正直言いまして、市販トリノモデルに、
このオーリンズダンパーを「そのまま」取り付けて、
「そのまま」滑ることは出来るんです。
とはいえ、「ある問題」を解決して、
そして、オーリンズのセッティング機能をフルに活用しようと思ったら、
ある程度の加工が必要になります。
今回は、その内容をご説明しようと思います♪
まずは、「そのまま」で使用する場合の問題。
写真を見て頂くとお解りになると思うのですが、
このダンパーは、リザーバータンクが、
シリンダーの中心からオフセットされた設計になっています。
そもそも、「2本1セット」のバイク用を、
1本で使用するためにこのようになってしまっているのです。
写真では、
タンクとフレーム側のボルトの位置が、
大変近くなっているのがわかりますか?
静止状態で、ばねを外して、リンクを動かしてみると、
ギリギリですがタンクとボルトは緩衝しません。
じゃあ、何の問題もないじゃん?
そう思えるのですが、実はですね、
リフト乗車時の些細な動作の不具合で、当たっちまうようなんです(^^;
そのままでも使用することは出来ますが、せっかくの「オーリンズ」です。
傷だらけにはしたくないですよね?
ここらは何とかしなければなりません。
ではどうしましょうか?
当たっちまうボルトの間隔を広げちゃえばいいんです。
ここのスペーサー(左右とも)を取り外して、
ここに移し替えます。
こんな感じに。
こうすることで、
ボルトの間隔は左右5mmずつ広げられます。
簡単でしょ?(^^
でも、ひとついじればひとつ問題が出てくるのが世の常。
リンクアームの取り付け幅も変わってしまいますよね。
この補強板が合わなくなってしまいますので、
リンクアームの幅に合わせた、
新しい補強板を作りましょう。
また、リンク幅を広くしたという事は、ボルトの長さは足りなくなります。
左右の違いわかります?
受け側はロックナットですので、
完全にボルトが入り込まなければロックが効きません。
気がついたらナットが落ちてしまっていたというのも切ない話。
変わった形のボルトなので、新しく長いものを作るのはちょいと手間。
てことで、ロックナット側を削っちゃいました(^^
ネジというのは「3巻き」あれば、
十分な機能を持たせることが出来るらしいんですよ。
キイタハナシデスガ....
ですので、ここまで薄くしても、何ら問題なし!
ト、オモイマス....
これで、リンクアームの幅を広げて、
タンクと当たってしまうボルトを離すことが出来ましたが、
実は、ここまでしても、タンクとボルトは当たってしまっていたのです。
でも、その被害は軽微♪
ここまでする価値はあったと考えています。
ほんの少しでも傷が付くのはヤ!って人は、
オーリンズのインストールは諦めてください(^^;
いや、諦めなくてもいいか....
実は、タンクがオフセットされていない製品もオーリンズにはあるようでして、
そのモデルはタンク容量も小さく、ボルトと緩衝はすることはなさそうです。
その製品をベースに注文することも出来ないことはないらしいです。
でも、今回のダンパーは22段階の減衰力調整が可能ですが、
小さなタンクのモデルは3段階しか調整幅が無いそうで。
性能でいえば、雲泥の差があるかも知れませんね(^^;
それでも、傷が付くのは絶対にイヤという方は、
そちらの小さなタンクのモデルを特注でオーダーしていただければよろしいかと。
内部仕様のデータは全くありませんので、イチから作る必要がありますけどね(^^;
さあ、これでタンクとボルトがひどくぶつかるという問題は解決しました。
結構な作業ですけどね、どこをどうすればいいかを理解して頂いた上で、
「鉄工所のお友達」にお願いすることが出来ればそんなに難しい作業ではありません。
また、もし、市販化されるのであれば、
チェアスキーメーカーから、オーリンズ用のオプションパーツが....出るのか?(^^;
わかりませんが、でも、期待して待ちたいと思います♪
ところで、このブログの常連さんは、タイトルをご覧になって、
「また連載を始めやがった」
とお思いになったかも知れません。
はい、お見込みの通り(^^
インストールマニュアルは「その2」に続きます♪
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