13日(土)は、チェアスキーのバケットシートの仮あわせでした。
お世話になったのは、川村義肢(株)様。
チェアスキーヤーには、シートと言えばカワムラってぐらいに、
おなじみの会社です。
前回の
採型データ
このデータを、担当の宮本様、中島様に徹底的に手直しをして頂き、
作られたシートがこれ ↓。
このいびつな
非対称に注目
完全に体の形状を再現すると、こんな事になりました。
実は、人間の体というのは、左右対称にはなってないんですよ。
健常者でも左右非対称な上に、σ(^^は左足が義足ですから、
おしりの左側は筋肉の量が少ないのです。
(それでも、一生懸命つけようとはしたんですが^^;)
出来上がりの格好が悪くても、実は機能美に満たされている形は、
写真のようになってしまうということです。
さぁ、このシートをチェアスキーのフレームに取り付けるわけですが、
なにも考えずに、ペッと付けてしまったら、
チェアスキーそのモノのバランスが狂ってしまいますよね。
左右非対称ということは、左右バランスが悪いということですから。
そこで登場するのが、「スーパーバランスマッシーンⅡ」!
(特許出願予定無)
自作です
これにチェアスキーを取り付け、
前後左右の重量バランスを計測します。
ちなみに「Ⅱ」があるということは当然、「Ⅰ」もありました。
「Ⅱ」は、「Ⅰ」に水平調整機構を取り入れたものです。
体重計に載せる四角い部分をクルクルと回して、
計算上10°程度の傾きがある床面でも水平を出せます。
形状が非対称なシートは、
当然取り付けの基準がありません。
この辺だろうと取り付けても、
綺麗にバランスは取れるはずないのです。
そこで行うのは中学校で成長が止まったσ(^^の計算能力を、
フルに使った渾身の計算!
仮付けしたシートで前後左右の重量配分を計測し、
その数値とホワイトボードで戦います。
渾身の計算!
ただの、算数です(^^;
こうすることで、前後左右が完璧に整ったバランスを、
手に入れることが出来るというわけです(^^
後は、加工面等を綺麗にして貰って、ベルトを取り付けて、
ウキウキわくわくの納品待ち♪
作業中の様子を写真に撮ろうと思ったのですが、
「おれたちの姿は絶対に撮るなよ」のひと言で断念。
職人は製品の出来で勝負、ということなんでしょう。
川村義肢(株)さまにも、すばらしい職人さんがいます♪
さらに、続けてきた例の作業。
今後の相談もするつもりで、メス型を持ち込みました。
中島様はFRP職人でもあります。
「ゴミみたいなメス型を持って来たなら、
即シュレッダーにかけるつもりだった」
という中島様。
σ(^^が作ったメス型は、
そんな中島様を感心させる出来でした。
通りがかりの他の社員の方々にも、
「おおっ!」
「これはすごい」
となかなか好評の出来(^^
「設計は未熟だったけど、この渾身のメス型に免じて、
後の作業は任せろ」
中島様、素敵です(^^
少々時間が足りなくなっていましたので、非常に助かります。
例の作業は、仕上げをお願いして手から離れることとなりました。
さあ、着々とシーズンの準備が進んでいます。
盛り上がってきましたよ♪
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