そもそも公助というものは、2次的、3次的な救援活動です。
1次的な救援とは、何度も書いていますが、
「その時」を凌いだ人たちで行われます。
避難可能な人たちをなんとか避難所へ移動してもらい、
そこからが「公助」の始まりなのです。
避難所に移動しただけでは、
とてもとても安心は出来ません。
負傷者の治療。
食料や飲料水等の物資支給。
安否不明者の捜索と救助。
これだけにとどまりません。
自衛隊への災害派遣要請、
各地から応援の申し出、
それらの差配をしなければなりません。
まずは、どの避難所に、
どこからどれだけの人が来ているのかを把握。
さらに、避難出来ていない人の数も把握します。
さらに、災害直後の人口分布を詳細につかんだ上で、
支援内容を検討します。
支援物資は、経過時間と共にどのようなものが必要か、
東北の震災を検証するまでもなく、整理することが出来ます。
可能な限り早急に配分しなければならない飲食料品。
最低限、健康保持を目的とする歯ブラシ等の生活用品。
寒い時期なら、毛布や防寒着。
当然ですが、医療物資も潤沢にいるでしょう。
必要なタイミングで配分すべき品目は、想定できます。
平時から物資提供の協定を結んでおき、
「その時」が起きた瞬間には、物資の集積を図ります。
集まってきた資材を闇雲に積み上げていくだけでは、
支援物資は意味をなしませんので、
支援物資は適切な品目を、
最適なタイミングで、出来る限り広範囲に配分。
これらを踏まえた体制を整えなくてはなりません。
とはいえ、前回書いたように、
まず最初に難民化してしまう行政職員たち。
σ(^^が主張する公助は役に立たないという理由がこれです。
最低でも災害発生2日目には、
行政の支援を動かし始めなければならないのですが、
現地でその機能が動き始めるのは、
最速でも3日かかるというのが定説です。
自助でよく言われる、
「3日間は生き延びられるように水や食糧の確保を」というのは、
公助としての救援物資が届くまで、
3日かかりますよというのが理由です。
ちなみに、舞鶴市の災害備蓄物資は、
全量で25,000名の避難者の1食分もありません。
災害協定があるので、食料等の民間物資は提供されると、
舞鶴市は言っていますが、
道路が止まっている状態でどうやってその物資を届けるのか、
その想定をしておかなくてはなりません。
最も効果的な輸送方法はヘリコプターだろうなぁ....
舞鶴だったら港があるし、海上自衛隊の基地もあるし。
あ、でも自衛隊以外の港湾施設は液状化で使えないか(^^;
次回「あるべき公助の姿」
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメント、ありがとうございます。