一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2014年2月28日金曜日

まずはDownhill....

申し訳ありません!

ブログを書き進める時間をしっかり取れない日々が続きました(^^;

本当にだらしないことで....


気を取り直して開き直って何事もなかったかのように、「観戦記」を再開します♪


障害者アルペンスキーワールドカップファイナル、イタリアはTarvisio大会のお話です。

「ソチ」直前のレースは、各選手の仕上がりを確認するいい機会です♪


まず行われたのはDownHill(滑降:DH)レース、いきなり、あの選手がやってくれました!

少しずつでも「観戦記」を書こうとしていたのですが、

始めのうちはキーボードを叩く指も落ち着きませんでした(^^;


取り急ぎ、リザルトを、Training Runと併せてご覧ください!

Men's Downhill Training Run1
Men's Downhill Training Run2
Men's Downhill1


では、行きますよ!

「山本新之介のワールドカップファイナルをまるで見てきたような観戦記」!


大会時刻は、2014年2月25日1000時を回ったところです。

本日は、DHを2レース行うことになっております。

元々は、本日1レース、明日にもう1レースという予定でしたが、予定変更。

ちなみに、SuperCombi(スーパー複合:SC)レースも1日繰り上げて行われます。


SkiResortTarvisio、Di PramperoコースがDHの戦場です。

スタート標高1,290m、フィニッシュ標高820m、

標高差470m、コース延長1,780mというコースプロファイルで、

標準的なDHコースよりも少々短めのレースバーンです。


すでにインスペクションを終えた選手たちが、

続々とスタートエリアに集結し始めていますね。

その中でもジャパンチームのファイアオレンジカラーのウェアはとても目立ちます。


このDHには、

Standing(立位)クラス

小池岳太選手

Sitting(チェアスキー)クラス

森井大輝選手
狩野亮選手
鈴木猛史選手
夏目堅司選手

の5名が、ジャパンチームからエントリーしています。


さて、スタート時刻までしばらくの時間がありますから、

昨日のTrainingRunを振り返って見ましょう。


1本目、天候は晴れ。

気温は、スタート地点0℃、フィニッシュ地点4℃ととても暖かいコンディションです。

雪面は「Conpact(締まっている)となっていますが、「そんなに」というところでしょう。


コースセッターは地元イタリアチームのコーチです。

ゲート数、26ターン数20。

本番レースまで、この戦場に手を加えられることはなく、

全て同じコースで争われるのです。


まず躍り出たのは森井大輝選手。

いきなりのラップ(トップタイム)を叩き出すあたり、ノリにノっている証拠でしょう。


続くのは狩野選手。

0.45秒という僅差でエースに続きます。


夏目選手もここに来て、さらに調子を上げているように感じられます。

森井選手から遅れること1.27秒の5番タイム。

なかなかいいタイムではないでしょうか(^^


一方、少々出遅れた感があるのは、鈴木選手と小池選手。


小池選手はワールドカップの北米シリーズで膝を負傷するというアクシデントがありました。

「ソチ」本番直前のこの時期、どこまで回復させられるかが焦点です。

2本目にタイムアップを図れるかな?


1本目の1時間30分後に行われた2本目

気温は2℃ほど上昇しています。

同じコースを走るために雪面は荒れていきますが、

そんな中、狩野選手が1本目より2.39秒タイムを縮めます。


森井選手も1.34秒縮めましたが、

DEVLIN-YOUNG Christopher選手(USA)に割って入られて3位にポジションダウン。


夏目選手もタイム短縮に成功します。


鈴木選手と小池選手は、

1本目とほぼ同じタイムで伸び悩みました。


このコースのプロファイルを単純に分析しますと、

平均斜度が15%程度という「緩斜面主体」のレースバーンです。

「飛び込んでドーン!」というような急斜面レースではない以上、

ほんの1ミスであっても、タイムロスは取り返しのつかない事になりかねません。


スピードに対する恐怖と戦うことよりも、

極めて繊細なライン取りを求められるのです。

これは、胃が痛くなるぞ(^^;


というのがTraningRunの様子でした♪

うだうだ言っているうちに、スタート時刻が近づいてきました。


今のコース状況です。

天候は晴れ。

気温はスタート地点-2℃、フィニッシュ地点0℃。

雪面は「Hard」と昨日よりもいい状況のようですね。

きっと、レースタイムは短縮されていくことでしょう。


では、スタートリストを確認しましょう。

女子のエントリーは5カ国9名。

ジャパンチームのエントリーはありません。


男子は9カ国35名。

Standing(立位)クラス

ビブ(ゼッケン)20番 小池岳太選手

Sittingクラス

35番 森井大輝選手
37番 鈴木猛史選手
40番 狩野亮選手
41番 夏目堅司選手

以上です。


さあ、TrainingRunから一夜明けた本番レース。

各選手がどのように戦ったのか見ていきましょう!


....ジャパンチームで最も早くスタートするのは、まだ傷が癒えきらない小池選手。

TrainingRunでは、ジャパンチームの誰よりもタイムが振るわなかった。

焦る必要が全くないレースだが、不完全燃焼で終わらすことだけはしたくない。

繊細な雪面タッチが求められる緩斜面、少しずつ感触を確かめるようにコースを降りていく。


コース上の安全確保のため、スタート間隔は長い。

しかし、待ち時間の長さはこれまでのランを思い返すにはうってつけだ。

森井選手は貪欲である。

まだ詰められるところがあるはずと信じている。


昨日の2本目は、狩野選手に0.5秒差をつけられた。

さらに、「係数」で割り戻した平均時速でいえば、DEVLIN-YOUNG選手から2km/h以上も遅い。


まだそれだけスピードアップをする余地がある。

もっと速く。

闘争心がピークに達した時、スタートバーを押し込んだ。


雪面状況は間違いなく良くなっている。

しかし、鈴木選手は滑走中の違和感と戦っていた。


なにがなんだかわからない。

表現のしようがないぐらいに、とにかくスピードが乗ってこない。

ゲートがまるで止まっているように見える。

リーダーズボードを見上げるその表情は憮然としていた。


対照的なのが狩野選手だ。

彼が限界とするスピードの領域にははるかに及ばないレース展開だが、

その分、スキーに余計な力を加えずに済む。


落下を妨げないその滑りは、ライバルを圧倒する。

森井選手をリーダーズボードのトップから引きずり下ろした。


思惑を外したか夏目選手。

彼も思った以上にスピードを乗せられなかった。

2本目まで時間がない。

どこに原因があったのか?

自身の滑りを修正することが出来るか。


ライバルはあと4名。

これまで、唯一の1分2秒台を叩き出した狩野選手が盤石だろうと、観客たちは考えていた。


WALKER Tyler選手(USA)、IT1で大きく遅れ、フィニッシュまでに取り返せなかった。

やはり、このコースでの遅れは致命的なようだ。


DEVLIN-YOUNG選手も、IT1で0.75秒という大きなタイム差を表示させてしまった。

昨日の2本目は0.03秒差で狩野選手に肉薄したが、この日は序盤で勝敗が決まってしまった。


SAMPL Reinhold選手(AUT)はさらに遅れた。

IT1での0.96秒差は致命的だ。


残るひとり。

KURKA Andrew Earl選手(USA)は新進気鋭の22歳。

怖いもの知らずのヤングライオンは、TrainingRunから好タイムを連発してきた。

このレースではどうだ?


IT1までは5番手タイムと、なかなかのスピードで降りてきた。

最後の最後で魅せてくれるのか?


ゲートジャッジも身を乗り出し、そのスピードを確かめている。

明らかに速い。

観客たちはその姿を目の当たりにした時、新たな時代が来ることを予感した。


あとふたつ。

ゲートを肩口で迎えるはずだった。

しかし、彼は当たりすぎた。


ほぼ体の真正面でゲートポールを受けてしまった彼は、

スキーごとターン外側へ押し出されてしまう。

慌ててラインを修正しようとするが、すでに間に合わず万事休す。

最終ゲートの外側をすり抜けざるを得なかった。


痛恨のDisqualified(旗門不通過:DQ)。

この瞬間、リーダーズボードに表示されていた順位が確定した....


とにもかくにも、狩野選手。

優勝おめでとうございました!(^^


昨年ワールドカップ、このTarvisioでのDHでも優勝していますから、

相性のいいコースなんでしょうな(^^

「ソチ」へのいい弾みになったことでしょう!


では、最終結果を整理します!


男子Standingクラス

12位 小池岳太選手

男子Sittingクラス

優勝 狩野選手
 4位 森井選手
 9位 夏目選手
11位 鈴木選手

以上のようになりました!


気になるのは鈴木選手。

σ(^^の記憶の中で、どんなレースでも、どれだけエントリーが少なくても、

彼が最下位という結果で終えたことはなかったように思うんです。

なにか深刻なトラブルがあったのでは?と心配になります。


まあ、緩斜面主体で、特殊っちゃあ特殊なDHレースでしたので、

そんなに気にすることでもないのかも知れませんけどね♪


以上、まずはDHレースの1本目の模様をお送りしました。


いつものお断りですけどね、

この「観戦記」は、リザルトから読み取れること以外はσ(^^;の「妄想」です。

あくまでも「フィクション」です。


KURKA選手のDQの様子なんか超テケトーです(^^;

このあたりをどうかご了承ください。

決して、石などを投げたり、事実と違うなどと訴えたりしないでくださいね♪


では、明日は、同じ日に開催された2本目の模様をお送りします(^^

2014年2月25日火曜日

どうしようかな....

なんだか、春が突然にやってきた感じですなぁ。

ポカポカ陽気を受けると、頭も心も緩んでいきます♪

普段から緩みきっていたとしても、です(^^;


こうなるとスタッドレスを脱ぎたくなりますが、

もう一回ぐらいは雪が降るだろうなと思っています。

まだまだ冬モード、油断は出来ません。


さて、こちらもまだまだ冬モード。

障害者アルペンスキーワールドカップファイナルが、

イタリアはSki resort Tarvisioで開催されております。


とりあえず、DownHill(滑降:DH)Trainning Runの2本が公表されました♪

リザルトを貼っておきます。

Men's Downhill Trainning Run 1
Men's Downhill Trainning Run 2
(女子は、ジャパンチームのエントリーはないので省略♪)

どうぞ内容をご覧下さい(^^

えらいことになってますから♪

「見てきたような観戦記」はDHレースからということでご了解を(^^


さて、冬モードの小ネタなどを(^^;

なんとか、あと1回ぐらいはゲレンデに出たいなと企んでいるのですが、

「計画は予定、予定は未定」状態です。

でも、いつでも行けるように準備をしております。


ジャパンSittingチームの活躍を支えている要因のひとつ、

あの「新兵器」を、σ(^^用にオーダーしました!


これまではチームメンバーにのみ供給されておりましたが、

こっそりとσ(^^にも用意して頂くようにお願いしたのです。

一般よりも先行して入手出来るのは「特権」ですな♪

もうしばらくすれば届くはずなので、楽しみで仕方ありません。


インストールを確認の上、問題がなければ、

「ソチ」の開幕に合わせて、ご紹介しようと思います。

そうなればもう、箝口令は解除でしょう。....タブン(^^;


とはいえ、実際に滑って試してみないと、インプレッションが書けません。

なんとしてでも山に上がらなければ♪


もうひとつ。

「ソチ」が始まれば、「観戦記」もこれまで以上にリキを入れて書いていこうと思っています。

が、「山本新之介のソチパラリンピックをまるで観てきたような観戦記」というタイトルも、

スカパー!さんのお陰で、

「見てきたような」書き方が出来なくなってしまいました(^^;


映像で、しかもライブでレースの模様が見られるのはこんなに嬉しいことはないのですが、

「観戦記」はお役ご免となってしまう訳で、それは少し寂しい....


ですが、ライブ映像がみられるというのに、

今までのように「嘘八百」を並べ立てる訳にも行きません。

書きぶりをどうしようか思案中です(^^;


あと、唯一の頼りであるリザルトにしても、

これまでと同じようなフォーマットで出されるのか不安です。

オリンピックと同じように順位と最終タイムだけしか出されなかったとしたら、

「妄想」に浸る情報も極端に少なくなってしまいます。


なんだか、言い訳をあらかじめ並べただけになってしまいました。

まあ、出たとこ勝負しかありませんので、何とかしようと思っています♪


....何とか出来るのかなぁ???

どうか、神のお告げがありますように(^^;

2014年2月24日月曜日

冷静に考えると....

今日は、冷え込みましたなぁ(^^

「放射冷却」っつーんですか?


難しい事はさっぱりわかりませんが、

地表の熱が宇宙へ向けて吸い込まれていったということなんですかね?

となると、この寒さは宇宙から届いたもの???

寒い寒いと文句ばかりですが、

そう考えるとなんだか「ロマン」を感じます♪「ラシクナイ」デスカ?ソウデスカ....(^^;


さて、まずは頂いたコメントのご紹介から始めます!
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2月22日(土):「生放送ですって....」

sasanoel様のコメント

「ソチにいるので、放送がみれませんが、頑張って下さい!」


ありがとうございました!

パラ期間中はソチにおられるのですね。
いいですなぁ(^^

一段落したら、現地の雰囲気を教えてくださいね♪


続きましては....

tohtah様のコメント

「ちょっと多忙すぎて、 色々チェックできてないので、
 ろぼさんのブログが頼りになってます。

 放送いつですか? 予約しないと。
 有働さんにいじめられないようにー(^o^)」


ありがとうございました!

嬉しいお言葉ですが、あまりアテにされると戸惑います(^^;
「ふーん」というぐらいの気楽さでご覧頂ければ助かります。

放送日は決まっているのですが、
「あさイチ」の番組ホームページで、
放送予定がアップされた時をオフィシャルにしたいと思っていますので、
その時は大々的に投稿します♪

ところで、有働さんって「そんな方」なんですか?(^^;
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さてさて、出演依頼をお受けして、

しばらくの間は浮かれていたのですが、

冷静に考えると大役ですなぁ(^^;


後日、企画書を頂けることになっていますが、

「内容を見てから対応を考える」などという「お役所的な考え」では、

視聴者の方々にあまりにも失礼。

出来るだけの準備をしておかねばなりません♪


まずは、普段目にする事のない「あさイチ」ですので、

録画してでも番組の雰囲気を掴まないと。


そして、あらためて代表選手たちのプロフィールを確認して、

それぞれのエピソードなどを思い返して。


もう閉幕しましたが、五輪のアルペンの映像を見ながら解説のお勉強したり。


σ(^^は健常ワールドカップの中継をよく見ます。

で、普段は何気なく聞いていた解説者のコメントでしたが、

よくよく聞いてみると鋭い指摘をされているのに気がつきます。


その瞬間、その瞬間で、

どのようなスキー操作をしているだとか、

体の使い方がどうだとか....


よくもまあ、解るものだ、そして間髪入れずに発言されるものだと感心しきり♪

こんなこと、σ(^^;に出来るものかしら?


でも、冷静に考えたら、そこまで求められることもないでしょうね。

どんなお仕事になるのか、企画書を見てから考えてもいいかな?


....あれ?これって「お役所的」?(^^;

2014年2月22日土曜日

生放送ですって....

んーと、何から話していいのかわかりませんので、

取りあえず、決定事項からお話しします。


σ(^^、TVに出ます!

誰ですか?「街角ロケでちらっと映っただけだろ?」なんて言うのは(^^;


ちゃんとしたスタジオ番組に出演するんですよ!(^^

天下のNHKさんですよ!(^^

渋谷のスタジオですよ!(^^

しかも、生ですよ!なま!(^^

な・ま・ほ・う・そ・う、生放送ですよ!!(^^


ああ、そうですよ!(^^;

浮かれきっていますよ!(^^;

取り乱してますよ!(^^;

ほっぺたとかつねってみたですよ!(^^;

痛かったですよ!激しく!(^^;


....オチツケオチツケ


前に、

鈴木猛史選手について講釈垂れたった!

という投稿したのを覚えておられます?(^^


あの時の番組プロデューサーさんにしっかりと覚えて頂いてたようで、

別番組での出演者捜しに、σ(^^を推して頂きました。

その番組というのが、こちらです。









あさイチ







こちらの番組で、パラリンピック特集を組まれるそうです。

で、アルペンスキーの紹介コーナーで、σ(^^に解説をして欲しいというご依頼♪


初めはね、

へー、NHKも『ドッキリ』を始めたんだ、とか、

新手の特殊詐欺に違いない、「準備料」とか言って法外な金額を要求してくるぞ、とか、

いろんな事を考えてしまったのですが....(^^;


放送日はオフィシャルになった時点で書こうと思いますが、

予定では、ソチパラリンピックの真っ最中。


その時には既に、ジャパンアルペンチームは、

金を含めて4つのメダルを獲得しているはずなのです(^^イイキッテイイノカ?....

そんな日に、σ(^^;ごときが、メダルの滑りを解説することになるのです♪

これは、えらいことになってしまいました(^^


でも、まあ、そんなに心配することもないと思いますよ。

生放送でしょ?チキンなσ(^^ですよ?


45分間のコーナーらしいですが、

カメラの前で「あうあうあうあうあう....」と、

ぶるぶる震えて言葉にならないうめき声を上げるのが関の山♪

ですので、解説の出来不出来なんてまったく関係ありません!

....それって、「放送事故」というのかもしれませんが(^^;


なんにせよ、どうなりますやらお楽しみに♪

くれぐれも、「受信料返せ!」とかのクレームはやめてくださいね(^^;


もうひとつ。

スタジオに入る前に、「V6」「TOKIO」の違いぐらいは勉強しとこと思てます。

「いつも見てます!DASH村!」とか言いそうだから(^^;

2014年2月21日金曜日

ネタがない....

タイトルからいきなりネガティブ全開な本日の投稿です(^^;
(ネガティブ「全開」って、なんだか前向きでいいですね♪)


世の中、いろんな素敵なことや憤りを感じることはたくさんあると思いますが、

基本的に「時事ネタ」は書きたくないという捻くれたσ(^^;なので、

軽々に「テケトー」な事はブログネタにしません。


世界中、ソチオリンピックで盛り上がっている訳で、

書こうとすればいくらでも「ネタ」はあるはずです。

で、曲がりなりにもアスリートとしての「経験」もありますから、

少し突っ込んだ書きぶり(妄想)も出来るとは思うんです。


でもですね....

ソチ五輪は3,000名弱の選手たちが参加していて、

そのお一人おひとりに、この大舞台に賭けてきた思いがあって、

その数だけエピソードがあるはずなんです。


選手方だけでなく、スタッフや関係者の方々まで含めて思いを馳せると、

本当にσ(^^ごときの浅はかさでは書ける事なんてなくなってしまう訳です。


それでも無理やり書くことは出来るでしょうけども、

どうしてもメダルがどうたらとか、メディアの二次加工という程度にしかなりません。

そんな失礼な事は書くべきではないだろうと信じています(^^;


他のネタにしても、毎日の成長が楽しみな姫君のことは許可なく書けませんし、

仕事の事なんてどうでもいいっちゃあどうでもいい。


ということで、σ(^^が「クオリア」を感じた事でないと書けませんし、

投稿のない日は、「わぁ!」を感じても書けることがなかったとのだとご承知ください♪
(σ(^^;は哲学的ゾンビではないと思いますが、それは立証出来ません)


その点、σ(^^が思うのは「記者」さんたちのお仕事について。

「足で記事を書く」とはよく言ったもので、

自分で動いてネタを探しに行ける環境があることを羨ましく思います。
                      (社是や編集方針はともかくとして)
PCから離れない人もいるかも知れませんが....


決して、「記者」になりたいと思っている訳でも、

現状に不満を感じている訳でもありませんよ(^^;

でも、腰を据えて調べ物をする時間も草稿する時間も満足に取れません。

そんな日々に「クオリア」を感じることもなく過ごしていると、自然とブログもほったらかし(^^;


このブログそのものが「義務」でも「仕事」でもないわけですから、

そんなに気にすることもないのかも知れませんが、

「自己満足」として楽しいですし、

書かないと落ち着かないという「病的」な理由もあります。


それに、もしかしたら「大ファンです」と、

嬉しいことを言って頂けているかも知れませんので、

書かないと申し訳ない(^^;モシカシタラ、デスヨ....


てことで、ネタがないという不甲斐なさへのグチでした♪

最後に、頂いたコメントのご紹介です(^^

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2月18日(火):「ようやく、ですよ....」

大阪NRF(ネルフ) Fukushima様のコメント

「ご紹介ありがとうございます。
 昨年の全国大会で、連盟から胸をはって「ホームページたちあげます!」と言われ、
 まだかまだか‥、立ち消えたのか‥と思いながら待っていましたが‥‥、
 さすがの出来栄えですね。

 代表者会議ではたしか「普及活動に力を注いでいく‥」なんてことも仰られていたかと‥。
 私も「連盟」さんの今後の働き、期待しております!」


ありがとうございました!

本当に、いろいろとヤキモキしますよね(^^;


じっくりと読んでみて思ったのですが、

「京都」、「大阪」と、「連盟」の確執は「連盟規約」にありそうですね。

特に、車いすハンドボール発祥の「京都ルール」にとって、

「(地区) 
 第 2 条 本連盟は、北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州地区
      において行われる車椅子ハンドボール競技を統括する連盟である.
 (目的) 
 第 3 条 本連盟は、日本における車椅子ハンドボール競技大会を統括し、代表する団体
      として車椅子ハンドボール競技の普及および振興を目指し、もってこの競技の
      健全な発展とスポーツ文化の育成に寄与することを目的とする。 
 (事業) 
 第 4 条 本連盟は、前条の目的を達成するため、次に掲げる事業を行う。 
 (1)車椅子ハンドボール競技の普及および指導。 
 (2)車椅子ハンドボール競技の全国的な競技会の開催。 
 (3)車椅子ハンドボール競技の競技規則の制定。 
 (4)車椅子ハンドボール競技に関する指導者および審判の要請並びにその資格の認定。
 (5)車椅子ハンドボール競技の用具等の公認および斡旋。 
 (6)その他の本連盟の目的を達成するために必要な事業。」


などといきなり高らかに宣言されても、

「はぁ?何勝手なこと言ってンだ、こら!
 車いすハンドボールやってんのは
       お前らだけじゃねーぞ!!!」

というところでしょうね(^^;

この連盟規約がある以上、日本の車いすハンドボール界に未来はないような気がします。

いや、それだけじゃないかな?....(^^;


いずれにせよ、σ(^^たち選手はその時その時でベストを尽くすだけです♪

Fukushima様、今シーズンもよろしくお願いいたします!(^^
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なんでも、来週はポカポカ陽気ですってね♪

うちの、歩き始めた姫君もおんもに出たいと待っています(^^

2014年2月18日火曜日

ようやく、ですよ....

たまには、チェアスキー以外のこともネタにした投稿をしないと。

ということで、今回は車いすハンドボールのことなど(^^
















とはいえ、まだオフシーズンです。

チーム練習も再開しておりませんので、

そんな大したことを書くほどでもないのですが....


これまで、やいやいと文句ばかり垂れ続けてきました「連盟」についてですが、

このほど、ようやくホームページが立ち上げられました。

よろしければ覗いてみてください♪


日本車椅子ハンドボール連盟のホームページ


これまで、「全国大会」の開催は11回を数えましたが、

「連盟」の情報発信はなにひとつ行われていませんでした。


「全国大会」のエントリー募集についても、

公式には何も行われていなかったのですが、

これからはホームページでも....と期待したいのですが、

どうも、そういう体をなしていないようですなぁ(^^;


ルールブックも掲載されていませんし、

ホームページ内でも使用するボールについて
2通りの書き方がしてあるし、

車いすハンドボールがどんなスポーツなのか、
ここを見てもさっぱりわかりません(^^;


この内容を見て、

「車いすハンドボールとは、なんて面白そうなスポーツなんだ!」

とお思いになる方はどのぐらいおられるかな?


それに、「連盟」への連絡先も内容をしっかり読み込まなきゃ見つからない。

ようやく見つけたメールアドレスにはリンクが張ってある訳でもないので、

メーラーへアドレスを「コピペ」しなきゃならない。


ほかにも、突っ込みどころ満載の「連盟規約」とか....

その気もない「普及」への取り組みとか....


....なんかやっつけ仕事が見え見えなんですよねぇ。

意義がある事と言えば、大会日程を確認出来るという程度でしょうか。


それにですね、そもそもの問題として....

ググってもヒットしないんですよ!(18日2300時現在)

キーワードで検索出来ないなんて、ホームページとして致命的だと思いません?(^^;

きっと、「巡回」の申請をしていないんでしょうなぁ。


ググることが出来ない、知る人ぞ知るホームページ。

選手の側からすればある意味、それはそれは楽しいコンテンツ満載の、

とっても素敵なホームページが出来上がりました♪


まあ、「知る人ぞ知る」で片付けても仕方がないので、

まだこのホームページをご存じない車いすハンドボーラーの方々のために記事にしました。


さてさて、まだ出来上がったばかりですのでアレですが、

内容についてはこれから「どんどん」と更新を繰り返して、

魅力的なホームページになっていくはずですよね?


「連盟」さん?

期待していますよ♪

いよいよ始まります!....

ちょいとブログをサボってしまいました(^^;

オリンピック観戦疲れではないのですが、

ふわふわと気を抜いてしまってました♪


このブログの名前、「雪の積もらない町」とはよく言ったもので、

今回、関東地方を中心に大暴れした冬将軍にもそっぽを向かれていました。

やれやれと胸をなで下ろすのはあまりにも人ごとのようで恐縮。


被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

本当に、雪が降るのは「山だけ」で十分ですね(^^;


さてさて、時の流れは滔々たるもので、あっという間にこの日を迎えています。


そう!

日本障害者アルペンスキーナショナルチームが、戦場へと出国していきました(^^


イタリア経由ソチ行き。

まずは、無事に凱旋されんことを。

そして、成績の如何に関わらず、

選手、スタッフのみなさんには笑顔でお帰り頂きたいものです♪


もちろん、メダルラッシュも期待していますが、メダルはあくまでも「副産物」。

みんながそれぞれ、これまでに積み上げてきたことをしっかりと表現すれば、

「自動的」にメダルはざっくざくと得られることと思います(^^


ですので、まず期待していることは、メダルではなく、

「Do re-expression of personal best」!

まあ、そんな簡単にいかないことが勝負の世界ですが、まずは燃え尽きて欲しいものです(^^


さて、イタリア経由。

「ソチ」に乗り込む前には、ワールドカップファイナルが行われます。

会場はSki resort Tarvisio。

DownHill(滑降:DH)2レース、SuperCombi(スーパー複合:SC)1レースが行われます。


「ソチ」までの最終調整、もう今さら何かを「試す」なんて局面ではありません。

最高の滑りが出来るよう、有意義な時間を過ごしていくのでしょうね。


ところで、今期の「見てきたような観戦記」では、

ワールドカップポイントランキングについて、ほとんど書いていません。


ジャパンチームは、「ソチ」にピークを持ってくるために、

1月のTignes大会2月のSt. Moritz大会と、参戦を回避していました。

当然、ワールドカップランキングもご覧のとおりで、(種目別総合

タイトルからは遠く離れたものとなっています。


可能性があるとするなら....森井大輝選手ですかね。

SCの1本目、Super-G(スーパー大回転:SG)が単独で成立したら、SGタイトル。

そして、2レースが行われるDHタイトル。

いずれにせよ、自力でのタイトル奪取はなくなっているのですが....(^^;


それもこれも、「ソチ」で大暴れするためのタクティクス。

少し寂しいですが、その分、精一杯応援したいと思います!


まずは、24日から始まるワールドカップファイナル、

またまた「見てきたように」書いていきますので、お付き合いをよろしくです!(^^

2014年2月15日土曜日

ふぅ....

どうやら無事に15日を迎えたようだぞ。

長い1日だった....(^^;

2014年2月12日水曜日

女子のコースの方が厄介だぞ....

ソチ五輪をTVで生観戦の方々、毎晩のお勤めお疲れ様です(^^

幸い、σ(^^がチェックしているアルペンは、日本時間では夕方のスタートで、

就寝前の早い時間に録画見ることが出来るので大変助かっています♪


Slalom(回転:SL)だけはナイトレースのようですので、

日本では深夜の放映になってしまいますが、

週末にかかるのでやれやれというところですな。


競技そのものも楽しんで見ているのですが、

σ(^^はパラリンピックの予習という意味も込めています。

自分が走る訳でもないのに、です(^^;


スタート位置に変更はあるにせよ、

五輪もパラも同じコースを使うことになるようですので、

現地の映像をチェックするのは大いに意義があると考えています。


これまでは男子DownHill(滑降:DH)、女子SuperCombi(スーパー複合:SC)が、

そして、本日は女子DHレースが行われました。

女子SC、DHの映像をチェックしましたが、なかなか難しそうなコースですなぁ....


コース幅の狭いところが多く、

なおかつ、ひどい偏斜面(左右方向に傾斜がある斜面)の区間がかなりあります。

いくつものブラインドターン(先の見えないターン)に悩まされそうですし、

ウェーブ(うねり)が「これでもか」というぐらいに続きます。


インスペクション(コース下見)でしっかりとラインのイメージ出来なければ、

TranningRun(トレーニングラン:TR)からいきなり、

「口から胃が飛び出そうになる」

ぐらいに恐ろしい目に遭うこと請け合いです(^^;タブン....


それと、パラアルペンの日程を見てますと、DHとSCは同じ日に男女とも開催のようです。

ということは、男女ともに同じコースを使用するのは間違いない。

それが五輪の男子コースなのか女子コースなのかは、まだその情報に行き当たっていません。

どなたかご存じ?


あ、ジャパンチームの誰かに聞けばいいのか(^^;

....てことで聞いてみました♪


パラアルペンの男女ともに、

DH、SCとSuper-G(スパー大回転:SG)は、五輪男子DHコースを使用するそうです。

なんでも、Standing(立位)クラスのLW2(1本スキー)やSitting(チェアスキー)クラスでは、

女子コースの偏斜面は滑るには危険すぎるだろうと。


で、男子DHと同じコースでスタート位置を下げて、

パラDH、SC、そしてSGのコースとするらしいです♪


てことで、明後日の14日(金)のバレンタインデーには、是非とも愛を!

じゃねーや(^^;

明後日の五輪男子SCは、要チェックや!(^^

2014年2月11日火曜日

アスリートよ、紳士淑女たれ!....

とりあえずは、リンク先の記事をご覧ください。

負けたのにヘラヘラと『楽しかった』はあり得ない」
 竹田恒泰氏の五輪選手への「注文」が賛否両論


FBでシェアして頂いた記事を目にして、

「思うところ多々あり」と何かを書いてみようと思ったのですが....


賛否どちらの意見も「実感」としてある中で、

何が「絶対的正解」というのも言えないので、うにゃうにゃと書きます(^^;


どちらもわかるというのは、

σ(^^自身が、目指すところに届かなかったとはいえ、

「代表」を目指したアスリートだったということと、

「公費」からお給金を頂いている立場であるということと。


それに、竹田氏がお考えの「日本人像」には共感するところが多く、

そして氏をリスペクトしているということもあります。


氏が「提唱」しておられるのは、

「メダルを噛むな」

「国歌君が代は聞くのではなく歌え」の2点。


展開されたツイートでは、

「遠征には国費が投入されているのに、
 負けてヘラヘラ『楽しかった』というコメントはあり得ない」とも。


ひとつずついきましょかね。

まず、「メダルを噛む」という行為について。


σ(^^は大舞台でメダルをもらう機会に恵まれませんでしたが、国内戦では何度かありました。

その際には「噛む」なんて事を思いつきもしませんでした。


竹田氏のツイートで展開された会話の中には、

メディアが「その絵」を求めているんだとという指摘がありましたが、

もし、σ(^^がその状況で求められたとしても、多分断っているかなと思います。

もっとも、「浮かれて思わず」ということがないとは言えませんが(^^;


理由は単純です。

σ(^^がそんなことをしても「ブサイク」だからです♪

「見栄えのあるシーン」を求められて、わざわざブサイクに写る必要もないでしょう?


竹田氏の主張はちょっと違いますけどね。

氏は、メダルを冒涜するという趣旨でおっしゃっていると受け取りました。

五輪のメダルは、引いては「オリンピック憲章」の発現であり、

メダルを冒涜する行為は、五輪の精神そのものを冒涜する行為だとお考えなんでしょう。


それは、自らが叩き出した成績にとどまらず、

それまでの血のにじむような努力の経過や、

ライバルや支援して頂いた全ての方々への思い、

そして、「憲章」が謳う「究極で理想的な世界の実現」そのものも、

冒涜するという事をおっしゃっているのだと解釈しました。


問題なのは、「メダルを噛む」という行為が「冒涜」に値するかどうかというところでしょうか。

まあ、お行儀よくはないですわな(^^;

どの行為がよくて、どれがよくないのか、いちいち上げ始めたらキリがないのですが。


思い当たるのは、クラーク博士「Be gentleman」ですか。

アスリートとして、紳士淑女たれ。

それが「日本人としての美しさ」に通ずるのだと思います。

氏がおっしゃりたいこともおそらくはそういうことかな?


次は、「国歌君が代」についてですね。

これには、「絶対的拒否感」をお示しの方がおられるでしょうね。

個人の信条を、法律で有無を言わせず強制されているとお考えの方もおられるでしょう。

それはそれとして、σ(^^は否定しませんし、何も言いません。


でも、いろいろなお考えに対して何かを言わない代わりに、

σ(^^の個人的な意見も尊重してくださいね。


「君が代」を歌う時、大抵の場合は「日の丸」が目の前にあって、

σ(^^は自然と背筋が伸びることに気がつきます。


日本人であること、

日本という国を思うこと、

雄大な歴史の中に身を置いていること、

などなどといろんな思いがわき上がってきて、とても誇らしくなれるのです。


当然、有史以来の、国家としての過ちも含めて考えるのですが、

なぜそんなことをしてしまったのか、

せずに済む方法はなかったのか、

これからどのように振る舞うことが正しいのかといったことにも、

逃げることなく思考することが出来ます。


国旗国歌を「無視」してもそんなことは出来るだろうとおっしゃる方もおられるかも知れませんが、

国旗国歌を尊重することで、より深く思案することが出来ると考えています。

それに、公務員の立場として、違法行為は出来ません(^^


話がそれ始めたな....


で、なぜ「君が代」を歌わないアスリートがいるかといえば、

「歌えないから」、「知らないから」、「恥ずかしいから」などなど、

その程度の理由しかないと思うんです。


まさか、代表に選ばれはしたけど、

ユニフォームに付いている「日の丸」は引っぺがす!というアンチなアスリートはいないでしょう。

絶対に君が代なんて歌わないし国歌として認めない!というアスリートもいるかもしれませんが、

そんな人でも、自身の表彰台で流れる君が代は「誇り」に思えるのではないでしょうかね?


てことで....

自らの手で君が代を流すことになったアスリートのみなさん?

姿勢良く大きな声で君が代を歌いましょう!

それは自己責任です!(^^


これがふたつ目でしたね。

竹田氏の命令口調のツイートは、

その思いの強さの現れだと「いい方」へ解釈しておきます♪


さて、もうひとつ。

国費を投入されているにも関わらず、負けて楽しかったとは何事だ!

についてですが....


全ての競技について、どのように補助金が出ているのか知っている訳ではありませんが、

国からアスリート個人へ資金の援助が、直接的にある訳ではないと承知しております。


支給された補助金も含め、スポンサーからの協賛金や一般の寄付金などで、

各競技団体は遠征などの活動が出来ている訳です。

そういった資金の中から、代表選手の遠征費等に充当されている事はあるでしょう。

当然、チーム編成に精一杯で、選手たちにお金を回せないという団体もあるはずですが。


こういった事情を顧みずに、

国からお金をもらっているくせに!

という発言は、ちょいといかがなものかと(^^;


国費の投入は「遠征」費への補助であって、

お前らの「遠足」に金を出した訳ではない!

という気持ちはわかりますけどね。


でも、せめてカメラの前だけでも、「悔しい」とか「実力不足です」とか、

そういったコメントをしておけばいいのかといえばそうではないのでしょう。


先ほども書いた通り、

アスリートは「紳士淑女たれ」を求めるのであれば、

「ヘラヘラ」することそのものが「悪」であり、

どんなに実力があったとしても、「ヘラヘラ」してしまう資質の持ち主は、

そもそものところで「代表」の資格無しとなってしまいます。


σ(^^も、もう少し慎重に口を開けばいいのにと思うインタビューもありますし、

逆に、この年でここまでのコメントが出せるのかと驚く場合もよくあります。

コメントすることに慣れていなければ、言葉を間違ってしまうこともあるでしょう。


少し失礼かも知れませんが、同情的な事を申せば、

予選通過出来るかどうかのレベルで参加している選手の中には、

大舞台でのマスコミ対応を、過不足なく出来るという経験が少ないという方もおられるでしょう。

そんな方に、「万人が満足するようなコメント」を求めるのも酷かも知れません。


いやいや、そういうことも含めての「代表」だ、ということであれば、

先ほども書いた通り、競技成績に加えて、

日頃の言動や資質が選考基準になってしまうのでしょう。

もちろん、成績がよければどんなに悪タレでもいいなんて言うつもりはないですが。


それに、「負けてヘラヘラ楽しかった」が見苦しいというのは確かにそうかも知れませんが、

将来の代表を目指す子供たちには、

オリンピックに参加して楽しかったという「本音」を見せることも大切なことだと思うんです。

モチベーションに繋がるところもあるでしょうしね。


ここで氏が問題にしているのは、

「国費」の投入があるにも関わらずということでしょうか。


「国費」というのは、とどのつまり「税金」です。

国民の方々の血税を受け取っておきながら、

白けてしまうようなコメントで国民を失望させるな!というのが氏の思いでしょう。

おっしゃることもわかります。


が、オリンピックだけがそんな行為は許されない、ということでもないでしょう。

「血税」から支援して頂いているにも関わらず、ということであるならば、

税金をあてがわれている全ての個人団体にも言えることでしょうね。

スポーツに限らず。


σ(^^など、生活費を除いて、全てチェアスキーの活動につぎ込んでいました。

税金から頂くお給金を、です。

それだけでは足らずに、借金すらしていたぐらいで。


で、頑張ってね♪と、大変ありがたい応援を頂いた方もあれば、

「なんだあいつは?まともな生活もせずにスキーばっかりしやがって!」

というお叱りを受けたこともあります。


税金から頂くもの全てに品行方正が求められるのであれば、

スキー三昧のσ(^^は「税金どろぼー」以外の何者でもありませんでした。


例を挙げるならば....

スキーなら許されて、パチンコ三昧の公務員は許されない?

生活費を切り詰めてでも高級車を乗り回すのは?

ほぼ毎日飲み歩いて、家庭を顧みないのは?

考え方によっては、税金から給料をもらう公務員は、

個人的な蓄財をすることすら許されないのかも知れません。


極端な事を申し上げれば、本当にキリがなくなってしまいます。

言葉尻をいちいち取り上げていけば、不毛な議論しか進みません。


竹田氏が主張されていることは、

「行為」そのものへの苦言ではなく、

「精神論」なんだろうと思うんです。


特に五輪のような、日本中の耳目を集める場であれば、

なおさら、背筋を伸ばしておかなければならない。

そんなお叱りだったのだろうと考えています。


もちろん、五輪だけでなく、

σ(^^の世界でいえばパラリンピックでもそう、

メジャーマイナーを問わずあらゆる競技もそう、

どこからお金が出ているかを問わず、

アスリートかどうかも問わず。


常に意識していなければならないことは「紳士淑女たれ!」ということでしょうかね(^^

日本人として、アスリートとして、背筋が伸びている方が美しい。

つくづくそんなことを考えた記事でした♪


....でも、紳士かどうかで言えば、σ(^^;は「三流アスリート」だったなぁ。

2014年2月9日日曜日

五輪ごりんごりん....

いよいよ、本格的に競技が進み始めましたね♪

日本選手のメダル第1号はだれでっしゃろかいな?

TVに張り付く時間も体力もないので、新聞記事待ちとさせて頂いています(^^;


といいながらも、アルペン男子滑降はライブで見てました。

パラリンピックでも同じバーンを使うとあれば、見ないわけにはいきません♪

男子とまったく同じコースではなくて、女子滑降のコースかも、ですが....


で、いくつか思ったことですが....


①雪、少ねぇ!

 パラの開幕まで、雪は残ってるのか?

②暖けぇ!

 男子滑降のフィニッシュエリアで+3℃ってどういう事よ?
 パラの頃には、サクラが咲いてんじゃねーの?

③雪面、やっけぇ!

 当然、そうなるなぁ....

④ターン弧が小さいDownHill(滑降:DH)になるのかな?

 五輪では、斜面なりに落としていくコースセットではなかったから、
 パラでも多分、似たようなセットかも?

Sitting(チェアスキー)クラスは、ダンパー勝負になるな

 多分、フルバンクまでさせない、3/4バンクまでのコース設定かな?
 雪かやっけぇから当然のように、踏めない、回せない?
 緩斜面が勝負の分かれ目?
 間違いなく、ダンパーにいい仕事をさせた選手が勝つ!

⑥で、DHでは誰が勝つよ?

 体重の軽い選手は、緩斜面で失速するだろうし、
 体重の重い選手は、ラインが膨らんでタイムロスをするだろうな。

 Sittingクラスだと、
 サスペンションをしっかりと運動させるセッティングを施して、
 なおかつ、しっかりと板をたわませて曲がれる選手....だな。

 結論:「パラは魔物が棲むらしい」ので、誰が勝つかわかりません!(^^;

 そんなの、わかりゃぁ苦労しません♪
 ただ、1秒以内に5選手がひしめくレースにはなるか、
 優勝者と2位の間は、1秒以上開くレースになります(^^


さて、明日は女子のスーパー複合ですってね。

てことは、女子滑降のコースを確認出来るって事ですな。


でも、夜中の眠気を耐え抜く自信はないからなぁ....

てことは、あれか?あの手しかないのか?(^^;

2014年2月7日金曜日

初体験♪....

いくつになっても、「初めての体験」というものには新鮮なドキドキがついて回るものです。

それが、まずまず上手くいった時には、嬉しさも大きいですな(^^


今さらなのですが、初めて姫君とお風呂に入りました♪


これまでは妻にお世話になりっぱなしだったのですが、

訳あって、しばらくはσ(^^が代わることに。


これで「イクメン」度も高まるぜ♪なんてことを言ったら、

世の中の素晴らしい「イクメン」方々に対して申し訳がないのですが(^^;


さあ、一緒に入ろうねと服を脱がし始めたらギャン泣きが始まって、寒い寒いとさらに泣き叫び。

さあ困ったぞと内心冷や冷やしながら湯船に浮かべて。


後頭部を手のひらで支えると、手足を投げ出してプカプカ~。

すると、あれほど泣き叫んでいた姫君が、幸せそうな表情で大きなあくびをし始めます。

やれやれと一安心。


うろ覚えのお子様唱歌の鼻歌を1曲。


その間に姫君は眠りにつきそうになったので、湯船から引き上げ、体と頭を洗い始めます。

しばらくは泡を不思議そうに眺めていたのですが、

どこのお子も同じかな、頭を流す時には目をこすりながらまたまたギャン泣き。


ごめんねごめんねともういちど湯船に浮かべて、さらに1曲。


のぼせさせる訳にはいかないので、

暖まった頃合いを見て浴室から出ようとすると、またまたギャン泣き(^^;


わしゃわしゃとタオルを巻いて体を拭いて、おむつをつけて、

パジャマを着せて、搬送はババにお願い。

遠ざかる鳴き声を聞きながらやれやれと、もう一度お湯に浸かって一安心....(^^


σ(^^も姫君も、慣れるまではあたふたするのでしょうけども、

風呂入れデビューはまあまあ及第点だったのではなかろうか?(^^


それにしても、実に幸せな時間でしたな♪

しばらくは臨時代理で、いずれ「お役ご免」になるとしても、

この仕事を返上したくはないなと考える次第です(^^


なんのことはないネタでの投稿ご容赦♪

とりあえずは人並みに「父親」をしてますよということで(^^

2014年2月4日火曜日

寝ても覚めてもチェアスキー?....



春の陽気に頭が緩みかけたところに、冬将軍のご帰宅(^^;

くれぐれもお体にはお気を付けくださいませね♪


昨日の投稿でようやく、「観戦記」が一段落しました。

それがお目当てかどうかわかりませんが、

このブログにお越しの方が急増しております。

ようこそおいでませ♪とご挨拶が遅れました(^^


よくよく考えてみると、「観戦記」以外に「売り」がないような気もしています。

普段の時事ネタなんて、GetAngryな事でもない限り記事にしませんし。

立場上、政治ネタ、原発ネタ、事件ネタなどなど、主義主張を書くことも憚れますし。


まあ、イタリアのワールドカップファイナルが始まるまでは、

どうでもいい事をグダグダだらだら書いていきますので、

「真面目にやりやがれ!」なんて怒らないでくださいね♪

てことで、どうでもいい記事を始めます(^^


自分でもくだらねぇと思ったのですが、今朝は本当に子供じみた夢を見ました。

久しぶりに夢というものを見て、しかもちょっと楽しかったのでよく覚えています。


なんかね、追われている夢なんですよ。

こんな内容でした....


ソチパラリンピック直前で、ジャパンチームの好調ぶりに焦った各国が、

急遽、必死になってチェアスキーの開発に乗り出します。

でも、独自の企画設計では間に合わないということで、

日本のチェアスキーの構造や秘密をパクろうと企むのです。

このあたりはあり得る話かもね?(^^


で、なぜかσ(^^が狙われることとなりました。ホントナゼダヨ?

各国の諜報機関のエージェントが手を変え品を変え、

入れ替わり立ち替わりσ(^^に接触をし始めて。チェアスキーノコトデチョウホウキカン?


初めのうちは、

「ぜひ我が国にお越し頂き開発にご協力を」

という、丁重なお誘いだったのですが、

いやいや、国は裏切れないと断り続けていたら、

今度は無理矢理連れて行かれそうになります。


で、逃げ続ける訳ですが、

そのうちに、他国の手に渡るのであれば殺しても構わない、

なんて事になっていくのです(^^;


逃げに逃げて辿り着いたのはとある無人島。

海岸の岩陰でちょっと一息ついている時に出会ったのが、

ワンピースに登場する「ナミ」さん♪モウグダグダデス(^^;









「え?なに?あんた追われてんの?

 いいわ、あたしが空島まで連れてってあげる!」








と手を差しのべられ、嬉し恥ずかしで目を覚ましたというオチです(^^;


で、目を覚ました瞬間に呟いたのが「くっだらねぇ....」のひと言。

でも、たまにはこんな夢を見るのも、ちょっと楽しくていいかな♪

今夜はどんな夢を見られるやら(^^

2014年2月3日月曜日

十人十色:20140128HakubaSG....

本題に入る前に....

本日、チェアスキーヤーがゲレンデ滑走中になくなったというニュースを目にしました。



木に衝突か、スキー場でチェアスキー男性死亡



残念極まりない出来事です。

直接に存じ上げている方ではないのですが、

同じチェアスキーヤーとして、心からお悔やみ申し上げます。


このニュースを受けて、正直、どういう言葉がふさわしいのか見当が付きません。

明日は我が身かも知れないと思い、細心の注意を払って滑るしかないのでしょう。


思えば、家を出て、ゲレンデで滑り倒して、そして家に帰る。

それが当たり前のようになっていたのは否定出来ません。

無事に帰ることが一番の目的なんだと、改めて教えられました。

本当に、心からご冥福をお祈りいたします。


では、本来の投稿へと筆を進めます。





ようやく、「ジャパンパラ冬季競技大会アルペンスキー競技(通称:ジャパラ)」の「観戦記」も、

最終日のDay4を迎えることが出来ました(^^


リザルトの情報のみを手がかりに、

「妄想」と「嘘八百」を並べ立てた「フィクション」も、

これでひとまず打ち止めです♪

では、もうひとがんばり、お付き合いをお願いいたします!

リザルトはこちらです(^^

    IPCフォーマット(男子のみ
    国内格式(女子男子


1月28日(火)0500時。

窓の外はまだ日の出前。

心配していた天気の崩れも、低気圧はなんかすることなく杞憂に終わった。

未明の空に星が瞬くことはなかったが、鼻につく冷気が気持ちよかった。


ジャパラもいよいよ最終日を迎えた。

パラリンピックイヤーということで、代表選手を取り巻く状況は実に喧しい。

嫉妬することすらおこがましい立場だが、

彼らの視界にはどのような景色が映っているのか、非常に興味深く思う。


実力に遙か遠く及ばないのはよく理解しているが、

どうすればそこにたどり着けるのか皆目見当がつかない。

少しずつでも近づけている、そう信じていなければ精神が崩壊してしまいそうだ。

今日も、そのわずかな成長の実感を得るために、車をゲレンデへと向ける。


低気圧の勢力は、この白馬までは及ばなかった。

その代わり、張り出した高気圧からの暖かい南よりの強い風が、

厚着をしてきたことに少しの後悔を与えている。


リフトを乗り継ぎ、Super-G(スーパー大回転:SG)のスタート地点にが見えてきた頃、

眼下には、ウォームアップをする選手たちが奏でるエッジングの音楽が聞こえる。

そのリズムと音程は、「名曲」と言えるかも知れない。

しっかりと圧雪された雪面は、演奏者たちののエッジをしっかりと捉えて放さなかった。


標高1,403mなどと聞いても、ピンと来ない。

ただ、太陽を隠しきれなくなった雲たちがやたらと低いところを流れていくのはわかる。

思わず、天に手を伸ばしそうになる衝動を抑え、

あと滑ることが出来て2本程度だろうか、自分も斜面に身を委ねた。


身につけているビブ(ゼッケン)はエントリー中、最も大きな数字。

これは、いまの自分の「位置」を示している。

もっと若い数字を付けられるようになるのはいつのことだろうか。


一番若い数字、つまり、一番早いスタートを切るのは村岡桃佳選手

どんなに欲しても、この番号は付けられない。

「女子」にならない限りは。


4番 阿部敏弘選手、5番 伊藤史雄選手、
6番 三澤拓選手、  7番 山崎福太郎選手が並ぶ、

Standing(立位)クラスにも変更は難しいだろう。

何とか細胞での再生医療がどうたらで、

脊髄損傷すら治療出来る可能性が出てきているとニュースで耳にするが、

それも近未来の話だろう。

しばらくは、LW10-1という区分で戦うしかない。


その区分が属するSitting(チェアスキー)クラスも、

バケモノじみた選手たちが揃っていて、半ば呆れているのが正直なところだ。

 8番 夏目堅司選手
 9番 森井大輝選手
10番 鈴木猛史選手
12番 狩野亮選手
14番 谷口彰選手
15番 横澤高徳選手

....横澤選手の姿は見えないが、

あとの5人が纏うナショナルチームウェアの色彩は、

自分が違う場所にいることを強く意識させる。


暖かい。

関係者の無線から流れるコース状況が耳に入る。

既に気温は+2℃まで上がっているそうだ。

聞けば余計に暖かく、いや、暑さすら感じ始めた。

生暖かい風が、首にじっとりと絡みつく。


「インスペクション(コース下見)では、一番最初にコースへ入った方がいい」

そんなアドバイスを受けたことがある。

だが、未だに実行出来ていない。


どうしても憚れるのだ。

威圧感を背中に感じていると、どうにも集中出来ない。

だから今も、こうして時間待ちの最後尾にいる。


少しだけ早い時間に、VisuallyImpaired(視覚障害:VI)クラスがインスペクションへ入る。

その後、全選手がコースへなだれ込んでいく。


一番最後にコースへ入るメリットが確かにある。

理想とすべきライン上を選手たちが進んでいくからだ。

ナショナルチームは、既に高速系を何戦も戦い、

それぞれが自らの最速ラインをイメージ出来ているはずだ。


しかし、国内でしか活動出来ない自分には、未だにSGの滑り方がわからない。

それどころか、SG板を履く機会すら数えるほどしかないのだ。


こんな状態で勝負など出来るはずもない。

出来ることといえば、他の選手たちがなぞろうとするラインを「見て盗む」事しかない。

もっとも、見てすぐにトレース出来ようはずもなく、

結局のところ、コース上でもだえ苦しむことになるのだが....


スタート下から眺める緩斜面に、見えるゲートは5つ。

その先は、まるでコースアウトするかのような「落ち込み」がある。

ここは、一般営業日には滑ることが出来ないコースサイドの法面。

事実、コースアウトなのだ。


左ターンから切り返し、先の見えない法面に飛び込むと、

本来は「林道」になっているところに出る。

緩斜面とは言え、ある程度のスピードが出ているところへ法面を駆け下りれば、

相当な視界の狭さを感じる。


さらに、林道には、その両幅一杯を通らなければならないようにゲートが立つ。

コースネットのすぐ横を掠めるようにターンするのは、とてもシビれる。


そんな2ターンを過ぎればコース幅が広がる。

安心するのもつかの間、1枚バーンの中斜面に飛び込む。


ここも先は見えない。

どの方向へ飛び出すのか、しっかりと決められなければ、

飛び込んだ先でスキー板をずらさなければならなくなる。


3ターンで緩斜面に移る。

ここの林道は平坦ではない。

ただでさえ狭いコースの上に「うねり」があるため、通せるラインはごく限られる。

ということは、中斜面の脱出方向をコントロールしなければならない。

ここでラインを調整しようものなら、

ハエが止まるようなスピードでこの区間を耐えなければならない。


そうなれば、この先の「M'sジャンプ」もただの「棚」。

そんな状態でそこを越える時には、きっと、「ヌルッ」という音がするに違いない。

なんとしてでも、ここは「スパッ」という音を奏でたい。


「M'sジャンプ」の先はいよいよ「タテッコ」だ。

だが、すぐ斜面全体が見えてくる訳ではない。


急斜面へ誘うゲートがひとつ。

それを潜らなければ全容を把握することは出来ない。

当然、見えないゲートの入り方まで考えてラインを取る。

その方向に間違いがないと確信できた時、初めて、

恐竜が口を開けたような斜面が視界に飛び込んでくるのだ。


この瞬間だけは無力さを感じる。

「落ちて」いかなくては競技にならないが、「落ち方」がまるでわからないのだ。


チェアスキーを始めた時、教えられたのは「安全な止まり方」だった。

そして、「安全なスピードコントロール」だ。

どこの誰も「限界ギリギリのコントロール」など教えてくれなかったし、練習する環境もない。

途方に暮れながら立ち止まる。


そうそう。練習の環境がないといえば、昨期は大変な目にあった。


毎週のようにゲートトレーニングが出来た菅平高原。

ナショナルトレーニングセンターの廃止の知らせを受け、定常的な環境がなくなった。

そして、時を同じくして、

ナショナルチーム入りに最も近かった、「居残り組」最後の選手が引退した。


練習場所と同志を同時に失い、途方に暮れていたのが昨期のこの時期。

今期の状況も、実はそんなに好転はしていない。


恐竜の胃袋を呆然と眺めている自分に気がつく。

恨み言を言ったところで、この恐竜と戦うのがイヤなら逃げ出すしかないのである。


とどのつまり度胸一発、その嚥下に逆らうことなく落ちていくしかないのだが、

ただ呑みこまれるだけでは「餌食」になるだけだ。

その中へ飛び込み、胃を食い破って打ち破らねばならない。


「世界」で戦うナショナルチームでも、

DownHill(滑降:DH)レースはろくなトレーニングが出来ずに、レースは一発勝負らしい。

何十mものジャンプがあるDHで、そんな事が可能なのか?


かつて、誰だったかの又聞きで伝えられたことがある。

白馬のSG、外国人選手に言わせれば「Too,easy」なのだそうだ。

きっと、ナショナルチームでも同じ事を感じているのかも知れない。


思わず頭を振っていた。

しなければならないことはまず、「この口」に飛び込むこと。

後はもう、どうにでもなれ。


中腹にツーゲート(2ゲート1ターン)がひとつ。

「馬止めジャンプ」前にもうひとつ。


本当かどうか知らないが、「タテッコ」を駆け下りてきた馬が、

その落差に思わず立ち止まったのが「馬止め」という名前の由来らしい。


馬が止まるようなところ、人間が止まってしまっても許されはしないか?

レースという修羅場ではきっと、許されないだろう。


ツーゲートをクリアし、次のオープンゲートで「馬止め」に飛び込む。

まっすぐ飛ぶだけであればまだいいが、飛び出した空中で重心移動をしなければならない。

スキー板が飛ぶ方向と体の向きを合わせてしまえば最後、次のターンに入れないどころか、

無理矢理曲がろうと板を操作した途端に、間違いなく「胃壁」に消化されてしまうことになる。


飛び出しながら、体の重心は次のゲート方向へ向ける。

そうすれば、板は自分で勝手に曲がっていってくれるはずだ。

何度も何度も「その瞬間」をイメージしてみる。


その都度、肌に泡が立つ。

「世界」で戦う選手たちは、この作業を「無意識」のうちにやってのけるのだろう。

「タテッコ」の入り口での葛藤をもういちど繰り返し、「馬止め」を降りる。


残るは「咲花ウェーブ」、うねりのある緩斜面だ。

緩斜面なりの難しさはあるのだろうが、

ここは「ご褒美」のようなものだろう。

気持ちよく滑ってレースを終えよう。


無意味かも知れないと思いながらゲートを数えていた。

その数41。ターンは37だった。


フィニッシュエリアから出て、コースを見上げる。

やはり、その急斜面の偉容には圧倒される。


数十分後、自分はここをどのように滑り降りてくるのだろうか?

想像がつかない。


簡単に脳裏に浮かぶのは、ナショナルチームの選手たちが、

途方もないタイムで競り合う姿だけだ。

一度、コース脇でその滑りを見てみたい。

しかし、自分がスタートした頃には、きっと勝敗の行方に沸き上がっている頃だろう。


ふと我に返る。

ここは、スタート地点より寒いような気がする。

南風は山の上ほどよくない。


スタートまで、わずかに時間に余裕がある。

いつもながら、この時間帯だけは持てあます。


Standingクラスや、歩くことの出来るチェアスキーヤーは、

建物の中で休憩をしているようだ。

積極的な理由がない限り、麻痺を持つ身としては、愛機と共に雪上にいることになる。


20分近い時間をかけてスタート地点にまで戻ってからは、

インスペクションの記憶を辿るか、スタッフの忙しそうな姿を眺めるのが仕事だ。


ナショナルチームの談笑の輪に入るという選択肢はあるが、

まるで戦い前とは思えないほどの楽しそうな雰囲気に、溶け込む自信もない。


スキーの技術論を尋ねるなど、どうも場違いな気もする。

きっと、快く講義してくれる選手たちばかりのはずだが、

気後れしてしまうのは少々歯がゆい。

このあたりの積極性も、レーサーには必要な要素なのだろう。


村岡選手がスタートハウスに入っていった。

小さな体の選手だが、この先はきっと大きくなっていくはずだ。

堂々としたスタート。

思い切りのよさは若さ故、という訳では決してないのだろう。

まだまだ縮められるはずのタイムがアナウンスされている。


男子Standingクラスの選手とは、まず交流がない。

かつて、菅平で毎週のようにゲートトレーニングに参加していた時に、

来ていた選手と話したことがあるというぐらいか、レースの現場で見かける程度だ。


トリノパラリンピックをTVで見た。

阿部選手が映っていたのを覚えている。

軽やかに滑走していくその姿、いま、同じように目の前を滑り降りていく。


60秒間隔でのスタート。

だが次のスタートタイマーの音が、選手を送り出すことはなかった。

阿部選手のコースアウトをアナウンスが伝える。

大事なければいいのだが。


再開されたスタート。

伊藤選手。

彼とは、菅平で言葉を交わしたことがある。

この白馬でのSGでは、いいタイムで滑り降りている。

海外遠征が効をを奏し始めたのだろう。


次に備えるのは三澤選手。

彼ともほとんど言葉を交わしたことがなく、TV画面の中だけの存在だ。

トリノ大会で、東海選手の銀メダルに喜びの涙を流した姿を鮮明に覚えている。


あれから8年。

時が経ったのを覚える。

三澤選手の速さもその時間に比例している。


山崎選手は、気さくな選手であり、とても礼儀正しい。

いつ話しかけても丁寧に答えてくれる。

それが直接的にレースの結果に繋がることではないにせよ、

思わず応援したくなる選手とはそういうものなのだろう。


山崎選手の姿が見えなくなった直後、アナウンスは三澤選手の独走を伝えた。


夏目選手がスタートバーの前に構える。

いよいよ、男子Sittingクラス。

突然、体がこわばるのを感じた。


気がつけば、どの選手も顔つきを変えている。

一瞬にして空気が入れ替わった。


コースへ躍り出るチェアスキーは、

まるで空母から弾き出される戦闘機のようにも見える。

やはり、ここは戦場なのだ。


夏目選手、森井選手、鈴木選手。

一定の間隔で飛び出す選手たち。

そして、一定の間隔でアナウンスされるタイム。


1分14秒30。

夏目選手のタイムに後続の選手たちが唸る。

かなりいいタイムなのだろう。

もしかしたら、そのあたりが勝敗ラインなのかも知れない。

「世界」で鍛え上げられた戦士達の独特の嗅覚とでも言おうか。


さらに大きな唸り声が上がった。

1分12秒20。

「Crazy....」

続いてスタートした韓国人選手がつぶやきを残していった。

森井選手が圧倒的なタイムを叩き出したのだ。


鈴木選手は大きく遅れてしまったことがアナウンスされる。


森井選手を止められるのはこの人か。

狩野選手。

高速系エースが空気を切り裂いていく。


スタートが止まらないということは、レースが順調に進んでいる証拠だ。

もうひとりの韓国人選手、そして、谷口選手が続けざまにスタートしていった。


狩野選手もターゲットタイムには届かなかったようだ。

改めて森井選手のタイムに驚く。


最後のひとり。

観客でいられるのはここまでだ。

これからどれだけ自分と戦わなくてはならないのだろうか。


間違いなく、「世界最高」の滑りを目の当たりにしている。

努力を惜しまなければ必ずそこに届く。

そう信じていなければ、スタートは切れない。

何年かかるかわからないが、必ず....


今回は、少々書きぶりを変えてみました。

もうお気づきと思いますが、今野英樹選手の視点での構成です。


孤軍奮闘のチェアスキーヤー。

σ(^^;が逃げ出すように「足を洗った」のちも、

レーサーとして活動を続けておられます。

もう、申し訳ないやら、ありがたいやら(^^


華やかで煌びやな「光」の陰で、

こういった地道な選手達も頑張っているということをお伝えしたくて、

今野選手にはご登場いただきました♪


では、最終順位のおさらいです!

女子Sittingクラス

優勝 村岡選手

男子Standingクラス

優勝 三澤選手
 2位 伊藤選手
 3位 山崎選手
 DF   阿部選手

Sittingクラス

優勝 森井選手
 2位 狩野選手
 3位 夏目選手
 4位 谷口選手
 5位 鈴木選手
 7位 今野選手
 DS   横澤選手

以上のように相成った♪


名残惜しいことですが、これにて白馬から帰路につきます(^^

しばらくは「観戦記」もお休みです。


ジャパンチームは国内での高速系合宿を重ね、

今月下旬には、「本番」へ向けて出国します。


イタリア経由ソチ行き。

一行は、ワールドカップファイナルで、最終の確認と調整を行います。

てことで、次回はイタリアからお伝えいたします(^^

それまでみなさんごきげんよう♪

2014年2月1日土曜日

攻め方守り方:20140127HakubaSC....

まあ毎年、意識することなく口にしていることですけどね。

時候のご挨拶ということで今年も書きます。


こないだ「おめでとう」と言ったばかりなのに、もう2月に入ったんですねぇ。

時の経つのは早いもので、いつの間にか歳を取っているのも頷けます。

....はい、白々しい挨拶はこのぐらいにして(^^;


あらかじめ、リザルトをお手元にご用意下さい♪

IPCフォーマット(SC SG(1本目):いずれも男子のみ)

国内格式(女子男子


「ジャパンパラ冬季競技大会アルペンスキー競技(通称:ジャパラ)」。

Day2の熱戦を終えた夕方、

Day3のためのチームキャプテンミーティングでは、少しざわめきが起こりました。


「明後日までの天候の変化を鑑みるに、
 明日遅く、前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を通過する。
 そのため、同夜間から明後日にかけて荒天が予想される。
 よって、SuperCombi(スーパー複合:SC)レースを明日27日の開催に繰り上げ、
 Super-G(スーパー大回転:SG)レースの開催を28日に延期する。
 各位、準備に遺漏無きよう通達する」

うん、これはよくある話ですな(^^


SCは、SGとSlalom(回転:SL)の2本で争う競技です。

一方、SGは1本勝負。

確実に晴天が期待出来る明日、SCレースをやりましょうということですな。


それに、SCであれば、1本目のランのみでSGレースも成立しちゃう訳ですから、

仮にDay4に延期されたSGが吹雪でキャンセルになっても、

リザルト的には全レースが成立するという案配です。


こういったことも、大自然の中で行われるレースの醍醐味です。

とはいえ、σ(^^;もかつてはひどい目に遭いました。

よろしければ、「活動日誌」のDay45をご参照♪


で、一夜明けた27日。

起床直後に窓を空けるのは長年の習慣。

お日様は....はい、お隠れ遊ばされています(^^;

でも、鼻をつく冷気に満足して窓を閉めました。


この日、気象台白馬観測所で記録された0700時の気温は-9.2℃。

いい感じに冷え込んだじゃないですか(^^

予想天気図では高気圧が張り出して来るようなので、日中の天候も心配なし!

いい一日になりますように♪


今日は、世の中は平日の月曜日。

早朝の駐車場で目にするのは選手やスタッフといった大会関係者ばかり。

もう、プライベートゲレンデの感覚ですよ(^^

賑やかな雰囲気の中、リフトは上がっていきます。


1本目のSGのスタートは、さらにもう1本リフトで上がったところにあります。

スタート標高1,403m、フィニッシュ標高904m、標高差499mというコースプロファイル。


コースセッターは、ジャパンチームの切久保コーチでした。

ゲート数40、ターン数35。

標高差に対するターン数が7%で、ルール最少のターン数、

つまりハイスピードのイケイケセットですな(^^


どんよりと雲がかかっていた空も、

インスペクション(コース下見)の時間には青空が広がり始めました。

白銀の世界に、赤と青の旗がくっきりとその姿を現しています。


スタート地点の気温-3℃、フィニッシュ地点で-1℃、雪面は「Hard」と、

少し暖かいけど、申し分のないアルペン日和!

いいなあ、楽しそうだぞ(^^


そんな1本目のスタートリストはこうです!

女子Sitting(チェアスキー)クラス

1番 村岡桃佳選手
2番 大日方邦子選手

男子Standing(立位)クラス

5番 阿部敏弘選手
6番 伊藤史雄選手
7番 三澤拓選手
8番 山崎福太郎選手

男子Sittingクラス

9番 狩野亮選手
11番 森井大輝選手
12番 夏目堅司選手
14番 鈴木猛史選手
15番 谷口彰選手
16番 横澤高徳選手
17番 今野英樹選手

以上なのですが、横澤選手は戻ってこられないようですし、

大日方選手もDidNotStart(不出走:DS)となったようです。

どうしちゃったのかなぁ....


理由はともかく、村岡選手はひとり旅のレースとなりました。

ちょっと寂しかっただろうなぁ(^^;


さあ、1本目がいよいよ始まろうとしています!

スピードの向こう側を覗きに行きましょう!!


....アルペンレースというものは、上達すればするほど難しさが増していく。

無我夢中で滑っていた昨期、村岡選手は、そんなことを感じる間もなかった。

成長に合わせてスピードに対する恐怖心が薄れていく一方、

速度を増していく分、スキー操作のシビアさはより高度なものを要求される。


5km/h、1秒速くなれば、否応なしに対応を変化させなければならない。

ましてや、ハイスピードを求められるレースにおいてはなおさらだ。

昨期には思いもしなかった難しさを、彼女はコースサイドで唇とともに噛みしめていた。


こんなものだろうか。

阿部選手は自身のタイムを見て呟く。

いや、もう少しプッシュ出来るところがいくつかあった。

明日のGSでは、もう少し攻めてみる。


こんなに気持ちよく滑る事が出来たのは初めてのことかも知れない。

伊藤選手は渾身の滑りを見せた。

ターンよりスピードで勝負する方が性に合っているのか。

「代表組」に迫るタイムを叩き出す。


しかし、そう簡単に差を詰められる訳にはいかないのは三澤選手。

好タイムで後続を突き放した。


山崎選手の苦悩は続く。

この「義足の状態」では、まともに戦えない。

何かいい方法はないものだろうか?

もしくは義足を使わないという選択肢もあるのか?


狩野選手。

「高速系エース」という称号を、なんとしてでも「いい意味」で返上したいと常々考えていた。

技術系でも勝負を駆けられる、オールラウンダーとして「世界」と戦うことが理想だ。

そして、全ての種目で勝つ。

それは究極の目的でもある。


SCというレースは、特にその「強さ」が求められている。

自身のバロメーターとしてこんな格好の種目はない。

まずは得意のSGでマージンを稼ぎ、2本目のSLで逃げ切る。

当面の、SCでのタクティクスを狩野選手はそう定めた。


そのためには「危険な領域」に飛び込む必要がある。

この時、叩き出したタイムに、削れるところは無かった。


狩野選手のタイムを耳にして、目を輝かせたのは森井選手だ。

自身が想定したタイムより1秒近くも速い。

その「領域」に飛び込む快感を誰よりも貪る。


リーダーズボードに表示された、狩野選手とのタイム差は0.04秒。

コンマ1秒という時間ですら、彼らにとっては長すぎたのだ。


夏目選手にとって、SGに苦手意識はない。

「庭」のようなこのコースであればなおさらだ。

しかし、基準となるトップタイムは「イカれている」としかいいようがない。

まずは合格点と考える自身の滑りと、トップタイムとのギャップに首をかしげる。


鈴木選手のSCタクティクスは、狩野選手とは正反対。

絶対的な自信のあるSLで逆転する。

それが可能な位置でSGを終えるというものだ。


しかし今期は、それが崩れかけている。

世界で「1強」状態だったSLも、「何強」かになりかけている。

その一角がチームメイトのふたりだ。


鈴木選手のSGも、それに合わせて戦い方を変えていかなくてはならない。

しかし見せつけられた「領域」は、彼の想像をはるかに超えた次元に飛び込んでいる。

これでは勝負にならない。

1.46秒というタイム差をみて、目眩を感じた。


愛機「長野モデル」は、ライバルたちの「トリノモデル」に比べ、

高速系レースでの実力に遜色がない。

谷口選手にとって、地元でのレースで復調をアピールする絶好の機会がこの1本目である。


慈しむように、しかし的確にムチを入れ続けた彼は、

愛機をフィニッシュエリアに滑り込ませた。

好タイムでSGを終わらせる....


「スピードの向こう側」なんて、某マンガのフレーズをパクって書き始めましたが、

それを表現するには、なかなかに難しいものでした。

自分でも、そんな「領域」を経験したこと無いですし(^^;

現地で観戦してりゃ、もう少し書きぶりが違うのかなぁ?


ということで、1本目のSG、順位を整理します!

女子Sittingクラス

DF 村岡選手

男子Standingクラス

1位 三澤選手 0.00秒差
2位 阿部選手 2.19秒差
3位 伊藤選手 3.53秒差
4位 山崎選手 12.45秒差

男子Sittingクラス

1位 森井選手 0.00秒差
2位 狩野選手 0.04秒差
3位 鈴木選手 1.46秒差
4位 谷口選手 2.43秒差
5位 夏目選手 3.24秒差
8位 今野選手 31.25秒差
 DS 横澤選手

以上のようになりました。


1本目の余韻もつかの間、2本目のSLの準備に、会場は余念がありません。

SGのゲートを全部引っこ抜いて、

明日のセットのためにコースサイドの邪魔にならないところへ移動させて。


SLのセット班は別行動です。

SLスタートからセッターの指示どおりポールをおっ立ててレンチで雪面に締め込んで。

フィニッシュエリアでもタイム計測用電光管を標高で46m上に移動させて。


選手サポートの方々は、SGインスペクション用板とスキーウェアを降ろして。


選手たちはウェアに袖を通し、SGレース用板を脱いで、SLインスペクション用板に履き替えて。

そして、SLレース用板をスタートまで上げてもらって。


その間、σ(^^;は2本目のスタートまで待ったりと過ごす。

コーススタッフのみなさん、選手サポートのみなさん、本当にありがとうございます!(^^


で、その2本目、コースセッターは韓国チームのコーチがお務めです。

例え言葉が通じなくても、立て方のルールは万国共通。

黙々と作業が進んでいきました。


ゲート数47、ターン数45、対標高差が35.7%。

Day2のSLよりちょいとばかり、ターン数が少なくなりました。

レース中の忙しさはそんなに変わりませんけどね(^^;


天候や気温は....変わったのかなぁ?

はっきりと書いてありませんけど、晴れていたことは間違いない(^^

気温は....「Start : -1℃ Finish : 0℃」というのがそうでしょうね。

雪面も、変わらず「Hard」だよね?(^^;


では、準備万端!2本目スタート順の確認です!


女子Sitting(チェアスキー)クラス

No Race!(^^;

男子Standing(立位)クラス

1番 山崎選手
2番 伊藤選手
3番 阿部選手
4番 三澤選手

男子Sittingクラス

1番 今野選手
4番 夏目選手
5番 谷口選手
6番 鈴木選手
7番 狩野選手
8番 森井選手   以上です!


女子は寂しいことになりました(^^;

その分、男子には「アツいところ」をお願いしましょう!

いよいよ、スタート時刻を迎えます!!


....山崎選手の義足の挙動は、

ハイスピード下よりリズミカルな種目の方が、影響が少ないようだ。

とはいえ、まだまだ悩まされている。


伊藤選手。

1本目SGこそ好タイムだったが、SLでは「宿命」に翻弄される。

順位の逆転こそなかったが、山崎選手より遅れた2本目となった。


SLでの自己評価がまだ済んでいない阿部選手。

ワールドカップは参戦を見送り、

それに先立つNORAMカップでは、1戦目のSL2本目でDS、2戦目も走っていない。


昨日のSLが唯一の結果だ。

その裏付けとなるのはこの2本目。

出来ることを終え、三澤選手のフィニッシュを待つ。


どんな状況でも手は抜かない。

このジャパラでも、大きな舞台を想定してスタートを切っている。

彼が走っているのは、「ローザ・コテル」

彼が吸っている空気は、黒海から受ける風。

彼が断ち切るフィニッシュラインは....

リーダーズボードを見上げる彼の表情は満足げだ。


SLとなると勝手が変わる。

夏目選手は思い描いたラインの維持に手こずる。

理想とするのはチームメイトのライン。

それは高望みか?いや、そんなはずはない。

いつかは、再現してみせる。


谷口選手には模倣すべきラインはない。

そもそも愛機のターン弧は、「トリノモデル」が示すそれとは異なる。

最速ラインは自らの技術で作り出すものだ。

それが完成した時、愛機は新型と肩を並べることが出来ると信じている。


先制攻撃。

1.46秒差という小さくはないビハインドを跳ね返すには、

圧倒的なタイムを叩き出しプレッシャーを掛ける。

鈴木選手に残されている手はそれしかない。


生半可なプレッシャーなど、チームメイトには微塵の影響もない。

むしろ、その程度かと安堵させる恐れがある。

すでに駆け引きなど通用しなくなった。


この時、彼は「世界最速最高のSL」を体現した。


マージンをもって逃げ切る。

狩野選手がスタートした時、鈴木選手はまだフィニッシュしていない。

そのタクティクスが通用するのか。


いや、今は1.42秒差というマージンを守ることなど考えてはいけない。

0.04秒差というビハインドをどう跳ね返すかだ。

すぐあとにスタートするのは世界最高のプレーヤー。

間違いなく牙を剥いて襲いかかってくるはずだ。


速く。

もっと速く鋭く。


長い。

SLがこんなに長いコースだと感じた事はない。

すぐ後ろに食いつかれているような気配がする。

いや、もう既に....


リーダーズボード。

鈴木選手を振り払ったことが確認出来た。

しかし、考えた以上にマージンを使っていた。


視線をコースに移した瞬間に気圧された。

ポールをなぎ倒す音。

そのリズム。

フィニッシュエリアをにらみ続けている視線。

森井選手のその姿は、獲物を捕らえようと疾走する獣であった。


鈴木選手。

餌食となったことを覚る。


狩野選手。

捕食者が最後の門をこじ開けた時、静かに天を仰いだ....


ここにきて、森井選手はすでに「完成された感」が出てきましたなぁ(^^

狩野選手も、技術系でその実力を発揮し始めました。

これは、鈴木選手にとっても発憤材料になるでしょう!

この三つどもえの相乗効果は、どこまで高まっていく事やら♪


では、最終結果をおさらいします!

女子Sittingクラス

DF 村岡選手
DS 大日方選手

男子Standingクラス

優勝 三澤選手
 2位 阿部選手
 3位 伊藤選手
 4位 山崎選手

男子Sittingクラス

優勝 森井選手
 2位 狩野選手
 3位 鈴木選手
 4位 谷口選手
 5位 夏目選手
 8位 今野選手
 DS  横澤選手      以上です♪


さあ、いよいよ明日は最終日Day4。

「SCではない」SGレースが行われます。


SCのようなタクティクスや駆け引きの要らない1本勝負!

楽しくリザルトを見てみたいと思います。

天気、悪くならなければいいですねぇ(^^