一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2013年2月22日金曜日

嬉しや嬉しや♪....


昨日の憂さ晴らしですな♪

障害者アルペンスキー世界委選手権、

昨日のDownHill(滑降:DH)の低迷を吹き飛ばすかのようなリザルトが届きました♪

今日は、Super-G(スーパー大回転:SG)です。


結果を見て喜ぶだけではこの連載の趣旨に反します(^^

今日も「まるで見てきたよう」に書いていきますね。


天気は昨日に続いて快晴!「Sky Clear」ですよ。

単純に「Sunny」と言われるよりも、気持ちもすっきりします♪


ジャパンチームのみんなも、「やってやんぞ!このやろー!!」てな顔をしていしますね(^^


気温はスタート地点-6℃フィニッシュ地点-4℃

雪質はしっかりと締まっています(「Compact」


ゲレンデはDHと同じコースを使うようですね。

スタート標高2,100m、フィニッシュ標高1,685m、

標高差415mでコース長1,710mです。

ルール上は、SGの標高差が400m~600mですので、

短めのコースかなと思いきや、それでも1,710mと結構な長さですな。


昨日のDHより、スタートが100m、フィニッシュは15m下がりました。

これでコース長がDHより615m短くなったと。


緩斜面部分のスタートを100m下げてこんなに距離が短くなるなんて、

かなりダラダラとした斜面なんでしょうなぁ....

標高差100mで600m短くなった区間は平均斜度16.6%。

....16%なんて、面白くとも何ともない斜面じゃね?(^^;


昨日の投稿で臆面もなく繰り広げた「ろぼ理論」。

それが正解だとしたらジャパンチームとって、

「ハンデ」とも言える緩斜面区間が短くなるのは、ありがたいことです(^^


コースセッターはアメリカチームのコーチ。ゲート数29、ターン数28。

1,710mで28ターンということは?1ターンあたり61m!

全部が全部、そんなターンではないでしょうが、かなりゆったりなのは間違いない。

やっぱり、このSGも滑走性の勝負ですか。


さて、どんな結果になりますやら♪

スタート順を確認します。


女子選手が11カ国25名。


Visual impaired(視覚障害:VI)クラスの選手がビブ(ゼッケン)26番から41番。

ジャパンのエントリーは無し。


Standing(立位)クラスは42番から63番。

ジャパンチームは小池岳太選手がビブ47番、三澤拓選手が63番


Sitting(チェアスキー)クラスが64番から92番。

ジャパンチームは、狩野亮選手65番、鈴木猛選手72番

            森井大輝選手77番、夏目堅司選手85番。

以上、20カ国67名のエントリーです。


昨夜はきっと、DHの結果を受けてチームでも相当な検証がされたことと思います。

どんな対策をとったかわかりませんが、いい結果に繋がれば(^^


女子のVIクラスに始まり、各選手が次々にスタートバーをこじ開けていきます。


スタート地点には、47番小池選手がコースアウトとアナウンスが流れる!

どこでやっちゃった?体は大丈夫かな....


Standingクラス最後尾スタートの三澤選手がコースを攻めていく。

途中、コース脇で小池選手が手を振っている。ちと安心(^^

フィニッシュに飛び込み、順位は....13位!

トップと5.19秒の遅れでした。

やはり、1本スキーのLW2にはスピード系種目は苦しいか?(^^;


少しのインターバルがあって、

その間にリーダーズボードがSittingクラス用に書き換えられました。

同時に、スタートハウスも緊張感が高まります。

観客も、この間を待つのがもどかしそう(^^


Sittingクラス最初の選手がフィニッシュするのを待って、

2番手スタート狩野選手がスタート!

ジャパンチームが誇るスピードキングはどんな結果を持って降りるのか?


フィニッシュラインを先の選手より4秒以上速く通過!

まずは、レースの基準タイムを描きました!


その後、狩野選手の上に躍り出たのはTABERLET Yohann選手(FRA)

狩野選手を0.19秒上回る!


間髪入れず降りてきたのは鈴木選手、この時点で8人滑って7番目。

ちょいと対応出来なかったか?


次々に降りてくる選手たちも、トップにはほど遠いタイム。

その時、ゲレンデの空気が引き締まりました!


森井選手がスタート!

世界最強チェアスキーヤーは、このレースをどう彩るのか!

中間計時は....この時点の3番手の1.24秒遅れ!

この差なら、まだ取り返せる!


平均時速が60km/hにもならないダラダラ緩斜面を抜ければ、その先は得意の急斜面!

激しく、しかし鮮やかにターンを紡いでいく!


光電管を遮った時、リーダーズボードには最速レーサーの名が躍り上がった!

「1 MORII Taiki JPN 1:13.49」


全ての選手を引きずり下ろし、堂々のトップタイム!

その瞬間、歓喜を爆発させる森井選手

「大輝さん、ナイスランです!」

「仇は取ったぜ?亮ぁ!」


その後、終盤にスタートした「眠れる獅子」夏目選手は、

6番目に踊り出しジャパンチームの層の厚さを証明して見せる!

そのタイムは森井選手に遅れること1.32秒。

中間では、トップの森井選手より0.6秒しか離されていない!

これを復活のきっかけにして欲しい!!


さあ、最終結果を見てみましょう。

Men's Super-G

Standingクラス
13位 三澤拓選手

Sittingクラス
優勝 森井大輝選手
3位 狩野亮選手
6位 夏目堅司選手
21位 鈴木猛史選手


森井選手優勝!

狩野選手も堂々の3位!

おめでとう!!


と、いうことでめでたしめでたし♪で終われる記事にはしませんよ(^^


DHに引き続いて、

「ろぼ理論」の検証をしなければなりませんので、

もうしばらくお付き合いください(^^


σ(^^;の「おおざっぱで狂いのない計算」では、IT1までの区間は973mでした。

昨日のDHは1,588m。実に600m以上も短くなっています。


平均時速では、DHの優勝選手が約68km/h森井選手のSGで約57km/h

SGはDHより「曲がり」の要素は多くなりますので、これだけのスピード差が出ます。


昨日の投稿でも書きましたが、

直滑降であれば体重の重い選手が、

ターンは軽い選手が有利と書きましたが、

傾向はその通りであったように思います。


今日のSG、IT1のタイム順は、

Sittingクラス
森井大輝選手 5位
狩野亮選手  9位
夏目堅司選手 11位
鈴木猛史選手 21位(いずれも、完走者中の順位)

と苦戦気味でした。


一方、慣性力の減少に悩まされない最後の急斜面区間(IT1の後)は、

上位7名にジャパンチームのチェアスキーヤーが4選手とも入っております。

上位4名でいえば3選手!


Sittingクラス
狩野亮選手  1位
森井大輝選手 3位
夏目堅司選手 4位
鈴木猛史選手 7位(おなじく、完走者中順位)


急斜+ターンで勝負をかけた時のジャパンSittingチームの強さときたら(^^;

他国のチームは、開いた口がふさがらないでしょうね♪


こう考えていくとあながち、

「ろぼ理論」は間違った方向ではないと結論づけてもいいのかな?(^^


ただ、サスセッティングのデータまで検証しているわけではないで、

昨日の投稿の「オーリンズの優位性」まではわかりません。

これは選手たちの直感と、実物のテストで結論づけるしかないのか(^^;

ま、長い目で試していきますよ♪


さて、世界選手権はDay offを1日はさんで、

土曜日のSlalom(回転:SL)から再開です。

この連載も2日間お休みです(^^


1日のDay offで、何で2日間休むんだよ」って?(^^;

「オーリンズプロジェクトFeat.ろぼ」のため、明日から東京行きなんです♪

腰を据えて書いていくことが出来ないんで、ご容赦を(^^


ついでに、この投稿での想像を補完する映像が届きましたので、貼り付けておきます(^^
                                      ナンダ?エラソウナモノイイダナ....




8分17秒頃から、森井選手の登場です♪


では(^^

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