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2013年6月6日木曜日

サスセッティングはばねだけじゃないですよ....

最近、トリノモデルのことで「頭がいっぱいいっぱい」の山本新之介です(^^


「宝くじ当たったらどうする?」

なんて会話を、どなたでも必ず一度はされたことがおありでしょう。

いま、σ(^^が億単位で宝くじを当てたら、間違いなくこう言います。

「チェアスキー『ろぼモデル』を作る!」


....寝言は寝てから言った方がいいですね(^^;


さて、これまでは、ばね中心の視点で書いてきましたが、

トリノモデルでは、ばねそのものについて選択の余地は少なすぎます。


ですので現在のところ、

「トリノモデルのセッティングはダンパーで」

と一般的に言われているところです。


トリノモデルでは、

ダンパーの減衰力伸び側20段、圧側16段と、

幅広く調整することが可能です。


減衰力とは、ダンパー内部に「抵抗」を作り出すことで、

ばねの不安定な動作を制御する力です。


リザーバータンクにある調整ダイヤルは「圧側」、
                  (↓ここにダイヤル)





タンクの取付位置を
ちょいといじってます。

ご了承ください(^^







ダンパー取り付け下部付近にあるのは「伸び側」。















←この辺を下から覗くとあります






それぞれの調整ダイヤルを一番締め込んだところから、

カチカチと10ノッチ戻した(弱くした)ところが「標準」らしいです。
                        (6ノッチだったかな?)

調整ダイヤルをマイナスドライバーで、

時計回りで回すと減衰力は強く、反時計回りでは弱くなります。


サスセッティングはその標準減衰力を基準に、

ダンパー調整で行う事を勧められています。


減衰力を強くすればダンパーの動きが遅くなるので、

前転を嫌うのであれば伸び側を遅く(減衰力を強く)するんだと。

底付きの衝撃がひどいのであれば、圧側を強くすればいいと。


この方法、ある程度は効果があるんですが、

トリノモデルの問題をクリアするほどのものではない

と思うんですよね。


そもそもダンパーの仕事というのは、

往復運動を繰り返し、不安定になるばねの運動を安定させるためにあるものです。


ダンパーの役割というものを簡単に説明しますとですね....


手でグニャグニャと縮められる程度の弱いばねを想像してみてください。

ある量まで、瞬間的に縮めたとします。

手を止めた瞬間に、ばねもぴたっと止まってくれればいいんですが、

実際には慣性でもう少し縮んでしまいます。

ばねは少し縮んだ分、戻ろうとして反発します。

その反発は余分な力として手に伝わるはずです。


手でばねを縮められる程度の力であれば問題ないのかも知れませんが、

チェアスキーに装着されているような強いばねが、

お尻の下でグニャグニャと余分な運動をしているようでは、

人にも板にもいい影響があるはずありません。


こういったばねの余分な動きを押さえるためにダンパーの役目があるのです。

当然、ダンパーで制御出来る力というものは、

「ばねが余分に動きすぎた分」を
  制御する力しか持っていませんから、

強い底付きや速すぎる伸びを
 
抑えられるわけがないのです!


「ある程度」は押さえることは出来るでしょうが、

やっぱり「ある程度」しか効果がないことはわかってもらえると思います。


σ(^^もいろいろとダンパーをいじってみましたが、

純正ばねの問題を解決出来たことはありませんでした。


さあ、いよいよ連載も佳境に突入します♪

それは現実にありうることなのか?

それとも誰もが夢見る桃源郷なのか?

次回「サスセッティングの理想型」

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