前回は、普段σ(^^が職場で「吠えている」内容どおりに、
災害対応をしてみたシミュレーションです。
で、今回は「現行の体制」でのシミュレーションを書いてみます。
状況は全く同じにします。
「その時」が来て、負傷者はみんなで助けます。
ここまではいいのです。
さて、部長は出張中、
非常時に部内主管となるはずのうちの室長は、
「わし、総務に行って状況を確認してくる」
と言い捨てて駆け降りていく始末。
傑作なのは、そんなに時間をおかずに、
足下泥だらけの総務の防災担当が上がってきて、
「室長は?」だって。
先ほど、そちらへ行くと言って飛び出していきましたけど。
こんな状態で初動体制が整うはずがない。
なぜ出来ないか?簡単です。
マニュアルに書いていないからです。
書いていないことは誰にも対応できない。
ですから、書いてあることを忠実に実行しようとして、
混乱するのです。
で、実行しようとしているマニュアルの内容とは、
まず上位職務者から順番に、
対策支部内のポストが割り振られており、
そのポストどおりに人を当てはめようとします。
でも、その人は、出張でそこにはいないんですよ。
じゃあ、誰かを代わりにということになるのですが、
数少ない管理職は混乱を収拾させることに青息吐息。
どうにも状況が進行しないので、普段から声の大きな、
良く言えば存在感のある、
悪く言えばかなり自己中な職員が「率先」して、
状況を動かし始めます。
わたわたとしていた管理職は、
この動かされ始めた状況に感謝するのです。
自分ではどうしようもないですからね。
でも、「動き始めた」といっても、「組織的」にではありません。
いずれそうなるとしても、
まだこの段階では「てんでばらばら」な行動です。
マニュアルの役割分担に固執する人と、
「マニュアルにないこと」を主張する人。
この期に及んで、頑なに指示を待つ人。
本来、全体を見渡すポジションは空席のまま、
混乱に拍車がかかります。
しかも、自家発電不能。
防災行政無線使用不能。
余震で液状化現象が酷くなる。
「何回かけても電話が通じへんわ」と、
所在なさげな職員は、どこへか知らないが電話をかけ続ける。
「ちょっと周りの様子を見てくる」と車を出す職員は、
すぐ先で道路の亀裂にタイヤを落とし立ち往生。
終わることないように思われた混乱が収束に向かい始めたのは、
近くの岸壁に海上自衛隊の掃海艇が接岸してから。
掃海艇の無線から情報を得たσ(^^;たちは、
一義的に自衛隊の指揮系統に身を委ねました。
....まあ、こんな感じで、
真っ先に難民化するのはσ(^^たちかな?
次回「公助が役に立たない理由」
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメント、ありがとうございます。