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2014年7月5日土曜日

どこから手をつけていいのだろう....

連載ものなのに、こんなに間を開けてはいけませんな(^^;

頑張って書いていくのでお許しを♪


前回は、ばねとダンパーの関係について書きました。

今回は、じゃあどうするの?というところから....


大前提として、ゲレンデスキーヤーとして、

ただただ、みんなと楽しく滑るというだけであれば、

今までのトリノモデル「純正ばね&ダンパー」で十分です。

純正だから危険だとか、どうにもならないぐらいにコントロールできないとかはないですからね。


「別に、オーリンズなんか欲しくないんだからねっ!」

と、おっしゃる方には、無理にお勧めはしません(^^;


ただ、少しでも「純正」に不満がおありなら、

オーリンズの発売が決定すれば是非、ご検討を♪

「純正」をオーリンズに変えるだけで、劇的に性能は向上します。

それだけ「モノがいい」ということはテスト済。


オーリンズで用意されている何種類のもばねの中から、具合のいい1本選んでしまえば、

後はそのまま何も考えなくても、ほとんど別物と言ってもいいぐらいに性能が上がります。

ですので、セッティングだ何だとチマチマ考える必要もないのかもしれません。


でも、それなりに高いお金を払って手に入れるのだったら、

その性能を出来る限り引き出したいですよね。


じゃあ、何から手をつければいい?てことで、

トリノモデル用オーリンズが発売されたら、どこから始めればいいのかを書いていきます。


まずしなければならないのは、ばねのチョイス。

ばねを選び間違えれば、ゲレンデに出てもまともに滑れず、

とても残念な事になること請け合いです。


では、ばねの設定方法をご紹介!

最初に自分の体重が何kgか正確に測ってください。


そして、ゲレンデに出る時に身につける、

ウェアやヘルメット、アウトリガーなど装備品のすべての重さも測ってください。

この体重と装備の合計重量が、ばねを決める基準になります。


トリノモデルのリンク比は約1.8。

ばねが1mmたわむ(沈む)時、重心下は1.8mm動きます。

つまり、重心下の重量とばね荷重の関係は1.8:1。

合計重量の1.8倍が、ばねに加わる重さです。


これは静止状態での重さ。

1G重量という言い方をします。


これまでの経験上、チェアスキーのターン時には、

最大で約2G(重力の2倍)以上の力がかかる事が解っていますから、

その力に合わせたばねを用意しなければなりません。


例えば、体重65kg、スキー装備8kgの選手であれば、

73kg×1.8=131.4kg。

131.4kg×2=262.8kgが最大荷重量。

最近は、国際規格「N(ニュートン)」の単位で設定されることが多くなっていますから、

最大荷重量は2577.2Nという表記になります。


トリノモデルのダンパーストロークは75mmで設定されていますから、

2577N÷75mm=34.3N/mm

最低でも、バネレート34N/mmのばねが必要ということです。


ここでひとつ、お詫びと訂正をさせてください。

かつて、σ(^^が出演したある番組で、

「チェアスキーのターン中は4Gの力がかかる」

などと言ってしまいましたが、正確には2Gの誤りでした。

謹んでお詫びの上、訂正させて頂きます。


なぜ「4G」などと言っちまいやがったのか?

トリノモデルのリンク比を、うっかりと計算に入れずにしゃべってしまいました。


ばねにかかる最大荷重量÷体重等の合計重量=4倍の差、

つまり、4Gかかってんじゃん!と考えたわけですが、

リンク比の計算(1/1.8)をいれていませんでした....

正しくは、約2Gしかかかっていないと(^^;


本当に本当に申し訳ありませんでした。


でも、たった2Gと侮るなかれ。

ターンのたびに自分がもう一人、肩に乗っかかるわけですから。

それはそれで大変なスポーツです♪


これで、大まかなばねの目処が立ちました。

次回はダンパーとの関係を書いていきますね。

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