前回書いたの3つの壁、
「寒い」のはどうしようもないこととして、
それ以外の事については、何とかなるものだと思っております。
でも、その「壁」よりも大きな難題を、
チェアスキーだけでなく、スキー界は抱えているのです。
それは、「何でそこまでしてスキーを?」という疑問です。
以前は「冬=スキー」という構図が成り立っていたようですが、
最近では冬でもスキーにこだわる必要がなくなって、
行くにしても宿泊有りの行程で、1回3万円仕事。
そりゃあ、足も遠のいちゃいますよね(^^;
ここらで何とかしなければと、
この10年ほどは業界それぞれで工夫を凝らしておられます。
その努力の甲斐あって、息を吹き返したゲレンデや温泉街も。
ありとあらゆる工夫をされたことを聞くと、
本当に頭が下がります。
逆に、時代の流れに逆らえなかったところもあるようで、
ゲレンデの閉鎖というニュースを聞くと、
行った事もないのにものすごく切なくなったりします。
それもこれも、第一にスキー人口の減少が原因でしょう。
我が身をふり返ってみれば、
チェアスキー界も同じようにプレーヤーは少なく、
競技人口なんて目も当てられないぐらいになっています。
ちょいと話はそれますが、
新しいチェアスキーヤーを期待するということは、
新しく障害者になる人を待つという意味を含みます。
それは、社会的には良くないことなんですよね。
障害者の数は、増えない方がいいに決まっているんです。
全ての人が健康に生きていかれる社会が理想だと思います。
その理想的な社会とチェアスキー人口の増加。
....大いなる矛盾。
閑話休題。
やむを得ず障害を負われた方に、
新たな人生を歩んでいきましょうと言うのが、
σ(^^たち先達の役割だと思っています。
障害者にとってスポーツをするということは、
障害の悪化防止や治療費の抑制、
生き甲斐としての拠り所などなど、
様々な意味があるものです。
そんな大きな意味を持つスポーツ、
ありとあらゆる障害者スポーツの中から、
チェアスキーを選んで頂くにはどうすればいいか。
「滑りたきゃ来い」なんて問題外ですが、
「来て滑れ」も厚かましい。
やっぱり、「やってみたい」と、
連絡頂けるようにするのが理想でしょうね。
はてさて、そのためにはどうしたものか....
次回「ユビキタスなチェアスキー」
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