昨日書きました、神経伝達速度では、情報が神経を伝わる速度から
チェアスキーのアルペン競技に影響する時間を計算してみました。
ざっと計算したところ、0.55秒のロスがありそうでした。
この0.55秒という数字は、単純に、皮膚から感じ取った情報が脳に伝わる時間と、
脳が身体に送った指令が身体に届く時間を計算したものでした。
さらに、この時間に脳で処理される時間が、加わるわけです。
その前に....
目からも入ってくる情報があります。
当然、目に入ってから脳に届くまでに時間がかかりますが、
この時間は、σ(^^のおしりから伝わる情報よりも速く届くため、
時間のロスはないものと考えます。
また、目から入ってくる情報と身体が感じた情報の両方を、
脳が感じるには時間差がありますが、その差は脳が修正して、
時差はないものとして処理されているようです。
さて、情報を脳が処理することについて。
こう書くと難しい書き方ですから、少し砕いて....
滑っています → 曲がり始めます → 曲がっています
→ 曲がり終えます →切り返して次のターンへ
この一連のスキーの操作を頭で考えながら滑るとどうなるか。
よし、曲がろう。身体を左に倒し始めるぞ。少しずつからだが倒れているので、
倒れすぎないように気をつけて。身体の向きは斜面下向きに維持して。
曲がり方がきつくなってきたぞ。負けないように踏ん張って。
エッジはしっかり雪面に掛かっているかな?おおっ!遠心力が強くなってきたぞ。
すっげぇ、気持ちいい!よしそろそろ曲がり終えるぞ。
身体の向きは斜面下側に向けたままだぞ。身体を起こし始めて。
そのまま起こしたら、反対側に倒れ過ぎちゃうから。
そう、あるところから骨盤を意識して。
スキーの先、雪面の捉え具合はどうだ?....
こうやって言葉にしようとすると、ずいぶんかいつまんで書いたにもかかわらず、
だらだらと長くなってしまいます。
実際にこんな事をいちいち頭の中で考えているわけではないです。
でも、ひとつのターンの中で、複雑な身体の動きに指示を出しているのは、
脳です。
では、どうやって???
その役目、小脳がおこなっています。
でも、意識はしていませんよね。
そのあたりの関係は、次回ということで....
予告:「小脳と運動の関係におけるチェアスキーアルペン競技の一考察」
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