今日はいい天気で、少し汗ばむぐらいの暑さでしたねぇ。
でも、冷たい風が吹いていましたので、心地良かったです♪
大陸性の高気圧が冷たい空気を運んできたのかなぁ....(^^
何となくなんですが、
「大陸」という響きには、
得も言われぬ感傷を感じる時がありますσ(^^
そんな事ありませんか?
前置きはこのぐらいにして。
これまで、トリノモデルの宿命として、
「前転」か「底付き」との戦いであると書き続けてきました。
リンクの動きのうち、
上死点(ダンパーが伸びきった高さ)付近の、
重心移動がその原因になっています。
逆に、決定的な長所は、
下死点(フルボトムの高さ)では、
最高に鋭いターンが可能なことです。
じゃあ、低い位置で乗り続けたらいいんじゃね?ということになるのですが、
現状で1G高さを低くするには、
「弱いばね」を選択する必要がありますので、すぐ底付きしてしまいます。
それを嫌がるならば、高い位置で乗るための「強いばね」を使わなければなりません。
これだと前転の危険性は高まります。
そこそこ低い位置で乗り続けられて、
しっかりと踏ん張るようにするにはどうすればいいのか?
純正のばねを使うのであれば、方法はひとつです。
トリノモデル納品時の「70kg用」のばねを、
底付きを嫌って「80kg用」に変更したσ(^^。
「でも、もっと低い位置で乗りたい、でも、「弱いばね」ばイヤ!」
と駄々をこねたとします。
そのための対応には、「70kg用」に戻してやっつけちゃいます。
そのままだと1G車高は45mmといい具合でも、ばねとしては「弱い」モノです。
ですので、方法としてはイニシャル(ばねの初期たわみ量)を締め込んでいきます。
←この皿ネジを、
(-)ドライバー+ハンマーで、
カンカンカンカンと....
ただし、叩きすぎると
皿が割れることがあります(^^;
専用工具をお使いください♪
こうすれば、ばねの強い部分を使えるようになり、
1G車高を「80kg用」より低く設定した上で、
フルボトム付近は「70kg用」より強くすることが出来ます。
ただし、リンク上死点付近は「80kg用」より強くなりますので、諸刃の剣ですなぁ....
ばねのデータは公表されていないので、
独自に計測したデータを元に数値とグラフでお話しするとこのようになります。
1G位置での荷重は、σ(^^で1,440N。
1G車高
「80kg用」 40mm
「70kg用」 45mm
「70kg用」+イニシャル5mm 45mm
「70kg用」+イニシャル3mm 42mm
ばねたわみ15mm荷重
「80kg用」 540N
「70kg用」 480N
「70kg用」+イニシャル5mm 640N
「70kg用」+イニシャル3mm 576N
フルボトム時荷重
「80kg用」 2,700N
「70kg用」 2,400N
「70kg用」+イニシャル5mm 2,560N
「70kg用」+イニシャル3mm 2,490N
グラフにするとこんな感じです。
こうやって比べてみると、
1G車高を「80kg用」より低く設定して、
フルボトム時の荷重「70kg用」より大きくする、
つまり、ばねの特性を「強く」することは出来るのですが、
リンク上死点での特性も「強く」なってしまい、
前転の「パワー」も増し増しとなるわけです。
「帯たすき」で困ったモノです....(^^;
しかしまあ、「ごまかし」にはなりますね。
ちょっと待て、「N」とか、
いきなり専門用語出されてもわからん!
申し訳ありません(^^;
「N」とは「ニュートン」と発音します。
簡単に言うと「重さ」の単位です。
そのときにばねに掛かっている「荷重量(重さ)」は何Nであるというように使います。
この数値が高いほど強い力に耐えられるということ、あるいは反発が強いとも言えます。
こうやってイニシャルをかけて、
ばねの強弱をコントロール出来れば、
「サスセッティング」と言ってもいいのではないかな?(^^
次々回「ばねだけでなくダンパーも使おうよ」
次々回?....(^^;
実はですね。
いつもコメントを頂くギン様から、
「コメント紹介不要!」と頂いていた質問がありました。
ご紹介は省略させて頂いたとしても、
ご質問の内容は、実は時間的な余裕のない可能性がありまして。
てことで次回は、連載割込御免緊急企画その2!
「お望みのスキー板は入手期限有り!」をお送りします(^^
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメント、ありがとうございます。