前回、「ダンパーの減衰力調整」なんて大仰な書き方をしましたが、
ばねの選択がきちんと出来ていればそんなに難しいことはしないんですよ。
要は、「びょよよ~ん」と動くばねを、「すすっ」と止めてしまえばいいだけですから。
減衰力を強くさせすぎてしまうと、「すすっ」を通り越して「ぎゅ~っ」となります。
「びょよよ~ん」と「ぎゅ~っ」の間にある「すすっ」を探せばいいだけです。
こんな書き方をすれば、あの名誉監督みたいですけどね(^^
「びょよよ~ん」は、ばねが動きすぎてスキーに余分な力を加えてしまっています。
逆に、「ぎゅ~っ」はばね本来の動きを妨げてしまっています。
「すすっ」という、ばねやスキー板にストレスを与えない、
最適な減衰力を探すためには、次の方法がオーソドックスです。
まず、ダンパーを圧側(縮み側)、伸び側ともに最弱に設定します。
(①:圧側最弱、伸び側最弱)
そのセッティングで、サスストロークのフィーリングを確かめてください。
ある程度、激しく振り回しながらサスの伸び縮みをさせれば、
「感覚的」に、「びょよよ~ん」か「すすっ」か「ぎゅ~っ」かが解ります。
次に、伸び側はそのまま最弱で、圧側を最強に。(②:圧側最強、伸び側最弱)
そして、圧側を最弱、伸び側を最強。 (③:圧側最弱、伸び側最強)
最後に圧側、伸び側ともに最強と。 (④:圧側最強、伸び側最強)
この4通りをしっかり試せば、
圧側、伸び側ともにサスペンションの傾向がつかめていくと思います。
その上で、ご自分に相性のいい減衰力調整を試してみて下さい。
ここで注意すべきなのは、あくまでも「感覚的」なものしかわかりません。
誰かにとって「びょよよ~ん」だとしても、σ(^^には「すすっ」かもしれませんし、
σ(^^は「ぎゅ~っ」と感じたとしても、誰かにとっては「すすっ」かもしれません。
レースシーンでいえば、
「感覚的」な事よりも、「より速いタイムで滑られたか」が判断基準になります。
ゲートトレーニングで、タイマーが設置してある場合だったら最高の環境と言えますね。
単純に、純粋に、セッティングの効果を確認できるわけですから。
ゲレンデで、フリースキーしかできないのであれば、
乗り心地や、人から見たシルエット、
ターンや切り返しの切れ具合などが判断基準になるでしょうか。
でも、ひとつ覚えておいてください。
「乗り心地がいい」≠「速い」or「美しい」ということです。
もっと言えば、
「スムーズで気持ちいい滑り」≒「ただの自己満足」
という場合もあるのです。
....続く♪
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