一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2012年12月19日水曜日

今日は競技タイムとポイントの話....


冬も深まりつつありますなぁ(^^

テレビでも、ゲレンデのCMをちらほら見かけるようになりました。

スキーシーズンが本格的にやってきたようです♪イイデスナァ....


σ(^^も負けては入られません!

NORAM CUP3日目(12/12)。

GS2レース目のResult解説と参ります。

と、その前に。いつものようにジャパンチームの成績をご紹介!


Men's Giant Slalom2

Standing(立位)カテゴリー
5位 東海将彦選手
9位 伊藤史彦選手

Sitting(チェアスキー)カテゴリー
9位 谷口彰選手
11位 夏目堅司選手
18位 横澤高徳選手

Women's Giant Slalom2

Sittingカテゴリー
5位 田中佳子選手
6位 青木辰子選手
11位 村岡桃佳選手


Men's Standingの山崎福太郎選手、Resultに名前がありません(^^;

Did not startにもDid not finishにも記載がない....

きっと、前の晩に体調崩して出走回避したかな?


ちなみに、「Did not start」はエントリーしていたけどもスタートしなかった、

「Did not finish」は、スタートして途中棄権に終わったという事です。

Did not startにも名前がないということは、

エントリーもしていなかったという事です。


さて、このブログに長くお付き合いいただいている方はよくご存じでしょう。


障害者スポーツと一口に言っても、

参加する障害者、その障害の度合いはまさに十人十色。

正確には、全く同じ身体能力を持っている人は誰ひとりとしていません。


ですので、「よーいドン」で競うスポーツでは、

正しい順位を決めることは出来ませんし、

球技であれば障害が軽い選手で固めた方が有利になります。

それではスポーツになりませんね。


そこで取られている対策は、

「同じような障害の選手」でクラス分けする方法や、

同じような障害に点数をつけて

チームごとにその合計点数を超えないように制限されています。


陸上競技水泳は細かくクラス分けされておりますし、

バスケラグビーなどは厳格な持ち点制度が採用されております。


中には、重度の障害者が自然淘汰されてしまう野球のような競技もありますし、

どんなに重度な障害者であっても、

健常者と戦わなくてはならない車いすハンドボールのようなスポーツもあります。

このあたりはまだまだ成熟していない種目と言えるでしょうね。


さて、障害者アルペンスキーですが、これがまた、理想的なルールなんですよ(^^

障害ごとに「係数」というものが定められていて、

実測されたタイムにその係数をかけて正式なタイムを計算します。


簡単に言えば、障害が重いほど計算タイムは短縮され、

軽度の障害者が同じように滑っていても絶対に勝てないルールになっています。


まずはリンク先をご参照。

「アルペンスキークラス分けと競技大会について」
特定非営利活動法人 日本障害者スキー連盟HPより)


「Visual Impaired(VI:視覚障害)」B1~B3

「Standing(立位)」LW1~LW9/2

そして「Sitting(チェアスキー)」LW10~LW12と、

障害ごとに区分されます。


さらにLW10とLW12はその障害の程度によって、

LW10/1LW10/2LW12/1LW12/2に分けられます。

ちなみにσ(^^は、チェアスキーでは最も障害の軽いLW12/2です。


それぞれの区分ごとに係数が設定されているのですが、

その係数はこちらをご参照のこと。

係数は障害ごと、そして種目ごとに設定されています。


例えば同じチェアスキーでも、LW10/1の選手とσ(^^が、

GSで、同じ60秒という実測タイムで下りてきたとします。


「同タイムなんて、なかなかやるな」

などと暢気なことを言っているうちに係数がかけられてしまい、その結果は....

LW10/1 60秒×0.7794 = 46.76秒
LW12/2 60秒×0.8708 = 52.25秒  

その差 約5.5秒!もう、びっくりですよ(^^;


LW12/2の選手が、実測60秒のLW10/1の選手に勝とうとするならば、

53.69秒でで下りてこないといけないということになります。

障害が軽いと苦労しまっせぇ(^^;


VIStandingSittingも、全て係数がかけられます。

その結果は全てイコールの条件になりますから、

どんな障害であろうと計算タイムで比べられた順位は、

最も正確な成績となります。


さらに!係数が1.0000というクラスもあります。

LW2のSLとか、LW6/8のGS、SG、DHとか....

それらはつまり「障害のない」ことと同じ意味で、

「健常者」と何一つ変わらない障害者という判定がされているケースです。


もっと突っ込んで言うと、この係数を用いれば、

健常ワールドカッパーとチェアスキーヤーが、

同じコースで競えることを意味します。


これって、ものすごくワクワクすることじゃありませんか?(^^


いつか、Ted Ligety森井大輝が、

同じコースで戦う日が来ると考えると面白いですなぁ♪


ちなみに、現在の健常アルペンのルールでは、

「2本のスキーが旗門を通過すること」というルールがありますので、

チェアスキーや立位の1本スキーでは、

1旗門目で「不通過」の判定がされてしまうんですけどね(^^;


....気持ちよく書いていたら、

長くなったあげくにポイントのことまで届きませんでした(^^;

レースポイントのことは次回!

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