σ(^^「おかあさんから聞いたけど、
高いところに登る体力もなくなってたんだって?」
にゃあ「ああ。『あの窓』の高さがギリギリだった....」
σ(^^「登れなくなってたらよかったのに」
にゃあ「一度決めたらやり抜かねぇと(笑)」
σ(^^「それは余計な哲学だったね(笑)
で、『その後』はどうやって『遺体発見現場』まで?」
にゃあ「あん時、雨降ってたろ?
あの体で、滑る屋根から飛び降りるのはシビれたよ」
σ(^^「『あの場所』までまっすぐに?」
にゃあ「ん。普段、TVの上から見ていた景色、
行くなら向かいの家の脇を抜けて、と決めてた」
σ(^^「普段見てたっても、その先は全く解らないじゃない?」
にゃあ「だから、『最後の場所』にはふさわしいと思ったんだ」
σ(^^「行けるところまで行こうと?」
にゃあ「行き着く先が、『その場所』と思ってた」
σ(^^「そうだなぁ。『発見現場』は4車線の国道沿いで、
家ネコさんにしたら『地の果て』かも知れないな」
にゃあ「精一杯の冒険を、最後にさせてもらったよ♪」
σ(^^「ご近所さんに教えてもらって、おかあさんが『現場』に駆けつけた。
きれいな体で見つかった事は本当に嬉しかった」
にゃあ「結構、気を遣ったの解る?(笑)」
σ(^^「うん。脱走したのが10日の日曜日。見つかったのが火曜日のお昼。
月曜日は一日中雨が降っていて、でも、体はそんなに濡れていなかった」
にゃあ「月曜日は雨をじっと凌いでたんだ。
火曜日の朝、雨がやんだのを見計らって、見えるとこまで出て....」
σ(^^「おかげで、ずぶ濡れの体に対面することはなかったし、
そのまま何ヶ月も何年も『居なくなったまま』で過ごすのは、耐えられなかったろうな」
にゃあ「な?気ぃ使ってるだろ?(笑)
それに、あのまま家にいたとしても、
きっと『断末魔』だろうし、そんな姿は見せたくねぇ。
ただでさえ忙しいおかあさんの手を煩わせちまうし....」
σ(^^「そうだな。それがネコさんの『理想的』な死に方ってものなのかもね。
出会いも奇跡なら、ご近所さんに最後を見つけてもらえたのも奇跡だった。
おかげで、こっちは事実を受け入れられたし、火葬拾骨も出来た」
にゃあ「手厚く葬ってくれて、うれしいよ」
σ(^^「悪いけど、納骨はしないからね?
このまま、化けて出てもいいから一緒に暮らしていくよ。
出来るなら、『守り神』になっておくれ」
にゃあ「んだとぉ?ゆっくり眠らせろぃ(笑)....
でもどうよ?おれはこの家に来て良かったのかな?」
σ(^^「うん。最高の時間を一緒に過ごすことが出来たよ。本当に感謝してる」
にゃあ「おかあさんはずっと気にしてたな。
『こんな愛想のいい出来た子だから、
もっと幸せに暮らせるところが他にあったんじゃないか?』って」
σ(^^「その分、精一杯のお世話はしてくれたよ?」
にゃあ「よくわかってる」
σ(^^「だから、この家で過ごせたことを後悔しないように(笑)」
にゃあ「そうだな。....さて、いつまでも名残惜しいけど、
ブログを占領し続けるわけにもいくめぇ」
σ(^^「もう一度、しっかりと話が出来て良かった」
にゃあ「くれぐれも言っておくけど、おかあさんをイラつかせるなよ。
あと、姫をしっかりと育てておくれ。あの子は、おれの妹だから(笑)」
σ(^^「うん(笑)またいつか、『にゃあ』みたいな子に会える奇跡を願ってるよ....」
にゃあ「ん。じゃあな♪」
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