談義なんて、ご大層なものじゃないか(^^;
障害者スポーツと一括りで言っても、実に様々な区別があります。
身体、知的、視覚、聴覚....
それぞれの障害には、それぞれの区分があって、
スポーツの種目ごとに、それぞれの関わり方(参加の仕方)が変わります。
しかも、世界を目指すエリートスポーツと言われる分野や、
レクレーションの域を出ない種目まで、その、階層も実に様々。
十把一絡げに「障害者スポーツ」なんて言ってみたところで、
その内容は実に千差万別で、全てを把握している方なんておられないでしょう。
さらには、全国で400万人とも言われる身体障害者、知的障害者の総数のうち、
スポーツに取り組むことが出来る方はどのぐらいおられる事やら....
多く見積もって、5%がスポーツ参加層だとしても、20万人。
エリートスポーツもレクレーションも含めての数字ですよ。
「世界」に通じる競技をしている選手が、そのうち5%として1万人。
さらに一握りが、いわゆる「トップアスリート」です。
大雑把に計算して20万人しかパイがない障害者スポーツの世界で、
各種目で、選手を取り合うような形になっているわけです。
もちろん、掛け持ちでいろんな競技をしている人もいますけどね。
これは、競技団体に登録している選手のみであって、
ファンランナーなどの任意スポーツ参加者は含まれていません。
このように考えると様々な形で、障害者スポーツの発展には困難がつきまといます。
まずは、とにもかくにも競技人口ですね。
メンバーをそろえるのが大変というチームの話をよく聞きます。
σ(^^の住む舞鶴市では、約7,000人の身体障害者の方がおられると考えられています。
先の計算に当てはめて、そのうち0.25%が競技人口としましょう。
その数、17名様....
でもね....σ(^^;のアンテナが壊れているのか、
まったくさっぱりこれっぽっちも、「障害者アスリート」の話を聞かないんですよ(^^;
地域性もあるんでしょうけども、競技人口を拡大させるのは問題のひとつでしょう。
つぎに、障害者スポーツと経済の関係。
そもそものパイが小さい障害者スポーツでは、商業ベースに乗るような商品は作れません。
自然と、用具は大変高価なものになっちまいます。
チェアスキーが40万?バスケ車が30万?
そんなの、本当にそのスポーツをしたい人じゃないと手を出しませんやね(^^
そんな金額の商品がバカスカ売れるのであれば、経済活動も活発になるんでしょうけど。
さらに、マスコミとの関係は?
パイが小さい、経済活動とは無縁となれば、
世間様にもアピール度合いも、大変小そうございます(^^;
障害者スポーツは、新聞のスポーツ面ではなく社会面。
こんな事を言われ続けて久しいですよね。
パラリンピックイヤーだけは多少なりとも違いますが、
普段は、新聞に取り上げられることそのものが珍しい。
メディアの露出が極小であれば、注目度も極小。
いつまでたっても、「障害者スポーツを理解しよう」という論調で紹介されるのです。
当事者であるσ(^^たちは、「理解」してもらいたいとは思わないんです。
北島康介選手が「気持ちいい!」と叫んだときのように、
阪神タイガースファンが熱狂する甲子園球場のように、
障害者スポーツを観て、「何か」を感じて欲しいだけなんです。
「何か」は、人それぞれなのでわかりませんが、
それは、「競技のおもしろさ」かも知れませんし、
あるいは、「選手の人柄」かも知れません。
もしかしたら、「用具へのこだわり」という着目点もあるでしょう。
そして、感じてもらうためには、いつも何かを考え続けて活動しなければなりません。
メディア任せ、競技団体任せ、チーム任せ人任せというだけでは、
誰に何を感じさせられるのかなんて、無理筋でしかないと思うんですよね。
自分がそこでその時、楽しければいいんだ!
なんて思ってる人はそれでいいかもしれない。
でも、遠い将来、その種目、その競技は無くなるかも知れない。
そうなった時、取り返しはつきませんよ。
今、何かのスポーツに取り組んでいる障害者のあなた!
「一人でも多くの人に見てもらうんだ!」という気持ちで活動してみませんか?
一人で活動することが難しければ、チームでの行動でもいい。
競技団体を巻き込めるのであれば、もっと大きな流れを作れるかも知れない。
「自分たちの姿を見てもらう!」
少しでもこの気持ちを持って活動することが出来れば、
少しずつでも、世の中の障害者スポーツに対する扱いが進化するかも知れない。
自分自身が障害者スポーツの広告塔!
どうですか?この考え方は(^^
この投稿は、切り口として「競技スポーツ」から入りましたが、
結論としては、レクレーションスポーツでも同じ事のはずです。
どうせ活動するのであれば、観られて気持ちよくなりましょうよ♪
σ(^^も、もっともっと露出させなければなりませんかね....?
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