もう「ひと巻き」いきましょか(^^
壊れてしまうようなところまで、
不調の波に追い詰められていたデブスト様。
このはまり具合、
プロフェッショナルライダーである本人の口からは、
深刻な言葉は一切出てきませんが、実は相当深刻です。
「マスター交換」とひとことで言っても、
ブレーキのタッチが変われば、
進入のラインやフロントタイヤの使い方が大きく変わります。
長いスランプから来る深刻さは、
そのブレーキタッチの変化に「即座」に対応できないぐらいに、
体内のリズムが蝕まれているということでした。
当然、タイムアタックをいきなり行うことは出来ず、
「調整」を行いながらの走行となります。
まあ、今日一日で出口の光が見えてくればいいな、
というスタンスでσ(^^は構えていましたので、
焦ることもないのですが。
第1セッションを終え、ピットに入るデブスト機。
「まだ脂汗が出きっていない」というライダー。
「かなりフィーリングはよくなったね。
ただ、まだ探りながらというのが現状。
(ブレーキレバーを)何処まで握ればどうなるか、
というところがわからない。
まあ、脂汗を流しきって、背脂が溶け始める頃には、
タイムは上がるはずだよ」
路面を濡らすほどではないが雨は降り続く。
ウェットではないがドライとも言えない。
路面温度は上がらない。
ヘルメットのシールドに付く水滴は、集中力を削いでしまう。
あまりいいコンディションではないが、
すぐそこに台風6号がいると思えば、
上々と考えなければならないかな。
そんな中、デブスト様のハードプッシュは続きます。
少しずつ少しずつタイムは向上し始め、40秒台に突入。
「かなり接地感が頼りなくなっている」という湿気たっぷりの路面は、
陽炎のようにマシンを揺らしてしまいます。
気がつけばデブスト様は、
1コーナー外側奥の斜面の上にいるではないですか。
アタックの時には「奥まで突っ込む」という表現はしますが、
長州勢はここまで突っ込むのか....
店長もビビって参戦しない理由がよくわかりました(^^;
「一瞬の、フロントの切れ込みをリカバリできなかったよ。
こういう事も、受け止めるべき結果のひとつだね。
まあ、あんな突っ込みが出来るのは、
西日本では何人もいないはずだ。楽しんでくれたかい?
そうそう、40秒5まではタイムを縮められたんだ。もう少しだよ」
おそらくはデブスト様には、
「何か」をつかみかけている手応えがある、そんな気がしました。
次回は「まどろみと戦場」
そうです!
返信削除あそこまで突っ込めるライダーは
西日本でも・・・見た事がありません(--;)
オイラの聖域でございます(笑)