そういえば、「世界史」の授業は苦手だったなぁ....
中世まではヨーロッパが中心の勉強で、
何となく「遠い世界」のお話なんですよね。
おまけにスケールがでかすぎる上に、
人名やら地名やら何もかもがカタカタで表記されているわけです。
しかも、ヨーロッパ史では国境なんてあってないようなものでしょ?
そして民族や宗教の違いもあって....
どうにも理解を進めることが出来ませんでした(^^;
何でこんな書き始めをしたかというと、
障害者アルペンスキー世界選手権の開催地、
Spain、LA MORINA SKI RESORTのことを調べていて、
ああ、何も知らないんだなと改めて感じました。
サッカーが強いとか、近年の金融不安などは有名ですが。
何でこんなに知らないんだろう?と考えていくうちに、
ああ、世界史の授業があまりにも「苦痛」だったから、
ヨーロッパにあんまり興味がなくなっていたのだなと(^^;
で、改めてWikipediaでスペインのページを読んでみると、いろんなことがわかりました。
長い支配の時代が終わり、迎えた黄金期とその後の没落と中興。
ふたつの世界大戦を中立の立場で過ごしたとか、
内戦や社会的な治安の悪化だとか、
1975年まで独裁者支配を受けていたとか、
知らないことばかりでした(^^;
多民族、多言語、一筋縄にいかない地域の自立心....
スペイン政府もなかなか苦労してそうですなぁ。
この世界選手権を機会に、いい勉強をさせてもらいました♪
さあ、大会2日目に目を向けていきましょう(^^
DownHill(滑降:DH)トレーニングラン2本目。
リザルトをお手元にどうぞ♪
この日、天候は回復したようですね。
昨日の「Blizzard」はどこに行ったのやら?
「Partly Cloudy」、所どころ曇りというお天気。
「晴れ」と表現すればいいのに....英語のニュアンスは難しいですね(^^
本日のコースプロファイルは昨日と少し変わりました。
スタート標高2,200mは同じですが、
フィニッシュ標高が少し高くなって1,700mで標高差は500mとなりました。
DHレースの開催中はコースプロファイルの変更は基本的にないはずなのですが....
フィニッシュラインが35mも上がれば、フツーに考えるとそこは斜面上。
それはあまりにも危険じゃね?
35mの標高差、フィニッシュ前の斜度が25%だったとして、その距離は140m。
時速80km/hで降りてきていたとしたら、6秒もの時間になります。
1本目より、そんなにタイムの短縮がされていないようですから、
きっとプロファイルの変更ではなくて、「訂正」だったのでしょうね。
ひとつありがたいのは、「Course length(コース長さ)」が公表されたこと。
2,325mという数字は、平均時速を計算するためには本当にありがたい(^^
これで、もう少し臨場感を高める「想像」が出来ます♪
DHレースは、トレーニングランから本番までコースセットの変更はありません。
超高速のレースですから、日によってコースを変えていると間違いなく大事故が起きますし、
迫力のあるレースは期待出来ませんからね。
この日も少し暖かいのが気になりますが、
雪質は「Hard」ということですので、いいコンディションではないでしょうか。
では、スタート順を見ていきましょう!
女子選手が10カ国20名。
Visual impaired(視覚障害:VI)クラス、ビブ(ゼッケン)ナンバー21から34。
ジャパンのエントリーは無し。
Standing(立位)クラスは35番から52番。
ジャパンチームは小池岳太選手のビブが46番。
Sitting(チェアスキー)クラスが53番から78番。
ジャパンチームは、狩野亮選手66番、森井大輝選手68番、
夏目堅司選手73番、鈴木猛選手74番。
でも、スタートハウスに夏目選手の姿がありません(^^;....何かトラブったかな?
以上、17カ国58名のエントリーです。
さあ、本番前の最後のトレーニングラン。
調整の具合はいかがかな?(^^
トレーニングラン2本目の結果です!
Men's DownHill Training Run2
Standingクラス
14位 小池岳太選手
Sittingクラス
6位 狩野亮選手
9位 森井大輝選手
20位 鈴木猛史選手
DNS 夏目堅司選手
となりました。
前日とこの日、
好調を維持した選手、
2日目に大きく順位を落とした選手、
2本とも走らなかった選手....
いろんな立場で本番を迎えることになりそうですね。
ところで。
この2本目、最もかっ飛ばした選手は誰だったのか?
....計算してみました♪
滑走タイムは、「係数」で計算されているタイムですから、
そのままでは速度は計算出来ません。
計算タイムを係数で割り戻し、平均時速を求めてみました!
公式タイム ÷ 係数 = 実測タイム
2,325m ÷ 実測タイム =平均速度
この日のスピードキングは....
VIクラス WILLIAMSON Chris選手 B3 CAN 85.49km/h
(Guide: FEMY Robin)
Standingクラス BRUEGGER Michael選手 LW4 SUI 88.28km/h
Sittingクラス TABERLET Yohann選手 LW12-1 FRA 75.27km/h
「最も速い男」は誰か興味あったもので、リアルなスピードを出してみました(^^
ちなみにジャパンチームでは....
Standingクラス 小池岳太選手 82.23km/h
Sittingクラス 狩野亮選手 72.35km/h
森井大輝選手 71.79km/h
鈴木猛史選手 71.28km/h
レースとは全く関係のない「お遊び」の計算でした♪
Interval Timing(中間計時:IT1)の標高も公表されていればもっと楽しめるのに(^^
さあ、いよいよ明日は、DHレースの本番!
ジャパンチームの結果はいかに?
まあ、本番にはめっぽう強い選手たちです。
心配はしていませんけどね(^^
ここで、昨日に引き続いてタイムトラベルです。時空を越えて移動します♪
1月27日(日)、志賀高原西館山スキー場へ(^^
「全日本チェアスキーチャンピオンシップIN志賀」のGiant Slalom(大回転:GS)2本目。
朝早くに起床、スーパー大回転(SG)のキャンセルを経て、
GSの1本目が終了したところで、昨日の投稿が終わってましたね(^^
2本目のインスペクションの開始時間が正午過ぎ。
おなかがすいていても、昼食を取るほど時間もなし。
みんな、集中力が途切れてきてませんか?(^^
それでも、レース時間は無機質にその針を進めていくんですよ♪
しっかり、コースを憶えてくださいね(^^
1ターン目は1本目と逆。
スタート後のやや急斜面から緩斜面の入りは、1本目と性質を変えています。
4ターン目は斜面に逆らうようにアプローチし、しっかりと回して行かなくてはなりません。
スピードはすでに出ていますから、
5ターン目の入りを焦っちゃうと板がずれて止まってしまいます。
1本目、ここにあったスルーゲートは無し。
リズミカルにその後の5ターンを決めていきましょう。
「棚」の先を見越したライン取りは1本目と同じ。
ひとつ注意することは、
飛び込んだ先に1本目のライン際や2本目のコース整備で作られた、
雪だまりが残っているということ。
ここに突っ込んでしまったら、レースは終わります。
少しだけシビアにラインを取ってください。
すぐさま現れる「うねり」区間は相も変わらず厄介。
ですが、この区間はそんなに趣向を凝らしたセットは出来ません。
難しいのは同じですが、1本目と同じようなリズムになっているはず。
丁寧に丁寧にスキーを走らせて。
少々、ターンが詰まり気味でも大丈夫。
破綻さえしなれば、次の緩斜面にあるスルーゲートで一呼吸出来ます。
冷静になって最後の急斜面に飛び込みましょう。
飛び込むタイミングや方向を正確につかむのは踏んだ場数次第なんですが、
大切なのは、インスペクションのイメージと実際のラインを、
滑り終えた後に自分の中で比較出来るかどうか。
だらっと入っていてはいけませんよ(^^
さあ、2本目も終わり、最終結果が出ました!
チェアスキー女子
優勝 奥山楽良選手
2位 村岡桃佳選手
3位 梅野裕理選手
4位 原田紀香選手
奥山選手は、あれですか?
デビューtoウィンってやつですか?
かっこいいじゃねーか!(^^
おめでとうございました!
村岡選手には早くも試練到来か?(^^
2本のタイムを揃えるアルペンの難しさ、
誰もが悩むことですからいい経験になったと思いますよ♪
チェアスキー男子
リザルトどおり!マタソレカヨ(^^;
優勝はぶっちぎりで、チェアスキー協会競技部長「野島”じぃ”弘」選手!
もとパラリンピック日本代表は今も実力を誇示!(^^
優勝おめでとうございました!
ところで、リザルトの情報以外はすべて、
「想像」でお送りしているこのシリーズですが、ひとつだけ断言しておきます。
このGSは9位と奮わなかった高村俊彦選手ですが、
何か深刻なトラブルでもない限り、
こんな順位で終わる方ではないことを申し添えます(^^;
そして、チェアスキー2部優勝は四戸龍英選手!
この方も元パラリンピアン。
四戸選手の背中を見て育った選手たちは、
今、世界のまっただ中で戦っていますよ(^^
偉大な先達に囲まれた日本の若者たちは、本当に幸せなことと思います♪
今期、σ(^^;は参加することがかなわなかったチャンピオンシップですが、
こうやって書いていくうちに参加出来なかった寂しさがこみ上げてきました。
またいつか、必ず復帰しますので、その時はどうぞよろしくお願いします♪
次の国内戦は3月、白馬八方尾根で開催されるジャパンパラ大会です。
世界戦から凱旋してきたナショナルチームのメンバーに、
国内組がどこまで食らいつくことが出来るか必見です(^^
どうぞお楽しみに!
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