気がつきゃ、1週間を空けてしまいました....(^^;
TV出演などいろいろ忙しかった時期をやり過ごし、
チャンピオンチップで大はしゃぎをして、
ふぅ、と落ち着いた後の祭りの後症候群?
英語だとAfterCarnivalSyndromeとでも言うんですかね?
ちょっと落ち着いて気を抜いて、そこで立ち止まってしまって、
ちょいとばかり元気が出なくなってしまいました♪
気合いが足りないっちゃあ、そうなんでしようけども....
なんかね?
仕事はともかくとして、何をするにも億劫だったり、
そのくせ、何かに追われている焦ってる感があったり、
ここで上手く切り替えられないと、なかなかタフな病気になったりするのかななんて思ったり。
まあ、ここまで思い込むのは大げさかな?(^^;
今までも、何となくこんな事を繰り返してきたし大丈夫だろうと....
でも、今回は少し長引くかもね♪
てことで、しばらくはこんな感じでダラダラ行きます(^^
一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!
2015年2月25日水曜日
2015年2月18日水曜日
セッティングの重要性....
前回までお送りしていた「参戦記」、いかがでしたか?(^^
どうにも、筆が鈍ってしまっているのを実感ししています....
にもかかわらず!
隅から隅までお読み頂いた方から、コメントを頂いております。
うれしやありがたや♪という事でご紹介!(^^
--------------------------------------
2月17日(火):「ちょー気持ちいい!....」
ギン、遠山・遊び人の金様のコメント
「チャンピオンシップお疲れ様でした。
すばらしい滑りを見せて頂きありがとうございました!!
まさかデビュー戦でご一緒できるとは思いませんでした^^;
人見知りでして・・・きちんと挨拶もせずすみません。
今回、ろぼさんや往年の名プレイヤー達の滑りを見てよい道標になりました!
また、ご一緒できる時がありましたら宜しくお願い致します。
インスペ最後までスタート脇にいてすみませんでした・・・m(_ _)m」
ありがとうございました!
なんとなんと、チャンピオンチップにエントリーされてたんですね(^^
それならそうと、一声かけて頂ければ良かったのに。
こちらこそ、何か失礼してませんでしたか?
ブログでのイメージと、現実の態度は全く違いますので(^^;
さて、レースでの滑りもさることながら、
今回、σ(^^がお伝えしたかったことは、本日の記事の内容です。
「道標」というのならば、他の人が容易に再現出来ない滑り方の話よりも、
セッティングについて書く方が有用だと信じています。
もしよろしければ、今後の参考にして下さいね♪
次にお会い出来るのはいつのことかなぁ....
その時には、改めてきちんと挨拶させてもらいますね(^^
追伸:インスペのこと、気にしないでください♪
やり方は人それぞれでいいんですから(^^
--------------------------------------
では、今回の本題を....
今回の「2015チェアスキーチャンピオンシップinよませ」では、
叩き出したタイムはもちろんですが、それを支えたセッティングも満足の行くものでした。
オーリンズが販売されるまでは、
セッティングなど出来ないに等しいフレームでしたから、
その善し悪しなどは絶対に語られることはありませんでした。
いや、セッティングという発想自体がありませんでした。
行き着く先は、「体を合わせろ」という結論です。
でも、オーリンズをインストールすることで、「体に合わせる」ことが可能になりました。
今回、σ(^^がエントリーした目的のひとつは、その実証です。
以前の記事でも、セッティングデータを公開していました。
改めて、もう一度書きますね。
バネレート 37N/mm
ダンパー長 GS:342mm
SL:339mm(取付高:20mm下)
バネイニシャル GS:5mm
SL:15mm(雪面状況により20mm)
ちなみにKYB製では、ダンパー長は345mmです。
オーリンズのお陰でmm単位の調整が可能になったので、
トリノモデルの「無駄な部分」を殺しました。
それが、大回転(GS)でのダンパー長のマイナス3mmという車高です。
ダンパー3mmの変化はシート高で約5mm変化します。
シート高で5mm下げることで、トリノモデルの前転要素を減らすことが出来て、
ある程度無茶な振り回し方をしても、前につんのめることが「ほぼ」無くなるのです。
ということは、安心感増し増しですよね?(^^
もちろん、使いこなせれば「爆発的」な加速が得られる部分ではあるのですが、
そのリスクを背負いながらトレーニングを重ねる事は避けられます。
特に障害の重い、中級者までのチェアスキーヤーにはお勧めセッティングです。
「爆発的な加速」が欲しければ、そのレベルに達してからで十分ですよ♪
もうひとつは回転(SL)でのセッティング。
簡単に言えば「ドシャコガチガチ」。
ギリッギリにまで車高を下げて、
ガッチガチになるぐらいにばねにイニシャル(初期たわみ)をつけます。
理由はふたつ。
車高は低ければ低い方が切り返しが速く、
ばねは硬い方が切り返しの際のエッジタッチはシャープになります。
つまり、そのリアクションさえ使いこなければ、
「スーパースラロームまっすぃーん」になるわけです。
こちらは、障害の軽い選手向けですが、
LW12-2クラスの選手には、是非使いこなして欲しいセッティングとなっております(^^
どちらのセッティングも、σ(^^がタイムを出すことで実用性の実証が出来たと思ってます。
これを機会に是非!オーリンズダンパーのインストールを御検討ください(^^
さあ、久しぶりの連載物でしたが、いかがでしたか?
ということで、明日からは何もなかったかのようにいつのもブログに戻ります!(^^
どうにも、筆が鈍ってしまっているのを実感ししています....
にもかかわらず!
隅から隅までお読み頂いた方から、コメントを頂いております。
うれしやありがたや♪という事でご紹介!(^^
--------------------------------------
2月17日(火):「ちょー気持ちいい!....」
ギン、遠山・遊び人の金様のコメント
「チャンピオンシップお疲れ様でした。
すばらしい滑りを見せて頂きありがとうございました!!
まさかデビュー戦でご一緒できるとは思いませんでした^^;
人見知りでして・・・きちんと挨拶もせずすみません。
今回、ろぼさんや往年の名プレイヤー達の滑りを見てよい道標になりました!
また、ご一緒できる時がありましたら宜しくお願い致します。
インスペ最後までスタート脇にいてすみませんでした・・・m(_ _)m」
ありがとうございました!
なんとなんと、チャンピオンチップにエントリーされてたんですね(^^
それならそうと、一声かけて頂ければ良かったのに。
こちらこそ、何か失礼してませんでしたか?
ブログでのイメージと、現実の態度は全く違いますので(^^;
さて、レースでの滑りもさることながら、
今回、σ(^^がお伝えしたかったことは、本日の記事の内容です。
「道標」というのならば、他の人が容易に再現出来ない滑り方の話よりも、
セッティングについて書く方が有用だと信じています。
もしよろしければ、今後の参考にして下さいね♪
次にお会い出来るのはいつのことかなぁ....
その時には、改めてきちんと挨拶させてもらいますね(^^
追伸:インスペのこと、気にしないでください♪
やり方は人それぞれでいいんですから(^^
--------------------------------------
では、今回の本題を....
今回の「2015チェアスキーチャンピオンシップinよませ」では、
叩き出したタイムはもちろんですが、それを支えたセッティングも満足の行くものでした。
オーリンズが販売されるまでは、
セッティングなど出来ないに等しいフレームでしたから、
その善し悪しなどは絶対に語られることはありませんでした。
いや、セッティングという発想自体がありませんでした。
行き着く先は、「体を合わせろ」という結論です。
でも、オーリンズをインストールすることで、「体に合わせる」ことが可能になりました。
今回、σ(^^がエントリーした目的のひとつは、その実証です。
以前の記事でも、セッティングデータを公開していました。
改めて、もう一度書きますね。
バネレート 37N/mm
ダンパー長 GS:342mm
SL:339mm(取付高:20mm下)
バネイニシャル GS:5mm
SL:15mm(雪面状況により20mm)
ちなみにKYB製では、ダンパー長は345mmです。
オーリンズのお陰でmm単位の調整が可能になったので、
トリノモデルの「無駄な部分」を殺しました。
それが、大回転(GS)でのダンパー長のマイナス3mmという車高です。
ダンパー3mmの変化はシート高で約5mm変化します。
シート高で5mm下げることで、トリノモデルの前転要素を減らすことが出来て、
ある程度無茶な振り回し方をしても、前につんのめることが「ほぼ」無くなるのです。
ということは、安心感増し増しですよね?(^^
もちろん、使いこなせれば「爆発的」な加速が得られる部分ではあるのですが、
そのリスクを背負いながらトレーニングを重ねる事は避けられます。
特に障害の重い、中級者までのチェアスキーヤーにはお勧めセッティングです。
「爆発的な加速」が欲しければ、そのレベルに達してからで十分ですよ♪
もうひとつは回転(SL)でのセッティング。
簡単に言えば「ドシャコガチガチ」。
ギリッギリにまで車高を下げて、
ガッチガチになるぐらいにばねにイニシャル(初期たわみ)をつけます。
理由はふたつ。
車高は低ければ低い方が切り返しが速く、
ばねは硬い方が切り返しの際のエッジタッチはシャープになります。
つまり、そのリアクションさえ使いこなければ、
「スーパースラロームまっすぃーん」になるわけです。
こちらは、障害の軽い選手向けですが、
LW12-2クラスの選手には、是非使いこなして欲しいセッティングとなっております(^^
どちらのセッティングも、σ(^^がタイムを出すことで実用性の実証が出来たと思ってます。
これを機会に是非!オーリンズダンパーのインストールを御検討ください(^^
さあ、久しぶりの連載物でしたが、いかがでしたか?
ということで、明日からは何もなかったかのようにいつのもブログに戻ります!(^^
2015年2月17日火曜日
ちょー気持ちいい!....
すぐ後ろから肉食獣に追われる経験、みな様にはありますか?
もちろん、σ(^^;にもありません。
でも、チャンピオンチップDay2、回転(SL)2本目の前は、
ちょうどそんな感覚に襲われていました。
襲いかかってくるのは、押しも押されぬパラリンピアン、高村俊彦選手と長谷川順一選手。
特に高村選手は、σ(^^が生まれる頃からスキーをしていたはずで、
チェアスキーキャリアで言っても、σ(^^;なんか「子供」のようなものです。
リレハンメル大会ではSLで銅メダルを獲得するなど、
その軌跡は実に輝かしいものとなっています。
そんな選手のすぐ前にいるんて、
「どうぞ食べちゃってください」と言わんばかりの状況な訳です(^^;
インスペクションの時から「負けられない戦い」が始まっていました。
σ(^^のインスペクションの方法は、まず誰よりも早く コースに入る。
そして、誰もいない雪上を止まらずに滑り降りて、「流れる光景」を記憶するというものです。
まあ、リズム変化のところだけは一旦停止しますが、
センターラインの方向と、それを見越した進入ラインが確認出来れば、
オープンゲートが続く区間にはあまり用はありません。
こんなスタイルでインスペクションをしているものですから、
「誰よりも早くコースへ入る」というのは生命線なのです。
この2本目も、同じようにスタート脇でその時を待っていました。
オフィシャルの無線に耳をそばだてて、会場アナウンスが伝わるより早くコースイン。
σ(^^のレースの流れは、ほぼ完璧に進んでいました。
無線がインスペクション開始を告げます。
コースに降りようとしたまさにその時!
「ろぼ?~~~でいいのかい?」
背中から純也さんの声。でも、よく聞き取れない(^^;
「なんだって?」
「いや、~~~だから、どうなのかなぁって」
「何だって???(半怒)」
「あ、コース入ってもいいらしいよ」
ぶちぃっ!!!
頭の中で何かが切れる音がしました(^^;
コースに視線を戻すと、すでに十何人かが渋滞を作り始めていました。
「やられた....」
σ(^^;のリズムはこうして狂い始めました。
この渋滞の中に入っていくのはあまりにも愚かです。
十分にリズムを作れるインスペクションが行えるようになるまで、
その場をやり過ごすこととしました。
いつもは真っ先に入るから気にしませんでしたが、
インスペクションでは「ゆっくりさん」な選手の多いこと(^^;
早く入って欲しいのに、いつまでもスタート脇にいる人、人、人....
仕方がないからそろそろ行こうかと思った矢先に、
ひとり、またひとり、ポツポツとコースイン。
まあ、5分もあれば終わるσ(^^のインスペクションです。
終了時間ぎりぎりまで待つことにしました。
それにしても純也のヤツめ....(^^;
2本目はリズム変化が少なくなっていました。
スタート~ヘアピン~ディレード(ツーゲート)~ヘアピン~ストレート~ヘアピン~フィニッシュ。
ヘアピンがひとつ少ないのです。
ゲート数44、ターン数43、対標高差30.7%ですから、
「ふつー」よりも「楽」なコース設定です(^^
後から聞いた話ですけども、コースセッターの方はこうおっしゃっていたそうです。
「チェアの方は、ストレートなどが苦手なようですから、ヘアピンをひとつ減らしました」
んー....なんだか複雑な気分です(^^;
でも、リズム変化がひとつ少なくなったことは、
タイム差がつきにくくなったということですからね。
逃げる立場で言えばありがたい話。
σ(^^;が転ける可能性も少なくなったということですし♪ナンテショウキョクテキナ(^^;
何はともあれ、無事にインスペクションも終了しました。
2本目のスタート順ですが、クラス順ではチェアスキーが最後。
さらに、1本目の順位を逆転させて2本目は出走します。
つまりσ(^^は最後尾、大トリ!
気持ちいい?
いやいや、待つのは大嫌いです(^^;
スタート前は、「早く走らせろい!」と不機嫌になるのがσ(^^。
最後の最後なんて、やなこったい♪シカタガナイコトデスケドネ....
悪いことがもうひとつ。
σ(^^の左足は義足なのですが、
義足のソケット(お肉を詰め込んでいる部分)の縁がお肉と強く擦れ合わさって、
激痛を生んでいました。
一度チェアから降りて座り直せばいいのですが、
シートのフィーリングが変わってしまうことがイヤで、
そして、座り直すのに5分ぐらいかかってしまうので、
そのままスタートまで待つことに。
おしりをもぞもぞさせて少し痛みをごまかして、
でもしばらくすればまたズキズキ....
何とかごまかして、進んでいく順番を待ちます。
いよいよあと3人。
長谷川選手がスタート。
長谷川選手はLW10-2というクラスで、障害の状態は重い方です。
当然、体の自由度はありません。
にもかかわらず、何とも速く美しいラインで降りていきました。
....本気でひっくり返そうとしているなぁ(^^;
そして高村選手。
スタート前に茶化して、相手の集中力を切らせるということをする人もいるようですが、
σ(^^がそれをしたら、たぶんグーでぶん殴られます。
ここはおとなしく、暖かくスタートを見送っとこ♪
高村選手が3旗門目を「逆手」でなぎ払ったのを見て、σ(^^はスタートバーの前に。
コース上に誰もいなくなった時、σ(^^の耳から雑音が消え、痛みも感じなくなりました。
お?
「入った」な(^^
自分で「ゾーン」に入ったことが感じ取れました。
こうなれば、あとは体が勝手に滑っていくので、
σ(^^は「まるで観客のように」楽しむことが出来ます。
いつもいつもこうだといいのですけどね♪
いよいよスタート!のその時、スタートストップがかかります。
なんてこったい!
繋がった気持ちがここでも切られてしまいました(^^;
なにがあった???
「高村選手、OUT!」
無線から伝えられる情報。
いつもなら、追いかけてくる獣がいなくなって安心するところですが、
そんなことより、一度切れた気持ちをつなぎ直すことに集中しました。
アルペンレースでは、ライバルは他の選手ではなく、自分自身だからです。
....大きく深呼吸、スタートの仕切り直し。
もう一度、コースレイアウトを思い返す。
頭の中には、すでにできあがったイメージが浮かび上がる。
そのラインをトレースするかのように愛機を送り出す。
ファーストターン。
ターンインの時、すでに視線は2、3旗門目を見ている。
ポールが体に当たる。
跳ね返ったポールは雪面を叩く。
足やヒザが叩かれないのは、いい角度で進入している、「乗れている」証拠だ。
最初のヘアピン。
すでにポールを弾く感覚すらない。
まるでゲームの画面を眺めるようだ。
ことさらセンターラインを意識することもない。
リズム変化のセクションに繋がるライン。
オートマチックにスキーがトレースしていく。
ストレートをくぐり抜け、センターラインが方向を変えるあと1カ所。
真っ白な意識の中、体だけが別の生き物のようにスキーを操っていく。
接地感すらない。
「浮揚感」。
非日常の違和感の中、最後のゲートだけは優しくタッチした。
フィニッシュラインを通過した瞬間、すでに右腕は天高く突き上っていた....
なんか、陳腐な表現ですなぁ(^^;
「ゾーン」を何回かは経験したことがあるんですが、どうにも文字にしづらい感覚で。
どんな感じに滑っていたのかお伝え出来ていればいいんですが♪
最終のリザルトが出て驚いたのは、2本目、長谷川選手と同タイムだったこと。
「本気で巻き返しにいったけど、あれが限界だったわ(笑)」
長谷川選手のコメントは、たぶん謙遜だろうけども、嬉しいものでした(^^
「でも、1/100秒でも勝ててないと負けたのと一緒だな(笑)」
レーサーの本音としてはそうだろうなぁ....
σ(^^も、実は同タイムは気持ち悪いのです♪
また、協会の役員の方からはこんな言葉も頂きました。
「滑走日数が少なくっても、絶対に錆びるなよ」
もちろん♪山頂ではないにしても、
あとから来る登山者のために道標にはなっていたいですからね(^^
このあとは、慌てて荷造り、慌てて昼食。
昨日とは違う堂々の表彰式。
そして、あわてて帰路につきました。
帰宅は2100時。
無事に遠足は終了です♪
では次回は、チャンピオンチップ連載最終回
「トリノモデル+オーリンズにおける『ろぼ仕様』の一考察」マダツヅクノカヨ....
もちろん、σ(^^;にもありません。
でも、チャンピオンチップDay2、回転(SL)2本目の前は、
ちょうどそんな感覚に襲われていました。
襲いかかってくるのは、押しも押されぬパラリンピアン、高村俊彦選手と長谷川順一選手。
特に高村選手は、σ(^^が生まれる頃からスキーをしていたはずで、
チェアスキーキャリアで言っても、σ(^^;なんか「子供」のようなものです。
リレハンメル大会ではSLで銅メダルを獲得するなど、
その軌跡は実に輝かしいものとなっています。
そんな選手のすぐ前にいるんて、
「どうぞ食べちゃってください」と言わんばかりの状況な訳です(^^;
インスペクションの時から「負けられない戦い」が始まっていました。
σ(^^のインスペクションの方法は、まず誰よりも早く コースに入る。
そして、誰もいない雪上を止まらずに滑り降りて、「流れる光景」を記憶するというものです。
まあ、リズム変化のところだけは一旦停止しますが、
センターラインの方向と、それを見越した進入ラインが確認出来れば、
オープンゲートが続く区間にはあまり用はありません。
こんなスタイルでインスペクションをしているものですから、
「誰よりも早くコースへ入る」というのは生命線なのです。
この2本目も、同じようにスタート脇でその時を待っていました。
オフィシャルの無線に耳をそばだてて、会場アナウンスが伝わるより早くコースイン。
σ(^^のレースの流れは、ほぼ完璧に進んでいました。
無線がインスペクション開始を告げます。
コースに降りようとしたまさにその時!
「ろぼ?~~~でいいのかい?」
背中から純也さんの声。でも、よく聞き取れない(^^;
「なんだって?」
「いや、~~~だから、どうなのかなぁって」
「何だって???(半怒)」
「あ、コース入ってもいいらしいよ」
ぶちぃっ!!!
頭の中で何かが切れる音がしました(^^;
コースに視線を戻すと、すでに十何人かが渋滞を作り始めていました。
「やられた....」
σ(^^;のリズムはこうして狂い始めました。
この渋滞の中に入っていくのはあまりにも愚かです。
十分にリズムを作れるインスペクションが行えるようになるまで、
その場をやり過ごすこととしました。
いつもは真っ先に入るから気にしませんでしたが、
インスペクションでは「ゆっくりさん」な選手の多いこと(^^;
早く入って欲しいのに、いつまでもスタート脇にいる人、人、人....
仕方がないからそろそろ行こうかと思った矢先に、
ひとり、またひとり、ポツポツとコースイン。
まあ、5分もあれば終わるσ(^^のインスペクションです。
終了時間ぎりぎりまで待つことにしました。
それにしても純也のヤツめ....(^^;
2本目はリズム変化が少なくなっていました。
スタート~ヘアピン~ディレード(ツーゲート)~ヘアピン~ストレート~ヘアピン~フィニッシュ。
ヘアピンがひとつ少ないのです。
ゲート数44、ターン数43、対標高差30.7%ですから、
「ふつー」よりも「楽」なコース設定です(^^
後から聞いた話ですけども、コースセッターの方はこうおっしゃっていたそうです。
「チェアの方は、ストレートなどが苦手なようですから、ヘアピンをひとつ減らしました」
んー....なんだか複雑な気分です(^^;
でも、リズム変化がひとつ少なくなったことは、
タイム差がつきにくくなったということですからね。
逃げる立場で言えばありがたい話。
σ(^^;が転ける可能性も少なくなったということですし♪ナンテショウキョクテキナ(^^;
何はともあれ、無事にインスペクションも終了しました。
2本目のスタート順ですが、クラス順ではチェアスキーが最後。
さらに、1本目の順位を逆転させて2本目は出走します。
つまりσ(^^は最後尾、大トリ!
気持ちいい?
いやいや、待つのは大嫌いです(^^;
スタート前は、「早く走らせろい!」と不機嫌になるのがσ(^^。
最後の最後なんて、やなこったい♪シカタガナイコトデスケドネ....
悪いことがもうひとつ。
σ(^^の左足は義足なのですが、
義足のソケット(お肉を詰め込んでいる部分)の縁がお肉と強く擦れ合わさって、
激痛を生んでいました。
一度チェアから降りて座り直せばいいのですが、
シートのフィーリングが変わってしまうことがイヤで、
そして、座り直すのに5分ぐらいかかってしまうので、
そのままスタートまで待つことに。
おしりをもぞもぞさせて少し痛みをごまかして、
でもしばらくすればまたズキズキ....
何とかごまかして、進んでいく順番を待ちます。
いよいよあと3人。
長谷川選手がスタート。
長谷川選手はLW10-2というクラスで、障害の状態は重い方です。
当然、体の自由度はありません。
にもかかわらず、何とも速く美しいラインで降りていきました。
....本気でひっくり返そうとしているなぁ(^^;
そして高村選手。
スタート前に茶化して、相手の集中力を切らせるということをする人もいるようですが、
σ(^^がそれをしたら、たぶんグーでぶん殴られます。
ここはおとなしく、暖かくスタートを見送っとこ♪
高村選手が3旗門目を「逆手」でなぎ払ったのを見て、σ(^^はスタートバーの前に。
コース上に誰もいなくなった時、σ(^^の耳から雑音が消え、痛みも感じなくなりました。
お?
「入った」な(^^
自分で「ゾーン」に入ったことが感じ取れました。
こうなれば、あとは体が勝手に滑っていくので、
σ(^^は「まるで観客のように」楽しむことが出来ます。
いつもいつもこうだといいのですけどね♪
いよいよスタート!のその時、スタートストップがかかります。
なんてこったい!
繋がった気持ちがここでも切られてしまいました(^^;
なにがあった???
「高村選手、OUT!」
無線から伝えられる情報。
いつもなら、追いかけてくる獣がいなくなって安心するところですが、
そんなことより、一度切れた気持ちをつなぎ直すことに集中しました。
アルペンレースでは、ライバルは他の選手ではなく、自分自身だからです。
....大きく深呼吸、スタートの仕切り直し。
もう一度、コースレイアウトを思い返す。
頭の中には、すでにできあがったイメージが浮かび上がる。
そのラインをトレースするかのように愛機を送り出す。
ファーストターン。
ターンインの時、すでに視線は2、3旗門目を見ている。
ポールが体に当たる。
跳ね返ったポールは雪面を叩く。
足やヒザが叩かれないのは、いい角度で進入している、「乗れている」証拠だ。
最初のヘアピン。
すでにポールを弾く感覚すらない。
まるでゲームの画面を眺めるようだ。
ことさらセンターラインを意識することもない。
リズム変化のセクションに繋がるライン。
オートマチックにスキーがトレースしていく。
ストレートをくぐり抜け、センターラインが方向を変えるあと1カ所。
真っ白な意識の中、体だけが別の生き物のようにスキーを操っていく。
接地感すらない。
「浮揚感」。
非日常の違和感の中、最後のゲートだけは優しくタッチした。
フィニッシュラインを通過した瞬間、すでに右腕は天高く突き上っていた....
なんか、陳腐な表現ですなぁ(^^;
「ゾーン」を何回かは経験したことがあるんですが、どうにも文字にしづらい感覚で。
どんな感じに滑っていたのかお伝え出来ていればいいんですが♪
最終のリザルトが出て驚いたのは、2本目、長谷川選手と同タイムだったこと。
「本気で巻き返しにいったけど、あれが限界だったわ(笑)」
長谷川選手のコメントは、たぶん謙遜だろうけども、嬉しいものでした(^^
「でも、1/100秒でも勝ててないと負けたのと一緒だな(笑)」
レーサーの本音としてはそうだろうなぁ....
σ(^^も、実は同タイムは気持ち悪いのです♪
また、協会の役員の方からはこんな言葉も頂きました。
「滑走日数が少なくっても、絶対に錆びるなよ」
もちろん♪山頂ではないにしても、
あとから来る登山者のために道標にはなっていたいですからね(^^
このあとは、慌てて荷造り、慌てて昼食。
昨日とは違う堂々の表彰式。
そして、あわてて帰路につきました。
帰宅は2100時。
無事に遠足は終了です♪
では次回は、チャンピオンチップ連載最終回
「トリノモデル+オーリンズにおける『ろぼ仕様』の一考察」マダツヅクノカヨ....
2015年2月16日月曜日
パラリンピアンを相手に....
お待たせしました(?)
「参戦記」、再開です(^^
前に、国内での若手選手が育ってこないという記事を書きました。
やっぱり、この大会でも事情は変わっていませんでした。
みんな一生懸命トレーニングをしているのでしょうけども、
もうひとつ伸びきっていないようですねぇ....
ということは、往年の名プレーヤーたちは、
まだまだ隠居出来ないということですか(^^;
Day2、大回転(GS)よりさらに技術的要素の強い回転(SL)ではその傾向がより強まります。
くるくる回って、しかも速くなければならないのですから、
それまでに培った財産の大きな選手の方が非常に有利なわけです。
この日のSLは、往年のパラリンピアン、
リレハンメル大会で銅メダルの高村俊彦選手、
トリノ大会代表の長谷川順一選手、
のお二人とクラスを共にすることとなりました。
現役時代と変わらぬ眼力でコースインスペクションに臨むお二人。
σ(^^や純也さんといった「元 国内残留組」はどう戦うのか?
リザルトをお手元にご覧下さい♪
アルペンレースでは、インスペクションタイムが、
そのレースの7割を占めると言われるほど重要な時間です。
すでにコースではレースの火ぶたが静かに切って落とされていました。
SLでは、GSなどよりはるかに多いゲートが並びます。
全てのゲートの並びを覚えて、何本のゲートがあるか数えて....
というインスペクションを行う選手がいますが、
σ(^^は覚えが悪い上に邪魔くさがりなのでそんなことはしません。
オープンゲートが並ぶ区間の「センターライン」の方向だけ覚えて、
ヘアピンやストレートと言った「リズム変化」のところの入り方と、
「次」のセンターラインの方向だけ確認します。
斜面変化とかそんなことはそんなに気にもしません。
「何があろうがねじ込んでいけ!」というかつての師匠、
元ナショナルチームコーチの言葉を肝に銘じるだけです。
実際に、センターラインを「見据えて」「ねじ込んで」いけば、
板はしっかりとゲートを捉えて最速ラインを刻んでいくのです。
考えすぎたり構えたりすればするほど、
板は言うことを聞いてくれなくなるので、
本当にスキーは面白いものです(^^
この日の1本目は、
スタート~ヘアピン~ヘアピン~ディレード(ツーゲート)~ストレート~ヘアピン~フィニッシュ
というリズムで構成されていました。
少し気になっていたのは、
3年ぶりのSLで、ヘアピンやストレートと言ったセクションに体がついて行くのか?
ということでした。
タン、タン、タタンと細かくなるリズムのところでは、
切り返しが遅れてしまうことがよくあります。
回しきれなくて板を横に向けたり、
少しふくらんでアウトリガー(手に持っているヤツ)がゲートにひっかったりと、
目も当てられないようなミスをしてしまうことが大変多うございましたσ(^^;
気になっていたのはその一点だけ。
ゲートインターバルはとても広く、ターン弧が大きすぎて、
逆にスキーのラディウス(サイドカーブ)に合わないのではないかと思うほど。
回さない。
ひたすら下へ下へと落ちていく。
その意識を大事に出来るかどうかが勝負の分かれ目かなぁ....
でも、そんなことはパラリンピアンたちには十分承知のはず。
さてさて、どこまで食い込めるかな?
インスペクションが終わり、リフト上でかつてのライバルが声を掛けてきました。
「おれには解る。ろぼが後半に消えていくのが。もう、ぷんぷんと臭うね(笑)」
スタート前になんて不吉なことを言うんだい?(^^;
この選手とσ(^^はチェアスキーデビューがほぼ同時期。
「永遠のライバル」と表現していたほど、同じような順位(下の方)で絡み続けてきました。
そんな関係ですから、よくわかるのでしょうねぇ。
「ろぼは、滑ってて気持ちよくて、
どんどんとスピードを上げていって、
斜面変化のところで消えるね」
絶対イヤだ(^^;
でも、言われてから思い返すのですが、
「消えていく」ような局面に心当たりがないのです。
どこまでσ(^^の頭の中がピンク色なのか、
純粋なタイム差だけではない勝負も始まろうとしていました。
σ(^^のビブ番号は19。
二輪の世界で神と崇めるあの方のゼッケンと同じです。
σ(^^に神は降りてくるのか?
すでにしびれを切らしていたσ(^^は、コースへ飛び出しました。
....1旗門目からポールをなぎ倒し、
その感触をきっかけにスキーを切り返す。
下へ下へ落ちていくスキー。
体は追従。
ターンの度に増すスピード。
ひとつ目のヘアピン。
進入角度はイメージ通り。
切り返しのエッジタッチもイメージ通り。
体は鈍っていない。
足回りのセッティングが、かつての記憶を完全に呼び起こした。
センターライン。
見えている。
その線上から重心が外れない。
ディレードの大きなターン弧から仕掛ける次のライン。
その向こうには、「行き止まり」に見えるストレート。
バラララッというポールをなぎ倒す感覚。
木々をくぐり抜け、もう一度方向を変える。
逆らわない。
全て、引力に身を任せて。
最後のヘアピンを抜けた時、
センターラインはフィニッシュエリアへ吸い込まれていった....
電光掲示板を見たσ(^^は、高々と拳を突き上げました。
同時に歓声がフィニッシュエリアに沸き起こります。
ほんと、気持ちいいものですね(^^
ナショナルチームの面々は、
世界を舞台にこんな気持ちよさを経験しているなんて、
実にうらやましい♪
祝福の輪の中に入っていって一息。
次は、σ(^^に暴言を吐いた(?)かつてのライバルの番。
まだこれから降りてくるのですが、
降りてきてから何を言うのか楽しみに待つことにしました(^^
彼がフィニッシュエリアから見えるところまで降りてきました。
はっきりと独特なフォームが見て取れます。
次の瞬間!
舞い上がる雪煙!!
もんどり打って転がる体!!!
ああ、やっちまった....
後でよくよく聞けば、アウトリガーの部品のトラブルのようで、
ターンイン直後に、長さを固定していたはずのアウトリガーが急に縮んじゃったとか。
で、突然バランスを崩して転けちゃったと。
まあ、怪我がなくて何よりでした(^^;
アウトリガーに頼るチェアスキーにとって、急に長さが変わるなんて致命傷ですなぁ(^^;
DNF(Did not finished:途中棄権)で下まで降りてきた彼の気まずそうな顔ったら♪
スタート前に言われた分の13倍返しで冷やかしてやりました(^^
さてさて、1本目のリザルトですが....
ラップ(トップタイム)がσ(^^、
約1.2秒差で2位に高村選手、
3位は3.2秒差で長谷川選手と相成った♪
元パラリンピアン相手に大健闘でしょ?(^^
でも、高村選手相手に1.2秒差はあってないようなものです。
本気で逃げなきゃ、すぐに食われてしまいます。
さてさて、どこまで張り合えるかな?
次回、Day2後半「パーフェクトウィン!」
「参戦記」、再開です(^^
前に、国内での若手選手が育ってこないという記事を書きました。
やっぱり、この大会でも事情は変わっていませんでした。
みんな一生懸命トレーニングをしているのでしょうけども、
もうひとつ伸びきっていないようですねぇ....
ということは、往年の名プレーヤーたちは、
まだまだ隠居出来ないということですか(^^;
Day2、大回転(GS)よりさらに技術的要素の強い回転(SL)ではその傾向がより強まります。
くるくる回って、しかも速くなければならないのですから、
それまでに培った財産の大きな選手の方が非常に有利なわけです。
この日のSLは、往年のパラリンピアン、
リレハンメル大会で銅メダルの高村俊彦選手、
トリノ大会代表の長谷川順一選手、
のお二人とクラスを共にすることとなりました。
現役時代と変わらぬ眼力でコースインスペクションに臨むお二人。
σ(^^や純也さんといった「元 国内残留組」はどう戦うのか?
リザルトをお手元にご覧下さい♪
アルペンレースでは、インスペクションタイムが、
そのレースの7割を占めると言われるほど重要な時間です。
すでにコースではレースの火ぶたが静かに切って落とされていました。
SLでは、GSなどよりはるかに多いゲートが並びます。
全てのゲートの並びを覚えて、何本のゲートがあるか数えて....
というインスペクションを行う選手がいますが、
σ(^^は覚えが悪い上に邪魔くさがりなのでそんなことはしません。
オープンゲートが並ぶ区間の「センターライン」の方向だけ覚えて、
ヘアピンやストレートと言った「リズム変化」のところの入り方と、
「次」のセンターラインの方向だけ確認します。
斜面変化とかそんなことはそんなに気にもしません。
「何があろうがねじ込んでいけ!」というかつての師匠、
元ナショナルチームコーチの言葉を肝に銘じるだけです。
実際に、センターラインを「見据えて」「ねじ込んで」いけば、
板はしっかりとゲートを捉えて最速ラインを刻んでいくのです。
考えすぎたり構えたりすればするほど、
板は言うことを聞いてくれなくなるので、
本当にスキーは面白いものです(^^
この日の1本目は、
スタート~ヘアピン~ヘアピン~ディレード(ツーゲート)~ストレート~ヘアピン~フィニッシュ
というリズムで構成されていました。
少し気になっていたのは、
3年ぶりのSLで、ヘアピンやストレートと言ったセクションに体がついて行くのか?
ということでした。
タン、タン、タタンと細かくなるリズムのところでは、
切り返しが遅れてしまうことがよくあります。
回しきれなくて板を横に向けたり、
少しふくらんでアウトリガー(手に持っているヤツ)がゲートにひっかったりと、
目も当てられないようなミスをしてしまうことが大変多うございましたσ(^^;
気になっていたのはその一点だけ。
ゲートインターバルはとても広く、ターン弧が大きすぎて、
逆にスキーのラディウス(サイドカーブ)に合わないのではないかと思うほど。
回さない。
ひたすら下へ下へと落ちていく。
その意識を大事に出来るかどうかが勝負の分かれ目かなぁ....
でも、そんなことはパラリンピアンたちには十分承知のはず。
さてさて、どこまで食い込めるかな?
インスペクションが終わり、リフト上でかつてのライバルが声を掛けてきました。
「おれには解る。ろぼが後半に消えていくのが。もう、ぷんぷんと臭うね(笑)」
スタート前になんて不吉なことを言うんだい?(^^;
この選手とσ(^^はチェアスキーデビューがほぼ同時期。
「永遠のライバル」と表現していたほど、同じような順位(下の方)で絡み続けてきました。
そんな関係ですから、よくわかるのでしょうねぇ。
「ろぼは、滑ってて気持ちよくて、
どんどんとスピードを上げていって、
斜面変化のところで消えるね」
絶対イヤだ(^^;
でも、言われてから思い返すのですが、
「消えていく」ような局面に心当たりがないのです。
どこまでσ(^^の頭の中がピンク色なのか、
純粋なタイム差だけではない勝負も始まろうとしていました。
σ(^^のビブ番号は19。
二輪の世界で神と崇めるあの方のゼッケンと同じです。
σ(^^に神は降りてくるのか?
すでにしびれを切らしていたσ(^^は、コースへ飛び出しました。
....1旗門目からポールをなぎ倒し、
その感触をきっかけにスキーを切り返す。
下へ下へ落ちていくスキー。
体は追従。
ターンの度に増すスピード。
ひとつ目のヘアピン。
進入角度はイメージ通り。
切り返しのエッジタッチもイメージ通り。
体は鈍っていない。
足回りのセッティングが、かつての記憶を完全に呼び起こした。
センターライン。
見えている。
その線上から重心が外れない。
ディレードの大きなターン弧から仕掛ける次のライン。
その向こうには、「行き止まり」に見えるストレート。
バラララッというポールをなぎ倒す感覚。
木々をくぐり抜け、もう一度方向を変える。
逆らわない。
全て、引力に身を任せて。
最後のヘアピンを抜けた時、
センターラインはフィニッシュエリアへ吸い込まれていった....
電光掲示板を見たσ(^^は、高々と拳を突き上げました。
同時に歓声がフィニッシュエリアに沸き起こります。
ほんと、気持ちいいものですね(^^
ナショナルチームの面々は、
世界を舞台にこんな気持ちよさを経験しているなんて、
実にうらやましい♪
祝福の輪の中に入っていって一息。
次は、σ(^^に暴言を吐いた(?)かつてのライバルの番。
まだこれから降りてくるのですが、
降りてきてから何を言うのか楽しみに待つことにしました(^^
彼がフィニッシュエリアから見えるところまで降りてきました。
はっきりと独特なフォームが見て取れます。
次の瞬間!
舞い上がる雪煙!!
もんどり打って転がる体!!!
ああ、やっちまった....
後でよくよく聞けば、アウトリガーの部品のトラブルのようで、
ターンイン直後に、長さを固定していたはずのアウトリガーが急に縮んじゃったとか。
で、突然バランスを崩して転けちゃったと。
まあ、怪我がなくて何よりでした(^^;
アウトリガーに頼るチェアスキーにとって、急に長さが変わるなんて致命傷ですなぁ(^^;
DNF(Did not finished:途中棄権)で下まで降りてきた彼の気まずそうな顔ったら♪
スタート前に言われた分の13倍返しで冷やかしてやりました(^^
さてさて、1本目のリザルトですが....
ラップ(トップタイム)がσ(^^、
約1.2秒差で2位に高村選手、
3位は3.2秒差で長谷川選手と相成った♪
元パラリンピアン相手に大健闘でしょ?(^^
でも、高村選手相手に1.2秒差はあってないようなものです。
本気で逃げなきゃ、すぐに食われてしまいます。
さてさて、どこまで張り合えるかな?
次回、Day2後半「パーフェクトウィン!」
2015年2月14日土曜日
久々のサケブログ....
チャンピオンチップ参戦記、訳あって頓挫です♪
てことで、久しぶりにうちの200人兄弟のことについて書きます(^^
200粒の卵が無事に孵化したの先月上旬。
現在、積算温度857℃。
平均水温13℃の中、すくすくと育っています(^^
全員無事に....と書きたいところですが、数名の犠牲者が出てます。
ひとりは、砂利の模様替えの際、フィルターの下敷きにして圧死させてしまった子。
この子には、本当に申し訳ないことをしてしまいました(T^T;
もう1人は、頭2つに尻尾1つのユニークな子。
この子は、思うように泳げず、エサを食べなきゃならない時期になっても、
水面にまで浮上出来ずに.....本日、餓死が確認されました。
もう1人は....死因不明で、同じく本日、死亡を確認しました(T^T;
他の197匹(推定)については、極めて順調に成長しているようで、
みんな我先にバクバクとエサを食べていらっしゃいます。
放流まであと1ヶ月です。
自然に帰ったあと、淘汰されないようにでっかく育ってもらう予定です(^^
1人だけ、気になる子はいます。
←この子
この時期にもまだ、「さいのう(栄養袋)」を使い切っていないのです。
他の子は、一端の体で泳ぎ回っていますが、
この子だけは「さいのう」が重くて、自由に動けません。
ま、元気は元気なのですが、体は小さく、機動力がありませんので、
少々、気にしてみていかなくてはなりません....
これ以上の脱落は認めません(笑)ので、全員元気に由良川へ行けるようにね♪
てことで、久しぶりにうちの200人兄弟のことについて書きます(^^
200粒の卵が無事に孵化したの先月上旬。
現在、積算温度857℃。
平均水温13℃の中、すくすくと育っています(^^
全員無事に....と書きたいところですが、数名の犠牲者が出てます。
ひとりは、砂利の模様替えの際、フィルターの下敷きにして圧死させてしまった子。
この子には、本当に申し訳ないことをしてしまいました(T^T;
もう1人は、頭2つに尻尾1つのユニークな子。
この子は、思うように泳げず、エサを食べなきゃならない時期になっても、
水面にまで浮上出来ずに.....本日、餓死が確認されました。
もう1人は....死因不明で、同じく本日、死亡を確認しました(T^T;
他の197匹(推定)については、極めて順調に成長しているようで、
みんな我先にバクバクとエサを食べていらっしゃいます。
放流まであと1ヶ月です。
自然に帰ったあと、淘汰されないようにでっかく育ってもらう予定です(^^
1人だけ、気になる子はいます。
←この子
この時期にもまだ、「さいのう(栄養袋)」を使い切っていないのです。
他の子は、一端の体で泳ぎ回っていますが、
この子だけは「さいのう」が重くて、自由に動けません。
ま、元気は元気なのですが、体は小さく、機動力がありませんので、
少々、気にしてみていかなくてはなりません....
これ以上の脱落は認めません(笑)ので、全員元気に由良川へ行けるようにね♪
2015年2月12日木曜日
そこには名誉だけがあった....
(ここから続いてまぁす♪)
普通なら、アルペンレースでの2秒差は致命傷です。
相当なことがない限り、ひっくり返ることはありません。
2本目のインスペクション中、σ(^^は半ば諦めたようにコースを眺めていました。
標高差は1本目と同じ251m。
ゲート数32、ターン数31、対標高差で12.3%と1本目と変わらないハイスピードコース。
コースプロファイル通り、実にタイム差のつきにくいコースセットに見えたのです。
スタートから9旗門まで、単調なオープンセットが続きます。
3~4旗門目のつなぎが少々きついかな?という程度で、それもそんなそんな難しくありません。
単調なセットは、つまり実力の差が出にくいのです。
10旗門目からのツーゲートから右方向への斜度変化。
ここの入り口は少し慎重に行かなくてはならないところだけども、
ヤツならそんなに苦労するめぇ....
左方向への緩斜面の入り口。
あとはだらだら緩斜面でのオープンゲートの連続。
残り5旗門のところで、少し方向感覚を失いそうなリズム変化はあるものの、
インスペクションさえしっかりしていれば気になるほどのものでもなし。
....終わったかな?
σ(^^は正午過ぎの空を仰ぎ、燦々と降り注ぐ陽光を浴びていました。
2本目のスタート順は、1本目順位を逆転させたものです。
2位のσ(^^は、1位純也さんの前。
出来ることと言えば、スタートから見えるところ全てで、
ぐうの音も出ないようなターンを見せつけて、純也さんの戦意をくじくことぐらいでしょうか。
チェアスキークラスが始まり、ぽつぽつと転倒者が現れます。
お?どうなってんだ?
スタート待ちの選手の肩越しに、様子をうかがいます。
なんだか、いやな感じに雪面が荒れているのが見て取れました。
そうか。
午後に入ってから、ぐんぐんと気温が上昇してるからだ。
暖かくなると、硬く締まっていた雪面がゆるんでいきます。
チェアキークラスは、
経験の浅い若者たちがたくさんエントリーしています。
当然、刻むラインもひとそれぞれ。
一定の、ハイレベルなレースなら、雪面の荒れ方も想像出来るのですが、
そうでない場合、それぞれのゲート際は同じように掘れていかないのです。
つまり、ターンごとにひとつとして同じ荒れ方はなくて、
つまり、経験が浅い選手たちにとっては、
極端なことを言うと、「入ってみなければ解らない」コース状況なのです。
でも、上から見ていたσ(^^は、「この程度の荒れ方」としか見えませんでした。
オーリンズダンパーへの信頼感は滑走ごとに高まっています。
この時すでに、σ(^^は「3年ぶりのリハビリ中」なんて考えはなくなっていて、
ナショナルチーム不在の国内で最速のレーサーだと思えるようになってました。
2秒のビハインドもすでに頭の中にはありません。
....スタートバーをこじ開け、飛び込む1旗門目。
2旗門目はすでに荒れ始めている。
3旗門目。
板に伝わる接地感は薄い。
暖められた雪面はエッジを深く深く食い込ませる。
オープンテレグラムの前半区間。
ゲートを通り過ぎた場所。
雪面は荒れている。
ハイスピードターンを維持出来なくなった選手たちが落とされていった証拠だ。
そのくぼみを横切るように板を斜面方向へ向ける。
ラインがクロスするポイント。
オーリンズにとっては、荒れというほどものではなかった。
ツーゲートを巻くように続くビッグターン。
頭の上からGを感じる。
押さえつけられたスキーは雪面に翻弄される。
しかし、体に振動は届かない。
大きな右ターンから軽いタッチの左。
その先には斜面に遮られる右。
見えないラインをイメージしてエッジを解放する。
一瞬の無重力感。
次に接地した時、スキートップは完璧なラインを捉えていた。
続く緩斜面主体の後半セクション。
十分すぎるスピード。
次々と襲いかかってくるゲートも、しなやかに払いのける。
フィニッシュエリアが見える。
その光景とセンターラインが重なった時、勝利を確信した....
いやぁ、フィニッシュエリアで拳を突き上げるのは、本当に気持ちのいいものですね(^^
σ(^^のすぐ後ろからスタートした純也さんも、
オーリンズを投入していたのですが、
セッティングが間に合っていませんでした。
荒れた雪面に耐えきれなくなった純也さんは、
四苦八苦しながらコースを滑り降りたそうな。
2人のタイム差は、2秒のビハインドから1.6秒のマージンへ。
2本目は3.6秒も速くσ(^^が降りてきたのですから、「圧勝」と言っていいでしょう♪
と、気分良く宿に戻ったのですが、何てったって「賞典外」。
σ(^^と純也さんは表彰式で名前を呼ばれることはなく、
3位の選手が繰り上げ優勝となりました。チャンチャン♪
でもいいんです。
3年前、競技無期限休止を宣言してから、
腕が鈍っていないことが証明出来たわけですからね(^^
こんなに嬉しいことはありませんやね。
この勢いで、明日の回転(SL)もやっつけるかい?
前日に引き続き、しこたま酒を浴びて記憶を飛ばしたσ(^^でした♪
レース後....
「おめぇ、1本目の4旗門は様子見過ぎたろ?」おっしゃるとおり(^^;
次回、Day2前半「名前に負けるのか?」
普通なら、アルペンレースでの2秒差は致命傷です。
相当なことがない限り、ひっくり返ることはありません。
2本目のインスペクション中、σ(^^は半ば諦めたようにコースを眺めていました。
標高差は1本目と同じ251m。
ゲート数32、ターン数31、対標高差で12.3%と1本目と変わらないハイスピードコース。
コースプロファイル通り、実にタイム差のつきにくいコースセットに見えたのです。
スタートから9旗門まで、単調なオープンセットが続きます。
3~4旗門目のつなぎが少々きついかな?という程度で、それもそんなそんな難しくありません。
単調なセットは、つまり実力の差が出にくいのです。
10旗門目からのツーゲートから右方向への斜度変化。
ここの入り口は少し慎重に行かなくてはならないところだけども、
ヤツならそんなに苦労するめぇ....
左方向への緩斜面の入り口。
あとはだらだら緩斜面でのオープンゲートの連続。
残り5旗門のところで、少し方向感覚を失いそうなリズム変化はあるものの、
インスペクションさえしっかりしていれば気になるほどのものでもなし。
....終わったかな?
σ(^^は正午過ぎの空を仰ぎ、燦々と降り注ぐ陽光を浴びていました。
2本目のスタート順は、1本目順位を逆転させたものです。
2位のσ(^^は、1位純也さんの前。
出来ることと言えば、スタートから見えるところ全てで、
ぐうの音も出ないようなターンを見せつけて、純也さんの戦意をくじくことぐらいでしょうか。
チェアスキークラスが始まり、ぽつぽつと転倒者が現れます。
お?どうなってんだ?
スタート待ちの選手の肩越しに、様子をうかがいます。
なんだか、いやな感じに雪面が荒れているのが見て取れました。
そうか。
午後に入ってから、ぐんぐんと気温が上昇してるからだ。
暖かくなると、硬く締まっていた雪面がゆるんでいきます。
チェアキークラスは、
経験の浅い若者たちがたくさんエントリーしています。
当然、刻むラインもひとそれぞれ。
一定の、ハイレベルなレースなら、雪面の荒れ方も想像出来るのですが、
そうでない場合、それぞれのゲート際は同じように掘れていかないのです。
つまり、ターンごとにひとつとして同じ荒れ方はなくて、
つまり、経験が浅い選手たちにとっては、
極端なことを言うと、「入ってみなければ解らない」コース状況なのです。
でも、上から見ていたσ(^^は、「この程度の荒れ方」としか見えませんでした。
オーリンズダンパーへの信頼感は滑走ごとに高まっています。
この時すでに、σ(^^は「3年ぶりのリハビリ中」なんて考えはなくなっていて、
ナショナルチーム不在の国内で最速のレーサーだと思えるようになってました。
2秒のビハインドもすでに頭の中にはありません。
....スタートバーをこじ開け、飛び込む1旗門目。
2旗門目はすでに荒れ始めている。
3旗門目。
板に伝わる接地感は薄い。
暖められた雪面はエッジを深く深く食い込ませる。
オープンテレグラムの前半区間。
ゲートを通り過ぎた場所。
雪面は荒れている。
ハイスピードターンを維持出来なくなった選手たちが落とされていった証拠だ。
そのくぼみを横切るように板を斜面方向へ向ける。
ラインがクロスするポイント。
オーリンズにとっては、荒れというほどものではなかった。
ツーゲートを巻くように続くビッグターン。
頭の上からGを感じる。
押さえつけられたスキーは雪面に翻弄される。
しかし、体に振動は届かない。
大きな右ターンから軽いタッチの左。
その先には斜面に遮られる右。
見えないラインをイメージしてエッジを解放する。
一瞬の無重力感。
次に接地した時、スキートップは完璧なラインを捉えていた。
続く緩斜面主体の後半セクション。
十分すぎるスピード。
次々と襲いかかってくるゲートも、しなやかに払いのける。
フィニッシュエリアが見える。
その光景とセンターラインが重なった時、勝利を確信した....
いやぁ、フィニッシュエリアで拳を突き上げるのは、本当に気持ちのいいものですね(^^
σ(^^のすぐ後ろからスタートした純也さんも、
オーリンズを投入していたのですが、
セッティングが間に合っていませんでした。
荒れた雪面に耐えきれなくなった純也さんは、
四苦八苦しながらコースを滑り降りたそうな。
2人のタイム差は、2秒のビハインドから1.6秒のマージンへ。
2本目は3.6秒も速くσ(^^が降りてきたのですから、「圧勝」と言っていいでしょう♪
と、気分良く宿に戻ったのですが、何てったって「賞典外」。
σ(^^と純也さんは表彰式で名前を呼ばれることはなく、
3位の選手が繰り上げ優勝となりました。チャンチャン♪
でもいいんです。
3年前、競技無期限休止を宣言してから、
腕が鈍っていないことが証明出来たわけですからね(^^
こんなに嬉しいことはありませんやね。
この勢いで、明日の回転(SL)もやっつけるかい?
前日に引き続き、しこたま酒を浴びて記憶を飛ばしたσ(^^でした♪
レース後....
「おめぇ、1本目の4旗門は様子見過ぎたろ?」おっしゃるとおり(^^;
次回、Day2前半「名前に負けるのか?」
2015年2月11日水曜日
ほんのちょっとしたことで....
朝、目が覚めた時、部屋の様子を目の当たりにして仰天していました。
「何でこんなに空き缶が転がっているんだ....???」
えーと、昨日の選手会が終わった後、
部屋に戻って、買い込んでいた缶チューハイを開け始めて....
こちらも久々の「チームどんぐり」の戦友、
純也さんとグダグダとくだを巻きながら呑み進めて....
彼もこの大会からオーリンズダンパーを投入。
そのセッティングの話で花を咲かせて....
足りなくなったので、純也さんの缶に手を伸ばして....
そのあたりから記憶がないぞ?
そうか、そういうことだったか....(^^;
この日は空き缶の片付けから一日を始めました♪
チェアスキーチャンピオンシップDay1。
大回転(GS)のリザルトをお手元にお読み下さい(^^
0830時インスペクション開始。
それまでには2本ほどフリースキーでウォームアップ。
年末に決めたダンパー&車高のセッティングはばっちり。
最高のレースを始められる予感ぷんぷん♪
満を持してインスペクションの開始です。
アルペンレースでは本番前、インスペクションというコース下見を行う時間があります。
板を横にしながら滑らなきゃいけませんが、実際のコースを確認することが出来ます。
スタートからしばらくは斜度20°ほどの中斜面、ここに6ゲートが並びます。
かつてトレーニングを繰り返した、「3旗門目の立ち上がり」を重視。
続く緩斜面ではツーゲート(2ゲート1ターン)の大きなターンが選手たちを迎えます。
中斜面のトップスピードのまま大きなターンで右方向へ大きく転回。
もう一度中斜面へ飛び込んで、2ターンで左方向、再びの緩斜面。
ここから先は、ミスターンは厳禁。
わずかなスピードダウンが、フィニッシュエリアでの大きなタイム差に繋がります。
そこまでガマンを続けられるかな?
コースの標高差は251m、ゲート数31、ターン数30。
標高差に対するゲート数は12%ですから、
標準15%というルール上からは、かなりのハイスピードコースです。
0930時、チェアスキー女子のクラスから競技が開始されました。
男子に入って、σ(^^は16番目、戸惑いながら久しぶりのスタート。
1旗門目のポールを肩で撫でながら2旗門目へ....
でも、イメージとはほど遠い1mほどの大回り!
あらららら(^^;
これでは2旗門目もつらい進入になるぞぉ....
案の定、3旗門目で「調整」してしまうザマの悪さ。
しょーがねえから3旗門目をスタートにして、
遅ればせながら6旗門目でトップスピードへ。
ここから、σ(^^の「むっちゃくちゃ」が始まります。
とにかくインへ!
ゲートが邪魔をしてもはじく!たたく!!なぎ倒す!!!
こんな芸当、緩斜面だから出来るんですけどね(^^;
スタートハウスから、右に落ち込むところまでの13旗門ぐらいは見ることが出来ます。
「これは速ぇぞ!」
後から聞いた話ですが、
この時、スタート待ちの選手たちの間でどよめきが起こったそうです。
そのままの勢いで右へ左へ。
やはりブランクの影響は大きくて、
斜度変化の部分はモタモタとしてしまいましたが、
スピードダウンはしていません。
ガマン、でも攻撃的な滑りが求められる後半セクション。
σ(^^の「旗倒しゲーム」は続きます。
残り7ゲート。
はっきりと目に映るフィニッシュライン。
ほんの少しだけ、ターンインが遅れました。
いくつか連続してゲートを倒してきたゲームが途切れてしまいます。
ええぃ、ここは倒せなかったか....(^^;
ほんの20cmぐらいかな?
肩とポールの間が開きます。
なぎ倒せないので、
アウトリガー(手に持って滑っているヤツ)には、
余計な動きはさせないと決めます。
が、この判断がまずかった(^^;
雪上とコンタクトし続けたアウトリガーは、
その先端をポールの根本にヒット!。
その衝撃はまともに肩に伝わり、
σ(^^の体はスピンモードに入ってしまいました。
瞬間的に、体軸をスピンモーメントと逆方向にねじり、
影響をハーフスピンで押さえましたが、板は真横に向いて一時停止....
フィニッシュまで残り6ターン。
絶対にしてはいけない失敗が、ここにはあった(^^;
再スタートしたものの、ロスにして5秒ぐらいでしょうか。
こんな事では、もう勝負になりません。
かわいそうに、最後の5ゲートはσ(^^;の憂さ晴らしのためにだけ存在していました♪
1本目のランを終え、順位は約1.7秒差の2位。
ラップ(トップタイム)は、チームどんぐりのチームメイト。
オーリンズユーザーのワンツーでシンパを感じても、
彼の満面の笑みには、殺意がわきますね(^^;
でも、2秒差なら、何とかならねーかな?
2本目インスペクション開始は、1150時。
次回、「賞典外は蚊帳の外」
「何でこんなに空き缶が転がっているんだ....???」
えーと、昨日の選手会が終わった後、
部屋に戻って、買い込んでいた缶チューハイを開け始めて....
こちらも久々の「チームどんぐり」の戦友、
純也さんとグダグダとくだを巻きながら呑み進めて....
彼もこの大会からオーリンズダンパーを投入。
そのセッティングの話で花を咲かせて....
足りなくなったので、純也さんの缶に手を伸ばして....
そのあたりから記憶がないぞ?
そうか、そういうことだったか....(^^;
この日は空き缶の片付けから一日を始めました♪
チェアスキーチャンピオンシップDay1。
大回転(GS)のリザルトをお手元にお読み下さい(^^
0830時インスペクション開始。
それまでには2本ほどフリースキーでウォームアップ。
年末に決めたダンパー&車高のセッティングはばっちり。
最高のレースを始められる予感ぷんぷん♪
満を持してインスペクションの開始です。
アルペンレースでは本番前、インスペクションというコース下見を行う時間があります。
板を横にしながら滑らなきゃいけませんが、実際のコースを確認することが出来ます。
スタートからしばらくは斜度20°ほどの中斜面、ここに6ゲートが並びます。
かつてトレーニングを繰り返した、「3旗門目の立ち上がり」を重視。
続く緩斜面ではツーゲート(2ゲート1ターン)の大きなターンが選手たちを迎えます。
中斜面のトップスピードのまま大きなターンで右方向へ大きく転回。
もう一度中斜面へ飛び込んで、2ターンで左方向、再びの緩斜面。
ここから先は、ミスターンは厳禁。
わずかなスピードダウンが、フィニッシュエリアでの大きなタイム差に繋がります。
そこまでガマンを続けられるかな?
コースの標高差は251m、ゲート数31、ターン数30。
標高差に対するゲート数は12%ですから、
標準15%というルール上からは、かなりのハイスピードコースです。
0930時、チェアスキー女子のクラスから競技が開始されました。
男子に入って、σ(^^は16番目、戸惑いながら久しぶりのスタート。
1旗門目のポールを肩で撫でながら2旗門目へ....
でも、イメージとはほど遠い1mほどの大回り!
あらららら(^^;
これでは2旗門目もつらい進入になるぞぉ....
案の定、3旗門目で「調整」してしまうザマの悪さ。
しょーがねえから3旗門目をスタートにして、
遅ればせながら6旗門目でトップスピードへ。
ここから、σ(^^の「むっちゃくちゃ」が始まります。
とにかくインへ!
ゲートが邪魔をしてもはじく!たたく!!なぎ倒す!!!
こんな芸当、緩斜面だから出来るんですけどね(^^;
スタートハウスから、右に落ち込むところまでの13旗門ぐらいは見ることが出来ます。
「これは速ぇぞ!」
後から聞いた話ですが、
この時、スタート待ちの選手たちの間でどよめきが起こったそうです。
そのままの勢いで右へ左へ。
やはりブランクの影響は大きくて、
斜度変化の部分はモタモタとしてしまいましたが、
スピードダウンはしていません。
ガマン、でも攻撃的な滑りが求められる後半セクション。
σ(^^の「旗倒しゲーム」は続きます。
残り7ゲート。
はっきりと目に映るフィニッシュライン。
ほんの少しだけ、ターンインが遅れました。
いくつか連続してゲートを倒してきたゲームが途切れてしまいます。
ええぃ、ここは倒せなかったか....(^^;
ほんの20cmぐらいかな?
肩とポールの間が開きます。
なぎ倒せないので、
アウトリガー(手に持って滑っているヤツ)には、
余計な動きはさせないと決めます。
が、この判断がまずかった(^^;
雪上とコンタクトし続けたアウトリガーは、
その先端をポールの根本にヒット!。
その衝撃はまともに肩に伝わり、
σ(^^の体はスピンモードに入ってしまいました。
瞬間的に、体軸をスピンモーメントと逆方向にねじり、
影響をハーフスピンで押さえましたが、板は真横に向いて一時停止....
フィニッシュまで残り6ターン。
絶対にしてはいけない失敗が、ここにはあった(^^;
再スタートしたものの、ロスにして5秒ぐらいでしょうか。
こんな事では、もう勝負になりません。
かわいそうに、最後の5ゲートはσ(^^;の憂さ晴らしのためにだけ存在していました♪
1本目のランを終え、順位は約1.7秒差の2位。
ラップ(トップタイム)は、チームどんぐりのチームメイト。
オーリンズユーザーのワンツーでシンパを感じても、
彼の満面の笑みには、殺意がわきますね(^^;
でも、2秒差なら、何とかならねーかな?
2本目インスペクション開始は、1150時。
次回、「賞典外は蚊帳の外」
2015年2月10日火曜日
2015チェアスキーチャンピオンシップinよませ....
週末は、実に3年ぶりのレースでした(^^
いやいや、アルペンレースは楽しいですね♪
Day0は京都市内でFMの出演をこなした後、
その足でよませ温泉スキー場へ向かいました。
道中はいい天気、平日昼間の高速道路は気持ちいいですね♪
初めてのゲレンデで開催されるチャンピオンチップです。
勝手がわからない中でのチェックイン&受付は、やっぱり戸惑いましたねぇ....
でも、久しぶりの再会には花が咲きます。
久しぶりのレースで、戦えるどころかまともに滑ることも出来ないだろうとか、
最近のチェアスキー事情なども聞きながら、スキーの滑走面を磨いていました。
夕食後の午後8時から、
翌日の大回転(GS)の選手会があったのですが、
そこで衝撃の事実を告げられます。
「今大会のGSより、スキー板の新規定を適用する。
旧規定の板を用いての入賞はについては賞典外とし、レースポイントも付与しない」
なんですと!そんなことをいきなり言われても!!
んな大事なことはあらかじめ、エントリーした選手に伝えとけよ!!!(^^;
アルペンレースにおいては、
板のサイズやラディウス(サイドカーブ半径)が規定で厳格に定められています。
海外戦ではすでに適用されていますが、国内は未適用。
開催要項には、こう書いてありました。
「公益財団法人全日本スキー連盟スキー競技規則最新版による。
IPCAS競技規則に準じた用具を使用することを推奨する。」
その書き方は昨シーズンと同様。
昨期のこの大会では、板の規定は不問だったはず。
だって、用具はIPCAS規則を推奨ですもんねぇ....(^^;
参考までに....
【推奨】すい‐しょう〔‐シヤウ〕
[名](スル)すぐれている点をあげて、人にすすめること。
「公立図書館の活用を―する」「―銘柄」
-goo辞書より
何だか変ですよね?
こちらの方が意味合い的に正しい気がします。
【勧告】かん‐こく〔クワン‐〕
[名](スル)ある行動をとるように説きすすめること。
「辞職を―する」「人事院―」
-goo辞書より
ま、んなこたどうでもいいか(^^;
旧規格のラディウスはR=27m、新規格はR=30mです。
前に、このブログでも書きましたが、
国内でもいよいよ新規格導入と相成ったわけです。
ところがところが、σ(^^;がもっている板は旧規格....
このままではレースにエントリーした意味がありません。
選手会でゴネようとしましたが、「終わらないから余計なことすんなよ」と、
戦友から勧告されまして口を閉ざしましたが(^^;
ははぁん....
久しぶりにエントリーしたσ(^^を勝たせないための「ろぼルール」だな....
それならそれで、明日はぶっちぎってやらなきゃ気が済まねぇ....
わかった、むっちゃくちゃしてやる!(^^ナンテネ♪
とまあ、闘志を燃えたぎらせたその夜のσ(^^は、酒におぼれていったのでした....オイ
次回、チャンピオンチップDay1。
「インをえぐりすぎた」
いやいや、アルペンレースは楽しいですね♪
Day0は京都市内でFMの出演をこなした後、
その足でよませ温泉スキー場へ向かいました。
道中はいい天気、平日昼間の高速道路は気持ちいいですね♪
初めてのゲレンデで開催されるチャンピオンチップです。
勝手がわからない中でのチェックイン&受付は、やっぱり戸惑いましたねぇ....
でも、久しぶりの再会には花が咲きます。
久しぶりのレースで、戦えるどころかまともに滑ることも出来ないだろうとか、
最近のチェアスキー事情なども聞きながら、スキーの滑走面を磨いていました。
夕食後の午後8時から、
翌日の大回転(GS)の選手会があったのですが、
そこで衝撃の事実を告げられます。
「今大会のGSより、スキー板の新規定を適用する。
旧規定の板を用いての入賞はについては賞典外とし、レースポイントも付与しない」
なんですと!そんなことをいきなり言われても!!
んな大事なことはあらかじめ、エントリーした選手に伝えとけよ!!!(^^;
アルペンレースにおいては、
板のサイズやラディウス(サイドカーブ半径)が規定で厳格に定められています。
海外戦ではすでに適用されていますが、国内は未適用。
開催要項には、こう書いてありました。
「公益財団法人全日本スキー連盟スキー競技規則最新版による。
IPCAS競技規則に準じた用具を使用することを推奨する。」
その書き方は昨シーズンと同様。
昨期のこの大会では、板の規定は不問だったはず。
だって、用具はIPCAS規則を推奨ですもんねぇ....(^^;
参考までに....
【推奨】すい‐しょう〔‐シヤウ〕
[名](スル)すぐれている点をあげて、人にすすめること。
「公立図書館の活用を―する」「―銘柄」
-goo辞書より
何だか変ですよね?
こちらの方が意味合い的に正しい気がします。
【勧告】かん‐こく〔クワン‐〕
[名](スル)ある行動をとるように説きすすめること。
「辞職を―する」「人事院―」
-goo辞書より
ま、んなこたどうでもいいか(^^;
旧規格のラディウスはR=27m、新規格はR=30mです。
前に、このブログでも書きましたが、
国内でもいよいよ新規格導入と相成ったわけです。
ところがところが、σ(^^;がもっている板は旧規格....
このままではレースにエントリーした意味がありません。
選手会でゴネようとしましたが、「終わらないから余計なことすんなよ」と、
戦友から勧告されまして口を閉ざしましたが(^^;
ははぁん....
久しぶりにエントリーしたσ(^^を勝たせないための「ろぼルール」だな....
それならそれで、明日はぶっちぎってやらなきゃ気が済まねぇ....
わかった、むっちゃくちゃしてやる!(^^ナンテネ♪
とまあ、闘志を燃えたぎらせたその夜のσ(^^は、酒におぼれていったのでした....オイ
次回、チャンピオンチップDay1。
「インをえぐりすぎた」
2015年2月5日木曜日
明日はFM&Day0....
はい!σ(^^のTV出演、いかがでしたか?
え?見てない?それは残念♪
え?イケてない?それは残念(^^;
さあ、明日はFMへ出演です。
0935時までに、αステーションへchange dial!!
それまでからαステーションをお聞きの方は、don't touch the dial!!
明日は、大雪らしいから0500時起きで動きます(^^
そうまでしてやっつける仕事なんだから、聞いて下さいね♪
てか、αステーションって、どの範囲まで聞けるんだろう....
で、話は変わって、いよいよDay0です。
♪ああ~明日の今頃は~ぼくは志賀の山~
チャンピオンチップ、3年ぶりの参戦です。
勝ちにこだわる必要のないレース、楽しんできますね♪
え?見てない?それは残念♪
え?イケてない?それは残念(^^;
さあ、明日はFMへ出演です。
0935時までに、αステーションへchange dial!!
それまでからαステーションをお聞きの方は、don't touch the dial!!
明日は、大雪らしいから0500時起きで動きます(^^
そうまでしてやっつける仕事なんだから、聞いて下さいね♪
てか、αステーションって、どの範囲まで聞けるんだろう....
で、話は変わって、いよいよDay0です。
♪ああ~明日の今頃は~ぼくは志賀の山~
チャンピオンチップ、3年ぶりの参戦です。
勝ちにこだわる必要のないレース、楽しんできますね♪
2015年2月4日水曜日
明日はテレビ♪....
はい、浮かれてます(^^
久々のメディア出演ですので、楽しくって♪
前に、露出が増えるよと書きました。
その続報です。
2月5日(木)、KBS京都「ぽじポジたまご」
10:46頃「ブームのジビエその現状」のコーナー
に出演します!(^^
10分もない程度の短い時間ですが、
台本ありボケなしギャラなしのコーナーですが、
主に京都府、滋賀県が視聴可能エリアの放送局ですが....
精一杯努めて参ります!(^^
当然のように、放送事故を期待される方もおられるでしょうが、
そんな期待を激しく裏切るそつのないキャラとして、淡々と仕事しますね♪
あ、スーツを引っ張り出さなきゃ....
虫に食われてなきゃ良いけど(^^;
久々のメディア出演ですので、楽しくって♪
前に、露出が増えるよと書きました。
その続報です。
2月5日(木)、KBS京都「ぽじポジたまご」
10:46頃「ブームのジビエその現状」のコーナー
に出演します!(^^
10分もない程度の短い時間ですが、
台本ありボケなしギャラなしのコーナーですが、
主に京都府、滋賀県が視聴可能エリアの放送局ですが....
精一杯努めて参ります!(^^
当然のように、放送事故を期待される方もおられるでしょうが、
そんな期待を激しく裏切るそつのないキャラとして、淡々と仕事しますね♪
あ、スーツを引っ張り出さなきゃ....
虫に食われてなきゃ良いけど(^^;
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