10日(日)、舞鶴市身体障害者福祉センター様の研修事業で、
愛都の会(アートの会)様の定例会を見学してきました。
身障センター様の研修に無理矢理まぜてもらったのですが....
若年認知症の方とそのご家族への支援を目的に活動されており、
大変意義深い取り組みであると感じました。
ボランティアスタッフの方々との連携がすばらしい団体で、
もう少しお時間を頂いて、運営についても勉強させてもらいたいと感じました。
スポーツとは少し畑が違う取り組みですが、これも福祉の一環。
とても有意義な見学となりました。
当日は、認知症の方とご家族はそれぞれ別室で、
認知症の方は、作業療法士のご指導の元、絵を描く、
ご家族の方は、それぞれの体験をお話になり情報交換をされる。
見学中に目から鱗だったことがあります。
認知症の方が描かれた絵は、半紙に、塗料のにじみを利用した藤の絵です。
これはなかなか興味深い画法でして....
①ペンキの刷毛で、縦向きに薄く半紙全体に絵の具をのばす。
(淡いストライプが出るように)
②金色の絵の具で、細く細く幹を描く
③幹に沿って、綿棒を使い絵の具のみを点々点々点々....
④その点々が乾かないうちに、指で押さえてつぶしていく。
⑤緑で葉を描いて出来上がり。
コツをつかめば、簡単にきれいに出来そうです。
画法にも目を見張りましたが、特に興味深かったことは、
描き方の説明と描き手の受け止め方でした。
「たっぷりの水と、ちょっとの絵の具で....」
「細く線を引いて....」
こういった言葉で描き方の説明をされていたのですが、
この手のニュアンスがなかなか伝わりにくそうでした。
淡いバックを意図した説明なのですが、かなり濃いめのバックになったり、
細い幹のはずがものすごく太くなっていたり....
当然きれいに描くことが目的の会ではないので、
人それぞれでいいとは思うのですが、
こういった指導の難しさは、スポーツについても同じようにあるものです。
障害者スポーツ指導員という資格を持っていますが、
指導の現場にいますと、伝えたいことが1/3も伝わらないことが、
または、伝わったと勘違いしてしまうことがままあります。
よみうりテレビ辛抱治郎氏の講演でお聞きした話ですが、
「話が伝わらないのは、聞き手が聞かないからじゃない。
話し手が伝えていないからだ。伝わらないのは話し手の責任」
指導者の立場にある人間、そうでなくても人に何かを伝える場合、
どうやってうまく伝えることが出来るかと常に考えなければならないようです。
若年認知症の方々の取り組みを見学させてもらって、
意図せず、自分なりの勉強もさせてもらうこととなりました。
愛都の会様、ありがとうございました。
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