一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2012年12月25日火曜日

レースペナルティの大どんでん返し....


さて、先週21日には二十四節季「冬至」を迎えました。

一年でもっとも昼の時間が短い日です。

これから先はどんどんと日が長くなっていきますので、

1日ごと、春が近づいているのが実感できることでしょう(^^


こんな前ふりで始めましたが、今回もスキーの話です♪

小難しいResult読み方講座を続けていますが、

みなさん!付いてきていただいていますか?(^^;


NORAM CUPも最終日!

SLの2レース目、まずは、例によってジャパンチームの成績をご紹介♪


Men's Slalom2

Standing(立位)カテゴリー
3位 東海将彦選手
8位 伊藤史雄選手
11位 山崎福太郎選手

Sitting(チェアスキー)カテゴリー
8位 谷口彰選手
10位 夏目堅司選手
14位 横澤高徳選手

Women's Slalom2

Sittingカテゴリー
3位 青木辰子選手
7位 村岡桃佳選手
DNF 田中佳子選手

東海選手、青木選手、ポディウムGET!です(^^

おめでとうございました♪

特に東海選手は長いInjuryの時期を過ごしてこられたので、

復調の兆しが見られたのは嬉しさもひとしおでしょうか(^^



さて、選手にとっての落とし穴、

「レースペナルティ」というものがあると前回にお話ししました。

Resultの上の方、四角囲みの中に「Penalty」とあります。

この日のレースでいえば、Menが26.95Womenが52.86


これはですね、なんと!

レースポイントに「加算」されてしまう悪魔の数字なんです(^^;


頑張って目標の100ポイントを切ったというのに、

このペナルティが加わることで、

「頑張ったんだけどねぇ....」

などと言われてしまったりするんです(^^;
                  キキアキマシタσ(^^;....


そんな悪魔の数字はなんぞや?

カテゴリーレベルの低いレースでは、

速い強い上手い選手は参加しないことが多くなります。


つまり、そんな上位の選手がエントリーしないレースの0.00ポイント(「ゼロゼロ」)は、

ワールドカップなど上位レースのゼロゼロと同じように考えてはいけませんよねと。

世界中の全ての登録選手を、同じ視点で評価するのがアルペンのポイントシステムです。


NORAM CUPIPCのレースで言えば、

World CUPよりカテゴリーレベルが低いので、

ペナルティが計算されるというわけです。


例を出せばResultの一番下の部分で計算されています。

これもややこしい計算式なんですが....


そのレースで完走したトップ10の選手たちが、

スタート前に持っていたポイントのベスト5を合計。
 
これをとします。
(レース上位10名のスタート前ベスト5)


次に、途中棄権も含めた全ての選手のうち、

スタート前ベスト5のポイントを合計します。
 
これが
(全エントリー中、スタート前ベスト5)


さらに、Aの対象だった選手たちが、

そのレースで獲得したポイントを合計します。
 
これはです。
(A対象の5選手が獲得したポイント)


で....

AとBを足してCを引いて10で割って小数点第3位で四捨五入して、

NORAMは5を足してその計算結果がペナルティポイントとなるのです。

ああ、ややこしい!(^^;


エクセル風に計算式を書きますと、

=Round((A+B-C)/10,3)+5 です。
                         ワザワザムツカシクカキヤガッテ....


チョー簡単に言いますと....

スタート前のベスト5フィニッシュ後のベスト5を比べて、

レースのレベルがどのように変化したかを計算するものです。


上位の選手が片っ端からいなくなる(DNF)とレベルは下がりますし、

上位選手たちが凌ぎを削ったレースはレベルが高いですよね。

そのレベルの高低差が、「ペナルティ」と考えてもらえばよろしいかと。


ちなみにNORAMで加算の5ポイントは「Category Adder」といいまして、

レースカテゴリーごとに設定されています。

詳しくはRule bookの51ページをご参照♪

(IPC ALPINE SKIING RULES AND REGULATIONS) 



で、このSlalomの2レース目でいえば、

各選手のRace pointsMenは28.96Womenは52.86加算して、

最終の獲得ポイントと相成ります(^^


さあ、NORAM Copper Mountain.のレースもこれにて終了。

エントリーされた選手、コーチやスタッフの方々、

本当にお疲れさまでした!(^^


聞くところによれば、そのまま新年早々の、

NORAM Winter Parkのレースにエントリーするメンバーもいるとか。

年が明ければ、ジャパンナショナルAチームWORLD CUPを転戦します。
イタリアスイス~スロベニア~ロシア


いよいよ、シーズン真っ盛り!

新年1月末には、その時点のポイントを元に、

ソチパラリンピックチームが編成されるそうです。


障害者アルペンスキーファンなら目が離せない1ヶ月が始まります!(^^

Resultが公表されれば、またご紹介しますね♪


春を迎えて、全員が笑顔でシーズンを終えられることを祈っております(^^

長くて小難しい連載にお付き合いいただいてありがとうございました!

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