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2014年5月12日月曜日

天道是か非か....

今回は堅苦しそうなタイトルで始めました(^^


司馬遷「史記」といえば、よくご存じの方もおられるかも知れません。

その「史記」を書くに当たって、司馬遷は「天道是か非か」というテーマを持っていたそうです。


この言葉には、

「本当に正しいことはこの世に有るのか無いのか、
 正しいことは本当に正しいのか正しくないのか」

という哲学的な?意味を持ちます。


司馬遷がその疑問?を持つきっかけになったのが、古代中国「殷」の末世、

伯夷と叔斉という兄弟の故事であるそうです。

その兄弟のこと、詳しくは物の本に譲るとして簡単に説明を(^^


伯夷・叔斉とは、

自分たちが間違っていると思う君主には仕えない!そんな国には属さない!と、

結果的に餓死してしまう兄弟のお話です。


当時は、「外国」という概念が無く、

当時の中国人にとって「殷」はただひとつの「国」であり、「社会」だったわけです。

その「国」、「社会」に背を向けるということは、生活出来ない、働けない、食べられない訳です。


にもかかわらず、ですよ。

彼らは自分の信念を通して餓死したと。


で、司馬遷は考えます。

「正しいと信じる事を貫き通すことが正解なのか?

 そもそも、その『正しいこと』は真実として世の中にあるのか?」と。

解釈が間違っていたらごめんなさい(^^;


いつも「王様はハダカだ」と叫び続けているσ(^^も、

餓死するほど信念は強くないので恥ずかしくも思うですが、

でも、「深いテーマ」だと思うんですよね。


で、今回は何でこんなネタで書いているかというとですね、まずは写真をご覧ください。

σ(^^が通勤で使っている道路の、とある場所です。

















この写真の先は土砂崩れで完全に道がふさがれています。

何ヶ月もこの状態のままで、復旧のめどが立っていません。

お陰で、7kmほど遠回りをして通勤しています。


でもこの写真、なんだか先へ行けそうに見えますよね?

この先には集落があり、完全に止めてしまう訳にはいかないのです。

地元の方々のために、通れるようにしてある訳です。


でも、土地勘がある人は知っています。

土地勘が無くても、野次馬で入っていった人は見つけてしまいます。

その集落の中を通っている細い細い道を使えば、

土砂崩れの現場を少しの迂回で避けられることを....


その「地道」を知った人たちは、当然のようにその「地道」を使います。

もともと、結構な交通量の道路です。

その一部でも、細い細い地道に流れ込んできたら....


すれ違いが出来ないので大混雑。

地元の人たちは大迷惑。


警備員を立てたとしても、

「わし、そこの家のもんやけど?」

と言われれば通さない訳にはいきません。


で、何kmも遠回りしたくないおバカさんたちがゴイゴイと進入していって、

トラブルそっちのけで通勤している。てゆーか、トラブルを起こしている。


σ(^^は、遠回りをしています。

約10分の時間と、往復で約1リットルのガソリンを余分に使って。

何ヶ月もたてば、結構なロスになるのですが、

それでも「地道」に突っ込んでいくバカにはなれません。


はてさて、「天道是か非か」。


こんなしょーもないことで、

引き合いに出された司馬遷や伯夷・叔斉には申し訳ないのですが、

ふと考えてしまったものでネタにしました。


みなさんは、いかが思われます?(^^

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