元プロ野球選手のどなたかが、
日本シリーズの解説だったか何かで、
こうおっしゃってたのを憶えています。
エライイイカゲンナキオクダナ、オイ....(^^;
「本当に大切なのは2戦目だ」と。
第1戦は勝っても負けても、
第3戦目を1勝1敗のタイで迎えるのか、2敗の圧力を背負うのか、
それほどまでに大事なのが第2戦だということらしいです。
この考え方は野球に限らずですなぁ。
障害者アルペンスキーワールドカップでも同じことが言えるのではないでしょうか。
「山本新之介のワールドカップをまるで見てきたような観戦記!」
再開しますよぉっ!(^^
リザルトをお手元にお楽しみ下さい♪
....ここ、Coronet Peakスキー場では、
SLの第2戦が間もなくスタート時間を迎えようとしております。
本日も快晴なり。
1本目スタート地点の気温は±0℃、フィニッシュ地点で+1℃で、昨日と全く同じ数字。
いかに天候が安定しているかということでしょうね。さすがリゾート地です(^^
観客が思い思いに景色の中に笑い声を溶け込ませている間に、
選手たちはインスペクション(コース下見)に集中しています。
1本目のコースセッターはカナダチームのコーチ。
ゲート数50、ターン数は49。
この標高差では、ルール上48±3ターンが規程ですから、
やや厳しめのセットでしょうかね。
雪質も昨日と同じく「Granular(粒状)」ですから、
あまりきつめのターン設定なのは遠慮したいなぁ....(^^;
インスペ中の選手たちの表情も少し厳しめ。
どのようにコースと雪面を攻略していくのか、その技術に注目です!
我らが三澤拓選手の1本目スタート順は20番目。
この順番は、どのように影響するかな?
エントリーは女子選手が5カ国13名、男子は10カ国29名です。
淡々と女子のレースが進み、いよいよ男子、
Visually Impaired(視覚障害:VI)クラスからスタート!
しかし、その展開は順調でなく、荒れに荒れたレースとなりました。
VIクラスは4名中2名がDid not Finish(途中棄権:DF)、
Standing(立位)クラスも、先頭のビブ(ゼッケン)18番の選手に始まり、
19番、20番とコース外へ消えていきました。
....20番?
三澤選手じゃねーかっ!
なんてこったい!!(^^;
その後、3名の選手はフィニッシュしましたが、
それ以外の選手は全てコースアウト....
安定しているはずのStandingクラスでここまで荒れるとは(^^;
Sittingクラスも半分が途中棄権。
男子では総勢29名中、16名が1本目で姿を消してしまうという大荒れのレースとなりました。
三澤選手の心中いかに?
そのあたりはご本人のブログにて。
もう、こうなったら2本目は感情が入りません(^^;
レース分析にページを費やしますか。
2本目、スタート地点で+2℃、フィニッシュ地点で+4℃の気温。
イタリアチームのコーチがセッターでした。
ゲート数、ターン数ともに1本目と同じ50、49。
2本目はStandingクラス、KANE Toby選手(AUS)1名のみが途中棄権でした。
ちなみに、KANE選手の1本目はラップ(トップタイム)。
KANE選手は、三澤選手とLW2クラス、片足1本レーサーです。
1本では2本スキーのレーサーと比べて、
同じStandingクラスで戦うにはいろいろと不利なのですが、それでも、ラップを取った。
これは、三澤選手にとって、
悔しいところもあるでしょうが、励みにもなるでしょう。
次回以降に期待です♪
さて、冒頭で書いた「2戦目の大切さ」ですが、
昨日にDisqualified(失格:DQ)だった、
SittingクラスのCALHOUN Heath選手(USA)とWALKER Tyler選手(同)の2名は、
この2戦目でしっかりワンツーフィニッシュを決めて、
初戦の失敗をしっかりと取り戻したわけです。
ワールドカップランキングでも上位にしっかりと並んでおります。
このあたりが、シーズンにどう影響するのかも見物ですね。
さて、この2日間のリザルトを眺めていて気付いたことといえば、
新人(?)選手が多く見られますなぁ。
シーズンがまだまだ本番ではない中で、
ソチへの出場権を獲得するためには、
このサマーシリーズは重要な位置づけです。
ソチへ向けて厳しい状況にある選手や、
まだキャリアは小さいが有望な選手たちには、
本格的な「冬」を迎えるまでに「足がかり」を得るいい機会な訳です。
もしかしたら、このサマーシリーズに出場した選手が、
ソチで大暴れするかも知れませんよ♪
さて、ニュージーランドでのワールドカップは会場を変え、
高速系のレースが舞台となります。
Mt.Huttスキー場にて、
Super-G(スーパー大回転:SG)と
Super Combi(スーパー複合:SC)の2レースが予定されています。
どんな熱戦が繰り広げられるのか、乞うご期待!
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