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2010年4月24日土曜日

小脳と運動の関係における(以下略)....

今回は、前回に引き続き、小脳と運動の関係をすこし。
いや、タイトルみたいなたいしたことは書きませんよ(汗)


スポーツでも何でもそうですが、

「頭で考えるな身体で覚えろ」と言われるのを、よく耳にします。

頭でいちいち考えていたら、一瞬の判断を大いに逃してしまいます。

σ(^^たちの競技は、1/1000秒でも遅ければ負けです。

頭で考えていたら、遅くなるのは間違いありません。


でも、勝手に腕や胴体が動くことはありません。

動かしているのはやっぱり、頭のはずです。

その動かしているところが、小脳なのです。

小脳が働いている間は、大脳のような「考えている」実感はないです。

体が自然に動いているような感覚があるぐらい、

気がつかないうちに働いています。


人間は、目や感覚から得た情報を元に、目的に応じた動作を行います。

その動作には誤差がありますが、その誤差は、その動作を繰り返したり、

似たような経験を積むことで、限りなく少なくなっていきます。


小さい頃の野球、どんなに一生懸命バットを振り回しても、

初めの頃はかすりもしません。

しかし、練習を続けていくと、150km/hを超える球速のボールでも

バットの真芯に当てることが出来ます。

このように、どのような動作にしても、小脳が誤差を修正して

適切な指令を体に送れるようにしてくれるわけです。

「頭で考える」と言われる大脳での処理とは全く別に、

運動については独立して処理を行っているのです。


「そこにあるコーヒーカップを右手で取ろう」としても、

「右手で」「取る」という目的と手段は大脳が与えますが、

その動作を体に指示するのは小脳の仕事です。

それも、スポーツのような素早い判断が必要な場合は、

大脳の指示無しで小脳は指示を出します。

大脳が状況を理解しているだけで、

小脳は、適切に反応してくれるわけです。


「一度目は、ボールの下をたたいてしまった。」

という記憶を大脳が持っているだけで、小脳は、

「じゃあ、次にバットを振るときは、少し上側を振ろう。」

としてくれるわけです。

それが、上に行きすぎた場合は、

「今度は少し上過ぎた。」

と、大脳は記憶しておくだけでいいのです。


ただ、バッターボックスに立ったときに、

前回に記憶した情報が少なければ、

動作の誤差を修正するための情報が足りないために、

小脳はそれなりの仕事しか出来ません。


アルペン競技の中で、小脳が修正する情報が少ないということは、

いつまでたっても「それなり」の滑りしかできませんし、

当然、タイムも「それなり」になってしまいます。

「それなり」ではダメなんです。


では、

「脱『それなり』で、しかも、神経伝達速度のロスを回避するためには」

次回にて!

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