一緒に耐えよう、立ち直ろう!東北! がんばろう!日本!

2013年1月10日木曜日

ワールドカップ開幕!....

さあ、いよいよ始まりました。

IPC ALPINE SKIING World CUP!(^^

現地時間1月8日、Italy Sestriereの第1戦


現地からの情報は、IPCのリザルトのみ!(^^;

でも、楽しんで拝見しています♪


では、始めましょう!

「山本新之介のワールドカップをまるで見てきたような観戦記」!


いきなりですがお断りです(^^;

これから書き綴ることの、正確な情報はリザルトのみです。

それ以外のことは、「脳内麻薬」に侵された想像 or 幻覚です。

このことをご了承頂けない方は、絶対に見ないで下さい(^^


ここイタリア、セストリエールは大変暖かかったんですよ。

気温はスタート地点では+2℃フィニッシュ地点なんか+5℃でしたから、

スキーウェアなんて脱ぎ捨てたくなるぐらい暖かかったでしょうね。


天候は晴れですから、雪質はCompact(締まった雪)とは言え、

すぐに雪面は荒れてくるでしょうね。


そんな中、行われたワールドカップ第1戦セストリエール

Giant Slalom(GS:大回転)の1レース目。

17カ国から76名の選手がエントリーしました。

       ↓多分、無かったと思う
1本目、カメラ前走がスタートしているようです。

GSは、スタート標高2,360mフィニッシュ標高2,030m

標高差330mのコースで争われます。


1本目の旗門数は46Turning Gatesが43となっていますから、

2ゲート1ターンという、いわゆるスルーゲートが3つあるということを意味します。


Course Setterはイタリアのコーチということですから、

イタリアの選手たちは、いきなり優位に立っているといえるでしょう(^^


おっと、カメラ前走が終わりました。

映像を見る限り、やっぱりすぐに荒れてきそうな雪に思えますね。
 ↑そんなの見られない

ワールドカップのGSでは、

標高の11%~15%の割合でターンをさせるようにコース設定がされます。

43ターンでは標高差の13%ですから、まず、「標準的」なコースと言えるでしょう。


さあ、間もなく男子GS1本目が始まりますが、

その前に、日本人選手のスタート順を確認しておきましょう。


Visually Impaired(VI:視覚障害)クラスは、

ゼッケン22から37の16選手、ジャパンの選手はいません


Standing(立位)クラスはゼッケン38から67の30選手。

ジャパンチームは、ゼッケン47番小池岳太選手

            ゼッケン61番三沢拓選手が出場します。


そしてSitting(チェアスキー)クラスはゼッケン68から97の30選手。

日本人選手は4名です。

ゼッケン79番鈴木猛史選手

ゼッケン81番森井大輝選手

ゼッケン88番狩野亮選手

ゼッケン89番夏目堅司選手

Sittingクラスは、それぞれ近いところにチームメイトがいますから、

非常にリラックスして、今期の1本目のスタートを切れるでしょうね。


さあ、レースは進み、1本目が終了しました!
                   エッ?モウオワッタノ?(^^;


Standingクラス、小池岳太選手15位、

          三沢拓選手20位、

Sittingクラス、森井大輝選手4位、

         狩野亮選手14位、

         鈴木猛史選手20位、

         夏目堅司選手24位でした。


1本目のリザルトを見て気がついたことなんですけど....

Standingクラスの厳しさは、年々激しくなっていますね。

小池、三沢の両選手が沈んでしまったと言うこともさりながら、

3クラスのトップタイムが、Standingの選手なんですよ。

かつては、係数の関係でVIクラスが速かったんですけどねぇ。



さて、2本目のスタート順が発表されました。

2本目は、「リバース15」と言って、各クラスのトップ15の順番を全く逆にします。

つまり、15番目の選手がクラスの1番最初にスタートできるわけです。


この意味は、最も勝負が面白くなるだろう上位の順番を入れ替えることで、

タイムの悪い選手に、雪面が荒れないうちにスタートしてもらうという事です。


その幸運な1番目スタートはStandingクラス、1本目15位の小池岳太選手!

ですが....同タイムの15番にカナダの選手がいました!

この場合はどうなるんだっけ???(^^;


同タイムの場合、後から滑ったカナダ選手が上に行くのは確かなんですが、

カナダの選手が2番スタート、小池選手が1番目になるんだったろうか....????

それとも、16位扱いになった小池選手は、16番スタートになったのか....????


ちなみに16番スタート以降は、そのままの順位でスタートしていきます。

2番スタートと16番スタートは、天と地の差があるぞ!

そして、ちょっとそのあたりσ(^^;の知識はあやふやだぞ!


確実にいい順位だったのはSittingクラスの狩野亮選手、クラス2番目のスタートとなりました。

でも、本人の気持ちとしては、スタート順が悪くなっても、

もっと上の順位で1本目を終えたかったろうな(^^;


逆に、スタート順が悪くなったのは、Sittingクラスの森井大輝選手。

1本目4位だった彼は、12番目でスタートすることになります。


そして、続く選手は....

Standingクラス、三沢拓選手はクラス20番スタート。

Sittingクラス、鈴木猛史選手は20番目。

         夏目堅司選手は24番目となりました。


2本目、カメラ前走が行われていますので、

その映像からコース状況を少し見ていきましょう。


旗門数は44本ターンが42ですから、

1本目よりスピードが出るセットという事になるでしょうか。

2本目のセッターはカナダのコーチ

カナダ勢にとっては、ジャンプアップのチャンスとなります。


なぜ、チームコーチがCourse Setterだと有利かと言いますと、

コースセットの際には、そのセッターの癖や戦略が現れるからです。

いつも練習しているコーチのセットには慣れているでしょうし、

コース上に仕掛けたトラップにも気がつきやすいということです。

あ、トラップというのは、気がつかずに突っ込んだら、

廻れきれなくなる組み合わせのゲートセットのことを指します。


その恩恵はあるのかカナダ勢?

そのトラップを見抜いて跳ね返すのか外国勢?

いよいよ2本目スタート!!!


はい!2本目が終わりました!
              マタカヨ....(^^;

まずは、最終リザルトを紹介します!


Men's Giant Slalom1

Standing
第17位 小池岳太選手
第19位 三沢拓選手

Sitting
第3位 森井大輝選手
第13位 狩野亮選手
第18位 鈴木猛史選手
第22位 夏目堅司選手


暖かすぎの雪面柔すぎ(多分)の厳しい状況の中、

森井大輝選手は、堂々のPodium!

おめでとうございました!(^^


しかも、森井大輝選手は2本目はラップタイム(クラストップタイム)

スタート順は良くなかったのに、いきなりやってくれました♪

でも、本人は1本目の事を何か言いたそうだなぁ....(^^;


2本目で特筆すべきは、ジャパンチームはほとんど順位を上げていることです。

森井選手だけでなく、鈴木選手も一気に9番手タイム!


小池岳太選手だけ、残念ながらランクダウン。

やっぱり、スタート順に祟られたんでしょうねぇ....(^^;


ところでワールドカップでは、

レースポイントとは別にワールドカップポイントというのも付きます。


転戦する全てのレースで順位に応じてポイントを加算していき、

その合計で、種目別と、全てのレースでの総合優勝を決めるのです。

まさにコンチネンタルサーカス!(^^

このタイトルの行方も注目です♪


現在、GSのポイントランキングは....

Standing
第17位 小池岳太選手 14Pts.
第19位 三沢拓選手 12Pts.

Sitting
第3位 森井大輝選手 60Pts.
第13位 狩野亮選手 20Pts.
第18位 鈴木猛史選手 13Pts.
      夏目堅司選手 ポイント獲得無し

現在のランキングは第1戦の順位と一緒ですが、

レースを追うごとに面白くなっていくはずです(^^


他にも、リザルトから読み取れる事っていろいろあるんですよ♪


例えば、Course Setterが自国のコーチの場合の有利不利について書きましたが、

今回、イタリア勢の1本目、あまりセッターの恩恵を受けていないようですねぇ(^^;

もっとも順位の良かったのが、VIクラスの6位。


2本目のカナダ勢も、そんなにそんなに(^^;

まあ、カナダ勢は2本とも同じような順位で滑ってますから、

それなりに安定している選手たちなんでしょうか。


面白いのは、2本目のカナダコーチのセッティングで、

1本目セットのコーチ、イタリアチームの3選手がDNFだったという事(^^

多分、偶然なんでしようけども、面白いものですねぇ....


あ、あとですね....

残念ながら、ジャパンチームに女子選手は参戦していません。


以上、リザルトのみから読み解く、「見てきたかのような」解説でした(^^


障害者アルペンスキーファンのみなさん!

だった4枚の紙から、ここまで「想像」することが出来るんですよ♪

ぜひ、時間のあるときに試してみて下さい!

では、明日のレースでまた会いましょう!(^^


....と、こんな風にJ-Sportsあたりで中継してくんないかな♪

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