さあ、いよいよ始まりました。
IPC ALPINE SKIING World CUP!(^^
現地時間1月8日、Italy Sestriereの第1戦!
現地からの情報は、IPCのリザルトのみ!(^^;
でも、楽しんで拝見しています♪
では、始めましょう!
「山本新之介のワールドカップをまるで見てきたような観戦記」!
いきなりですがお断りです(^^;
これから書き綴ることの、正確な情報はリザルトのみです。
それ以外のことは、「脳内麻薬」に侵された想像 or 幻覚です。
このことをご了承頂けない方は、絶対に見ないで下さい(^^
ここイタリア、セストリエールは大変暖かかったんですよ。
気温はスタート地点では+2℃、フィニッシュ地点なんか+5℃でしたから、
スキーウェアなんて脱ぎ捨てたくなるぐらい暖かかったでしょうね。
天候は晴れですから、雪質はCompact(締まった雪)とは言え、
すぐに雪面は荒れてくるでしょうね。
そんな中、行われたワールドカップ第1戦セストリエール。
Giant Slalom(GS:大回転)の1レース目。
17カ国から76名の選手がエントリーしました。
↓多分、無かったと思う
1本目、カメラ前走がスタートしているようです。
GSは、スタート標高2,360m、フィニッシュ標高2,030m、
標高差330mのコースで争われます。
1本目の旗門数は46、Turning Gatesが43となっていますから、
2ゲート1ターンという、いわゆるスルーゲートが3つあるということを意味します。
Course Setterはイタリアのコーチということですから、
イタリアの選手たちは、いきなり優位に立っているといえるでしょう(^^
おっと、カメラ前走が終わりました。
映像を見る限り、やっぱりすぐに荒れてきそうな雪に思えますね。
↑そんなの見られない
ワールドカップのGSでは、
標高の11%~15%の割合でターンをさせるようにコース設定がされます。
43ターンでは標高差の13%ですから、まず、「標準的」なコースと言えるでしょう。
さあ、間もなく男子GS1本目が始まりますが、
その前に、日本人選手のスタート順を確認しておきましょう。
Visually Impaired(VI:視覚障害)クラスは、
ゼッケン22から37の16選手、ジャパンの選手はいません。
Standing(立位)クラスはゼッケン38から67の30選手。
ジャパンチームは、ゼッケン47番小池岳太選手、
ゼッケン61番三沢拓選手が出場します。
そしてSitting(チェアスキー)クラスはゼッケン68から97の30選手。
日本人選手は4名です。
ゼッケン79番鈴木猛史選手、
ゼッケン81番森井大輝選手、
ゼッケン88番狩野亮選手、
ゼッケン89番夏目堅司選手。
Sittingクラスは、それぞれ近いところにチームメイトがいますから、
非常にリラックスして、今期の1本目のスタートを切れるでしょうね。
さあ、レースは進み、1本目が終了しました!
エッ?モウオワッタノ?(^^;
Standingクラス、小池岳太選手15位、
三沢拓選手20位、
Sittingクラス、森井大輝選手4位、
狩野亮選手14位、
鈴木猛史選手20位、
夏目堅司選手24位でした。
1本目のリザルトを見て気がついたことなんですけど....
Standingクラスの厳しさは、年々激しくなっていますね。
小池、三沢の両選手が沈んでしまったと言うこともさりながら、
3クラスのトップタイムが、Standingの選手なんですよ。
かつては、係数の関係でVIクラスが速かったんですけどねぇ。
さて、2本目のスタート順が発表されました。
2本目は、「リバース15」と言って、各クラスのトップ15の順番を全く逆にします。
つまり、15番目の選手がクラスの1番最初にスタートできるわけです。
この意味は、最も勝負が面白くなるだろう上位の順番を入れ替えることで、
タイムの悪い選手に、雪面が荒れないうちにスタートしてもらうという事です。
その幸運な1番目スタートはStandingクラス、1本目15位の小池岳太選手!
ですが....同タイムの15番にカナダの選手がいました!
この場合はどうなるんだっけ???(^^;
同タイムの場合、後から滑ったカナダ選手が上に行くのは確かなんですが、
カナダの選手が2番スタート、小池選手が1番目になるんだったろうか....????
それとも、16位扱いになった小池選手は、16番スタートになったのか....????
ちなみに16番スタート以降は、そのままの順位でスタートしていきます。
2番スタートと16番スタートは、天と地の差があるぞ!
そして、ちょっとそのあたりσ(^^;の知識はあやふやだぞ!
確実にいい順位だったのはSittingクラスの狩野亮選手、クラス2番目のスタートとなりました。
でも、本人の気持ちとしては、スタート順が悪くなっても、
もっと上の順位で1本目を終えたかったろうな(^^;
逆に、スタート順が悪くなったのは、Sittingクラスの森井大輝選手。
1本目4位だった彼は、12番目でスタートすることになります。
そして、続く選手は....
Standingクラス、三沢拓選手はクラス20番スタート。
Sittingクラス、鈴木猛史選手は20番目。
夏目堅司選手は24番目となりました。
2本目、カメラ前走が行われていますので、
その映像からコース状況を少し見ていきましょう。
旗門数は44本、ターンが42ですから、
1本目よりスピードが出るセットという事になるでしょうか。
2本目のセッターはカナダのコーチ。
カナダ勢にとっては、ジャンプアップのチャンスとなります。
なぜ、チームコーチがCourse Setterだと有利かと言いますと、
コースセットの際には、そのセッターの癖や戦略が現れるからです。
いつも練習しているコーチのセットには慣れているでしょうし、
コース上に仕掛けたトラップにも気がつきやすいということです。
あ、トラップというのは、気がつかずに突っ込んだら、
廻れきれなくなる組み合わせのゲートセットのことを指します。
その恩恵はあるのかカナダ勢?
そのトラップを見抜いて跳ね返すのか外国勢?
いよいよ2本目スタート!!!
はい!2本目が終わりました!
マタカヨ....(^^;
まずは、最終リザルトを紹介します!
Men's Giant Slalom1
Standing
第17位 小池岳太選手
第19位 三沢拓選手
Sitting
第3位 森井大輝選手
第13位 狩野亮選手
第18位 鈴木猛史選手
第22位 夏目堅司選手
暖かすぎの雪面柔すぎ(多分)の厳しい状況の中、
森井大輝選手は、堂々のPodium!
おめでとうございました!(^^
しかも、森井大輝選手は2本目はラップタイム(クラストップタイム)!
スタート順は良くなかったのに、いきなりやってくれました♪
でも、本人は1本目の事を何か言いたそうだなぁ....(^^;
2本目で特筆すべきは、ジャパンチームはほとんど順位を上げていることです。
森井選手だけでなく、鈴木選手も一気に9番手タイム!
小池岳太選手だけ、残念ながらランクダウン。
やっぱり、スタート順に祟られたんでしょうねぇ....(^^;
ところでワールドカップでは、
レースポイントとは別にワールドカップポイントというのも付きます。
転戦する全てのレースで順位に応じてポイントを加算していき、
その合計で、種目別と、全てのレースでの総合優勝を決めるのです。
まさにコンチネンタルサーカス!(^^
このタイトルの行方も注目です♪
現在、GSのポイントランキングは....
Standing
第17位 小池岳太選手 14Pts.
第19位 三沢拓選手 12Pts.
Sitting
第3位 森井大輝選手 60Pts.
第13位 狩野亮選手 20Pts.
第18位 鈴木猛史選手 13Pts.
夏目堅司選手 ポイント獲得無し
現在のランキングは第1戦の順位と一緒ですが、
レースを追うごとに面白くなっていくはずです(^^
他にも、リザルトから読み取れる事っていろいろあるんですよ♪
例えば、Course Setterが自国のコーチの場合の有利不利について書きましたが、
今回、イタリア勢の1本目、あまりセッターの恩恵を受けていないようですねぇ(^^;
もっとも順位の良かったのが、VIクラスの6位。
2本目のカナダ勢も、そんなにそんなに(^^;
まあ、カナダ勢は2本とも同じような順位で滑ってますから、
それなりに安定している選手たちなんでしょうか。
面白いのは、2本目のカナダコーチのセッティングで、
1本目セットのコーチ、イタリアチームの3選手がDNFだったという事(^^
多分、偶然なんでしようけども、面白いものですねぇ....
あ、あとですね....
残念ながら、ジャパンチームに女子選手は参戦していません。
以上、リザルトのみから読み解く、「見てきたかのような」解説でした(^^
障害者アルペンスキーファンのみなさん!
だった4枚の紙から、ここまで「想像」することが出来るんですよ♪
ぜひ、時間のあるときに試してみて下さい!
では、明日のレースでまた会いましょう!(^^
....と、こんな風にJ-Sportsあたりで中継してくんないかな♪
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