ばねって、いろんな形がありますねぇ。
一枚の板だったり、ぐるぐる巻いてあったり、
↑こんな形や
↑こんなものもあります。 (画像は東海バネ工業(株)様HPより拝借♪)
トリビアを繰り広げる訳ではないので、チェアスキー用のばねに話を絞ります。
ばねというものは、「ある力」を支えるために、物質の反発力を利用して作られる部品です。
いろんな形のばねがありますが、このことはどんなばねでも共通して言えます。
ぐるぐる巻きのチェアスキー用のばね、「コイルばね」と言いますが、これについても同じです。
で、ぐるぐる巻いてあるのでややこしいのですが、
びょいーんと伸ばして考えるとわかりやすいですよ。
コイルばねを伸ばして、1本のばね材として考えましょう。
ここでは、写真のアルミ製定規をばね材と見立てます。
テーブルからはみ出した部分が、
ばね材の長さと考えてください。
ばね材の長さが長いと全体的に柔らかいので、重いものは支えられません。
逆に短いと、長いものより重いものを支えられます。
また、太い材料だと重いものを支えられ、細い材料だと軽いものしか支えられません。
ぐるぐる巻きのコイルばねでも同じ事。
ばね材の長さと太さで、支えられる力が決まります。
巻き数が多ければ、ばね材が長くなるので軽いものしか支えられず、
巻き数が少なければ、ばね材が短いので重いものを支えられるということです。
ものすごくおおざっぱな言い方ですけどね(^^;
で、これだけだと体重計のように静止したものを支える場合の話。
チェアスキーでの滑走時には、体重、遠心力などの力がかかることはもちろん、
そういった力が加わった時に発生する慣性力も、ばねに影響を与えます。
さらには、ばね材固有の振動もスキー板には影響を与えます。
つまり、体重計のように単純な力だけではないと。
そんないろいろな力に翻弄されたばねは、
写真のようにびょよよ~んと細かく動き続けようとします。
ばねに力を加えて、その力を抜くだけでも、そのばね材特有のびょよよ~んは発生します。
で、ばねの基本的な役割は、「ある力」を支えること。
チェアスキーでいえば、スキー板に余計な力を加えることのないように、
重心の位置を適切に維持させ続けることです。
せっかく、早く滑る練習をしているのに、
ばねがびょよよ~んと余計な動きをしてしまうことで、
スキー板がばたばたと動いてしまうようでは台無しなわけです。
そこで登場するのがダンパーです。
先ほどの定規に、ダンパーの役割を加えるために、段ボール紙を貼り付けました。
こうすれば、びょよよ~んはとても少なくなります。
びょよよ~んが少なくなれば、
重心に与える余分な動きは押さえられ、
スキー板に伝わる影響も少なくなる。
つまり、スキー板はその性能どおりに動くことが出来て、
結果、早く滑ることが出来ると。
それぞれの滑りに合わせて、定規の長さと太さを決めて、
びょよよ~んができるだけ少なくなるように、
段ボールか厚紙かコピー用紙20枚か具合のいいものを貼り付ける。
ばねとダンパーの素敵な関係を作り出すには、
たったこれだけのことでいいんです。
どうですか?実にシンプルな考え方でしょ?(^^
では、次回はもう少し詳細に書いてみますか。
「いっぱいモノがあるから混乱する」
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