今日は、物置の整理をしておりました。
ここ十何年、ほぼ放置してきたモノ達ですが、
要らないモノは思いきって整理しておりました。
ほとんどが不要な不燃物で、積み上げれば大きな山ができてしまいました(汗)
モータースポーツをしていた頃の、2輪&4輪の部品を初め、
折れたスキー板や以前使っていたチェアスキーのスペアダンパー....
ばねなど、どの車種でいつ頃使っていたのか、
さっぱりわからないものがごろごろごろごろごろ....
しかし、あらためて眺めているとばねってヤツは面白いですね。
大小様々なサイズで、いろんな車種に乗っていたのだなとつくづく思います。
チェアスキーのばねは基本的に2輪の流用、もしくはその応用です。
見比べていたのが、現在使っている(まだ捨てない)チェアスキー専用のばねと、
以前使っていた二輪の流用だったチェアスキーのばね。
二輪の流用のモノは、1,300ccのビッグバイク(両持ちサス)の1本。
およそ150kgぐらいある車体ですから、ライダーの体重込みで1本あたり70kg/1Gぐらい?
チェアのばね上重量とσ(^^の体重あわせて90kg/1G程度。
当時は、頼りなくて仕方が無くて、「一番固いばね付けて!!」
なんて、メーカーに無理を言っていたものです。
(てゆーか、おめーがやせろって話?^^;)
結局、しっくり来ないまま、現在のフレームに乗り換えたのですが....
今期は、ばねにこだわったシーズンでしたので、
ばねを見ていると、感慨深いものがあります。
ばねの役割というのは、その時にかかる荷重をしかりと受け止めつつ、
サスペンションを過不足無く動かし続け、雪面(路面)からの入力を吸収する。
そうすることで、ばね上での上体を安定させることが役割だと考えています。
モータースポーツだと、その上でアクセルによるパワーオンがありますので、
純粋な落下運動であるチェアスキーとは、少し趣が違いますが....
で、今シーズンこだわったことは、ばねの伸び縮みのスピードです。
モータースポーツの世界では定評のある、(株)ベステックス様。
そのベステックス社長の石山様にお教えいただいたことが、きっかけです。
ばねの固有振動数。
ばねの役割として、質量のあるものを支えることがまずひとつです。
σ(^^の、フレーム重量を含めた重さが先ほどの90kg/1Gとして、
ターン中に掛かる遠心力により、さらに大きな荷重がばねにかかるわけです。
これをしっかり支えなくてはいけません。
もう一つの役割は、ターン操作に影響のないスピードで、
ばねは伸び縮みを繰り返さなくてはならないのです。
ばねが縮む(「沈み側」と言っています)のが遅いと、ターン中の必要な荷重が掛からずに、
いつまでもエッジは雪面をとらえてくれない。
逆に、速すぎるとイメージしたきれいなターン弧に合わない荷重がかかってしまいます。
エッジにかかる荷重は、0%~100%~0%という変化の中で、
滑らかに、とぎれることなく、適性にかけていかなくてはなりません。
ばねが伸びる(「伸び側」)はどうでしょう。
伸びるのが速すぎると、ターンの切り返し(右から左、又はその逆)の際、
スキー板が雪面から離れて、ジャンプしてしまいます。
現在使用しているフレームですと、その特性から
前のめりに前転してしまいそうになったりします。
伸び側が遅すぎると、今度は切り返して逆側に倒し初めても、
すぐに沈み始めることなく、ある程度伸び続けることになります。
ターンの仕上げからターンの初めは、速いスピードをつなげる、
非常に大切な場面なのですが、伸び側のバランスが悪いと悪影響しかありません。
(この伸び側のスピードが、沈み側より重要なのです)
現在のフレームは、ばねの動く量は75mmしかありません。
その75mmの間で、最適なばねの伸び縮みのスピード(乗り方によって変わります)を、
見つけて行かなくてはならないのです。
そのスピードというのが、ばねの固有振動数で表されます。
なんだか、ややこしいことをだらだらと書いてしまいました。
(σ(^^;も、理解するのにずいぶん時間がかかりました。)
この固有振動数というものをお教えいただいてからというものも、
いろんな速さのばねを試作し、かなり滑りにいい影響が出てきました。
夏の間に、もう何通りかのばねを作成して、
来期は、来期こそはガツン!と成績を出すつもりです。
(言い切ったら、結果出して来いよ!)
ちなみに、ばね作製をお世話になっているのは、東海バネ工業(株)様です。
非常に物作りにご熱心な会社で、大変力強く味方していただいています。
最後になりましたが、あらためまして....
(株)ベステックスの石山様、東海バネ工業(株)様、大変ありがとうございました!
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