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2014年3月20日木曜日

本命爆発:20140313SochiSLMen....

ソチパラリンピック代表選手団が無事に帰国したようですね(^^

本当にお疲れ様でした!!

まだしばらくは忙しい日々が続くと思いますが、お疲れの出ませんように♪
                            モウスデニクタクタダロウケドモ....(^^;

さて、σ(^^;は、まだまだ「ソチ」から離れられません。

「山本新之介のソチパラリンピックをまるでわかったような技術解説」は、続きますよ♪

「フラッシュバック」のような感じでお楽しみください(^^


今回は、ソチパラリンピックDay6、男子Slalom(回転:SL)を見ていきます!


まずは、何はともあれ、鈴木猛史選手の金メダル、本当におめでとうございました!!

下馬評通り、実力通り、やっぱり、当然、あっさり、金メダルを獲ったねとお考えのあなた!

そんな簡単なものではありませんでしたよ(^^

映像で見るより、はるかに困難な状況だったことをご説明しましょう。


1本目、鈴木選手のスタート順は全体の80番目。

VisualyImpaired(視覚障害:VI)クラスや、

Standing(立位)クラスが滑ったあとの、

Sitting(チェアスキー)クラスです。

とんでもないコースの荒れ方になっていたんですよ(多分^^;)。


一定の、ハイレベルなレーサーたちが滑ったあとならともかく、

いろんな障害で、いろんなレベルで、いろんなラインで雪面を掘り返したあと。

その深さ、30cmぐらいは優にあったかも知れません。


ターン前半からエッジを掛けて掘れて、

そのギャップに叩かれたリカバリーでゲート際の雪面は波打って、

ターン後半は落とされないように藻掻いた「クレーター」がばっちり。


始めから終わりまで、きれいな「半月状」の溝だったら、

どんなに深くてもある程度は対応出来ると思うんですよ。


でも実際には、ひとつのターンごとに、

スキークロスのミニチュアコースが出来てしまっているようなものでした(多分^^;)。



そんなターンを50回以上も続けるなんて、

「ふつー」のチェアスキーヤーに出来るはずがありませんわな(^^;


1本目、鈴木選手は1.61秒差の2位。

これは「守った」から出来てしまったビハインドでしょうか。

それとも、1本目ラップ(トップタイム)のSOKOLOVIC Dino選手(CRO)が、

イチバチのギャンブルを成功させたからなのか。


ふたりは続けてスタートしていますので、

コース状況が大きく変わっている訳でもありません。

ふたりのランを見比べてください。

鈴木選手



SOKOLOVIC 選手


IT(中間計時)までは0.1秒差と、ふたりともそんなに違いはありませんでした。

あの「激アレ」だった急斜面を「1-2」で降りてきた訳です。


注目すべきは、IT~フィニッシュまでの区間。

SOKOLOVIC選手はフィニッシュまで変わらず最速タイムを刻んできましたが、

鈴木選手は7位に後退しています。


この差はどこから来たのか?


YouTubeでの映像を「別ウィンドウ」でそれぞれ立ち上げて「並べて表示」して、

頑張ってほぼ同時に再生してみてください。

とても面白い事がわかります。


SOKOLOVIC選手はスキー板を下へ下へ落とし続け、攻めに攻めて加速度を増します。

一方、鈴木選手はやや守った滑りをしたのか、

スキーがほんの少しだけ横を向いたり、切り返しの際に「浮いたり」しています。

こういった違いが、フィニッシュでは大きな差になってしまったということでしょう。


その差、1.61秒。

σ(^^;はTV画面の前で、「これは厳しくなったなぁ....」と呟いてしまいました。


もうひとつ比較してわかったこと。

もし、同じLW12-2のσ(^^;が、彼らの滑りを再現しようとすれば、

どこか「遠い所」へ旅に出てしまっただろうねと♪


閑話休題。


さて、2本目です。

2本目は、ナイトレースでした♪

きらきらとキレイですねぇ(^^



結果からすれば、鈴木選手は堂々の金メダルでした。

が、ITまでとIT~フィニッシュまでの区間タイムを比較してみると、こんなデータが出ました。


鈴木選手のITまでは2番タイム、IT~フィニッシュまでは、なんと5番タイムだったのです。


区間最速タイムを見ますと、

ITまではNOLTE Thomas選手(GER)、

IT~フィニッシュまではRABL Roman選手(AUT)が、

それぞれで最速タイムを叩き出しています。


しかし、NOLTE選手は2本目IT後にDisqualified(旗門不通過:DSQ)、

RABL選手は2本目ITまでが6番タイムと、致命傷を負ってしまいました。


銀メダルをゲットしたBONADIMANN Philipp選手(AUT)にいたっては、

2本目の区間タイムはそれぞれ8番手、6番手と苦労したあげくの結果です。


ちなみにこの2本目、

我らが森井大輝選手はIT~フィニッシュまでを2番タイムで、

狩野亮選手はITまでを3番タイムで滑っておいででした(^^


で、1本目ラップのSOKOLOVIC選手は、

ご存じの通り4旗門目でDidNotFinished(途中棄権:DNF)だった訳ですが、

1本目同様のギャンブルをもう一度成功させていたらと思うと、冷や汗が出ます(^^;


こうやって区間タイムから分析してみると、

もっとも安定していたのは鈴木選手だったということでしょうか。

しかし、それは薄氷を踏みつつ、我慢に我慢を重ねた末に手にした栄冠だった訳です。


ね?

画面から見た以上に厳しいレースだったでしょ?(^^


あらためて、申し上げます。

鈴木選手、本当におめでとうございました!


厳しいといえば、SuperCombi(スーパー複合:SC)もそんなレースでしたね。

次回は「3日がかりの苦闘(後半)」をお送りします♪

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