1G車高は、人それぞれの好みや滑り方で変わるんだと前回に書きました。
正確に言うと、それぞれの好みに合わせて設定したいのだけど、
トリノモデルの純正ばねの種類は限られているため、
「そのいずれかを選ぶ」ことしか出来ないという現実があります(^^;
その現実の中、
σ(^^は、「80kg用」ばねの、
1G車高40mmのところで滑ってました。
ジャパンシッティングチームだと、
1G車高は45mm前後になっているようですね。
ジャパンチームのみんなからいろいろ話を聞いていると、本当に興味深いです。
1G位置から上は「フワフワ感」が欲しいとか、
とにかく低い位置で滑りたいとか、
底付きしまくりだけどね(笑)!とか....
共通して言えることは、「切り返しも低い位置で」ということが挙げられます。
ターンからターンの繋ぎには、「切り返し」という動作を必ず行います。
切り返し動作の直前は最大荷重のターン局面があり、
その局面が過ぎれば遠心力が弱くなって自動的にばねは伸び始め、車高は高くなります。
その伸びるスピードが速ければ「前転」する恐れが増えますし、
そもそも高くなった車高で「速い」切り返しを行おうとすれば、大きな力が必要です。
また、ダラダラとした切り返しでは鋭いターンは出来ませんし、
次のターンが窮屈になって、タイムロスやターンミスの原因ともなります。
「速いターンには速い切り返し」がジャパンチームでの共通課題です。
で、美しく速い切り返しのための車高を設定するには、
やっぱり、低い1G車高ということを求めているようです。
これまでも書いてきているように、
純正ままのトリノモデルでは1G車高の調整は出来ません。
1G位置を低くしようと思えば、「弱いばね」を選ばなくてはなりませんでした。
弱いばねなら「前転」の恐れは低くなりますし、
切り返しでのサスの伸び上がりは押さえられます。
ただし、ジャパンチームの経験を聞くと、
底付きの衝撃は半端なものではなく、
底付きのあとフレームがしなってシートをブーツ部分にぶつけて壊してしまったり、
背骨を駆け上がる雷のような衝撃を覚えたり、
フレームがボキッと折れてしまったり....
σ(^^;はそれを嫌って、1G車高は高くしていましたが、
「速さ」を求めるためにどんなにリスクがあっても、
トリノモデルの性能を出し切ろうとしたのがナショナルチームの考え方。
みんないろいろ考えているんですけども、
そもそも、なんでこんなに苦労しなくちゃならんのか?ということも、
合わせて考えていなきゃならんとは思うとります。
ま、それはこれからの課題ということで♪
次回「トリノモデルのリンクをどのようにつかうのか?」
いつも投稿お疲れ様です。
返信削除ちょっとした質問なのでコメ紹介は無しでお願いします^^;
国内の大会に出場する時などスキー板の規定とかあるのかなと?
以前の投稿にもありましたが、レギュレーション改正で
昔のように板が長くなりラディウス値も大きくなるようですね。
これから購入する板などについて何か参考になる事があれば、そのうち投稿してもらないでしょうか^^