ようやく被災地への物流が、
徐々にですけど復旧し始めましたね。
何にせよ、ものが届かない事にはどうにもなりません。
これから復興の明るい話題が目白押し....
となればいいのですが、どうしても神戸の例を思い出します。
とんでもない被災状況がひととおりTVに映り、
まもなく復興についての情報が増え始める。
ライフラインがどうとか、仮設住宅の設置順調とか。
そのかげで、安否不明なまま報道されなくなった方たち。
その方々を捜しているご家族や縁者の方々。
そういった方の思いというものは、報道されなくなっていくんですよね。
そして、新しい建物が建ち始めたとか、道路は完全に復旧したとか。
表通りは綺麗になって、世間はそちらに注目する。
当然、神戸復活!なんて思えてくる。
その裏路地に入れば、まだまだ更地がいっぱい。
仮設住宅での生活を余儀なくされている方々も少なくない。
そして、メディアでのトーンと裏腹に、
被災者の方々の心の中は深い傷を負ったまま....
そりゃあ、いつかはその傷を乗り越えなくてはならないんでしょう。
ただ、復興の話題が先走って、
「何か」を置いてけぼりにしてはいけないと思うんです。
今回は、そういった事も気にとめておこうと思っています。
少し前に神戸の知人を訪ねて遊びに行ったときのことです。神戸港に震災で崩れた港をメモリアルパークとしてそのまま保存してあるところがあるのですが、そこで彼女がポツリと「忘れたいからこんな物残して欲しくないのに・・。」とつぶやいたことが忘れられません。建物は新しくなっても道をあるけば、ここの辻、あそこの角と記憶の中で昔の楽しかった記憶と壊れた町の記憶が思い起こされ、亡くなった友人の顔も浮かぶ。
返信削除今、そのひとの中で、壊れた港が、あそこから立ち直ったんだ!と勇気を奮い立たせる場所になっていることを祈ってやみません。
namazu様
返信削除ありがとうございます。
そうですね。
その方のお気持ち、少しわかるような気がします。
心の傷を癒すのは、
綺麗になった街でも、
真新しいモノでも、
ましてやお金でもないと思いのです。
人の心は、人の心だけでしか癒されないと思います。
その方の心の傷、治る事はないのかも知れませんが、
乗り越えられていたらいいですね....