一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2013年12月26日木曜日

ホームコースのありがたさ....

菅平行きが決まって、心ここにあらずな山本新之介です(^^

まだ、何の準備も出来ていないんですけどね♪


さて、久しぶりの菅平高原パインビークスキー場な訳ですが、ただ遊びで滑りにいくのではなくて、

いろいろと「お仕事」があるのでその準備をしなきゃね、と気をもんでいる訳です。


頭の中では、あれやこれやと段取りを決めていけているのですが、

よくよく考えたら、「勝手知ったる」ゲレンデだから、

スムーズに整理が出来るんだろうと気がつきました。


「現役」のころも、何か試す必要がある時の、

「ホームコース」のありがたさを噛みしめていたものです。


例えば、チェアスキーのサスペンション。

そのセッティングのためになんやかんやといじる訳ですが、

テストのたびにゲレンデを替えていたら、

「比較対象」が無くなってしまい、テストにならないんですよね。


これって、どんなことでも同じではないでしょうかねぇ。


スキーのテクニックを磨くことだってそうだと思うんです。

身につけた技術の応用方法を探るのであれば、

違うゲレンデで試すというのは大変意義のあることですが、

基礎的な技術を徹底的に練習したいとなれば、

やはり、「ホームコース」が一番有効な練習場所だと思うんです。


スキーに限らず、「ホーム戦」と「アウェイ戦」の有利不利は言うに及ばず、

自動車やバイクの開発なども、専用のテストコースがありますし、

腰を据えて何かの勉強するという場合でも、

豊富な資料が手に入りやすく集中出来る場所を確保しておいた方がいいに違いありません。


コンパだって、「アウェイ」では「不利な戦い」を強いられて、

「目的」を達成することは難しいでしょうし....ゲセワナハナシダナオイ(^^;


「場数を踏む」にはいろんなシチュエーションを経験しなければなりませんが、

ベースとなる「自信」は「ホーム」でしか得られないでしょうね。


何かにこだわる時、ブレないためにも「ホームコース」を持つことをお奨めします。

あなたにとっての「ホームコース」はどこですか?(^^

2013年12月25日水曜日

人間、いろんな感情がありますなぁ....

いくつ歳を重ねても、

ワクワクドキドキという感情が沸き上がってくるのは、

大変嬉しいものでございます(^^


「ああ、このまま年老いて死んでいくだけなんだなぁ」

などと思うこともたまにあったりしますが、

いつまでも少年のように、興奮する瞬間を持ちたいなと思います。

誰ですか?そこで「ぷっ」と笑った人は?(^^;


昨日、ソチパラリンピック代表選手(アルペン、ノルディック)の一次発表がありました。

内定をもらっていた選手たちも、さらに気持ちを高めて突き進んでいくことでしょう。


σ(^^も、「秘密兵器」について関わっていることもあって、

まるで自分自身が代表にでもなったかのようにワクワクドキドキしてます。

彼らがどんな活躍を見せてくれるのか、「本番」が待ち遠しくてなりません♪


森井選手がチームの目標である「金3つ」についてコメントしていました。

「アルペンだけで3つ獲る」

頼もしいと思う一方、本当は、

「自分ひとりで3つ獲る」

と言いたかったんじゃねーの?なんてことも考えちゃいました(^^

本当に楽しみ楽しみ♪


一方では、σ(^^;の中に少し「黒い感情」もあることに気がついています。

「ソチ」へ。

そう思い続けていた相当な時間があって、

結局、夢果たせずに今を過ごしているσ(^^;にとって、

この発表に「嫉妬」してしまってもいます。


かつて2輪レーサーを目指して、そして足を潰して、

「フェンスの外側」にいることを強いられてしまった時の感情。

「そこには居られない」という寂しさ。

「スズカに忘れてきた何か」をもう一度探すために始めたチェアスキー。


結局、その「何か」は手に入らなかった訳で、

2輪にしてもチェアスキーにしても、

何もかもが自分に至らないところがあった結果でしかないんですけどね。


だとしても、やっぱり、溢れてくるいろいろな思いにやや平静を保てなかったりします(^^;

そんな思いも含めて諸々を、楽しんで過ごしたいものですが....


でも今回は、ごく一部だとしても「関係者」としての誇りもあります。

精一杯、σ(^^の出来ることを全てやりきって、

「あとは結果待ち」という状態で、吉報を待つことにします。

そう考えると、幸せな話ですなぁ♪


何はともあれ、あと2ヶ月強。

選手たちには「日の丸」を高々と、

そして数多く掲げて欲しいものです。


では、最後になりましたが、頂いたコメントのご紹介です!
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12月24日(火):「わしらをスキーに連れて行け....」

tohtah様のコメント

「歯はだいじょぶですか。
 ご無理なさらず。ご健闘お祈りします。
 てか、新兵器、気になりすぎ。」


ありがとうございました!

歯はですねぇ....
割れかけている奥歯を、削って、穴を開けて、神経を殺して、被せものをする治療中です。
痛みはだいぶ治まっていますので、楽になりました。
お気遣いありがとうございます!

「秘密兵器」、気になるでしょ?(^^
結果が出て、「箝口令」が解かれれば、
「犯行声明」を出しますのでお待ちください♪
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週末は、いよいよ菅平です♪

とっとと時間を見つけて、物置からスキー道具を掘り起こして準備しないと....(^^;

2013年12月24日火曜日

わしらをスキーに連れて行け....

ちまたでは、クリスマスイヴとかなんだとか....

σ(^^の誕生日の前日なんて、これっぽっちの感慨もありませんでしたが(^^;


タイトルは、「私をスキーに連れてって」をもじったものです(^^

誰も連れて行ってくれないし、連れて行く誰かもいないので、単独行と相成る訳で....


28日と29日、菅平高原パインビークスキー場へお邪魔します♪

もし、現地でσ(^^を見かけても、決して石を投げたり、エサを与えないでください。


久々のゲレンデ!とはいえ、遊びで行く訳ではないので、

まったりとした時間は取れないと思いますが....

何をしにいくかといえば、そう、例のアレです(^^

開発がいよいよ佳境に入りつつある中で、実地テストを目論んでいます。


「箝口令」の敷かれている中で書けることは限られていますが、

ジャパンSittingチームの好調からも想像出来るように、

かなり面白いテストになるのではないかと考えています♪

本当は、何もかもを書き散らかしたくてウズウズしているのですが、

何かを漏らしてしまえば「戦犯」となって永久追放されかねませんので....(^^;


しかし、あれだけ通い詰めた菅平なのに、

狂ったようにしていたスキーなのに、

まるまる1年を空けてしまいました。

もう、滑り方も忘れてしまっていることでしょう。

きっと、ゲレンデではリハビリから入る必要がありますな(^^;


それどころか、致命的な「忘れ物」をしそうで、怖くてたまりません。

心して準備しなければ(^^


あとですね、当日はチェアスキー協会競技部の講習会も予定されています。

懐かしい面々や、滑り始めた若いチェアスキーヤーたちもたくさん来るに違いない♪

そして、σ(^^はきっと、メカニックとして駆り出される事でしょう。

お役に立てると嬉しいんですけどね(^^


きっといろいろ「仕事」があるんだろうと考えると、

やっぱり、しっかりと滑る時間は無いかなぁ....


となると、朝イチ?

例によって0645時リフト前?


講習会の集合時間の0900時には、くたくたになるまで滑っておくか♪

2013年12月20日金曜日

ばいきんまんreturns....

歯ぁ、痛ぇっす....(^^;

ばいきんまんが、 は~ひふ~へほ~♪って....


虫歯じゃないんっすよ....

前のとまったく同じ状況....

しばらくはロキソニン漬けっす....


こんな時、アンパンマンがいてくれたら....

「さあ、ぼくの顔を食べて元気を出すんだ!」

無理っす....

何も噛めません....(^^;

2013年12月18日水曜日

分岐点:20131212CopperMt.SL2....

みなさんは、1週間とか、それなりにしっかりとした旅行ってされたことありますか?

σ(^^は無いんです。「遠征」はたくさん経験しているんですけどね。

それでも、一番長くて10日を少し越える程度ですが。


雪上でトレーニングに費やすということが年末年始の恒例行事で、

その間じわじわと張り詰めた気持ちがすり減って、体力は使い切って....

楽しく過ごせていましたが、結構しんどいものでした(^^;


今回のジャパンチームの遠征は11月下旬に出発し、

NORAMカップの6戦をこなし、

仕上げのトレーニングをこなして帰国。

本当に、チームのモチベーションには驚嘆です(^^


いよいよ、NORAMカップもDay6、つまり最終日。

Slalom(回転:SL)の第2戦が行われました。

リザルトはこちら(女子男子


パラリンピックの本番なら、感慨深い最終日となるんでしょうけども、

まだまだ長い「ソチ」への道すがら。

ほっと息をつくヒマなど、戦士たちにはありません。


10月のゾルデン合宿から始まったチームの活動。

このNORAMカップをひとつ目の区切りとして戦い、

その仕上がりを検証して、次のトレーニングに繋げる。

そんな重要なターニングポイントであることは間違いありません。


これからに繋げるためにも、

最終日のDay6は「気分良く」終わらせて欲しいものです。


では、現地の状況を見てみましょう♪

この日は、頭に「ド」がつく程のピーカン!

「今まで寒い思いさせちゃったりしてごめんねウフ」

とばかりにお日様が頑張った!

おかげで、迷惑なぐらいに暖かくなっちゃいましたよ(^^;


1本目の気温は、スタート地点、フィニッシュ地点ともに-2.2℃。

雪質は「Hard」という公式発表ですが、どこまで「Hard」なのやら。

前日までとは違って、雪面は荒れていくでしょうねぇ。


そのコースセットはカナダチームのコーチが担います。

スタート標高3,567m、フィニッシュ標高3,424m、標高差は143mのコースに、

46のゲート、45のターン。

規則正しく立てられたSLコースは、標高差に対して31.4%の標準的なターン数です。


一方、暖かいとテンションが上がるのが観客。

インスペクションタイムから大騒ぎ♪

中には、スキーウェアを脱いじゃってる人もいます(^^


待ちきれないスタート前のこの時間に、

いつものようにスタートリストの確認です。

女子選手は7カ国27名、男子は12カ国75名の選手がエントリーしています。


女子Sitting(チェアスキー)クラス

20番 田中佳子選手
21番 青木辰子選手
27番 村岡桃佳選手

男子Standing(立位)クラス

37番 小池岳太選手
44番 三澤拓選手
45番 東海将彦選手
52番 伊藤史雄選手
54番 阿部敏弘選手
55番 山崎福太郎選手男子

男子Sittingクラス

70番 森井大輝選手
75番 鈴木猛史選手
78番 狩野亮選手
80番 夏目堅司選手
83番 谷口彰選手
88番 横澤高徳選手

と、なっておりますが、阿部選手の姿は見えません。

やはり、前日の1本目にトラブルがあり、それはかなり深刻だということでしょうか。心配です。


....待ち望んだスタートはいよいよ!


女子Sittingクラス。

3番目スタートのJOINES Kimberly選手が、

いきなりとてつもないタイムを叩き出す。

前日優勝した第1戦の1本目とほぼ同タイム。


続けてフィニッシュした田中選手は大きく出遅れた。


青木選手は勝負に出る。このレースだけでも好成績を残し、

ワールドカップ、そしてその次に繋げたい。

しかし、はやる気持ちが滑りに現れない。

残念ながらコースアウトに終わる。


今はまだ、キャリアを積み上げている途中。

そう割り切れるほど淡泊になれないのが村岡選手。

貪欲に攻めていきたいが、まだ思うように滑れない。

焦る気持ちと戦う技術系レースとなっている。


男子Standingクラス。

小池選手が先陣を切る。

が、次々とリーダーズボードでの順位を下げていく。


三澤選手が好位置に滑り込む。

前日の雪辱は始まっている。


東海選手は、それまでに滑った中では最後尾フィニッシュ。

「キング」の復調はワールドカップに持ち越しか。


いったい、この差をどうすればいいのか?

そう悩むのは伊藤選手。

両足が健脚の彼には、障害は「言い訳」にならない。


3人おいての山崎選手。

逆に、彼は「義足だから」と、言うことは簡単だろう。

しかし、そう口にした瞬間に、自分自身がレーサーではなくなってしまうことを知っている。

「道具」でもある義足のフィーリングを、より確かなものにしていきたい。


その15分ほどの後、男子Sittingクラスがスタートする。


まずは森井選手が切り込む。


それを塗り替えたのは鈴木選手。

1秒以上突き放した。


狩野選手も負けてはいない。

森井選手を上回り、2番時計をマーク。


夏目選手は、じわじわと水が押し寄せるように調子を上げていく。

トップとの差を縮めているのは明らかだ。


テクニックでは負けてはいない谷口選手にも、

鈴木選手の背中が見え始めたに違いない。

次に繋がる1本だったと感じているはずだ。


Sittingでは、ひとりだけ取り残されたか横澤選手。

自分の滑りを見いだせないままのフィニッシュとなった....


以上、1本目の結果はこうなりました!

女子Sittingクラス

1本目順位 2本目スタート順

  4位      4番目    田中佳子選手
  6位      2番目    村岡桃佳選手
  DF               青木辰子選手

男子Standingクラス

  5位      11番目    三澤拓選手
  10位      6番目    小池岳太選手
  12位      4番目    東海将彦選手
  19位      19番目    伊藤史雄選手
  21位      21番目    山崎福太郎選手   
  DS               阿部敏弘選手

男子Sittingクラス

  1位      15番目    鈴木猛史選手
  2位      14番目    狩野亮選手
  4位       12番目    森井大輝選手
  8位       8番目    夏目堅司選手
  11位       5番目    谷口彰選手
  20位    20番目(ぐらい?)横澤高徳選手。


見所は、まずは三澤選手の巻き返し。

2.26秒差は、表彰台まで射程圏内でしょう。


そしてジャパンチームが演出するSittingクラスの混戦も目が離せません。

1.01秒差で4位の森井選手まで、ジャパンチームは3名がランクイン。

もしかしたら、表彰台独占もあり得ます(^^


最後の最後、ガツンといっちゃってくださいね!


1本目のリザルトに夢中になってて気がつきませんでしたが、σ(^^は汗ばんでいます。

2本目への期待で興奮の汗かと思いましたが、そうでもなさそう。

まわりの観客たちには、Tシャツ姿も見受けられます。


そう、とうとう気温は「プラス」に突入です。

スタート地点、フィニッシュ地点ともに、「プラス」の1.1℃!
 
アルペンレーサーにとって、ここまで暖かいのは「Very very 大迷惑」なのですが、

それもこれも「自然との闘い」です。

やれることをしっかりとこなすだけ(^^


では、2本目のコース設定を確認!

セッターは、あの、GRAHAM Steve氏!

ターンのリズムを長めに設定する、オーストラリアの「あの」コーチ!


ゲート数48、ターン数47と1本目より多くなっていますが、

そのリズムは、悪く言えば「間延び」を感じてしまうかも知れません。

σ(^^は嫌いじゃないんですけどね♪ソンナコタァドウデモイイカ....


そんなコース、ジャパンチームはどのように分析したか?


村岡選手がまずスタート。

1本目とほぼ同タイムの滑りは、

ターン数が多い割に、ターンスピードが上がっている証拠。

セッターのクセというものを理解して次に繋げたい。


田中選手は、逆にタイムを落としてしまう。

このリズムは苦手か?


男子Standingクラスは、東海選手から。

1本目より2秒縮めたタイムで降りてきた。

足に負担の少ないセットだと、その実力は発揮されそうだ。

復調間近だと信じたい。


小池選手は、こんなはずではないと内心思っているかも知れない。

自分の実力にやや及ばないタイムでNORAMカップを終了した。


GiantSlalom(大回転:GS)と同様に下克上を狙う三澤選手、その自信もある。

気の持ちようはスタートの瞬間からシルエットに現れる。


ターン弧が長く設定された2本目。

SLレーサーがトレースすべき「センターライン」から、体の重心が全く外れない。

「SLが得意」と公言してはばからない彼は、その滑りをまざまざと周囲に見せつける。


最終的に1本目ビハインドが響いた結果となったが、

そのマージンに助けられた表彰台の選手たちは、背中に冷たいものを感じていた。


伊藤選手は、1本目から大きくタイムを落とす。


今回は義足の具合が良かったと実感したのは山崎選手。

そのフィーリングに磨きを掛けて進んでいきたい。


男子Sittingクラス。

ジャパンで始まりジャパンで終わるNORAMカップ。

そんな熱戦を観客たちは待ち望む。


谷口選手も何かを掴みかけているひとり。

ワールドカップまで余り時間はないが、このまま上り調子でいて欲しい。


滑り終えて、まずトップに立つということが多くなった夏目選手。

「ソチ」では台風の目となるか。


会場の空気が緊迫し始める。

Day6は「Japan day」となるのか。


まず、先制するのは森井選手。

彼はこのコース設定に勝機を見いだしている。

針の穴をつくようなギリギリのところだが、鈴木選手の牙城は崩せると感じていた。


フィニッシュの瞬間、それをなしえた実感を、

それまでの合計タイムを大きく上回る表示とともに確信した。


しかし、その「針の穴」を他の選手も当然のように狙ってくる。

DUECK Josh選手が、わずかコンマ29秒だが上回った!

ギリギリのプッシュを実らせた彼は、森井選手を2番手に後退させた。


リーダーズボードの表示が切り替わった次の瞬間、観客たちは大きなため息を漏らした。

その見上げる視線の先には、大きな雪煙が舞い上がっている。

観客のざわめきをかき消すかのように咆哮を上げた狩野選手だったが、

大きく落としたタイムを回復させることは出来なかった。


どんな「精密機械」でもほころぶ瞬間はある。

2本目のインスペクションから、その予感はうすうす感じていた。

もしかしたらGRAHAM Steve氏が、故意にこの瞬間を「演出」をしたのかも知れない。


鈴木選手はいらだっていた。

彼が最も不得手とするリズムに嵌められていたのだ。

少し、ほんの少しだけ狂い始めるリズム。

耐えることしかできないもどかしさ。


その時点でのトップ、DUECK Josh選手とのコンマ76秒というマージンも、

あてにすることは出来なかった。


たった40秒強という時間。

長い。

焦れば焦るほど、相棒であるチェアスキーが、スキー板が、

明らかにおかしな動きを見せる。


かいくぐるケートの、流れるスピードが明らかに遅いことにいらだつ。

自分から仕掛けられないことにいらだつ。

まるで溶けたバターの中を泳ぐような、もどかしさと気持ち悪さ。


観客の大歓声が耳に入り始める。

フィニッシュに繋がるセンターライン。

見えている。

しかし、いらだつ。


自分には、まだこんな「落とし穴」があった。

この経験は、このレースで手に入れた栄冠よりも貴重だった....


聞こえますでしょうか!

このフィニッシュエリアの大歓声!

コンマ29秒差で逃げ切った鈴木選手が、

チームメイトから手荒い祝福を受けています!


ジャパンで始まりジャパンで終わるNORAMカップが、これで完結しました!

2本目をコースサイドでレースを終えた横澤選手も、今、祝福の輪に加わりました!

鈴木選手、おめでとうございました!


最終のリザルトの確認です!

女子Sittingクラス

4位 田中佳子選手
6位 村岡桃佳選手
DF 青木辰子選手

男子Standingクラス

 4位 三澤拓選手
 9位 小池岳太選手
10位 東海将彦選手
18位 山崎福太郎選手
19位 伊藤史雄選手
 DS 阿部敏弘選手

男子Sitingクラス

優勝 鈴木猛史選手
3位 森井大輝選手
5位 狩野亮選手
8位 夏目堅司選手
9位 谷口彰選手
 DF 横澤高徳選手


まずは、ひと区切りといったところでしょうか。

これから、「ソチ」の代表選考が本格化します。


日本障害者スキー連盟が公表している基準

その追加推薦は2月に発表されるはずです。

そのためには、新年から始まるワールドカップで大暴れ、

アッピールする必要があります(^^


残念ながらワールドカップの出場資格を得られなかった選手もいますが、

それも厳しい勝負の醍醐味。

この分岐点も、「ソチ」というドラマのひとつです。


取り急ぎ、チームのみんなに伝えたいことは、お疲れ様でした!のひと言。

残りのトレーニングを無事にこなして、胸を張って帰ってきてくださいね!(^^

2013年12月17日火曜日

下馬評と世界レベルとのギャップ:20131211CopperMt.SL1....

「外の世界」から眺めていると、

どうにも「先入観」というものに囚われがちです。


「前がそうだったから」とか、「その実力なら」などと根拠のない判断を、

往々にしてしまうのが人間というものではないでしょうか。


そして、期待通りの結果が得られた時、プロセスをぶっ飛ばして、

「当然の結果」が得られたと思いがちではないでは?


この日はそのことを思い知らされた日になりました(^^;

そんな思いを含んだレース、リザルト(女子男子)をお手元にどうぞ。


CopperMt.スキー場で開催されている6DaysのNORAMカップ、

Day5はSlalom(回転:SL)の第1戦。


「SLといえば鈴木猛史選手、
 鈴木猛史選手といえばSL」

そうお考えの方も多いのでは?(^^


昨シーズンのワールドカップでも、
 
鈴木選手は7戦中4勝、2位3回という、

圧倒的な結果で種目別タイトルを獲得。


そして、その勢いは種目総合タイトルまで手中に収めるという大活躍でした。

積み重ねられていくワールドカップポイントを眺めていて、σ(^^も狂喜していたものです。


それまでにも、「スーパースラローマー鈴木猛史」の名は定着していましたので、

SLのレースが行われるたびに、リザルトではまず、彼の名を探したものです。


このDay5のリザルトが飛び込んできた時もそうでした。

Sitting(チェアスキー)クラスで一番上に彼の名前を見つけて「当然」と頷いたのですが、

よくよく分析してみると、そんな簡単なレースではなかったことに気がつきます。


鈴木選手だけではなく、ジャパンチームの苦労、

そのあたりを書き進めてみようと思います。


予定されている6レースの5レース目。

オフシーズンのトレーニングで、常人には想像もつかないほどの体力を、

彼らは身につけているはずですが、この連戦はかなり辛いものだったと想像します。


σ(^^;なら、ワックスセットを間違えてとんでもないスキー板を作ったり、

種目を間違えて準備したりしたかも知れません....


しかし、「日の丸」を背負う彼らの気持ちは頑健。

彼らが意気揚々と現れたのは、

スタート標高3,567m、フィニッシュ標高3,424m、標高差は143mの「Copperopolis」コース。


澄み渡った青空に、一段と映える銀世界。

スタート地点、フィニッシュ地点ともに-10.0℃という気温も、

日光と解け合って心地よい寒さとなっています。


「Hard」な雪質も今までと変わらず。

選手たちは、レース前のアドレナリンで高揚しているようです。


1本目のコースセットはアメリカチームのコーチ。

ゲート数48、ターン数47。標高差に対するターン数は32.8%と標準的。


かつて、σ(^^が師事した元ジャパンナショナルチームコーチの伴一彦氏、

その言葉をお借りしてSLという競技を表現するならば、

「SLとそれ以外」に分けることが出来るほど、特殊な競技です。


基本的なスキー操作は共通ですが、

競技への対応という点でいえば明らかに異なる競技。

選手たちの、その対応を見比べることもこの競技の見所のひとつです。


さて、ここで恒例のスタートリストの確認です。

女子選手は7カ国26名、男子は12カ国76名の選手がエントリーしています。


女子Sitting(チェアスキー)クラス

19番 田中佳子選手
20番 青木辰子選手
26番 村岡桃佳選手

男子Standing(立位)クラス

41番 小池岳太選手
45番 東海将彦選手
46番 三澤拓選手
52番 伊藤史雄選手
54番 阿部敏弘選手
55番 山崎福太郎選手

男子Sittingクラス

69番 夏目堅司選手
71番 狩野亮選手
74番 鈴木猛史選手
77番 森井大輝選手
83番 谷口彰選手
88番 横澤高徳選手  と、なっております。


ジャパンチームの中で、まず最初に飛び出すのは田中選手、続いて青木選手。

ふたりとも、盤石のJOINES Kimberly選手と大きく差を付けられてしまった。

女子のしんがり、村岡選手は経験不足の感が否めない。


男子Standing

小池選手は振るわず3秒以上のビハインド。


東海選手も、この種目では復調にはまだ遠い。


SLが最も得意と公言する三澤選手。

最高の結果を手に入れたGiant Slalom(大回転:GS)の勢いをそのまま持ち込みたかったが、

気負いが裏目に出てしまう。残念ながら、コースサイドでレースを終えた。


伊藤選手は転倒。

リスタートするも、その影響は大。


阿部選手は1本目は何かがおかしかった。

フィニッシュするも、順位、タイム以外の何かを気にしている。


山崎選手。

速く丁寧なスキー操作が必要なこの競技で、

その義足はまだ、その動きを表現出来ていない。

10秒近い大差を付けられてしまった。


男子Sittingの一番機、夏目選手。

種目ごとのムラが少ない選手のひとり。ここに来て、安定感が増す。

まずは、納得の滑りを見せたか。


狩野選手は、フィニッシュエリアで少し首をかしげた。

自身の滑りのイメージと、タイムに少し隔たりがあるのか?


それは鈴木選手も感じたギャップかも知れない。

もしくは、2番目にスタートしていたWALKER Tyler選手が速すぎたのか?


ジャパンチームのエース、絶好調の森井選手は攻めた。

鈴木選手の仇討ちなどというものではない。強者に牙を剥くのはファイターの性。

それまでに刻まれたポール際のレコードライン、さらにその内側。


フィニッシュ前。あと2旗門。

スキーの先端。ポールにあたる。

意図しない板の反発。通過したのはゲートの外側。


痛恨のDisqualified(旗門不通過:DQ)。

リーダーズボードには、幻のタイムが表示されていた。


谷口選手。

スムーズに滑り降りてきた。

タイム差ほど滑りに不満を感じていない。


LW10-2の横澤選手。

体幹の残存機能に比べて、細かく正確な動きが要求されるSL。

苦手意識がタイムに出たようだ。大きく遅れてしまった....


さあ、1本目、全ての選手が滑り終えました。

前日にダブルウィンを飾った森井、三澤の両選手が姿を消してしまうという波乱。

他の選手もやや苦戦ぎみでしょうか。


1本目の結果を整理しておきます。

女子Sittingクラス

1本目順位  2本目スタート順  
  5位       6番目     青木辰子選手
  6位       5番目     田中佳子選手
  8位       3番目     村岡桃佳選手


男子Standingクラス

1本目順位  2本目スタート順  
  9位       7番目     小池岳太選手
  10位       6番目     東海将彦選手
  14位       2番目     阿部敏弘選手
  17位       17番目     山崎福太郎選手
  25位       25番目     伊藤史雄選手
  DF                三澤拓選手


男子Sittingクラス

1本目順位  2本目スタート順  
  3位       13番目     鈴木猛史選手
  6位       10番目     狩野亮選手
  7位       9番目     夏目堅司選手
  9位       7番目     谷口彰選手
  18位       18番目     横澤高徳選手
  DQ                森井大輝選手。

2本目は、気持ちを新たにしてスタートして欲しいものです。


さて、お日様は偉大なもので、少しずつ気温が上がってきてますなぁ。

ポカポカ陽気で闘争心が薄れなければいいのですが。

そんなアスリートはσ(^^;だけでしょうかね。


2本目、スタート地点、フィニッシュ地点ともに-7.2℃。

暖かかくなると雪面も緩み始めます。

深いところは固いままでしょうけども、

表面は、わずかずつ、雪が溶けていきます。


微妙なエッジコントロールが勝敗を分けていくことになるのでは?

そんな雪面に、2本目はロシアチームのコーチがセットしました。

51ゲート49ターン。対標高差で34.2%のターン数。

1本目よりターン数が多いということは、少々きつめのセットになりますなぁ。


ここで、各クラス上位の状況を見てみましょう。

女子Sittingクラスは、トップと1位の差がなんと、約7秒。

このクラスは2位争いに注目、5位の青木選手まではそのチャンスがありそうです。


Standingクラスは上位が混戦。

ここにジャパンチームが絡んでいないのが非常に残念(^^;

一方、4位争いは混迷を増しそうです。

小池選手まではチャンスありか。


Sittingクラスはさらに混戦。

5位までが2秒以内。

鈴木選手はコンマ71秒落ちの3位に付けています。

狩野、夏目の両選手も諦めるにはまだ早い。


さあ、いよいよ2本目のスタートです!


まずは村岡選手がスタート。

彼女の課題はポールへの苦手意識の克服か。

最速のラインは、より内側に存在する。


田中選手も同様。

今ひとつタイムを削っていけない。


ベテラン青木選手には、ベストラインが見えている。

しかし、「攻め気」が結果に繋がらない。

このレースの表彰台も、エッジグリップを失ったと同時に届かぬ夢となった。


男子Standing

2番目スタートの阿部選手の姿がない。

やはり、1本目に何かトラブルを抱えてしまったのか。


東海、小池の両選手は共に低迷。

SLでは、悩みが大きそうだ。


山崎選手の義足は、タイトなコースへの対応をまだマスターしていない。

大きくバランスを崩しリスタートしたが、激しく順位を落としてしまうこととなった。


伊藤選手は逆に、1本目のミスを2本目で取り返したかったが、

彼の名前もリーダーズボードには表示されなかった。


男子Sittingクラスは、

7番目スタートの谷口選手が、まずは順当にトップへ出た。


夏目選手がそれに絡むかと思われたが、12旗門目でDQ!

2本スキーで言う「片反」をしてしまう。


上位争いの基準タイムは狩野選手。

2本目、自身最高の滑りを見せ好タイムをマーク。

しかし、1本目のタイムロスが響く。

ひとりふたりとポジションを譲ってしまう。


表彰台圏内から狩野選手を引きずり下ろしたのは、

「逆手」の名手、鈴木選手だった。

狩野選手がその座を奪われたことを確信したのは、

鈴木選手がフィニッシュした時のことではない。


コースのはるか上の方、

「逆手」を自由自在に使いこなす、

独特なシルエットを目にした瞬間だ。


「精密機械」とも言えるその流れるような動作、

この競技がジャッジの採点で争われるもであるならば、

常に史上最高点で勝ち続けているであろう。


しかし、純粋な「速さ」で争われるアルペン競技では、

そのシルエットはあくまでも「結果」。

最も早く滑り降りる選手の姿が最も美しい。


チームメイトとしては見慣れた、ライバルとしては見飽きたその姿は、

狩野選手をもってしても抗う術を与えない。

圧倒的なタイム差でトップに躍り出たスーパースラローマー。


残るはふたり。


コンマ53秒差のCALHOUN Heath選手は沈んだ。


固唾を呑んで見守る観客。

鈴木選手はフィニッシュエリアに残ったままだ。

全ての視線は一点に注がれた。

WALKER Tyler選手のみが、その挑戦権を残す。


....後方、コンマ71秒差には鈴木選手のゴーストがいる。

しかし、そのアドバンテージは、決して小さくない。

焦ることさえしなければ、彼は、この日の栄光に最も近ったはずだ。


深いターンを仕上げる。

後方、ポールが雪面を叩く音が聞こえた。

いや、そんなものは聞こえないはずだ。


迷った。


WALKER Tyler選手の体が大きく宙に浮く。

リカバリー。スキーが再び雪面を捉える。

その瞬間、彼の体を、ゴーストがすり抜けていった....


鈴木猛史選手、逆転優勝おめでとうございました!

彼のこんな冷や冷やもののレースって、久しぶりに見たような気がします(^^;

でも、土壇場の勝負強さは、圧倒的なのでしょうね。

何はともあれ、まずはめでたい!


では、最終のリザルトを確認しておきます。


女子Sittingクラス

 5位 田中佳子選手 
 6位 村岡桃佳選手
 DF 青木辰子選手


男子Standingクラス

 7位 小池岳太選手
 8位 東海将彦選手
17位 伊藤史雄選手
20位 山崎福太郎選手
 DF  三澤拓選手
 DS   阿部敏弘選手


男子Sitingクラス

優勝 鈴木猛史選手
6位 狩野亮選手
8位 谷口彰選手
DQ  森井大輝選手
    夏目堅司選手
DF  横澤高徳選手  と、なりました(^^


こうやって時系列にまとめて見ると、

ジャパンチームは本当に苦労した1戦だったように思えますねぇ。

やはり、SLは特殊な競技ということなのでしょうか。


明日Day6もSLです。

そして、NORAMカップの最終日。

みんな笑顔で帰国出来るよう、健闘を祈ります!!


と、「夢の中」のお話のあとは、現実世界へ(^^

コメントのご紹介コーナー♪
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tohtah様のコメント。

「ラジオの葉書了解です。たびたびすみません。
 えと、すみません、過去ログを若干拝見し、
 遅ればせながら、選手でらっしゃったことに気がつきました。
 道理で迫力のある観戦記なのですね(^^) 

 バンクーバーでチェアスキーのかっこよさにときめいたものの、
 Resultsを見始めたのが2013年1月から(twilogで確認(^^;;;))でしたので、
 山本選手のご活躍を見損ねてしまいました。すみません。

 でもこのブログは、ファンとしてとても勉強になることがたくさんなので嬉しい限りです。
 今後ともよろしくお願いいたします。」


ありがとうございました!

ご丁寧なご挨拶、改めていただきました。恐縮です(^^

ひとつだけ、誤解があるといけないのでお断りをしておきます。
現在は活動を休止中(「引退」とは絶対に口にしません)ですが、
確かに、かつてはレーサーでした。

でも、歯にも端にもかからない、
ジャパンのトレーニングに混ぜてもらう事で満足していていた程度の、
頭でっかちクチだけアスリートでしたσ(^^;

妄想癖だけは「世界レベル」なので、ある程度は「見てきたように」書けています。
お楽しみ頂いていたら、幸いです♪
(それはそうと、ツイッターでご紹介いただいていましたね。ありがとうございます^^)

昨シーズンもジャパンチームが参戦した全てのレースを、
「見てきたように」書いていますので、よろしければご覧下さい(^^


引き続いても、tohtah様のコメントです。


「えと、僭越ながら、いっこだけ気がついたので。
 「チェアスキーは1本もしくは1本のスキーを使用することが出来る。」は、
 「sit-ski can be used in Uni-Ski or Dual-Ski.」なので、
 「1本もしくは2本の」と思います。重箱の隅ですみません。」


ありがとうございました!

おっしゃるとおり、誤記をしておりました(^^;
訂正の上、お詫びいたします。

あの翻訳のあと、なんやかんやでバタバタして、
体裁を整える事もせずに放置....

改めて見直すと、そのお粗末さに少々恥ずかしくなりました。
なんとか出来るかなぁ....(^^;

いずれにせよ、助かりました。
そして、そんなところまでご覧頂いて恐縮です♪
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さあ、チームの帰国が早いか、「観戦記」を書き上げるのが早いか。

第4コーナーでムチが入る!(^^

2013年12月16日月曜日

閑話休題....

日に日に、寒さが厳しくなっております(^^;

雪が降った積もったというニュースを見ると、

なぜか、取り残されたような不安に陥ります。


....やべえ、スキーの用意何もしていない。


今は競技をしていないお気楽なご身分σ(^^;

何をそんなに焦ってるんだか♪


さて、ご好評頂いている?「見てきたような観戦記」ですが、

NORAMカップDay5の、本日のアップを早々に断念しました!(^^;

というのもですね、なんだか内容が気にいらなかったので、

初めから全部、書き直す事にしました♪


最終の結果は、リザルトをご覧になっておわかりのように、

あの選手が、期待を裏切らず、きっちり勝っちまいやがったのですが(^^


それ自体は大変おめでたくて嬉しい結果なんですが、

書き進めていくうちに、「勝って当然」的な文脈になってしまっていたのです。


「....うぁぁ。これはいくら何でも失礼だ(^^;」

と思い直して修正しようしたのですが、どこまで遡っても直しきらん!

てことで、全削除決定♪


σ(^^がプロの物書きで、今日が連載の締切だったとしたら、

今頃きっと、担当編集者の顔は青くなっているか、赤くなっているか....

このブログの読者様は寛大なはず、ですよね?(^^;


今日の投稿はこれにて終了!というのも味気ない話。

「見てきたように」書いている舞台裏でもご紹介しましょう。


リザルトを眺めていても、「時系列」の情報はないんですよね。

ただ「最終の成績」が羅列されていて、「途中の状況」は断片的に記載されているだけです。


1本目の順位とか....

Did not finished(途中棄権:DS)はこいつらだったとか....

ビブ(ゼッケン)番号とか.....←1本目のスタート順


最終結果でそんな事を教えられても、

「ふーん」という程度の情報でしかないんですよね。

それはそれでさもありなん。


てすけど、「断片的」な「途中の状況」をつなぎ合わせていくと、

とても面白いドラマが見えてきたりするのです♪

で、σ(^^は1本目のスタート前から、状況を出来る限り再現する事にしています。


20131210CopperMtGS2.xlsx 

リンク先のデータをご覧下さい。

リザルトのPDFから、データをエクセルにコピペして加工しています。


何をしてるかというと....

余分な情報を削除した上で、

ビブ番号
選手名
1本目タイム
2本目タイム
合計タイム
獲得ポイント

を抽出し、さらに、

1本目、2本目、合計のタイム差とその順位

を計算します。


「物語」を書き進める上で、その状況に合わせて「並べ替え」をします。

「1本目スタート前」なら「ビブ順」、

「1本目終了時点」なら「1本目タイム順」

「2本目スタート前」なら、1本目タイム順の上位を並べ替え....

こうする事で、様々な「ドラマ」が頭の中に浮かんできたりするのです(^^


「2本目DF問題」とか、どうにも分析出来ない事もありますが、

わからない事は、テケトーに書いちゃいます(^^;

なによりも、自分が楽しいのが大前提♪


では、やり直しのDay5、頑張って書いていきますね(^^


最後になりましたが、コメントのご紹介をしておきます♪
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12月14日(土):「輝きを増す煌めき:20131210CopperMt.GS2....」

tohtah様のコメント

「本文でのリコメントありがとうございます。(ちょっと照れくさい(^^;;;))
桃佳ちゃんの名前違ってました、済みません。
森井さん三澤さんの2金すばらしいでした。
Dangan青木さんのど根性もかっけーです。

ご無理なさらず、また、「中継」お願いします(^^)」


ありがとうございました!

リコメでは少し驚かせてしまいましたか(^^;
これがこのブログでのスタイルですので、ご理解のほどを。
でもこういう形って、ラジオみたいで面白いなと思っています♪

もし、こういう形がご迷惑なら、コメント入力時にひと言お願いします。
「本文で紹介とか、しやがったらただじゃおかねーからな!!」と(^^

それはさておき....

素晴らしい成績を上げた選手や、記事にしやすいエピソードの選手とかは、
いくらでも文字にしていく事は出来るんですよね(ご本人に怒られない限りは^^;)。

ただ、ご本人がものすごく悩んでいる事を書いたりとか、
明け透けにスキー技術の解説を混ぜたりとか、
「マナー違反」はしないでおこうとは気をつけています。

ですので、どうしても文字数が少なくなってしまう選手もいますが、
彼らにも、特筆すべき「ドラマ」があるんですよね。
機会があれば、ジャパンチームの全員を注目したいなと思っています。

これから、ワールドカップの連戦、そして「ソチ」本番。
まだまだ、「悲鳴」を上げている時期ではありません。
頑張っていきますので、よろしくお付き合いくださいね(^^
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さあ、また1週間の始まりです!

「Get your beat! Get your beat! 
 Ass or war, name or eat them....」
                             聖飢魔Ⅱ「不思議な第3惑星」より


いい1週間をお過ごしください(^^;

2013年12月14日土曜日

輝きを増す煌めき:20131210CopperMt.GS2....

気がつけば。いつのまにか。


そんな言葉がいつもついて回るのが、時の流れです。

ほんの少し油断するだけで、

残酷なほどに、絶望的なほどに、

取り返しがつかなくなってしまいます。


「山本新之介のNORAMカップをまるで見た来たような観戦記」も例外ではありません。

オンタイムで書き上げられればいいのですが、なかなか思うように筆が進まず....


ようやくDay4を書き上げた今、

気がつけば、現地では全日程が終了しているのです....(^^;


お楽しみ頂いている方々には申し訳ないのですが、

頑張っておりますので、どうか暖かいお気持ちでお待ちください(^^;


さて、今回はDay4、Giant Slalom(大回転:GS)第2戦の模様をお送りします。

もうすでに、リザルト(女子男子)や選手ブログなどから、

結果をお知りになっておられるかもですが、白々しく書き進めます♪


Day3では、三澤選手の大活躍をお伝えしました。

そして、Day4ではその「煌めき」がいっそう輝くのです。

現地では何が起こったか?中継を繋いで見ましょう!

CopperMt.スキー場の山本新之介レポーター?


はい、お伝えします!

私は今、スタート地点に向けてリフトに乗っております。


昨日まで、本当に寒うございました。

特に昨日などは、このリフトに乗っていると、

そのまま「天国」に行けるんだと思えるほど辛く感じたものです(^^;


でも、今日は寒気は通り抜けたようで、本当に暖かい日になりました。

公式発表では、スタート地点、フィニッシュ地点ともに-10.0℃となっております。

こんなに暖かいコンディションだと、選手たちも楽しく戦えるのではないでしょうか。


はい?-10℃でも、十分に寒い?

ええ、すでに感覚はおかしくなっております(^^;


ご覧頂いているように、天候は「Partly cloudy」

つまり、曇ったり晴れたといったところですね。

すっきりしない天気ですが、いいんです。

暖かいので(^^


リフトからは、使用する「Bittersweet」コースが見えます。

コースプロファイルはスタート標高3,403m、フィニッシュ標高3,147m、標高差は256m


今し方入ってきた情報では、コースセッターは地元アメリカチームのコーチで、

そのセットはゲート数34、ターン数32ということです。


先ほどからインスペクション(コース下見)が行われておりまして、

降りてきた選手の何人かにコースの雰囲気を聞きました。

するとですね、ターンが「きつい」と、みんな口を揃えるんです。

かなりテクニカルなコースで、タイムはかなり落ちるだろうなと、そんな感想でした。


こうやってリフトから眺めて見てもですね、赤と青のゲートの左右の間隔、

「振り幅」という言い方をしますが、確かに広いです。


いつまでもターンをし続けないと次のゲートが現れない、

そんな感じになるのではないでしょうか。

ターンの時間が長い、とにかくガマンのレースになることは間違いないでしょうね。


スタート地点が見えてきました。

ジャパンチームは....いましたいました。

ライムグリーンのスキーウェアが雪面に映えますねぇ。


ではここで、スタート順を確認しておきます。

女子選手は7カ国28名、男子は12カ国74名のエントリー。


女子Sitting(チェアスキー)クラス

26番 青木辰子選手
22番 田中佳子選手
28番 村岡桃佳選手

男子Standing(立位)クラス

41番 東海将彦選手
43番 三澤拓選手
44番 小池岳太選手
53番 伊藤史雄選手
54番 山崎福太郎選手
55番 阿部敏弘選手

男子Sittingクラス

72番 森井大輝選手
74番 狩野亮選手
78番 鈴木猛史選手
80番 夏目堅司選手
84番 谷口彰選手
85番 横澤高徳選手  以上です。


出来るならお一人ずつ、意気込みなどを聞いてみたいのですが、

スタート時間も迫っていますので雑音は控えることにします。

でもみんな、いい表情をしてますねぇ。

結果が楽しみです(^^


では、私のレポートはここまでにして、

レースの模様は実況担当の山本新之介からお伝えします。山本さん?....


....はい。実況、山本新之介がお伝えします。

たった今、前走者のスタートが終わり、

あと3分ほどで女子Visual Impaired(視覚障害:VI)クラスがレースの口火を切る。

選手を導くガイドがスタートバーの下にスタンバイ。

そのスピーカーからは、選手を気遣う優しい声が聞こえる。


ジャパンチームの1番手は田中選手。

ここ3戦、彼女は不本意なレースを重ねた。

このレースこそは納得の出来る結果を求めたいところ。


現在、彼女が持っているGSポイントは165.39pts.

このままでは、彼女が最も親しみを持つGSでの、ワールドカップの出場は難しい。

「ソチ」の選考に生き残るためにも、ここはしっかりとアピールしたいところだ。


状況が厳しいのは青木選手も同様。

「InjurySkier」という故障者リストに名を連ねてしまっている現状だが、

いい結果を出してなんとか打破したい。


逆に気負いがないのは村岡選手。

失うものは何もない彼女にとって、

ひとつひとつの経験が長いキャリアの下地となっていく。


「ソチ」の選考という大きな節目ですら、彼女にとっては通過点。

果たして最短距離を駆け抜けようとするのか、急がば回れと確実に歩みを続けるのか。


三者三様の女子Sitingクラス。


まず田中選手がコースへ飛び込む。

硬い硬い雪面を持てあましているようだ。

フィニッシュタイムは、トップから6.29秒遅れ

1本目から厳しい結果となってしまった。


青木選手も果敢にコースに挑む。

本来なら、美しさすら伴うスキー操作の技術を持っている彼女だが、まだ調子は思わしくない。


しかし、「出来ることを出し切る」というのが青木選手の信条。

どのような結果であれ、常にそれは彼女のベスト。

その姿勢は、見習うべきところが多い。

9.28秒遅れとなってしまったが、悔やむことはないはずだ。


村岡選手は上り調子。

スキーが楽しくて堪らない時期ではないだろうか。

ひとつひとつ着実に成長を見せる。

この1本目、4.13秒落ちの4位に付けた。

フィニッシュエリアでは満足げな笑顔が見える。


女子のレースが全て終わり、

コースの情報が無線を通じて飛び交っている。

かなりテクニカルなコース、上がってきた情報をもとに戦略の再構築は行われたのか。


復調途中の東海選手。

古傷の影響は少なそうに見える。

かつて「キング」と称されたその滑りが、コースサイドからでも窺える。

ストレスのないスキー操作。悪いタイムが出ようはずが無い。


三澤選手。

明らかに昨日の滑りを上回っている。

非の打ち所のないそのスキー操作はまさに圧巻。

彼の時代がやってきたことの証明になるだろう。


GSでは1歩リードしていたはずの小池選手ですら、その後塵を拝してしまう。

しかしながらその差はわずかコンマ54秒。

2本目、波乱はあるのか?


伊藤、山崎の両選手、この1本目は伊藤が上回った。ふたりの差は1.98秒。

因縁の戦いに終止符が打たれるのか?


阿部選手の滑り、大きな破綻はなく安定している。

三澤選手との差、2.76秒を2本目にどう繋ぐことが出来るのか。

ベテランの戦い方に注目したい。


男子Sittingチームは、三澤選手のラップ(トップタイム)に興奮している。

2位との差がたったコンマ32秒とはいえ、

昨日を凌ぐ快挙を十分に期待出来る位置に付けているのだ。

このことは、ジャパンチームの中で最高の連鎖反応を起こすはずだ。


まずは森井選手。

まだSittingクラスでは4人目のスタートだが、

後に続く選手たちを呆れさせるタイムを叩き出してしまう。

まさに手が付けられない。


しかし、ジャパンチームは層が厚い。

狩野、鈴木の両選手も好タイムをマーク。

調子を上向きにしている夏目選手も、いい滑りで降りてきた。

タイムが振るわないのは、森井選手が速すぎるからだ。


谷口選手も、

他の選手がコースセットに苦しんでいるのを尻目に、

ベテランらしい滑りを披露する。


横澤選手だけがきっかけを掴めてないのか、今ひとつ伸びてこない。

悩める獅子の目覚めはいつだ?....


....はい、競技1本目が終了しました!

マイクを会場レポートの山本新之介に返してもらいます(^^

いやぁ、非常に面白い展開でしたねぇ。

きっと2本目も熱狂が期待出来るに違いありません♪


では、1本目の順位のおさらいとと2本目のスタート順を確認をしておきます。


女子Sittingクラス

1本目順位 2本目スタート順

  4位      8番目    村岡桃佳選手
  5位      7番目    田中佳子選手
  8位      4番目    青木辰子選手

男子Standingクラス

1本目順位 2本目スタート順

  1位      15番目    三澤拓選手
  5位      11番目    小池岳太選手
  6位      10番目    東海将彦選手
  10位      6番目    阿部敏弘選手
  13位      3番目    伊藤史雄選手
  15位      1番目    山崎福太郎選手

男子Sittingクラス

1本目順位 2本目スタート順

  1位      15番目    森井大輝選手
  3位      13番目    狩野亮選手
  5位      11番目    鈴木猛史選手
  8位       8番目    夏目堅司選手
  10位      6番目    谷口彰選手
  15位      1番目    横澤高徳選手


ふたり揃ってラップ(トップタイム)の森井、三澤の両選手。

今日のこのふたりは誰にも止められない、そんな印象を受けた1本目でした。


しかし、そうも言ってられないのが小池選手。

差はわずかですので、逆転優勝に期待です。


狩野選手にも十分に可能性は残されているはずです。

栄冠をジャパンで奪い合う、そんな素敵な瞬間を楽しみにしています。


山崎、横澤の両選手は、それぞれクラス1番目のスタートです。

荒れの少ない雪面、この有利な状況をどう生かすのか、ここも見所でしょう。


さて、その2本目コースセットの情報が入ってきました。

セッターはカナダチームのコーチ、33ゲート、33ターンということです。


ゲートとターンの数が同じということは、

「2ゲート1ターン」という立て方はしていないということですね。

これは「スルー」とか「バナナ」とか言われるゲートですが、

リズム変化によく利用されます。


また、選手たちによっては、

攻め続けてオーバースピードに陥りかけた時、

その立て直しに利用したりすることもあるようです。


こうやってリフト上からコースを眺めていて、

リズムがやや単調のようにも見えますし、

攻め続けることで息をつく事が出来なさそう、そんな印象を持ちます。


しかし目を懲らすと、

急斜面から緩斜面、又はその逆と言った「斜面変化」を利用して、

ほんのわずかですが微妙な変化を付けてあるようです。


急斜面に飛び込んだ時にエッジが外れて落とされたり、

緩斜面の手前で減速してしまってタイムロスをさせてしまったりと、

イヤらしいトラップが仕掛けられているかも、です。

これは、コースの後半部分で大きなタイム差がつくかも知れませんねぇ。


間もなく2本目のスタート時刻となる訳ですが、

3名の前走者が滑っていきました。

見てますと、斜面変化のところで一瞬ですが、「途切れる」感じがあるように見えます。

やっぱり、苦労しそうなコースセットですね....


女子VIクラス1番手のガイドさんがスタートバーの前に出てきました。

では、実況の山本新之介がアツくアツくお伝えします!....


....目から入る情報がほとんどないVIクラス。

信じられるのは自分自身よりもむしろ、ガイドの誘導。


人と人の信頼関係のみがレースを成立させる。

コースに躍り出たVIクラス7組のアスリートたちには、

「人間の可能性」というものを見せつけられてしまう。


しかし、ここは「戦場」。

誰にどのような事情があろうとも、

ルールと、「神のように」厳格な時計が全ての競技者を公平にジャッジする。


それぞれが持つ障害は、

ハンデキャップではなく、ひとつの「特徴」でしかない。

それが障害者アルペンスキー。


Standingクラスは「特徴」の多様性で言えば3クラスのうち最も色濃い。

そんな競技が成立するのもアルペンの魅力である。


一方、Sittingクラスの多様性は薄い。

体幹の残存機能の差はあるが、

チェアスキーというマテリアルをいかに使いこなすか、

求められるのはその1点。


青木選手は、長い長いキャリアの中、トリノモデルという「新型」を選択しなかった。

「長野モデル」に愛着を持つだけでなく、その可能性を追求し続けたのだ。

惜しむらくは、この重要なシーズンを迎える際に、「Injuay」という不運を得てしまったこと。

その努力がタイムに結びつかないのは残念でしかない。


逆に、経験の少ないうちにトリノモデルを選択したのは田中選手。

その順応性を開花させ、トリノバンクーバーとパラリンピックへ連続出場を果たした。

そして現在、「ソチ」への道中、苦しんでいるのがよくわかる。

フィニッシュエリアでも表情は浮かない。


村岡選手が使用するのもトリノモデル。

体格が小さいこともあり、使用していたのは「長野」ベースのジュニア用だったが、

「勝つ」ために選択の余地はなかった。

「無理矢理」に体を合わせて乗り込んでいるが、

悩みながらセッティングを繰り返し、明るい光が見え始めた。


村岡選手の強力な武器がある。

その小さな体が必要とする小さなシートである。


トリノモデルは、倒し込み(バンク)の角度が深くなればなるほど鋭いターンが可能であり、

村岡選手のシートは、通常の体格ではシートが雪面に干渉してしまう角度でもまだ余裕がある。

つまり、彼女のバンク角は世界中の女子選手の中で最も深い。


その深く鋭いターンは、浅いキャリアを補って余りある。

このGS第2戦の結果も、表彰台まであとわずか。

栄光に手が届くまで、どれほどの時間が必要だろうか....


男子Standingの1番スタート。山崎選手は戸惑っていた。

目の前に、男子選手は一人もいない。

荒れの少ない雪面。まだ彼がコントロールし切れていない義足への影響は少ないはずだ。

この好条件、だが気負いすぎたのか、徐々にリズムを乱していった。


ひとりおいてのスタートは伊藤選手。

さらにはその3人あとの阿部選手、ともに両足のハンデはない。

実測タイムに「係数」を掛けて導き出されるハンデキャップシステム。

その係数もほぼ100%。彼らを助ける要素は何ひとつもない。

あるのは自分自身の行動とその結果のみ。


「ソチ」までの道のりは、孤独で厳しい。

早いスタートの彼らの順位は、次々と塗り替えられていった。


東海選手はトップ三澤選手から約1秒のビハインド。

師弟の成長を喜びながらも、この状況を素直に受け入れられないのはレーサーの性。

しかし、厳しい設定のコース、古傷にとっていい影響がある訳はずはない。

思うようなラインを描けていなかった。


続く小池選手はコンマ52秒のビハインド。

事実上、ここからの5選手で勝敗を争う形になる。

しかし、早々に脱落したのも小池選手だった。

一瞬のスピードロスがフィニッシュまで響く。

上位に食い込めなくなった事を誰よりも本人が理解していた。


あと3人。

三澤選手は前に並んでいるライバルたちの数を数えた。

実際の距離よりもはるかに近いところに彼らはいる。

コンマ38秒とコンマ32秒がふたり。

誰もが、三澤選手を引きずり落とそうと目論んでいる。


まずはALYABYEV Alexandr選手が気を吐く。

2本の合計タイムを唯一の1分45秒台に叩き込む。

続くBUGAEV Alexey選手も45秒台だが中盤で届かず。

地元の大きな声援を受けたスタートしたSTANTON James選手、0.05秒届かなかった。


STANTON選手のフィニッシュの前には、すでに三澤選手がスタートしている。


1本スキーの独特なシルエット。LW2では世界最速のスキーヤー。

エッジが刻んでいくターン弧は、明らかに他の選手と異なる。


単調とも取れるリズムのコースセット。

Slalom(回転:SL)を得意とする彼は、一定のリズムで攻め続けることを苦としない。

そして、トラップであるはずのわずかなリズム変化も全て読み切っていた。

斜面変化でも雪面からスキーが外れない。


フィニッシュエリアが見えてくる。

通過をジャッジする旗門員が口笛を吹く。

数々のレースを見てきた彼にとって、すでに勝者が誰か理解するのは容易だった。


フィニッシュ前の緩斜面。

ほとんどの選手はスピードを落とす。

唯一の例外が、たった今、駆け抜けた。

水が流れるように....


2位と1.48秒差という圧倒的な勝利を、

Sittingクラス1番目スタートの横澤選手が耳にしたのは、

自身のスタート30秒前だった。


「拓、すげぇな....」

東北なまりのイントネーションは、やや高揚していた。

               (↓モトクロスライダー山本鯨選手のページから拝借)
かつてモトクロスレース国際A級ライセンスで戦っていた彼は、

勝者のみが味わえる空気を知っている。

それだけに、その熱気冷めやらぬフィニッシュエリアに飛び込む、

自分自身へのもどかしさを感じてしまう。


青木選手同様、長野モデルにこだわってきたのが谷口選手。

この数年、自身が信じている長野モデルの性能を出し切れていない。

噛み合わない歯車が、思うように回り始めるにはもう少し時間が掛かりそうだ。


少しずつ歯車が噛み合い始めたのは夏目選手。

チームメイトたちのような派手さはないものの、その実力は確かなものがある。

彼のタイムを聞いた世界の有力選手たちは、また一人、ライバルが増えたことを実感した。


彼の名を聞いてまず最初にSLという競技を思い浮かべるのは、すでに失礼に当たるだろう。

オールラウンダーとして開花し始めた鈴木選手には、GSも「獲る」べき種目となっている。

だが、一瞬だけ破綻させてしまったスキー操作、Day3の再現とはならなかった。


鈴木選手からは日米の選手が交互にスタートした。

昨日、森井選手を阻んだWALKER Tyler選手。

ギリギリのプッシュで逆転の可能性を残す。

リーダーズボードの最上段に彼の名前を見た地元の観客は、両手を高々と突き上げる。


コース上にいるアメリカチームのコーチ。

彼はの仕事は、スタート地点へコース状況を報告することだ。

彼の仕事はWALKER選手の好タイムで報われた。


だが、まだ安心は出来ない。

視線を上げると、狩野選手がスタートしたところだった。


ジャパンはなぜ、こんなにいい選手たちが揃っているんだ?

アメリカチームに携わっている彼には、十分に世界で戦えるチームにした自負がある。

しかし、たった今、目の前を駆け抜けた狩野選手、

そしてこのあとに控えている森井選手のことを考えると、

恐怖すら覚えるのだ。


「Oh!....」

彼の感傷を妨げたのは狩野選手のクラッシュの瞬間を目の当たりにしたからだ。

その滑りが破綻しなければ、どんなタイムを叩き出したことか。


彼の低い唸り声はまだ続く。

1本目、最も森井選手に近い位置にいたCALHOUN Heath選手。

WALKER選手かどちらかが最高の結果をチームにもたらすと信じていた。

しかし、CALHOUN選手はコースサイドへ消えていく。

彼は手元のストップウォッチを止めた。

スタートから彼がいる地点までの区間タイムの計測も、彼の仕事だった。


「Jesus」

彼に神の加護はあるのか。


リセットされた時計が再び動き始める。

おそらくは彼が最も理想的と考えるスキーヤーがコースに現れた。


彼の鳥肌は寒さのせいではない。

ストップウォッチが表示した区間タイム。

「Crazy....」

彼には、そう呟くことしかできなかった。


絶対に計測ミスはない。

いったいどれほどのタイムが出てしまうのか。

自我を取り戻した彼に、無線から3.56秒差という報告が入る。


先ほどと同じつぶやきを、先ほどより低いトーンで、

彼はもう一度繰り返すのだった....


....さて、日中の熱戦、日が沈んだあとも興奮がまだ醒めません!

私は今、Prize giving celemony会場に来ております。

ジャパンチームのダブルウィン!

勝者のふたりは、先ほどから人だかりから解放されていません!


レース中はライバル、今は友人という他の選手たち、

そしてレース関係者が入れ替わり立ち替わり彼らを取り囲んでいます!

メディアのフラッシュもまったく途切れません!

彼らの偉業がどれほどのものだったか、本当によくわかります!


セレモニー開始の予定時間は過ぎておりますが、

この混乱はしばらく続きそうです!


先ほど、公式結果の配布がありました。

最終のリザルトを確認しておきます。


女子Sittingクラス

4位 村岡桃佳選手
5位 田中佳子選手
9位 青木辰子選手

男子Standingクラス

優勝 三澤拓選手
 5位 小池岳太選手
 8位 東海将彦選手
 9位 阿部敏弘選手
13位 伊藤史雄選手
16位 山崎福太郎選手

男子Sitingクラス

優勝 森井大輝選手
 4位 鈴木猛史選手
 6位 夏目堅司選手
 9位 谷口彰選手
13位 横澤高徳選手
 DF 狩野亮選手  以上です(^^


日に日に輝きを増すジャパンチームの「煌めき」、多くの言葉は要らないでしょう。

この光景が、「ソチ」で再現されることを、

そして、チームメイトみんなが笑顔でパラシーズンを終えることを祈りたい♪


お、そろそろセレモニーが始まるようですね。

こんな素敵な瞬間に立ち会えること、本当に嬉しく思います。


さて、明日はDay5、SLの第1戦を迎えます。

SLといえば!そう、あの選手が暴れるはずです!


素晴らしい結果をお伝え出来ることを祈って、

ここCopperMt.スキー場からお別れです。

ありがとうございました!

2013年12月12日木曜日

上り調子:20131209CopperMt.GS1....

「見てきたような観戦記」、

Day3を書き上げる時間が無くなってしまって、

1日空けてしまいました。

申し訳ありません(^^;


まずは、頂いているコメントからご紹介をさせてください♪
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12月10日(火):「熱戦と興奮:20131208CopperMt.SG2....」

tohtah様のコメント

「今、こちらを発見して、感動してます。
 同じresultsを見てるはずなのに、素晴らしい想像力。
 桃香ちゃん、やりましたね。次の観戦記も、楽しみにしてます。」

 ありがとうございました!

 この「観戦記」を始めたきっかけは、σ(^^の競技結果をお伝えする中で、
 「リザルトの読み方がわっかんねーよ!」というお声を頂いことが始まりです。

 リザルトの解説をするだけのつもりでしたが、
 どうせなら、書く方も楽しんでしまえと悪ノリするうちに、
 こんな形になってしまいました(^^

 いろんな想像を重ねて、面白くしたいと工夫しているのですが、
 どうしても書ききれないことが出てきます。

 一番苦労するのはDid not finish(途中棄権:DF)の選手の状況です。
 特に2本勝負のGiant Slalom(大回転:GS)やSlalom(回転:SL)の場合。
 2本目のDFだと、1本目の情報が何もない。その記載がない。順位も解らない。

 「多分このあたりでフィニッシュしているだろうな」と、
 勝手に思い込んで書き進めています(^^;

 また、後日、選手たちから、実は全く状況が違っていたという話を聞くと、
 背筋に冷たいものを感じたりします(^^;

 という訳ですので、あくまでも「フィクション」としてお楽しみ頂ければ幸いです。
 と、まずは言い訳から始めました♪

 でも、こうやって書き進むことで、
 リザルトからでも選手たちの「煌めき」を感じることがあります。
 村岡選手も、これからますます「煌めく」はずです。

 少しでも、そんな「煌めき」をお感じ頂けていたら幸いです。
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どんなスポーツでもそうですが、

「一瞬の煌めき」というものは多くの人を魅了します。

「その瞬間」に魅せられ、憧れ、目指す。

σ(^^も例外ではありませんでした。


そして、長い競技生活を通じて感じた事は、

その「煌めき」度合いは、思いや行動を「積み重ねた」厚みに比例するということ。

のんべんだらりと時間を過ごしただけの競技者には、

待てど暮らせど「その瞬間」はやってきません。


σ(^^が得られなかった「その瞬間」の競演。

アメリカはコロラド州、CopperMt.スキー場では、

嫉妬してしまうような戦いが繰り広げられています。


すでにNORAMカップDay1Day2では、

Super-G(スーパー大回転:SG)のハイスピードレースが繰り広げられました。


Day3はGS第1戦が行われます。

速度との戦いが重要なSGとは違い、GSではスキーの総合的な技術が求められます。


アルペンでは5つの競技種目がありますが、

最も競技人口が多く、最も過酷でシビアな戦いがGSだと考えています。

「GSを獲る」事が出来るのは、速さと巧さと強さを兼ね備えた人間のみが可能なのです。

そんなひと幕は、「煌めき」という表現以外に思い当たりません....


まだ夜も明けきらないゲレンデ。

レーススタッフはコースの準備に入念です。

睫が凍ってしまうような寒気、深く息を吸い込めば目眩すら起こしそうです。

レース進行を妨げてしまうようなミステイクは絶対に許されない。

「レースを成功させる」

表舞台には現れない、もうひとつの戦いがここにはありました。


日が昇り、完璧に整備されたコースが目に飛び込んでくる頃には、

選手たちは、「戦場」が見渡せるリフトへ乗り込んでいきます。

その戦場はカナダチームのコーチが設定しました。


「Bittersweet」と名付けられた、

スタート標高3,403m、フィニッシュ標高3,147m、標高差は256mのコース、

そこに立てられた34のゲート、33のターン。

その名の通り、「ほろ苦さ」が表現されているのでしょうか。


「Partly cloudy(時々曇り)」という天候、

放射冷却といっていいのかとてつもなく寒い。

スタート地点で-22.2℃、フィニッシュ地点で-21.0℃。

中途半端な防寒対策では、まちがいなく発狂してしまいます。


そんな中でもスケジュールはオンタイム。

スタート時間は刻一刻と迫っています。

そのジャパンチームのスタート順をご紹介します。


女子選手は7カ国29名、男子は12カ国75名の選手がエントリー。

女子Sitting(チェアスキー)クラス

27番 青木辰子選手
23番 田中佳子選手
29番 村岡桃佳選手

男子Standing(立位)クラス

43番 小池岳太選手
46番 東海将彦選手
50番 三澤拓選手
56番 伊藤史雄選手
57番 山崎福太郎選手
58番 阿部敏弘選手

男子Sittingクラス

74番 狩野亮選手
76番 森井大輝選手
80番 鈴木猛史選手
83番 夏目堅司選手
87番 谷口彰選手
88番 横澤高徳選手

以上のようになっております。


果たして、誰が「煌めき」を魅せてくれるのか?

いよいよGS第1戦1本目のスタート時刻となります!


ジャパンチームで、まず最初にスタートバーをこじ開けたのは、

女子Sittingクラスは田中選手。

SGで2つのDFをしてしまった挽回をしたい!


しかし、この日も不運!

青木選手、そして村岡選手の姿をコースサイドで見送ることになってしまった!

気負いすぎた事が裏目に出てしまったのか?

田中選手、残念な結果となってしまいました。


男子Standingクラス。


小池選手が見上げたリーダーズボード。

その時点のトップタイムから1秒も遅れてしまった。

自分自身に対して軽く舌打ち。


東海選手も、やや調子が上がらない。

その時点での最後尾に付けてしまった。


三澤選手は気を吐く。

トップからコンマ5秒落ちの2番手に躍り出る。


仲良しふたり組の伊藤、山崎の両選手。

コンマ21秒差で1本目も仲良く名前を並べる。


トップから2.7秒差の阿部選手。

2本目は厳しい戦いを強いられそうだ。


男子Sittingには、観客も大注目。

国籍を越えたジャパンチームの応援が目立つようになった。


しかし、地元のWALKER Tyler選手も人気は高い。

まず叩き出したのは基準となるタイム。


ジャパン1番機の狩野選手はそこに届かない。

フィニッシュエリアで少し首をかしげる。


森井選手は狩野選手を上回るが、トップからコンマ8秒落ち。

少し不満そうな表情だ。


鈴木選手は約2秒、

夏目選手と谷口が約4秒、

横澤選手は10秒以上も離されてしまった。


1本目、この場にいるSittingクラスの誰ひとりとして、

WALKER選手の牙城を崩せなかった....


時間は昼近くになろうとしているのに、一向に寒さは和らぎません。

1本目を走り終えた選手たちは、雪崩を打ったようにレストハウスへ避難していきます。


レース用ワンピースは空力特性を持たせてはいけないため、

用品規則では、素材にある程度の通気性を求めています。

体にぴったりと張り付くデザインなのに、冷たい空気は通り抜ける。

その空気は-20℃。

アルペンレーサーが最も頭を悩ます状況です。


レストハウス内の光景は、まさに「解凍」作業でした(^^

その「解凍」と2本目のコースセット、どちらが早く終了するか?


2本目は、アメリカチームのコーチがその「戦場」を設定しました。

ゲート数32、ターン数31。


1本目よりターンが少ないのですが、

所どころに減速を強いられるポイントがあるようです。

多くの選手たちが「溜まっている」ところがそのポイントでしょう。

誰もが入念に攻略イメージを作り上げていきます。


2本目のスタートは上位15名を順番を逆にしてスタートします。

真っ先にコースに飛び出るのは1本目15位の選手。

ラップ(トップタイム)の選手は15番スタート。

16位以降は、成績順です。


ジャパンチームの出走順を整理するとこうなります。

女子はエントリーが少ないため、全選手が順位の逆でスタートです。


女子Sittingクラス

4番目 青木辰子選手
6番目 村岡桃佳選手

男子Standingクラス

1番目 伊藤史雄選手
4番目 阿部敏弘選手
6番目 東海将彦選手
11番目 小池岳太選手
14番目 三澤拓選手
16番目 山崎福太郎選手

男子Sittingクラス

5番目 谷口彰選手
7番目 夏目堅司選手
11番目 鈴木猛史選手
13番目 狩野亮選手
14番目 森井大輝選手
18番目 横澤高徳選手

2本目のスタートはビブ(ゼッケン)の順番ではなくなるので、ちょいと注意が必要です。

お互いに声を掛け合いながら、2本目の準備を進めていきます。


1本目8.22秒と大きなビハインドを背負ってしまった青木選手。

この厳しいコンディションで巻き返すことは出来るか?

2人後ろの村岡選手の声援を受けてスタートバーをこじ開ける!


その村岡選手、SGでは「成長」を見せつけたがGSではどうか?

しかし、この日は競技の違いよりも、厳しいコンディションそのものが敵だったのかも知れない。

体が動かなくなるだけではなく、脳ですら機能を停止しかける環境。

どのような形であれDFはDFでしかないが、

この日のDFはただのDFではない、貴重な経験になると信じたい。


男子Standingクラスは伊藤選手の咆哮から始まった。

1本目15位の恩恵が、2本目の1番スタートとして現れた。

コース状況などの情報が多く上がっていないというデメリットがあるが、

その分、コースも荒れていない。この恩恵をどう生かすか?


元パラ代表、阿部選手。

そのブランクが2.7秒というビハインドで現れているのか。

しかし、この差は絶望的なものではない。


東海選手のビハインドは1.94秒。

復活を賭ける「キング」にとっては、決して満足できるものではないはずだ。

しかし、硬い雪面は古傷に多大な負担を強いる。

勝負に出たい。しかし....


こちらは、勝負しなければいけない小池選手。

1.01秒は射程圏内といっていいはずだ。

夏場から作り上げてきた体は、すでに満足出来るほどの仕上がりを見せている。

LW6/8-2というクラスは両足が健脚。

悪条件の中、これは相当なアドバンテージ。期するものは大きい。


15番目スタートのSTANTON James選手は、

目の前の三澤選手の背中を睨みつけている。

ふたりの差は0.52秒しかない。

ほんの少し、例えばゲートに当たり損なっただけで失ってしまうようなタイムである。


一方の三澤選手に気負いはない。

それどころか、14番目というスタートの遅さを心の底からもどかしく感じている。

この高揚感はプレッシャーとなり、優位なはずの背後の選手を襲う。


1本スキーの三澤選手の体がムチのようにしなり、

スタートバーを叩いた。


アウトリガーで2プッシュ。

大きく回り込みながらひとつ目のゲートにタッチ。

ふたつ目のゲートもしなやかに倒れる。


トップスピードを得たみっつ目のゲート。

エッジのかかり具合は申し分ない。

極低温でもワックスは機能している。


体は冷えているはずだが、何も感じない。

小脳が指示することを、体は少しの狂いもなく表現している。

いや、、自分の体ではないように感じる。

カメラの映像を見ている、そんな錯覚すらある。


次々になぎ倒されるゲートは、

その完成された滑りを讃えるかのように音を立てていく。


フィニッシュエリアが見える。

肺は体が求める酸素を供給し切れていない。

しかしまだだ。あと10ターン。


雪面には、インスペクションで描いたラインがくっきりと見えている。

残り5つ。焦るな。はやる気持ちを抑えろ。


エッジが切り裂く雪の結晶、その一粒すら感じる。


光電管が作り出す、見えないフィニッシュラインを断ち切った。

これ以上の滑りはない。


当然のように、リーダーズボードは彼の名を最も高いところに掲げた!

その名を確認する三澤選手の視界に、STANTON選手の姿が飛び込んできた。

あと数秒で決する戦い。激しく波打つ三澤選手の心臓。


レースが終わる瞬間の音が聞こえた。

リーダーズボード。

表示が入れ替わった!....


その場に崩れ落ちた三澤選手だったが、落胆はなかった。

最終のタイム差は0.22秒。

負けたことの悔しさよりも、誰よりも速く2本目を駆け抜けられた事に、

今は満たされていた。


「拓が2位!」

ジャパンSittingチームは、軽い衝撃と大いなる興奮に包まれた。

それぞれが自分のことのように喜べるのは、チームの雰囲気が極めて良いことを意味する。


「Now,Our job!」

WALKER Tyler選手が森井選手に声をかける。


ふたりの状況は、Standingクラスと似ている。その差は0.8秒。

ひとつ違うのは、追いかけるのが一昨年の総合王者だということ。

WALKER選手にとって、これほど恐ろしいことはない。


1本目のタイム差から、

2本目の戦いはこのふたりと、

狩野選手を加えた三つどもえになることは簡単に想像出来た。


谷口、夏目の両選手はすでにスタートした。

「大輝さん、亮さん、下で待ってますからね」と鈴木選手が先に出る。

ひとりおいて狩野選手。


45秒後。

森井選手が飛び出す。

ひと漕ぎ、ふた漕ぎ、もう一漕ぎはいつものスタイル。

ため息を覚えるほど華麗な1~2ターンの繋ぎ。


その姿が見えなくなると、WALKER選手のスイッチが切り替わる。

16番目スタートはチームメイト。

いつものジョークはリラックスしている証拠。

静かに、とても静かにコースへ降りるWALKER選手。


その姿をスタートハウスの隙間から、18番目スタートの横澤選手が目撃した。

「....大輝と同じぐらいに美しい」

いつかは「その領域へ」と願っているが、今はまだそこにたどり着けていない。

横澤選手の戦いは、まだ長い道のりを残していた....


フィニッシュエリアでは、ちょっとした騒ぎになっている。


狩野選手帰還せず。

森井選手は約1秒も離されて完敗。

Sittingチームの表情は、CopperMt.の空のように曇っていた.....


ふぅ(^^

Day3もドラマがいっぱい、でした♪

まずは、三澤選手におめでとう!ですね。

これを足がかりにさらなる高みへ!(^^


では、最終のリザルトを確認します。

女子Sittingクラス

4位 青木辰子選手
DF 田中佳子選手
   村岡桃佳選手

男子Standingクラス

2位 三澤拓選手
4位 小池岳太選手
10位 阿部敏弘選手
11位 東海将彦選手
14位 伊藤史雄選手
15位 山崎福太郎選手

男子Sitingクラス

2位 森井大輝選手
3位 鈴木猛史選手
6位 夏目堅司選手
9位 谷口彰選手
15位 横澤高徳選手
DF 狩野亮選手

以上です(^^


とにもかくにも、極寒の中でのアツいレース。

本当にお疲れ様でした!


こうやって、日替わりのヒーローが出てくると本当に楽しくなりますね♪

彼らの「煌めき」、届いてますか?(^^


では、次回はDay4、GS第2戦の模様をお送りします!

2013年12月10日火曜日

熱戦と興奮:20131208CopperMt.SG2....

昨日に引き続いて、コロラド州はCopperMt.スキー場からお送りします(^^

Day2もきっと、アツいレースが期待出来ると思いますよ♪


と、その前に....

昨日の投稿で村岡桃佳選手のレースポイントについて、

ワールドカップの出場権がどうたらと書きましたが、

誤りというかあまりにも乱暴な情報をお伝えしてしまっていました。

お詫びの上、正確な出場可能ポイントを次のとおりお伝えいたします(^^;


ソチパラリンピック
(いずれも2014年2月17日時点でのIPCASポイントリストに掲載の有効ポイントによる)

高速系種目【Downhill(滑降:DH),Super-G(スーパー大回転:SG),
                   SuperCombined(スーパー複合:SC)】
男子140pts.以下女子180pts.

技術系種目【GiantSlalom(大回転:GS),Slalom(回転:SL)】

男子220pts.女子240pts.




ワールドカップ
(いずれもIPCAS種目別ポイントによる:2013-14シーズン)

DH 男子140pts.以下のDHポイントか100pts.以下のSGポイント
   女子180pts.以下のDHポイントか120pts.以下のSGポイント

SG 男子140pts.以下のSGポイント
   女子180pts.以下のSGポイント

SC 男子140pts.以下のSCポイントか100pts.以下のSGもしくはDownhillポイント 
   女子180pts.以下のSC、SGもしくはDHポイント

GS 男子120pts.以下のGSポイント
   女子140pts.以下のGSポイント

SL 男子120pts.以下のSLポイント
   女子140pts.以下のSLポイント

となっております。

物を書くには、とにもかくにも正確な情報が必要ですね(^^;

大変失礼いたしました♪


で、昨日の村岡選手が獲得したポイントから、

「ソチ」とワールドカップの出場資格を計算しますと....


獲得したレースポイント159.7pts.(ペナルティ含む)

ソチの高速系種目の出場資格180pts.

ワールドカップSGの出場資格180pts.

有効なベスト2レースの平均ポイントで評価されますから、

Day2のSG第2戦目でペナルティポイントを含めて200.3pts.を獲得すれば、

ソチの高速系種目とワールドカップのSGについて、

晴れて出場資格を得られるということになります。


こういった点も、今回のレースでは見所となっています♪

IPCASポイントリストはこちらのページからご覧ください。


おっと、くだくだと講釈をたれている間に、

レース会場は観客でいっぱいになっていますよ♪

Day2のリザルトをお手元にどうぞ(^^(男子 女子


コースは昨日と同じCopperMtスキー場Rosi's Race Arena

スタート標高3,433m、フィニッシュ標高2,988m、標高差は445mのタフなコースです。


コースは同じでも、Day2はさらに気温が下がっていますね。

公式発表ではスタート地点で-17.8℃、フィニッシュ地点で-16.7℃、天候はCloudy

....寒いっすね(^^;

その分、雪面はHardなままですから、コースコンディションは最高でしょう♪


インスペクションを行っている選手たちの表情は少し厳しめかな?

コースセッターはオーストラリアチームのコーチGRAHAM Steve氏がお務めになりましたが、

なんとも思い切ったセットにしたものです。


ゲート数29、ターン数28。

ルール上の最低ターン数より4つも少なく立てちゃった(^^;

ターン数が少ないということは、ハイスピードのレースになります。

「イケイケ」の選手たちには楽しめるかも知れませんけど♪


彼のセットは、八方のジャパラで走ったことがありますが、

ものすごく余裕のあるゲートインターバルにするクセがあるようです。

このハイスピードレース、選手たちはどう戦う?


SG第2戦のスタートリストはこうなっています!

女子選手は6カ国24名、男子は10カ国68名の選手がエントリー。


女子Sittingクラス

20番 青木辰子選手
22番 田中佳子選手
23番 村岡桃佳選手

男子Standingクラス

36番 小池岳太選手
37番 三澤拓選手
47番 東海将彦選手
48番 阿部敏弘選手
49番 伊藤史雄選手
54番 山崎福太郎選手

男子Sittingクラス

66番 鈴木猛史選手
67番 狩野亮選手
69番 夏目堅司選手
74番 谷口彰選手 
76番 森井大輝選手
86番 横澤高徳選手

以上のようになっております。


インスペクションが終わり、スタート地点に選手たちが集結します。

戦い前のピリピリした感じと、和気あいあいとしたリラックスムードが、

ほどよく混ざり合ったこの瞬間は、

アルペンレーサーなら堪らない心地よさを覚えることでしょう。


ジャパンチームのみんなも同じ気持ちのはずです。

特に、海外のキャリアが少ない選手たちにとっては、

ベテランたちのリラックスムードに助けられているのではないでしょうかね?

寒い中、レース前の緊張でガクブルでは面白くありませんものね。


レース開始後、真っ先に飛び出すのは女子Visual Impaired(視覚障害:VI)クラス。

VIクラスの選手たちは、コース状況を目で確認することが出来ません。

「ガイド」と呼ばれる先導のスキーヤーの、

スピーカーから聞こえる「合図」だけを頼りにコースへ躍り出ます。


そのため、会場では一切の雑音を出さないようにルールで決められています。

大会アナウンスはもちろん、観客も選手たちも、固唾を呑んでレース進行を見守ります。


そんな静寂の中、Day1でDid not finish(途中棄権:DF)に終わった青木、田中の両選手は、

このレースこそはと期していました。


が.....デジャヴ?

20番青木選手、21番Victoria選手、22番田中選手と立て続けにDF!

そして、その影響をまともに受けたのが、23番村岡選手!!

こんな事が2日続けて起こるとは(^^;


チームメイトの無事を祈りつつ、スタートを切る村岡選手。

後に控える男子の選手たちも、コースの状況を気にしている。

幸い、その後は途切れることなくレースは進行し、男子がスタートする。


男子VIクラスの静寂の後、男子Standingクラスの3番目、

ジャパンチームのトップを切って、小池選手がコースへ躍り出る。


次々とコース内に弾き出されるレーサーたち。

その流れは48番阿部選手で止まった。


「TOKAI OUT!」

アナウンスのトーンが高くなる。

フィニッシュエリアでは、東海選手を師と仰ぐ三澤選手が表情を凍らせた。


東海選手は何年もの間、足の古傷と戦ってきた。

近年はようやく快方に向かっていると実感していたが、

レースではひとつの転倒が、選手生命を終わらせる危険が付きまとう。

すぐに様子が伝わらないのがもどかしい....


直後に控えていた阿部選手にとっても、

チームメイトのコースアウトは気がかり。

しかし、闘争心は鈍らない。


キャリアの少ない伊藤、山崎の両選手は、

自分が成すべき事を見失ってはいけない。

動揺を一瞬で押さえ、視線を再びフォールラインに向けた....


男子Sittingクラスがスタートするころには、会場はさらなる熱気に包まれる。

ジャパンチームの席巻、会場の興味はそこに集中しているかのようだ。


Day1では森井選手が獲った。

今日は誰だ?....


まずは鈴木選手がリーダーズボードのトップに立つ。

続けてスタートした狩野選手が、それを大きく突き放す。


好調さを見せ始めた夏目選手がそれに続くかと思われたが、

コース上でストップしてしまった。


その後も有力選手が次々とフィニッシュするが、

狩野選手には届かない。


「Today is....KANO?」

半分の観客は圧倒的なタイム差を見てそう思う。

残りの半分は「No,He is still....」とつぶやく。


「Morii has started!」

叫んだのは会場アナウンス。

狩野選手を引きずり下ろすのは森井選手しかいない。

会場は異様な興奮に包まれた。


1ターンごとにアナウンスのトーンは絶叫に近くなっていく。

フィニッシュ前、森井の姿を大歓声のうねりが包む。

その走りに破綻はない。


最終ゲートのはるか上からクローチングを組む森井。もう、

何もすることはない。

見えないフィニッシュラインを断ち切る。


リーダーズボードの表示が変わった「その瞬間」、

狩野は歓喜を爆発させたが、その声は聞こえない。

しばらく鳴り止まない、山を揺るがすような大歓声の中、

森井はタイム差を見て天を仰ぐ。


....いやいや、想像してたら楽しくてついつい大げさに書いてしまいました(^^


リザルトのふたりのタイム差をご覧ください。

ふたりの差はたった0.06秒ですよ。

もしσ(^^が会場にいたら、興奮で鼻血を出していましたね、きっと。


このコースは、長さが1,461mです。

そこを1分02秒04で駆け抜けた時の平均時速は約85km/h。


フィニッシュラインではスピードが落ちますが、

それが70km/hだととしてもコンマ06秒の差は距離にして約1.2m....

SGのスキー板が205mmの長さ。


このハイスピードレースが板の半分程度の長さで決まってしまう。

リザルトを見てるだけで興奮してしまいますよ(^^

しかも、ジャパンチームのエースふたりの争いですからなおさら♪


まだDay2だというのに、

こんなに楽しんでいいんですか?

いいんです!(^^くぅ~っ!!


....では、リザルトのおさらいです♪

Wemen's Super-G

女子Sittingクラス
4位 村岡桃佳選手
DF 青木辰子選手
   田中佳子選手

Men's Super-G

男子Standingクラス
6位 小池岳太選手
10位 三澤拓選手
13位 阿部敏弘選手
16位 伊藤史雄選手
17位 山崎福太郎選手
DF 東海将彦選手

男子Sitingクラス
優勝 狩野亮選手
2位 森井大輝選手
6位 鈴木猛史選手
12位 谷口彰選手
18位 横澤高徳選手
DF 夏目堅司選手


注目していた村岡選手の獲得レースポイントは、

160.59pts.にペナルティポイント18.33ptsが加算されて、178.92pts.

Day1のポイントとの平均が169.31pts.ですから、

ソチの高速系、ワールドカップのSuper-Gともに出場資格基準をクリアしたことになります。

やりましたなぁ(^^


小池選手はDay1の順位からジャンプアップ。

このままの上り調子を期待したい♪


伊藤、山崎の両選手はとっても仲良しですね(^^

Day1に続いて名前を並べています。

この2選手は、昨シーズンから競り合い続き。

どちらが先に抜け出すかな?


森井、狩野の両選手の仕上がり、相当にいい具合のようですね。

でも、少し事情を知るσ(^^は断言します。

まだまだこれからどんどんと調子を上げてきますよ。

かれらは、これからも「ゴリゴリ」来るはずです♪


残念ながらDFに終わった、青木、田中、東海、夏目の4選手、

ケガなんかしてないだろうか心配です。

DFの選手について、リザルトには情報が無いんですよねぇ....

どうか無事でありますように(^^;


さて、CopperMt.のNORAMレース、Day3はGS第1戦。

本当の速さ巧さ強さは、GSに現れるとσ(^^は考えています。

はてさて、どんなレースが展開されますやら。


明日の「見てきたような観戦記」も、どうぞお楽しみに!(^^

2013年12月9日月曜日

好調な滑り出し:20131207CopperMt.SG1....

日に日に、寒さが強くなってきてますなぁ....

以前は気にならなかったのですが、

膝や足首の関節痛にイラッときてます(^^;

こうやって、少しずつ「年齢」を感じるようになっていくんでしょうね♪


さてさて、そんなσ(^^;のくだらない感傷をよそに、

日本障害者アルペンスキーチームは、北米でのテストレースを迎えております。

今シーズンもナショナルチームの全レースを、「まるで見てきたように」お送りしますよ♪


注:「見てきたような」シリーズを始めてご覧になる方へ。
  これは、IPCが公表するリザルトの情報をもとに、「まるで見たきたように」、
  それはそれはまことしやかに書き綴るシリーズです。
  しかしながら、リザルトの情報以外は全て想像(妄想)でしかありませんので、
  お読みになるに当たっては、くれぐれもご注意いただきますようお願いいたします。
  このシリーズの内容を鵜呑みになさっても、当方は責任を負いません。
  そう、これは「フィクション」です!(^^


ということで、リザルトをお手元にお楽しみ下さい(^^
            (SG1:男子リザルト 女子リザルト

今回のレース会場は、アメリカコロラド州Coppre Mt.スキー場です。

時差は16時間ですから、現地は日本から半日以上遅いわけです。


現地時間の7日、Day1はSuperG(スーパー大回転:SG)の第1戦が行われました。


小雪(Light Snow)舞い散る戦場。

気温は、スタート地点で-13℃フィニッシュ地点で-12℃と、

ほんの少し厳しめのコンディションかな?

チームのみんなにとっては、「ふつー」なのかも知れませんが(^^;


気温が低めということは、当然のように雪面はHard

アルペンレーサーにとって、雪面が硬いというのは何よりも嬉しいことです♪

コースに目をやると、インスペクションの真っ最中。

徐々に観客も繰り出し始め、寒いはずの戦場は「アツく」なりつつあります。


コースプロファイルを見てみましょう。

スタート標高3,433mフィニッシュ標高2,988m

標高差445mのSGコースを、34ゲート、33ターンで争われます。

コースセッターは地元アメリカのコーチ


ルール上、標高差に対するターン数は最小で31。

33ターンというとかなりの「高速」セッティングということです。

いきなりの高速レース、なかなかの見物ではないですか?(^^


しかし、それにしてもスタート標高の高さといったら。

富士山の9合目?ぐらい?エラいところから滑り降りるもんですなぁ....


空気が薄い、つまり空気密度が低いということは、

空気抵抗が少ない、つまりスピードが出る。

ということは、ターン中の遠心力も強くなり、コントロールには多くの体力が必要です。


夏場のトレーニングをサボった選手には、

体力、心肺機能においてとてもタフなレースになることでしょう。

....そんな選手は、ジャパンチームにはいませんけどね(^^


では、SG第1戦のスタートリストを確認してみましょう!

女子選手は6カ国24名、男子は10カ国72名の選手がエントリーです。


女子の後、男子がスタートで、それぞれ、

VisuallyImpaired(視覚障害:VI)クラス、

Standing(立位)クラス、

Sitting(チェアスキー)クラスの順で進んでいきます。


女子はSittingクラスのみ。

ビブ(ゼッケン)20番 青木辰子選手、

         22番 田中佳子選手、

         23番 村岡桃佳選手。

ベテランの青木、田中の2選手が、新人の村岡選手を導くというチーム体制。

そのチームワークがどのように実を結ぶか?


男子はStandingクラスとSittingクラスにエントリー。

Standingクラスには6名。

34番 小池岳太選手を一番機に、

37番 三澤拓選手、

47番 東海将彦選手、

48番 阿部敏弘選手、

49番 伊藤史雄選手、

54番 山崎福太郎選手と続きます。

こちらもベテランから新人まで、とても層の厚い布陣です。


Sittingクラスも6名。

67番 狩野亮選手Sittingクラスでは2番手スタート。以下、

69番 鈴木猛史選手、

72番 森井大輝選手、

73番 谷口彰選手、

79番 夏目堅司選手、

87番 横澤高徳選手と続きます。

Sittingクラスはおなじみの、押しも押されぬ重厚な布陣。

σ(^^;付け入る隙なんてこれっぽっちも....ソンナコトハドウデモイイデスナ


Sitrtingクラスの「ソチ枠」は5つらしいので、

これから始まる代表争いは熾烈を極めていくことでしょう♪


スタート時間が近づきざわめく会場。

観客の熱気は刻々と高まり、

スタートハウスではオフィシャルの最終確認が着々と進みます。


Fore Runner(前走者)2名がフィニッシュを切ることで、

コース上の全ての安全が確認されました。

あと数分で、本格的な「パラ」シーズンが開幕です!


まずは女子。

VIクラス、Standingクラスの終了を待って、

ジャパンチームはまず、青木選手がコース内へ切り込みます!


が、次の瞬間、スタートはストップ!

高速系レースでは、コースアウトなどのトラブルがあった場合、

安全確保のために次の選手のスタートは禁止されます。


「AOKI OUT!」

ざわめくスタートハウスに、残念な情報が伝えられました。

かつては「弾丸娘」と異名を取った青木選手、

その弾丸はフィニッシュラインを切ることはありませんでした。


続けて21番、かつて日豪合同軍事演習「活動日誌」ではDay39~)で、

σ(^^がご一緒したオーストラリアのVictoria選手も「OUT」!


さらには、アメリカでの「ひとり合宿」で、

入念にトレーニングを重ねた田中選手もスタートを止めてしまいました!


初めての「本格的」なレースシーズンを迎えた村岡選手は、そのすぐ後に控えています。

立て続けにスタートストップを目の当たりにした村岡選手、

その心中は穏やかではなかったはず....


「いったい、どんな状況になってるの?」

「インスペクションでは気付かないようなトラップが?」

「こんなレース、あたしに....出来るの?」


「OK!Are You ready?Go by next signal!」

係員がスタート準備を促す。

その瞬間に再び集中力を高められた村岡選手、

やはり、持って生まれた「資質」を持ち合わせているのでしょう。


トリノモデルとのマッチングに苦労したその小さな体は、

弾き出されたそのコースを流れるようにフィニッシュへと吸い込まれていく。


コースサイドの安全な場所に待避していた、

青木、田中の両選手も、彼女の走りを応援している。

トレーニング以上にスピードを高めた滑りが出来たのは、

「空気抵抗」のせいだけではないはず。


電光掲示板には、「3rd. MURAOKA Momoka JPN」の文字が輝く。

女子の最終24番のランナーは、Did not start(不出走:DS)だと彼女は知っていた。

この瞬間、ポディウムの栄光を掴んだと確信したのだった....


その情報は、チームの無線によってスタート地点に上げられています。

ざわめくジャパンチーム。

その歓喜はチームの雰囲気をさらに高めます。


コースは再び静寂に包まれ、男子VIクラスがスタート。

その後に控える男子Standingチーム。


小池選手は真っ先にフィニッシュして、

コースの情報と好タイムを続く選手たちに伝えたい。

NORAMレースとはいえ、「ソチ前」の調整のため、

有力選手たちが軒並みエントリーします。

その中でのタイムは、あと3ヶ月の短い期間では有効な指針。


それは、チームメイトも同じ。

三澤選手や、復活にかける東海選手にも、初戦は特別な意味を持ちます。


久しぶりの国際大会でブランク有りとはいえ、阿部選手もかつては「パラ代表」。

初戦の戦い方は心得ています。


伊藤、山崎の2選手は長いレースシーズンは未経験ですが、

日本を飛び出して戦おうとする「勇気」がある。

秋のゾルデン合宿の成果を目一杯ぶつけられるか?


男子Standingクラスは、

たったひとりのDid not finish(途中棄権:DF)を出しただけで、

本当にスムーズにレースは進行しました。


テンポ良く流れるレース進行は、続く選手たちにいい影響を与えます。

Sittingクラスの選手たちは、気分良くスタートを切れるはず....


しかし、このコースはチェアスキーたちには牙を剥く。

スタートを切ったSitting28名中9名がDF

その都度、スタートは中止され、選手たちは集中力を乱していく。

しかし、ジャパンチームは動じない。


いきなりスタートを止められた狩野選手が好タイムを叩き出し、鈴木選手もそれに続く。


圧巻なのは森井選手。

Sittingクラス7番手、その間に3回のストップの影響を受けながらも叩き出したタイム。

電光掲示板の一番高いところに表示された彼の名前は、

このレースが終了するまで消えることはなかった。


今シーズン企業に所属し、活動の体制を確かなものにした夏目選手は、

鈴木選手の上に滑り込み好調ぶりをアピール。


谷口彰選手は「長野モデル」の限界に苦しんでいるのか。


ゾルデンでは負傷してしまった横澤選手は、やや出遅れたか。


全てのアスリート達がスタートを終え、ジャパンチームは初戦、

男子は誰ひとりかけることなく、フィニッシュエリアで健闘をたたえ合う事が出来ました。

「無事是名馬」それは、かけがえのない戦果には違いありません。


さて、CopperMt.SG第1戦。

リザルトのおさらいです。


Wemen's Super-G1

女子Sittingクラス
3位 村岡桃佳選手
DF  青木辰子選手
    田中佳子選手

Men's Super-G1

男子Standingクラス
9位  東海将彦選手
10位 三澤拓選手
11位 小池岳太選手
14位 阿部敏弘選手
17位 伊藤史雄選手
18位 山崎福太郎選手

男子Sitingクラス
優勝 森井大輝選手
3位  狩野亮選手
5位  夏目堅司選手
6位  鈴木猛史選手
11位 谷口彰選手
13位 横澤高徳選手

以上と相成った(^^


何はともあれ、村岡選手の表彰台におめでとうです♪

レースに「IF」は厳禁ですし、「DFがらみの表彰台」などと、

口さがない表現をする人もいるでしょうが、何よりも結果が大事


それに、注目したいのは獲得したレースポイントです。

121.09pts.にレースペナルティ38.61pts.が加算されて、合計159.7pts.

ベスト2レースのポイントの平均値で、パラリンピックの種目別出場権は200pts.以内

そう考えれば、とてもいいポイントを獲得したと思えません?(^^


ちなみにワールドカップのそれは150pts.ですので、

「もうひとつ」、ペナルティを含めて140pts.を切れば、

ワールドカップの高速系も出場出来ることになるんです。

こんな嬉しい知らせはありません♪


国内では、参加選手が少ないために成立しない女子ですので、

海外でこうやってポイントを得るというのは、大変な意味を持ちます。

村岡選手、本当におめでとうございます!


一方の男子ですが、リザルトだけを見ると明暗が分かれたように見えますが、さにあらず。

メンバーは「こんなはずでは」と思っている選手はいないと断言します。

全てのリザルトは「想定内」。
それぞれの予定どおりに、調子を↑↑にするはず。


その中でも、特に森井、狩野の両選手はさすがです。

ただ、このまま駆け抜けられるほど甘くないのがレースの世界。

くれぐれも油断せずに、ね♪


さて、明日Day2もSG。

第2戦となる2日目も、ジャパンチームの活躍に乞うご期待♪

では、Copper Mt.からひとまずお別れです(^^

2013年12月7日土曜日

滑稽さと恐ろしさ....

公務員たるもの、己の置かれた職責を十分に理解し、担当する業務に精通し、
法令を忠実に遵守した上で、幅広い視野に基づいて誠実に事に当たらなければならない。

国民に信託された身分であることを十分以上にわきまえた上で、
公僕たる謙虚さと誠実さを旨とし、積極的かつ滅私的に職を奉じなければならない。

公務員は労働者ではない。
常に国民及び国の利益を配慮し、固定観念を廃し、
ゆめゆめ怠惰的、打算的、感情的、衝動的な行動に出る事なかれ。


....突然、何言ってんだ?と思われましたか?(^^;

これ、σ(^^が理想とする「公務員像」です。

まあ、現実にはほど遠いですけどね♪


で、なんでこんな事を書いたかというとですね、

最近喧しい、特定秘密保護法の事を考えたら、

行き着いたことが「公務員の態度」なんですよ。

そのことも含めて、この法律のことを書いておこうかな、と。


その前にですね....

今回の投稿は、だらだら度合いがいつも以上に高めです。

これでもか!ってぐらいに書いていますので、

かなりの時間と体力がある時にだけお読みください♪


....そもそも、こんな法律が出来たのも、

機密が「だだ漏れ」状態だったことが事の発端だと思うんです。


日本は「スパイ天国」と言われて久しく、

アメリカを始めとする同盟国からも「インテリジェンス」の分野では信用されていない

それもこれも、政治家を含めた「公務員の口の軽さ」がこの状況を作ったと考えています。


個人的な趣味ですが....
「ラプター」を売ってもらえなくて残念な思いをしましたが、その原因のひとつが「機密だだ漏れ状態」だったかと。


全ての公務員が冒頭の「理想像」に近づこうと努力していたら、

こんな法律なんて、無くても全く問題が無いわけで....


で、近年(民主党政権時代も含めて)、公務員の「ユルさ」が問題になって、

この手の法律が必要だという議論が高まってきたわけです。

公務員よ、もっとしっかりしいや!ということですね(^^;


まあ、σ(^^は立場上、この法律について「いい」も「悪い」も言いませんが、

自分なりに、ここ最近の流れを「一歩引いて」眺めていると、

滑稽で、しかし、恐ろしく思えてなりません。


滑稽なのは反対論者さんの言い分。

「治安維持法復活」とか、憲法改正と絡めて「戦争前夜」という表現をしている方がいます。

他にも言論統制だとか、プライバシー侵害だとかの声も。

個人的な思いですが、

まずは、こういった懸念は皆無でしょうね(^^


日本国憲法では「公開裁判」が原則で、この法律に違反して起訴されたとしても、

「起訴事実は『秘密』だから起訴内容に盛り込まない」

なんてことを言い出したら、公判維持が出来なくなります。

どんな理由で起訴されたか説明出来ないのではねぇ....

てことで、「治安維持法」を例えに引っ張り出してまで、「悪しき時代」になぞらえる必要は無し。

「秘密裁判を認める」と憲法改正をすれば別ですが。


言論統制への不安にしたって、

「秘密」の「取得方法の悪質性」によって法律違反を問うているわけで、

「ちょっと聞いてみた」ぐらいでは逮捕されることはないでしょう。

悪意を持って、意図的、計画的に「秘密漏洩」を企んだり、

メディアが「強引な取材」をすれば別ですが。


プライバシーの侵害というのも第一義的にはどうかな....

「秘密」に携わる公務員には「身体検査」が行われるようですが、

本当にいろんな事を調べ上げられるとお考えの方も多い。

中には、愛人の存在まで突き止められるとか(^^;ソレハマズイ....


でもね?

その前に、「秘密に携わる業務」に就こうと考える公務員だったら、

「叩いても埃の出ない」方でしょうし、調査にはその公務員の「同意」が必要です。

イヤなら同意しなけりゃいいわけですし、

同意するのなら家族などの調査対象者にきちんと説明するのは、

その公務員本人の義務でしょう。シュッセシタケリャソノグライハ....


その公務員本人を始め、調査対象になるすべての人が理解と同意をしていれば、

プライバシーの侵害なんて起きないはず。勝手に調査するから「侵害」なんです。

....「叩いて埃の出ない公務員」がいるかどうかは別ですが。


一方、「戦争前夜」という言い分には、激しく同意します。

この法律の成立とは関係なく、ですが。


これも個人的にですが、

現在の状況は「日清戦争」直前と、とても似ているような気がするんです。

要は「どちらが先に撃つか」という段階....と思えてなりません。


実際に、日本は絶対に「撃てません」てゆーか、

「撃ち返す」事も出来ませんけどね?
                         流行語で例えるなら、「ゼロ倍返し」って事です♪

日清戦争の当時は、

日本も清国も互いに「開戦やむなし」と準備して突っ走りましたし、

何が何でも戦争を止めようともしませんでした。


現在は、日本と「彼の国(ドノクニダ?)」が戦火を交えることはないでしょうが、

偶発的な「殉職者」が出る可能性はあります。

そして、「戦争」以外の「落としどころ」が見つからないまま外交関係は泥沼化する....


はてさて、それを回避するにはどうするか?

3つの方法が考えられます。


ひとつは、お互いに歴史的、道義的、政治的に「対等」で、

「事実関係」に基づいた「冷静」な対話をしようとすること。


ふたつ目は日本が「かの国」に対して「ベタオリ」することで、

ややこしい問題を徹底的に忌避すること。


でも、これらはこの期に及んで「出来るはずがない」事でしょう。

そうなるともうひとつの方法。


哀しい事態を避けるためにも、同盟国と「インテリジェンス」の共有を図り、

一触即発の事態に陥らないように構えておくこと。


その準備は早ければ早いほどいい訳で、

「日本版NSC」と車の両輪を成す「特定秘密保護法」の成立をなぜ急いだのか、

その理由は、この1点にあるのではないでしょうかね?

同盟国と「インテリジェンス」について連携したいのに、

「機密だだ漏れ」状態では、相手にしてもらえませんものね(^^;


それにしても、今回の騒動で恐ろしいと感じたのは、メディアのキャンペーンです。


初めのうちは、世論調査の結果は、

設問の仕方にばらつきがあったとは言え賛否が分かれていて、

「世論」として定まっていなかったはずですが、

いつの間にか、世論は「反対」か「慎重」といいう声が大多数。


一般の方々が、この法律を自分で徹底的に調べ上げて解釈した結果、

思いを固めたとはとてもとても思えません。


こんな非道い事になる「かも知れない」!

こんな恐ろしい目に会う「かも知れない」!

自由なんて無くなる「かも知れない」!

....「かも知れない」を積み重ねたメディアの論調を、

いつの間にか正しいと「感じた」ことが世論の変化なんだと思っています。


「敗戦」に突き進んだ暗い時代と趣は全く正反対ですが、

今も昔も、メディアの威力というものは凄まじいものです。

本当に、メディアを敵に回すのは恐ろしい♪


逆に、「特定秘密保護法」が施行されたら、非常にうまく機能して、

有り余る国益に繋がる「かも知れない」という報道はほんの一部ですねぇ....
                                                       サンケイシンブントカ....
そういう、いい方向に行く「かも知れない」という報道がされないのはなぜ?(^^;


紙メディアは売れない?

TVは視聴率が稼げない?

世の中には触れちゃいけない「大人の事情」というものがあるようで(^^;


それはそうと、メディアが「戦争賛成」なんてキャンペーンを張ったら、どうなるんだろう?

「そんなことはあり得ない」はずですが、

今のマスコミのキャンペーンは、悪しき時代に戻る「かも知れない」の積み重ね、

でしかない訳ですから、逆の「かも知れない」だってあり得ません?


さて、大騒動の中で成立した「特定秘密保護法」ですが、まだまだ騒動は続くでしょう。

でも、圧倒的大多数ほとんどの方には、

何ら影響のないことがいずれ解ると思います♪


当然、σ(^^にも影響はないはず。

「秘密」を扱える担当になりそうになっても、

「酒癖が悪い」とレッテルを貼られてますからその心配も無し。

それに、うちの組織には「秘密」なるものは、まずありませんし。


せいぜい、「かつての上司はヅラだった♪」という程度?

....これはある意味、特級の「特定秘密」か???(^^ 

2013年12月5日木曜日

カエルの子はカエルでしかないのか....

このブログではほとんど記事にしておりませんが、

σ(^^は、全力で「親バカ」でいようと努力しています。

「親バカだ」と言い切れないのは、「合格点」には届いてないようなので遠慮してみました(^^;


「中途半端」な親バカだとしても、これだけは言い切れるでしょう。

「ヤバいぐらいに、うちの姫君は可愛い!」


....画像などの掲載は許可が下りてませんので、

どれほど可愛いかは想像に任せます♪

ちなみに、「父親と全く同じ顔」と評判の子です(^^ソレッテビミョーダナ....

















で、「親バカ」は考えるわけです。

「この子はいったい、どんな人間に育つのだろう?」って。

小さいお子様のいらっしゃる方だったら、良くお解りのことではないでしょうか(^^


今日、朝日新聞に気になる記事を見つけました。

「恐怖の記憶、精子で子孫に「継承」 米研究チーム発表」


記事によれば、マウスの実験で「恐怖の記憶」が遺伝したんだとか。

まだ研究段階で、人間の遺伝子がどのように変化していくかなんて、

ものすごく興味深い実験結果です。


トラウマやPTSDを経験した親から、その「恐怖」を受け継いでしまう?

受け継がれた「恐怖」によって、その子の将来が左右される?

こう考えると、かなり深刻な話ですなぁ....


そこまで深刻にならなくても、例えば「スピード」。

恐怖を感じる親やジジババから受け継がれた遺伝子を持つ子供は、

スピード系のスポーツなんて不向きなのかも知れません。

モータースポーツとかアルペンスキーとか....


チェアスキーアルペンに取り組んでいたσ(^^;、実は「高速系」が苦手。

国内では克服するほどの練習量も確保出来なかったのですが、

「スピードに対する恐怖」というものがσ(^^;にあるとするならば、

我が姫君ももしかしたらそうなのかも....


もっと突っ込んだ想像をしてみます。

この「恐怖の遺伝」、もし事実であるならば、

結婚しようと考えた時、あるいは子供を産もうと考えた時、

夫婦の間で良からぬ考え方って出てこないのかなぁ?と思うんです。


特に、日常生活に支障のあるような「恐怖」があった場合、

結婚はやめよう、子供は作らないでおこうという悲しい結論に結びつくことはないのかな。


さらに恐怖だけでなく、「一芸に秀でた」記憶まで遺伝されるのなら、それこそ「お馬さん」ですよ。

法律婚の崩壊なんて事が言われ、そして、不倫が罪ではない現代日本は、

倫理上の問題に目をつむれば、それこそ「競馬」の世界になったりしませんか?

考えすぎですか?そうですか....(^^;


考えすぎといえば、「特定秘密保護法案」が可決寸前ですね。ナンダ?コノヒキハ....

2013年12月4日水曜日

やっぱり防災訓練って....

師走突入!ということで、まるで申し合わせたように世の中が忙しなくなっていますね(^^

いろいろとおありでしょうけども、くれぐれもみな様にはお疲れの出ませんように....♪


さて、年の瀬と言えば、

「歳末特別警戒」とか何やかんやで、

警察や消防が元気になります。


意義はよくわかるんですが、

そんなことは1年とおして警戒することじゃねーの?

なんて思います(^^


そんな「イベント」のひとつが、σ(^^の職場でも。

庁舎消防訓練なるものが開催予定だそうな。


訓練そのものは是非やるべしで、喜んで参加したいと思うのですが、

その状況設定が....なのです(^^;

想定は震度5の地震に見舞われて、庁舎の食堂から出火するというもの。

5強?5弱?という野暮なことは置いとくとして(^^


で、地震発生直後からシナリオが進むのですが、

まず地震発生直後にアナウンスが流れます。

「地震発生。
 火元の消火、避難路としての出入口確保。
        机の下に潜るなどの安全確保」

非常に、矛盾に満ちたアナウンスです。


震度後の強い揺れの最中にこんな放送を入れるなんてことはまず無理でしょう。

てことは、揺れが収まった後のアナウンスなのでしょうけども、

揺れが収まっているのに机の下に潜れって?


仮に、まだ揺れている間に頑張って放送したとします。

揺れている間は、まず身の安全を確保するというのが防災上の常識。

強い揺れの最中に、火を消すために火元に近づくなんて愚かしいことをさせるの?

棚が倒れる、天井板が落ちてくる、そんな最中に避難路を確保しろ?


そして、揺れが収まってから始まる初動。

シナリオと役割分担は事細かに決められています。

消防班は出火の確認。救護班は負傷者の手当。

非常持出の書類や備品等を運ぶ班などなど....


いろいろ役割が決められているのですが、

地震発生直後に、職員の安否確認や点呼を行う想定をされていないんです。

その役割が明記されていない。おかしいな?と思い、説明会で聞きましたよ。


「もちろん、そういったことも行う」

「誰が?」

「その場にいる人が」

「安否確認、点呼の報告はどこに上げるの?」

「....」

「地震発生直後の統制は誰がどのように?」

「....」

「訓練のための訓練?『有事』に備えた訓練?」

「もちろん、いざという時のためだ。ご意見は謹んでお受けする。他に質問のある人は?」

「....(怒)」


「防災」の考え方って、どうしてこうも疎かなんでしょうかね?

かつて、このブログでも書きましたが、

電気などのインフラや放送設備が生きている前提で行う防災訓練なんて、

そもそもがナンセンスなんです。


最悪の事態、ありとあらゆる想定の下での「本当の防災訓練」、

一度だけでもきちんとしておかないとなぁ....

みなさん、いかが思われます?


そう言えばうちの職場、2階の床が抜けかけてるって誰かが言ってたような....(^^;

2013年12月1日日曜日

♪も~い~くつね~る~と~....

もう、そんな歌が聞こえてくるような時期になりましたね♪

お正月より、クリスマスが先?....そうか、そうですね(^^;


それはそうと、金曜日はお寒うございましたなぁ....

朝、通勤途中の道路脇、気温の表示が「-2」でした。

ちょいとばかり、顔が引き締まりました(^^;


慌てふためいて、冬タイヤに変えました。

....例年より3週間も早い交換です。






ブリヂストン
BLIZZAK VRX












なんだか、
BSらしくないパターン?






どんな効き目なのか、今から楽しみです♪

早く、ドカドカドカドカ雪が降らないでしょうかね(^^ソンナニフラナクテモイイ....

 
で、本日(土曜日)は、今年最後の車いすハンドボールの練習日でした。

寒い寒いと言いながら、早退、見学、冷やかしを含めて、

全メンバーが練習会場には顔を出しました(^^


まずは、今シーズンの総括。

そして、来シーズンの方針などを決定。

少しずつ見えてきている宮城フェニックスさんの突破口。

来年こそは、確実にぶち込んでやろうね♪と誓いました。


何をどうするかをここで書いた日にゃ、

特定秘密保護法違反でパクられちゃいますので控えますが(^^;


簡単に言ゃ、来年の全国大会までに、

①4通りのオフェンスオプションを自在に操れるようにする。
②慌てず騒がず、穏やかな心を保つ事を意識。
③脱!草食系男子~とっとと結婚しようぜ?~

というようなことを確認し合いました(^^


あと、健康第一!なんて事もキーワードとして出ました。

ドリーマーズも、結成20年(推定)になりますので、

メンバーの平均年齢も、かなり高くなってきてます(^^;


朝、トイレに行ったら「赤ワインのような液体」が出てきた♪とか、

わし、最高血圧は180超えてるで♪とか、

石が暴れて痛いのなんの♪とか....

帰り間際の「良いお年を!」という挨拶が、本当に切実に感じられました(^^;


無事之名馬。

勝つだ負けるだそんな事の前に、みんな、体は大事にしようね♪

....そういえば、ドキドキの人間ドックの結果、そろそろ届くはず(^^;


最後になりましたが、頂いているコメントをご紹介します♪
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11月27日(水):「絶望したくないから夢は見ない....」

大阪NRF(ネルフ) Fukushima様のコメント
「この先どれだけ変わっていくのか‥、確かにわかりませんが、
 大阪においても自分のまわりに一緒に考えてくれる/取り組んでくれる「仲間」が
 増えていることを実感しています。
 普及活動も、連盟への働きかけに関しても、「いい方向」に向かえていると信じて、
 これからもしぶとく続けていきたいと思います。」


ありがとうございました!

本当に、わずかずつでも「継続」していく事が大切ですね(^^
これからもどうかよろしくお願いいたします♪

それと、NRFさんの練習日、教えてくださいね。
遊びに行きますので(^^
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ではみな様も、くれぐれもお体を大切に♪