタイヤの性能(グリップ)は、円から出ることはないというものです。


当時のσ(^^には、大変勉強になりましたし、

少し形は変わるでしょうが、スキーにも応用が出来るでしょう。


最も影響を受けた講義に、「神経伝達速度」というものもありました。

現在でも、当時講義していただいた黒澤元治さんが研究中だといいながら、

惜しげもなく披露していただいた理論です。

1996年当時のこと、とても斬新なものであり、

今現在も、スポーツ全般に応用できるものだと信じています。


さて、どんな理論かと言いますと....

皮膚が感じた感触は、神経を伝って脳に届くわけですが、
( ↑ ステアリングインフォメーションというそうです)

感覚神経が情報を伝える速度は、30~100m/Sということらしいです。

1秒間に、ものすごくいい状態の神経組織であれば30m、

どれだけ状態が悪くても100mの速度で情報は脳に向かって進んでいきます。

黒澤さんは、大体50mぐらいが一般的な速度だとおっしゃっていました。


200km/hで走る車に乗っていて、例えばハンドルから伝わる感触が、

脳に届くまで、約0.02秒かかります。

その間に車は、約1m進んでいるわけです。

そして、脳に伝わった情報を元に体に指令を送り、さらに約0.02秒。

脳の処理速度は別にして、約0.04秒の間に車は約2m進んでいます。

2mというと、小柄なレーシングマシンだと車体の約半分弱、

車がスピンし始めていたら、立て直すのは難しい距離になってしまいます。


さあ、これをチェアスキーに置き換えてみるとどうでしょう。

σ(^^がおしりから感触を受けて脳まで0.8m、0.016秒、往復で0.032秒。

種目によって滑走スピードは違いますが、

例えば、ターンスピードを40km/mとします。

0.032秒の間に....約40cm。

100km/hのスピードで....約90cm。

板がズレた!と感じて、脳の処理速度を除いても、

その瞬間にとんでもなく外側に引っ張られるか、

斜面の下側に落とされることとなります。


板がズレなくても、きれいにターンしているつもりでも、

ターンを切り返す局面で、カラダが動き出すまで、

スキーはそんな距離を進んでいることになります。


ひとつのターンで0.032秒、ターン後半の動作が遅れるということは、


ターンが切れ上がって曲がりすぎてしまうということです。

そのわずかな遅れは最終的にターン後半、

理想とする切り返し点より、7.2cm上方外側に位置してしまう。

そうすると、次のターンの前半は7.2cmの余裕が生まれたように感じますが、

次のターンを同じターン弧で滑ると旗門にぶつかってしまいます。

つまりその分、前半は間延びし、後半はリズムを変えなければなりません。

リズムを変えるということは、さらに神経伝達速度によるロス(0.032秒)が

新たに生まれるわけで、下手をすればロスがミスを呼び、

そのままでは二度と理想的なラインに戻ることは難しくなります。


これが50旗門続いたとしたらどれほどの遅れになるか....

7.2cmの半径の違いで15cm円弧が長くなり、

滑るために0.011秒かかります。50旗門で0.55秒。

さらに、15cm大きなターン弧のラインを修正するとして、

ターン前半で1.2%のリスクが発生します。

このリスクを抱えてターンの前半のリズム変化だけで修正し、

最後の旗門まで滑り続けられればいいですが、

それが破綻したときの修正のために、どれほどの時間を費やすか....


単純に、単調な斜面で単調な旗門セットだと考えても、

神経伝達速度の遅れは、それだけでこんなにロスすることがわかりました。

この差を埋めるにはどうすればいいのか、

次回、「脳の処理速度はどこまで上げられる?」で、

もう少し考えてみましょう。

むふぅ(^^....

届きました(^^



















これで、最大挙上重量の再計測です。

こういった新しいアイテムが手に入ったときは、

思わず顔が緩んでしまいます(^^

....筋肉バカまっしぐら?(笑)

2010年4月21日水曜日

夏合宿....

野球チーム「京都ビアーフレンズ」の、夏合宿を計画中です。

野球場を2日間借り切って、練習と練習試合。

これでもかっ!てぐらいの野球漬け。

メンバーには、楽しくて苦しくて、幸せな2日間を提供したいな(^^

....野球場、そんなに借り切れるかな?

2010年4月20日火曜日

むかぁし、むかし....

まだ足をつぶす前、19歳の頃の話です。

高校を出て、京都市内の印刷会社へ就職したのはいいけれど、

バイクレーサーになりたいっ!なんて、

あとのことをこれっぽっちも考えずに、スズカへ行きました。


当時、仲の良かった後輩が一足先にスズカ入りをしていて、

その後輩のメカニックとして、レースに携わるつもりでした。

後を追いかけたわけですが、同じ会社にはいることが出来ず、

派遣会社の登録でいろんな職場を渡り歩いたのです。
コピー機の工場、GS、自動車メーカーの孫請け....

その会社が加入していたレーシングチームの監督の教えで、

メカニック志望ながら、ライダーとして活動をすることになったわけです。

「メカニックになるなら、ライダーの言うことが理解できないとダメだ。

 ライダーの言うことを理解したいなら、自分で自分のマシンに乗れ」

この言葉が、レーサーを始めるきっかけになりました。


結局、1年と少しの活動、それもデビューレース前に足をつぶしてしまい、

二輪レーサーにもなれなかったというオチがついてしまいました。

自称「レーサーのタマゴならぬゆで卵」

と、自嘲混じりの入院生活でした。


松葉杖が生涯の友達になり、車いすスポーツにも取り組み始めましたが、

やっぱり何かが足りないんですよね。

何か忘れ物をしている気分といいますか....

その忘れ物は、どこに忘れてきたのだろう?

いくら考えても、やっぱりスズカ以外にないわけです。


「スズカに忘れてきたものを取り戻しに行く」


そのテーマであらためて生きていくと、思い直したリスタート。

どうやら、その「もの」は雪の上にあるようです。


....まだ、見つけられてはいませんが、

それは間違いなく、すぐそばにあるような気がしています。

ブログのカスタマイズ....

腰を据えたブログの作製に取りかかっていると、

いろんなブログのデザインが目に入ってきます。


なかなかに、googleブログは手強いっ!(笑)

かっこいいブログにしたいとは思うのですが、

うまくいかない、というよりわからないっ。

そういえば、ずいぶん昔のPCのコマーシャルでも言ってたなぁ....


「習うより、慣れろ!」


その通りかもしれません。

少しずつだな。少しずつ....

2010年4月19日月曜日

オフトレ組み直し....

トレーニングの目安として、RM(repetition maximum:レペティション・マキシマム)

というものがあるそうです。

理屈は知っていましたが、本格的にこの理論を導入してみようと考えました。


どんなに頑張っても、1回しか持ち上げられない重量を1RMと表現し、

それが100kgだとすると、100kgが最大挙上重量といいます。

1RMの最大挙上重量の何%を、何回繰り返して運動するかで、

筋肉の鍛え方が変わってきます。


今日は、その最大挙上重量を計測してみました。

とは言いましても、ダンベル等のしっかりした道具がないために、

計測しきれない動作もあったりして、それなりのものをそろえなければ....

やっぱり、最低でも20kgのダンベルを2本は必要のようです。


ジムに行けば、道具はひととおり揃っているのです。ジムに行けばいいんです。

しかも、市営体育館であれば、ジム使用料200円/1回と格安。

でも、インストラクターさんはいないんです。

しっかりとしたジムは、やっぱりしっかりとお金がかかっちゃうので、

経費を節減しながら、頭使って工夫して、なんて思ってます。

社会人アスリートですので、仕事を終えてから、

夕食が遅くならない時間にトレーニングを終わらすことを考えると、
(遅い夕食は、消化吸収に悪いのです)

どうしても、時間を節約しながら、内容の濃い練習をしたい、

となると、どうしても自宅でという選択になってしまいます。


でも、自宅でするといいこともあるんですよ。

まず、自分のペースで出来ます。これは、非常に楽です。

そして、お気に入りのCDなんかかき鳴らしちゃったりして。

ハンドサイクルをこぐときも、DVDで映画を見ながら出来ますし。
運動中、奇声を上げても、誰にも迷惑かからないし(笑)
トレーニングが終わったら、すぐプロテインを作ることも出来ます。


トレーニングの様子は、このブログでも紹介していきたいと考えています。

もし、やり方が間違っていたり、足りないところにお気づきの方は、

ご指摘頂ければ助かります。ぜひ、お願いいたします。

本日現在の最大挙上重量も整理した上、近日公開します。


そして、ダンベル発注済み♪

2010年4月18日日曜日

休息日....

今日は、休息日。

なるべく、息抜きに努めました。

とはいっても、それなりにしなければならないことは、

いろいろあるんですけどね....

そんな休息日にふさわしいパートナーです。



















彼は、大切な家族の一人です。

シーズン中は、しっかり家の留守を守ってくれて、

疲れたときには、癒しを与えてくれる。

とても大切な存在です。
(写真は、ひととおり遊び疲れた直後の姿です)

こんなささやかな存在も、σ(^^の活動を支えてくれているわけです。

σ(^^の身の回りの存在全てが、とても大切な要素になっています。

さあ、明日から仕事にトレーニング、頑張れσ(^^!

2010年4月16日金曜日

デジカメ欲しいなぁ....

はじめは、頑張って作っているつもりのこのブログですが、

気がつくと文章ばかりで、少々味気ないですなぁ....

写真も少ないし....

やっぱり、カメラは必要です。デジカメ欲しいなぁ....


「おとぉさんっ!ビデオので静止画撮れるでしょ!」

妻の言うとおりです。ここはぐっとガマンガマン....


そういえば、ナショナルチームのメンバーの中で、カメラが流行っています。

機体を見せてもらったことがあるのですが、思わずよだれが....


ちょっと昔に、カメラを本気で取り組んでみようかなと思ったことがあります。

多分、はまっちゃうとバズーカみたいなレンズを買ったりするんだろうなんて、

いろんな事を考えながら、結局断念したんですけどね。


「ねぇ、カメラ買ったとして、おとぉさんが滑っているところは誰が取るの?」

それが問題なんです....

とても心強い味方が出来ました....リンク第3弾

なかなか、ままにならないスポンサー獲得ですが、

ものすごく心強い味方が出来ました!


アイスタイル計画事務所 様
スポーツスポンサー獲得Lab. (ブログ)

この先行き詰まりそうなスポンサー獲得のノウハウの、

詳しいマニュアルをわけていただきました。

もちろん、自分で、自己責任で行動をおこすことになりますが、

ゲレンデにまとわりついていたガスが、スカッと晴れた気分です!

アイスタイル計画事務所様、これからもよろしくお願いいたします。

夏にはこんな事も....

σ(^^は、チェアスキーの他に、野球もしてます。

自宅から2時間、京都市内のチームです。

なんせ、σ(^^;は練習不足でセンスがなくて、

チームにはすばらしいプレーヤーが山ほどいますので、

なかなか出番がありません。

ベンチウォーマーとして、大活躍中です。


京都ビアーフレンズ


国内最強といわれている、神戸コスモスを引きずり下ろす!

そんな夢を見ています。

みんな、がんばろうね!

2010年4月15日木曜日

戦友達とのリンク....

菅平高原で一緒にトレーニングしている戦友達に、

相互リンクしてもらいます(^^

みんな、σ(^^の目標です。


森井大輝選手

狩野亮選手

横澤高徳選手


みんなありがとう!来期もよろしくねぇ!

体組成計....

体作りにも、ほんの少しだけ気を遣っています。

オムロン体重体組成計 カラダスキャン

去年、携帯電話のポイントが貯まったので、交換して貰いました。


体重と体脂肪率を知りたいなぁ、と思っていたので、

自宅に届いたときは、そりゃあもう、嬉しかったです(^^


新しい電池を入れ、早速スキャンっ!

....体脂肪率35%?
....そんなバカな!  妻「そんなもんじゃないの?」

よくよく説明書を読むと、こんな一文が。

「素足で乗ります」
「両足をフット電極に載せます」

えーと....片足はゴムで出来た土踏まずですが、ダメですか?(汗)

義足では、きちんと測れないようですねぇ....そりゃそうだ

これでは、ただの体重計になってしまう!何とかしなければ....


それからしばらくの時間、こんな事を試してみました。

逆立ちしてみる....妻、「で、本来手に持つヤツはどうするの?」
おしりで座る....error「手のひらや足裏を電極に密着させて測定してください」

やっぱり、ダメ。

うまく測ることが出来ずに、ふてくされているσ(^^を尻目に、

あたしにも測らせて、と妻。

「まぁ、こんなものよね」....きちんと測れたようです。


!!


「今度は、片足で測ってみて!」

その結果は、思った通り脂肪量が増えて、代謝が低くなってる!

....これは使える(^^


妻の両足値 ÷ 妻の片足値 × σ(^^の片足値 = σ(^^の両足理論値!

いや、あくまでも計算値ですよ。ほんとかどうかわかりゃしませんが(笑)

初回の計算値は、次のとおりでした。


体重      71.7kg
体脂肪率   17.9%
内臓脂肪   レベル7
BMI      25.0
基礎代謝量 1660kcal
カラダ年齢  36.7歳

 
うん、大体希望どおりの数字が出てる(笑)
 
これでいきましょう、と始まったフィジカルコントロール。
 
去年のシーズンイン直前で、
 
 
体重       71.5kg(-0.2kg)
体脂肪率    19.5%(+1.6%)
内臓脂肪    レベル7(±0)
BMI       24.9(-0.1)
基礎代謝量  1644kcal(-56kcal)
カラダ年齢   37.5歳(+0.8歳)


何も変わっちゃいねぇっっっ!!!(汗)    妻「そんなモンだろ」

いやいや、そんなことはないよ(汗)        「そんなモンだって」

ほら、その証拠に腕まわりは大きくなってるし、 「おなかもね....」


おしりもいい形になったし、            「ここは少し締まったかな」
 
車椅子こいでて、スピードもクイックネスも上がったし....
                            「気のせいだって(笑)」
 
そんなドラマがあった去年のシーズンイン。
 
今年のオフは、どんなドラマが待ち受けているのか!
 
乞う!ご期待!                   「何?やるやる詐欺なのか?」
 
 
....今年は、他に目安として握力も測ります。
 
....サイドバーに表示して、モチベーション上げます。
 
絶対、きれいになってやる!(違)         「だったら、暴飲暴食をやめろ!」

2010年4月14日水曜日

金と銀....

少し、時期が遅くなりしたが....

バンクーバーパラリンピック、アルペンチームの成績は、

伴ヘッドコーチも「まずまず」という評価のメダル数でした。
(金1、銀1、銅5)

日本時間では、公式発表が朝早くにありましたが

目覚ましには最高の知らせが連日届いたものです。


狩野選手、スーパーGの金には本当にしびれましたし、

森井選手の銀には嬉しさも、自分のことのように悔しくもありました。

また、実力を持ち合わせていた選手達が、

その実力に見合わない結果で終わったことも、

レースの厳しさのひとつなんだろうとつくづく思い知らされました。


国内から、まだまだ出て行くことが出来ないσ(^^;が、

何かを口にする資格というものはないと思っているのです。

ですので、凱旋後、菅平高原で再会したときには、なんて言おうか、

結構考えてしまったものです。

それより上のない、狩野君の金メダルには、

「おめでとう!」の言葉以外ありませんでしたが、

いままで、どんなに苦労してきて挑んだ大会だったか、

みんなのその苦労を全て知っているわけではないですが、

近くで、それを肌で感じてきたσ(^^;の口からは、

この言葉しか出てきませんでした。

「お疲れ様でした」


凱旋後、様々なメディアで話題になりました。

「強化費が、全く足りない」

国費の投入が、五輪の1/10だと....

もちろん、競技数の違いがあるので、簡単に比べられないですが、

かなり厳しい状況だったようです。

ナショナルトレーニングセンターとしての菅平高原の活動でも、

練習のための選手負担が発生していました。

そのぐらい、活動に支障が出ていたと....


なぜ、お金が集まらないのか。

なぜ、国費の大々的な投入ができないのか。

このシーズンは、このことについていろいろ考えたものです。


少し話がそれますが、シーズン終了後、

家族との会話の中で、少しショックな言葉がありました。

家族「今シーズンはどうやった?」

σ(^^;「もう少しやったな」

家族「あの、何やったかの大会に行った人らは、どうやった?」

σ(^^;「見てへんのか....」

家族「テレビでやらんのやと思とった」

確かに、NHKの午後8時から30分だけでもあるよと、

わざわざは言ってませんでした。

家のみんなは仕事が忙しいようだったし、

σ(^^;もシーズン中はバタバタしてたので、

会話がなかったのは事実です。

でも、それ以上に、興味を持ってもらえるところまで、

PRしていなかったのも事実....これは猛省しなければ。

きっと、「障害者の家族が頑張っているスキー」程度にしか、

思ってもらえてないということなんだろうと。



家族ですらこんな状況なのに、外ではどこまで知られている世界なんだろう?

ただでさえ、ウインタースポーツとは縁のない町なのに、

取り組んでいるσ(^^が、積極的にアピールしないと、

このスポーツは誰にも知られないんじゃないだろうか。


話がそれました....


お金が集まらない、国からお金が出ない。

たとえば、日本国民の半分が障害者スポーツに対して理解があれば、

国費が強化費に投入されても、納得されるのではないだろうか。

たとえば、障害者が企業に対してスポンサーメリットを提示し、

そのメリットが企業活動にとって効果的なものであれば、

企業と障害者アスリートとのタイアップはもっと進むはず。

たとえば、障害者のスポーツでも、見てて面白いと感じる人が、

10人中1人ぐらいの割合でもいれば、

もっともっとTV(特にCSのスポーツチャンネル)で放送されるはず。


障害者スポーツに関係するのであれば、少しずつでも、出来るだけは、

1人でも多くの人にその魅力を伝える必要があるんじゃないだろうか。

そして、「おもしろい」と感じてもらう努力がいるのではないか。


そんなことを、つらつらと考えていたわけてす。

このブログを書き始めた理由のひとつです。


沈黙は金、雄弁は銀といいます。

黙々と努力していれば、その姿は美しいのかもしれませんが、

障害者スポーツに限っていえば、雄弁が金なのかもしれません。


....とは言え、ここまでだらだらと書き綴ると、読みづらくていけませんな。

雄弁も度が過ぎると、無用の長物でしょうか(笑)


ではこの辺で、失礼します。

2010年4月13日火曜日

2件目のリンクです....

2件目のリンクを貼らせていただきした。

σ(^^がチェアスキーに乗り始めてまだ間もない頃、

スキーのドアを開けていただいたスキースクール、パルネットワーク様です。

群馬県を中心に、障害者、高齢者の方を対象にスクールを開いておられます。

またいつか、ゲレンデでお会いしたいものです。

ありがとうございました。

2010年4月12日月曜日

初リンク....

ブログ開設以来、初めてのリンクを貼らせていただきます。

スキーショップ エリアワン様、どうもありがとうございました!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

2010年4月11日日曜日

ばね....

今日は、物置の整理をしておりました。

ここ十何年、ほぼ放置してきたモノ達ですが、

要らないモノは思いきって整理しておりました。

ほとんどが不要な不燃物で、積み上げれば大きな山ができてしまいました(汗)

モータースポーツをしていた頃の、2輪&4輪の部品を初め、

折れたスキー板や以前使っていたチェアスキーのスペアダンパー....

ばねなど、どの車種でいつ頃使っていたのか、

さっぱりわからないものがごろごろごろごろごろ....


しかし、あらためて眺めているとばねってヤツは面白いですね。

大小様々なサイズで、いろんな車種に乗っていたのだなとつくづく思います。


チェアスキーのばねは基本的に2輪の流用、もしくはその応用です。

見比べていたのが、現在使っている(まだ捨てない)チェアスキー専用のばねと、

以前使っていた二輪の流用だったチェアスキーのばね。


二輪の流用のモノは、1,300ccのビッグバイク(両持ちサス)の1本。

およそ150kgぐらいある車体ですから、ライダーの体重込みで1本あたり70kg/1Gぐらい?

チェアのばね上重量とσ(^^の体重あわせて90kg/1G程度。

当時は、頼りなくて仕方が無くて、「一番固いばね付けて!!」

なんて、メーカーに無理を言っていたものです。
(てゆーか、おめーがやせろって話?^^;)

結局、しっくり来ないまま、現在のフレームに乗り換えたのですが....


今期は、ばねにこだわったシーズンでしたので、

ばねを見ていると、感慨深いものがあります。


ばねの役割というのは、その時にかかる荷重をしかりと受け止めつつ、

サスペンションを過不足無く動かし続け、雪面(路面)からの入力を吸収する。

そうすることで、ばね上での上体を安定させることが役割だと考えています。

モータースポーツだと、その上でアクセルによるパワーオンがありますので、

純粋な落下運動であるチェアスキーとは、少し趣が違いますが....


で、今シーズンこだわったことは、ばねの伸び縮みのスピードです。

モータースポーツの世界では定評のある、(株)ベステックス様

そのベステックス社長の石山様にお教えいただいたことが、きっかけです。

ばねの固有振動数。


ばねの役割として、質量のあるものを支えることがまずひとつです。

σ(^^の、フレーム重量を含めた重さが先ほどの90kg/1Gとして、

ターン中に掛かる遠心力により、さらに大きな荷重がばねにかかるわけです。

これをしっかり支えなくてはいけません。


もう一つの役割は、ターン操作に影響のないスピードで、

ばねは伸び縮みを繰り返さなくてはならないのです。


ばねが縮む(「沈み側」と言っています)のが遅いと、ターン中の必要な荷重が掛からずに、

いつまでもエッジは雪面をとらえてくれない。

逆に、速すぎるとイメージしたきれいなターン弧に合わない荷重がかかってしまいます。

エッジにかかる荷重は、0%~100%~0%という変化の中で、

滑らかに、とぎれることなく、適性にかけていかなくてはなりません。


ばねが伸びる(「伸び側」)はどうでしょう。

伸びるのが速すぎると、ターンの切り返し(右から左、又はその逆)の際、

スキー板が雪面から離れて、ジャンプしてしまいます。

現在使用しているフレームですと、その特性から

前のめりに前転してしまいそうになったりします。

伸び側が遅すぎると、今度は切り返して逆側に倒し初めても、

すぐに沈み始めることなく、ある程度伸び続けることになります。

ターンの仕上げからターンの初めは、速いスピードをつなげる、

非常に大切な場面なのですが、伸び側のバランスが悪いと悪影響しかありません。
(この伸び側のスピードが、沈み側より重要なのです)


現在のフレームは、ばねの動く量は75mmしかありません。

その75mmの間で、最適なばねの伸び縮みのスピード(乗り方によって変わります)を、

見つけて行かなくてはならないのです。

そのスピードというのが、ばねの固有振動数で表されます。


なんだか、ややこしいことをだらだらと書いてしまいました。
(σ(^^;も、理解するのにずいぶん時間がかかりました。)

この固有振動数というものをお教えいただいてからというものも、

いろんな速さのばねを試作し、かなり滑りにいい影響が出てきました。

夏の間に、もう何通りかのばねを作成して、

来期は、来期こそはガツン!と成績を出すつもりです。
(言い切ったら、結果出して来いよ!)

ちなみに、ばね作製をお世話になっているのは、東海バネ工業(株)様です。

非常に物作りにご熱心な会社で、大変力強く味方していただいています。


最後になりましたが、あらためまして....

(株)ベステックスの石山様、東海バネ工業(株)様、大変ありがとうございました!

2010年4月10日土曜日

戦友....

アルペンで参加するレース。

目標とするナショナルチームのメンバーは、

一緒にトレーニングする戦友でもあります。


越えるべき壁であり、最も信頼できる教師であり、

さらには、σ(^^が生きている意味を実感させてくれる仲間でもあります。

遠方に住んでいるため、冬場しか会うことはないですが、

こうしている間にもオフトレをし、チェアの改良に心を砕いている。


会わないからこそ、その存在が近く大きく感じることがあります。

次の冬、顔を合わせたときに、

「トレーニングしてたのか?」

と、聞かれることはかなり悔しく感じるものです。

σ(^^も頑張ってるよ!....それなりに


さて、今日は1年を通じての、とても大切な戦友のご紹介



















愛車レガシーのメーターです。ものすごい数字が表示されています。

平成13年のモデルを1年落ち7,000kmで買って、8年目....

ずいぶんとむち打って走らせ続けたものです。

あと3年はむちを入れ続けるつもりですが.....(笑)

これまで、エンジンマウントが割れたり、ダンパーのオイルが抜けきったり、

こないだは、排気系を一番先から出口までごそっと交換したり、

融雪剤の影響でボディーやドアがさびてボロボロになり始めたり....

でも、行きたいところに連れて行ってくれて、

時にはライブハウスになり、

思った通りに走って曲がって止まって....


まだまだ元気です。まだまだ一緒に戦ってもらいます。

某海賊マンガの、主人公が乗っていた船みたいな最後を迎えて、

号泣しながら廃車にします(笑)

2010年4月9日金曜日

アルペンの取り組み方....

チェアスキーの活動は、アルペン競技に夢中です。

その拠点が、ナショナルトレーニングセンターである、

菅平高原パインビークスキー場です。

レーサーがメインのゲレンデと思われがちですが、

HPにもあるように、様々なジャンルのお客様がお越しになっています。

ですので、σ(^^たちの滑りをご覧になった方は多いのではないでしょうか。

今期の営業は終了となりましたが、来期、ゲレンデへお越しになった際、

見かけられたら、優しく声をおかけくださいね(笑)


さて、障害者スキーといいますと、通常のゲレンデスポーツの見方に加え、

もっと違う視点でご覧になる方もあるでしょう。

  「障害者」が頑張っている

  「健常者」に比べて、迫力が少ない

   勝ち負けより努力がすばらしい

ほかにも、いろんな事をお聞きします。
(中には残念な言葉もありますが....)

確かに、なかなかなじみのない世界でしょうから、

入り方や切り口はいろんな場合があるでしょう。

σ(^^は、あくまでも競技者ですので、まずは成績をいかに上げるか、

という視点が第一義となります。

そして、評価されるのも、まずは成績だろうと考えます。

応援していただいている方に、「なにやってんだこのヤローっ!」と、

生卵をぶつけられても仕方がないものと思っています。
(実際にぶつけないでくださいね、泣いちゃいますから(笑)

なかなか成長しませんが、そのぐらいの意気込みですので、

まずは、ご覧になった方に、面白いスポーツだと感じてもらいたいな、

というのが本音のところです。

先日、開催されましたバンクーバーパラリンピック。

いろんなドラマや競技シーンがありました。

でも、TVではそこまで詳しくは映っていません。

もっと放送時間があればなぁと少し悔しくも思いますが、

NHKさんのダイジェスト放送でも、視聴率が2~4%というぐらいらしく、

広くご覧頂いていないのが現状かと。

じゃあ、どうすれば???

活動を続けながら、地道にアピールしていく。少しずつしかないのかな。



ということで、まずはPR。

パラリンピックスポーツTVで、過去のパラリンピックや世界選手権がご覧になれます。

お時間があるときにご高覧いただくとして、その観戦方法など。

・アルペンのご経験がある方へ
 ①健常者のアルペン競技との違い
  ・障害の程度によって決められた係数によってタイムが計算され、
   その計算タイムで全ての身体障害を均一化している。
  ・計算タイムは、同じコースを同じレベルの健常者が走っても、
   ほぼ同タイムになる程度である。
 ②スキー技術の比較
  ・健常者の技術を積極的に取り入れているので、
   スキー操作の目指すところは全く同じ。
  ・チェアスキーでは、内足外足の要素を1本でバランスよく操作。
 ③様々な形状のマテリアルの運動
  ・日本製はカービング、オーストリー製はスキッディング
  ・シートはブーツ、サスペンションはヒザの役目

・お住まいの地域ごとに
 ①各選手のプロファイルを意識して。
  ・東京、長野、岩手、静岡、福島、埼玉、鳥取、千葉....σ(^^は京都
  ・それぞれが、全国から集まってひとつの目標へ。

・選手ごとのキャラクターに注目
 ①人柄やビジュアル。
 ②個性的なキャラクター。
 ③スポンサーシップとしての価値。
  ・↑この要素、ぜひ注目してみてください。

だらだら書いてたら、長くなってしまいました(汗)

今さらのパラリンピックネタですが、来期のためにもぜひ!

では、今日はこの辺で....
 

2010年4月8日木曜日

5年も前になるのか....

前回、ブログをし始めたのがおよそ5年前。

当時を懐かしみながら、読み返してみました。

匿名で書いていたこともあって、まあ支離滅裂で読んでて意味不明。

さらには、ここまで書くのか!ってぐらいに直球。

とても、名前を出して書ける内容ではないですが、

我ながら文章のテンポはいい感じと自画自賛。

とても、今さら公開できないですけどね(汗)

こんな感じでした↓

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2005-08-28 21:53:32

久々にCD購入。
アフロがいる2人組、外人さんと日本人、
そして、猫が酒飲んでるやつの3枚。
聞きながら思ったけど、趣味変わってるなぁ。
年とったらそうなのかもね。

今日は地元イベントで歌ってきた。
声でなくてサイテー。ドタキャンバンドの代役だから、
あのぐらいで許しておくれ。
でも、一度でいいから、自分の持ち歌でやってみたいな。

もう夏も終わりだね。
そして、もうすぐ冬が来るよ....

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なつかしくて、初投稿からリタイアまで一気に読んでしまいました。

当時と今、比べてどう成長したのか、また、どうスレてしまったのか、

しばらくは自己問答の日々のようです(笑)

成長してるよな!σ(^^;たぶん....

それは存じ上げなんだ....

初めてPCを触ったのは、小学生の頃になります。

当時、親父が買ってきたBasic専用の日立製。

Basic、しかも他社とはほんの少し言葉が違う言語でしか動かない機体なので、

当然、商売にも使いにくく、親父が熱心に触っていた形跡もなさそうでした。

ゲームとBasicの練習機としてやゲーム機として占有するまで

時間は掛かりませんでした。


あれから30年経ちます。

少しブランクが空いて、VisualBasicを少し勉強。

油断している間にInternetに乗り遅れ....

そして、今日の事態を迎えます。


昨日から復活させたブログですが、検索サイトにヒットしないのです。

検索ロボットに見つけてもらうように申請が必要とか。

はあぁ....世の中はそんなことになっていたのですねと妙に感心。

しかも、見つけてもらうまでにどれだけ時間がかかるかわからないと。

今、書いているこの文章も、いつになれば読んでいただけるのかと。

それまでは日記みたいになるのも、それはそれでケセラセラ(笑)

ま、気長にやりますので、気長にお付き合いください。

2010年4月7日水曜日

まずは、チェアスキー....


なにはともあれ、本気で取り組んでいることを。

まずは、チェアスキー。

バンクーバーパラリンピックが終わったばかり。

ご記憶にも新しいかも、チェアスキー。


まだまだ、舞台は国内だけど、いずれは....なんて思っています。

菅平で一緒に練習していたメンバーが、バンクーバーでは大活躍。

憧れと、嫉妬と、壁の高さと、世界の広さを感じた今期。

さてさて、自分自身、どこまで行けるかな?


今期の活動の振り返りも含めて、これから少しずつ書いていきますね。

もういちど、やり直し....

何度か挫折したブログ。

もう一度始めてみます。

思うところがあって、本名で。

そろそろ、自分がしていることに自信が持てるような気がしてきたから、

自分がしていることを、いろんな人に知って欲しいと考えたから、

少しずつ書き綴っていきます。

そんなわけで、どうぞよろしくです。