一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2011年7月15日金曜日

防災(連載):想像力?そんなものは....

さて、「その時」が来たら....

こういう想定をしようとした場合、

たいていは「想像しやすいシチュエーション」を中心に、

考えられることが多いです。


σ(^^の職場でも同じです。

おかげで、「平時」で「冷静」に、

取り組める防災訓練にしかなりません。

それでは意味がないんですよね。


「その時」がいつ来るかわからないのに、

いつ来てもおかしくないのに、

一番「想像しやすい」シチュエーションだけでいいの?

よくないでしょう(^^;


どうせといったら失礼な話なんですが、

とても長い連載になるついでに、

いくつかのケースを書いていこうと思います。


まずは、最も対応しやすいかなと思う夜間在宅時から....


何気ない平日の夜。

ようやく1週間の終わりが見えてきた木曜日。

オフトレの疲れをささやかな缶チューハイで癒し、

少々ご機嫌でブログを更新していた。


今夜も熱帯夜だろうとTVは無情な予報をしていたところ。

「節電」なんて気の利いたことはしない。

ただ、電気代の「節約」をしているだけ。

眠り続けるエアコンを尻目に、

扇風機は過剰労働を訴える異音を出し始めていた。


突然、と表現するには少しあっけなく、

PCの画面に割り込む映像。


「緊急地震速報です。強い揺れに....」


アナウンスと同時に画面上ではカウントダウンが行われた。

1秒前から始まるものをカウントダウンと言えるのなら。


「地震!」

そう叫ぶのが精一杯だった。


隣の部屋にいた妻が、

この叫びの意味を理解したのはきっと、

叩きつけられるような振動を感じてからだろう。


椅子から転がり落ち、体を丸める。

衝撃には「球体」が最も強いと知ったのはいつだったか。

「背中、それと頭だけは」

この2カ所さえ守っておけば、「軽傷」で済む。

骨が折れたぐらいだったら「軽傷」だ。


固く目を閉じていたため、

揺れの間に光が失われた事には気がつかなかった。


耳を覆うのは、いや、体中を叩き続けるのは破滅の轟音。

全てが終わる覚悟なんて、人間に出来ることではないだろう。

だが、全ての終わりが今、目の前に現れたのかも知れなかった。


「揺れが収まるまで長い時間かかった」

ニュースでよく聞くフレーズで、聞くたびに「陳腐」だと感じたが、

実体験がなければ、どんな言葉も陳腐なのだと理解した。


....まだ、微かに揺れている。

微かな光もない暗闇。


妻を呼ぶ。

にゃあを呼ぶ。


体を起こす。

手探りで部屋を這う。

義足、ないと何も出来ない。


妻を呼ぶ。

暗闇の中、時計は床に落ちても、針は輝いている。

不気味な蓄光塗料の光だが頼もしい。

自分の位置がわかった....


次回「『その時』の向こう側」





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5 件のコメント:

  1. デブデブ・ストーナー2011年7月16日 11:30

    十分な文章能力じゃないですじゃぁ!
    18日の模擬レース分の記事
    書いてみます?
    「不気味な背油が輝きデブストの位置が分かった」
    みたいな感じで(;;)

    返信削除
  2. 山本新之介2011年7月16日 16:40

    デブデブ・ストーナー様

    ありがとうございます × 2(^^

    こんな「えせハードボイルド」で良ければいくらでも♪

    でも....
    「不気味な背油が輝きデブストの位置が分かった」
     ↑ の表現は使いません。

    この表現ですと、「背脂」の輝きで、
    「先行するデブスト」様の存在が前提ですので(^^

    「背脂」的な表現でしたら....そうですねぇ....

    予選から誰1人として先行させていない、
    「王者」ニシム・ラッケンジ。
    そのシートカウルが目障りなアセリーノ。

    ターン9から10。
    5速から6速。

    アセリーノの視界には、彼の目には、
    引きずり落とすべき王者しか映っていない。
    いま、何周目だろう。
    このまま、このテールを見続けなくてはならないのか。

    アセリーノの何かが「反応」した。
    ニシム・ラッケンジの舌打ち。
    ミスではない。
    何かが優ったのでもない。
    ただ、「何か」が反応した....

    ただ、アセリーノのフロントは、
    「彼の障害物」を避けていく。

    ターン1。
    車体1/2。
    その優劣は何だったか....

    「ちぃぃぃっ....!」
    その舌打ちは、ラッケンジか、カトリーヌか。

    やった。
    ついに「塾長」を俺が落とした。
    「校長」の呪縛から解き放たれた俺は、
    もう、誰にも止められねぇ。

    1ターンの立ち上がり。
    アセリーノはラッケンジとの差を確認した。
    振り返った所に「王者」いない....

    やった!完璧だ!

    視線を2ターンに向けたアセリーノ。
    目に飛び込む無情のオイルフラッグ....

    「What??」

    習性だろう。
    体がスローダウンしたアセリーノ。
    頭はまだ、理解できていなかった。

    広がる視界。
    状況が把握できていく。
    黒光りする路面。

    「背脂だ....」

    「あの背脂」だ。間違いない。
    どこまで俺の邪魔をしやがる....

    1ターン。
    俺は、「王者」を抜けたのか?
    スローダウンだったのか....?

    これが「呪い」か....
    だれだ。「奴」を呼んだのは....


    ....とまあ、こんな書き方をするでしょうか。
    文中には登場しませんが、
    「最終勝者は『デブスト』」的なフィナーレを、
    書いてもいいのなら、喜んで(^^

    あ、コメント欄で書く文字量じゃなかった(^^;

    返信削除
  3. 山本新之介2011年7月16日 16:42

    追記....

    ニシム・ラッケンジ様、
    アセリーノ様、
    勝手に名前を使ってごめんなさい!(^^;

    返信削除
  4. デブデブ・ストーナー2011年7月17日 10:08

    背油が路面にある時点で
    オイラの転倒確定じゃないですかぁ(笑)

    返信削除
  5. 山本新之介2011年7月19日 0:32

    デブデブ・ストーナー様

    ありがとうございます。

    背脂の威力、見せて頂きましたよ(^^
    もう少し、使いこなせれば....無敵?

    返信削除

コメント、ありがとうございます。