一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2013年8月28日水曜日

♪ふ~ゆ~が~は~じまるっよっ....

タイトルは、槇原敬之のヒット曲です。

その歌がヒットした頃は、スキーは修学旅行で楽しんだね♪という程度。

冬が始まるワクワク感なんてこれっぽっちもなく、

むしろ、走れなくなるバイクに名残を感じていた当時のσ(^^です。


さて、今期の障害者アルペンスキー、実際のレースが始まりました。

名実共に「冬が始まった」訳です♪


舞台は南半球、ニュージーランドはCoronet Peakスキー場

障害者アルペンスキーワールドカップの開幕です!(^^


3月にレース全日程を終えて8月に新たな戦いを始めるなんて、

なかなか忙しないスケジュールじゃないですか。


ちなみに、この南半球シリーズの日程は、IPCのWebページにてCheck it!


Coronet PeakSlalom(回転:SL)を2レース、


そして、Mt.huttへ移動してSuper-G(スーパー大回転:SG)と

SuperCombi(スーパー複合:SC)を1レースずつ。


さらにオーストラリア大陸へ移動して、

ThredboにてGiantSlalom(大回転:GS)とSLを2レースずつ。

結構ハードなスケジュールです(^^


そしてそして、このシリーズを終えたら、

その次のワールドカップレースは来年1月!

このサマーシリーズは扱い方が難しそうだな(^^;


このシリーズには、ニュージーランドで「ひとり合宿」をしている、

三澤拓選手が参戦しています。


ジャパン選手が参戦しているとあれば、

「見てきたように」観戦記を書かないわけにはいくめぇってんで、

昨期と同じように始めてしまいます!


「山本新之介のワールドカップを
  まるで見てきたような観戦記!」


IPCが公表するリザルトの情報だけを頼りに、

乗りと勢いで書き綴る!

妄想純度100%!

脳内麻薬全開!でお送りします。

ご覧になる方の読みやすさなんて、

お構いなしで書き綴りますので、ご承知おきを♪


お手元にリザルトをご用意の上、お楽しみ下さい(^^


では、さっそく会場のCoronet Peakに中継を繋いでみましょう!

Coronet Peakはニュージーランド南部に位置する、

同国五大スキー場のひとつに挙げられるほどのスノーリゾートです。


ドラマ「ラストクリスマス」のロケも行われたそうですから、

ご存じの方もおられるのでは?σ(^^ハミテナイノデワカリマセンガ....


スタート標高1,371mから眺める風景は、絶景そのもの!

ドラマのロケを行うにはうってつけです。ミテキタヨウニカイテイマスガ(^^;

フィニッシュは標高差161mの標高1,210mとなっています。


北半球と夏冬が逆転する彼の地ですが、

冬の厳しさはないらしく温暖な気候のようです(^^

いよいよワールドカップが開幕するこのゲレンデでも大変暖かく、

SL1本目(1030時)の気温は、スタート地点で±0℃、フィニッシュ地点で+1℃。


日本では「春スキー」という言い方をしますが、

こちらでは「秋スキー」とでも言うんでしょうかね?(^^;

ポカポカと暖かい日差しが降り注ぎ、スキーウェアを着ていると汗ばむぐらいです。


当然のように、雪質は「Granular(粒状)」。

いわゆる「ザラメ雪」です。


せっかくいい気分で「冬を始める」つもりだったのに、

いきなりこんなコンディションかよ(^^;

まあ、どんなコンディションでも、主催者がやると言ったらやるんです。泣き言は言えません♪


コースセッターはUSチームのコーチがお務め。ゲート数45、ターン数44。

ルール上、標高差で制限されるターン数の下限よりも1つ少なく設定されています。


ターン数が少ないということは、深く厳しいコースセットではないということ。

コースが荒れないように考えられたセットなんでしょう。

同時に、選手にとってはスピードは高めで、「回りやすい」コースになっているということです。


海外のレース事情はよく知りませんが、

硫安のようなスノーセメントをどれぐらい撒いているのかなあ?

セメントで固めたとしても雪の粒同士がくっつくだけですので、

レースが進んでいくうちにその粒はバラバラになっていきます。


きれいに掘れ進められるのであればまだしも、

掘れていく溝の表面はガタガタに削れていきます。

そして、溝の「底」には削れた粒が溜まっていき、

底の部分を通った日にゃ溜まった粒々に足を取られ....

どうにも、大変なレースになりそうですねぇ(^^;


そんなレースの1本目、スタート順を確認してみましょう。

女子選手が5カ国13名、男子選手はビブ(ゼッケン)14番から始まります。


三澤選手は21番スタート。

Standing(立位)クラスでは4番目のスタートです。

男子は10カ国29名のエントリーとなっております。


では、さっそく1本目の結果を見てみましょう!


我らが三澤選手はクラス5位。

フィニッシュ時点では、トップタイムからコンマ73秒遅れの4位でしたが、

26番スタートの地元HALL Adam選手、

ホームレースで後れを取るわけにはいかないと、

トップタイムを1.12秒上回る好タイムで滑り降りてきました!

これで、三澤選手は5位、トップから1.87秒の遅れ。


大きな差となってしまいましたが、ポディウムへはまだまだ射程圏内です。

しかも、セカンドのHALLAT Matt選手は三澤選手と同じLW2クラスの選手。

ぜひ、巻き返しに期待したいところ。


ところで、Visually Impaired(視覚障害クラス:VI)やStandingクラスでは、

そんなに問題にならなかったのかも知れませんが、

コースの荒れは、Sitting(チェアスキー)クラスの選手たちを大いに悩ませたようです。


14名のエントリー中(うち、Did not Start(不出走:DS)1名)、6名が未帰還でした。

チェアスキーでは、荒れた雪面はどうしようもありませんなぁ....


気になるのが、Disqualified(失格:DQ)の、

CALHOUN Heath選手(USA)とWALKER Tyler選手(同)の2名。

旗門不通過であれば、そのゲートナンバーが記載されるのですが、

それがはっきり書いてありません。

なにか他の理由で失格になっちゃったりしたのかな....?


では、2本目です。

相変わらず快晴ですが、気温の上昇はそんなにありません。

スタート地点で+2℃、フィニッシュ地点で+4℃(1300時)とそんなに変わらず。


日本でいう「春スキー」ならば、気温はぐんぐんと上昇するのですが、

このあたりは気候の違いなんでしょうかね(^^


コースセッターはスペインチームのコーチ。

ゲート数46、ターン数44。ターンの数は1本目と変わりません。

でも、ゲートはひとつ増えております。


これが意味するところは、

2ゲートを1ターンで滑る「ディレードゲート」がひとつ増えたか、

スタート直後や最終ターンからフィニッシュラインの間で、

ターンさせない「コントロールゲート」が立ったか....

いずれにせよ、1本目と同じくコースと選手に優しいセットだったことでしょう。

そんなコースは三澤選手にも優しかったのか?


最終結果はこうなりました!

三澤選手の順位は、1本目から変わらず5位のままでした。

ただ、2本目は、ラップ(トップ)タイムからコンマ33秒しか遅れていませんので、

「気を吐いた」と言ってもいいのでは♪

ご本人の思いは、三澤選手ご本人のブログにてご覧ください。


この時期、どの選手も調整途中だとは思いますが、

この結果は三澤選手の調整は「遅れていない」という証拠でしょう(^^


いきなりこんな難しいコース状況で、

レースポイント14.94pts.、

ワールドカップポイント45pts.を確保したわけですから。

「北半球の冬」に向けて、期待出来るのではないでしょうかね。


この2本目は、1本目と打って変わってDFやDQがありませんでした。

本当に「優しい」コースだったのか、

2本目に残った選手たちはつまらないミスを犯すような選手ではなかったのか....


何にせよ、無事に第1戦が終わったのは嬉しい話です。

明日のSL第2戦も楽しみです♪


では、会場のCoronet Peakから、一旦お別れです(^^

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