昨日の憂さ晴らしですな♪
障害者アルペンスキー世界委選手権、
昨日のDownHill(滑降:DH)の低迷を吹き飛ばすかのようなリザルトが届きました♪
今日は、Super-G(スーパー大回転:SG)です。
結果を見て喜ぶだけではこの連載の趣旨に反します(^^
今日も「まるで見てきたよう」に書いていきますね。
天気は昨日に続いて快晴!「Sky Clear」ですよ。
単純に「Sunny」と言われるよりも、気持ちもすっきりします♪
ジャパンチームのみんなも、「やってやんぞ!このやろー!!」てな顔をしていしますね(^^
気温はスタート地点-6℃、フィニッシュ地点-4℃。
雪質はしっかりと締まっています(「Compact」)
ゲレンデはDHと同じコースを使うようですね。
スタート標高2,100m、フィニッシュ標高1,685m、
標高差415mでコース長1,710mです。
ルール上は、SGの標高差が400m~600mですので、
短めのコースかなと思いきや、それでも1,710mと結構な長さですな。
昨日のDHより、スタートが100m、フィニッシュは15m下がりました。
これでコース長がDHより615m短くなったと。
緩斜面部分のスタートを100m下げてこんなに距離が短くなるなんて、
かなりダラダラとした斜面なんでしょうなぁ....
標高差100mで600m短くなった区間は平均斜度16.6%。
....16%なんて、面白くとも何ともない斜面じゃね?(^^;
昨日の投稿で臆面もなく繰り広げた「ろぼ理論」。
それが正解だとしたらジャパンチームとって、
「ハンデ」とも言える緩斜面区間が短くなるのは、ありがたいことです(^^
コースセッターはアメリカチームのコーチ。ゲート数29、ターン数28。
1,710mで28ターンということは?1ターンあたり61m!
全部が全部、そんなターンではないでしょうが、かなりゆったりなのは間違いない。
やっぱり、このSGも滑走性の勝負ですか。
さて、どんな結果になりますやら♪
スタート順を確認します。
女子選手が11カ国25名。
Visual impaired(視覚障害:VI)クラスの選手がビブ(ゼッケン)26番から41番。
ジャパンのエントリーは無し。
Standing(立位)クラスは42番から63番。
ジャパンチームは小池岳太選手がビブ47番、三澤拓選手が63番。
Sitting(チェアスキー)クラスが64番から92番。
ジャパンチームは、狩野亮選手65番、鈴木猛選手72番、
森井大輝選手77番、夏目堅司選手85番。
以上、20カ国67名のエントリーです。
昨夜はきっと、DHの結果を受けてチームでも相当な検証がされたことと思います。
どんな対策をとったかわかりませんが、いい結果に繋がれば(^^
女子のVIクラスに始まり、各選手が次々にスタートバーをこじ開けていきます。
スタート地点には、47番小池選手がコースアウトとアナウンスが流れる!
どこでやっちゃった?体は大丈夫かな....
Standingクラス最後尾スタートの三澤選手がコースを攻めていく。
途中、コース脇で小池選手が手を振っている。ちと安心(^^
フィニッシュに飛び込み、順位は....13位!
トップと5.19秒の遅れでした。
やはり、1本スキーのLW2にはスピード系種目は苦しいか?(^^;
少しのインターバルがあって、
その間にリーダーズボードがSittingクラス用に書き換えられました。
同時に、スタートハウスも緊張感が高まります。
観客も、この間を待つのがもどかしそう(^^
Sittingクラス最初の選手がフィニッシュするのを待って、
2番手スタート狩野選手がスタート!
ジャパンチームが誇るスピードキングはどんな結果を持って降りるのか?
フィニッシュラインを先の選手より4秒以上速く通過!
まずは、レースの基準タイムを描きました!
その後、狩野選手の上に躍り出たのはTABERLET Yohann選手(FRA)!
狩野選手を0.19秒上回る!
間髪入れず降りてきたのは鈴木選手、この時点で8人滑って7番目。
ちょいと対応出来なかったか?
次々に降りてくる選手たちも、トップにはほど遠いタイム。
その時、ゲレンデの空気が引き締まりました!
森井選手がスタート!
世界最強チェアスキーヤーは、このレースをどう彩るのか!
中間計時は....この時点の3番手の1.24秒遅れ!
この差なら、まだ取り返せる!
平均時速が60km/hにもならないダラダラ緩斜面を抜ければ、その先は得意の急斜面!
激しく、しかし鮮やかにターンを紡いでいく!
光電管を遮った時、リーダーズボードには最速レーサーの名が躍り上がった!
「1 MORII Taiki JPN 1:13.49」
全ての選手を引きずり下ろし、堂々のトップタイム!
その瞬間、歓喜を爆発させる森井選手!
「大輝さん、ナイスランです!」
「仇は取ったぜ?亮ぁ!」
その後、終盤にスタートした「眠れる獅子」夏目選手は、
6番目に踊り出しジャパンチームの層の厚さを証明して見せる!
そのタイムは森井選手に遅れること1.32秒。
中間では、トップの森井選手より0.6秒しか離されていない!
これを復活のきっかけにして欲しい!!
さあ、最終結果を見てみましょう。
Men's Super-G
Standingクラス
13位 三澤拓選手
Sittingクラス
優勝 森井大輝選手
3位 狩野亮選手
6位 夏目堅司選手
21位 鈴木猛史選手
森井選手優勝!
狩野選手も堂々の3位!
おめでとう!!
と、いうことでめでたしめでたし♪で終われる記事にはしませんよ(^^
DHに引き続いて、
「ろぼ理論」の検証をしなければなりませんので、
もうしばらくお付き合いください(^^
σ(^^;の「おおざっぱで狂いのない計算」では、IT1までの区間は973mでした。
昨日のDHは1,588m。実に600m以上も短くなっています。
平均時速では、DHの優勝選手が約68km/h、森井選手のSGで約57km/h。
SGはDHより「曲がり」の要素は多くなりますので、これだけのスピード差が出ます。
昨日の投稿でも書きましたが、
直滑降であれば体重の重い選手が、
ターンは軽い選手が有利と書きましたが、
傾向はその通りであったように思います。
今日のSG、IT1のタイム順は、
Sittingクラス
森井大輝選手 5位
狩野亮選手 9位
夏目堅司選手 11位
鈴木猛史選手 21位(いずれも、完走者中の順位)
と苦戦気味でした。
一方、慣性力の減少に悩まされない最後の急斜面区間(IT1の後)は、
上位7名にジャパンチームのチェアスキーヤーが4選手とも入っております。
上位4名でいえば3選手!
Sittingクラス
狩野亮選手 1位
森井大輝選手 3位
夏目堅司選手 4位
鈴木猛史選手 7位(おなじく、完走者中順位)
急斜+ターンで勝負をかけた時のジャパンSittingチームの強さときたら(^^;
他国のチームは、開いた口がふさがらないでしょうね♪
こう考えていくとあながち、
「ろぼ理論」は間違った方向ではないと結論づけてもいいのかな?(^^
ただ、サスセッティングのデータまで検証しているわけではないで、
昨日の投稿の「オーリンズの優位性」まではわかりません。
これは選手たちの直感と、実物のテストで結論づけるしかないのか(^^;
ま、長い目で試していきますよ♪
さて、世界選手権はDay offを1日はさんで、
土曜日のSlalom(回転:SL)から再開です。
この連載も2日間お休みです(^^
「1日のDay offで、何で2日間休むんだよ」って?(^^;
「オーリンズプロジェクトFeat.ろぼ」のため、明日から東京行きなんです♪
腰を据えて書いていくことが出来ないんで、ご容赦を(^^
ついでに、この投稿での想像を補完する映像が届きましたので、貼り付けておきます(^^
ナンダ?エラソウナモノイイダナ....
8分17秒頃から、森井選手の登場です♪
では(^^
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメント、ありがとうございます。