一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2013年6月4日火曜日

トリノモデルのおいしい使い方....

今日はいい天気で、少し汗ばむぐらいの暑さでしたねぇ。

でも、冷たい風が吹いていましたので、心地良かったです♪

大陸性の高気圧が冷たい空気を運んできたのかなぁ....(^^


何となくなんですが、

「大陸」という響きには、

得も言われぬ感傷を感じる時がありますσ(^^

そんな事ありませんか?


前置きはこのぐらいにして。


これまで、トリノモデルの宿命として、

「前転」か「底付き」との戦いであると書き続けてきました。


リンクの動きのうち、

上死点(ダンパーが伸びきった高さ)付近の、

重心移動がその原因になっています。












逆に、決定的な長所は、

下死点(フルボトムの高さ)では、

最高に鋭いターンが可能なことです。


じゃあ、低い位置で乗り続けたらいいんじゃね?ということになるのですが、

現状で1G高さを低くするには、

「弱いばね」を選択する必要がありますので、すぐ底付きしてしまいます。


それを嫌がるならば、高い位置で乗るための「強いばね」を使わなければなりません。

これだと前転の危険性は高まります。


そこそこ低い位置で乗り続けられて、

しっかりと踏ん張るようにするにはどうすればいいのか?

純正のばねを使うのであれば、方法はひとつです。


トリノモデル納品時の「70kg用」のばねを、

底付きを嫌って「80kg用」に変更したσ(^^。

「でも、もっと低い位置で乗りたい、でも、「弱いばね」ばイヤ!」

と駄々をこねたとします。


そのための対応には、「70kg用」に戻してやっつけちゃいます。


そのままだと1G車高は45mmといい具合でも、ばねとしては「弱い」モノです。

ですので、方法としてはイニシャル(ばねの初期たわみ量)を締め込んでいきます。







←この皿ネジを、
 (-)ドライバー+ハンマーで、
 カンカンカンカンと....

ただし、叩きすぎると
皿が割れることがあります(^^;
専用工具をお使いください♪



こうすれば、ばねの強い部分を使えるようになり、

1G車高を「80kg用」より低く設定した上で、

フルボトム付近は「70kg用」より強くすることが出来ます。

ただし、リンク上死点付近は「80kg用」より強くなりますので、諸刃の剣ですなぁ....


ばねのデータは公表されていないので、

独自に計測したデータを元に数値とグラフでお話しするとこのようになります。


1G位置での荷重は、σ(^^で1,440N。

1G車高
「80kg用」 40mm
「70kg用」 45mm
「70kg用」+イニシャル5mm 45mm
「70kg用」+イニシャル3mm 42mm


ばねたわみ15mm荷重
「80kg用」 540N
「70kg用」 480N
「70kg用」+イニシャル5mm 640N
「70kg用」+イニシャル3mm 576N

フルボトム時荷重
「80kg用」 2,700N
「70kg用」 2,400N
「70kg用」+イニシャル5mm 2,560N
「70kg用」+イニシャル3mm 2,490N

グラフにするとこんな感じです。

















こうやって比べてみると、

1G車高を「80kg用」より低く設定して、

フルボトム時の荷重「70kg用」より大きくする、

つまり、ばねの特性を「強く」することは出来るのですが、

リンク上死点での特性も「強く」なってしまい、

前転の「パワー」も増し増しとなるわけです。


「帯たすき」で困ったモノです....(^^;

しかしまあ、「ごまかし」にはなりますね。


ちょっと待て、「N」とか、

いきなり専門用語出されてもわからん!


申し訳ありません(^^;


「N」とは「ニュートン」と発音します。

簡単に言うと「重さ」の単位です。

そのときにばねに掛かっている「荷重量(重さ)」は何Nであるというように使います。

この数値が高いほど強い力に耐えられるということ、あるいは反発が強いとも言えます。


こうやってイニシャルをかけて、

ばねの強弱をコントロール出来れば、

「サスセッティング」と言ってもいいのではないかな?(^^


次々回「ばねだけでなくダンパーも使おうよ」

次々回?....(^^;


実はですね。

いつもコメントを頂くギン様から、

「コメント紹介不要!」と頂いていた質問がありました。


ご紹介は省略させて頂いたとしても、

ご質問の内容は、実は時間的な余裕のない可能性がありまして。

てことで次回は、連載割込御免緊急企画その2!

「お望みのスキー板は入手期限有り!」をお送りします(^^

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