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2011年7月26日火曜日

防災(連載):ところが現実は(以下略)....

前回は、普段σ(^^が職場で「吠えている」内容どおりに、

災害対応をしてみたシミュレーションです。

で、今回は「現行の体制」でのシミュレーションを書いてみます。

状況は全く同じにします。

「その時」が来て、負傷者はみんなで助けます。

ここまではいいのです。


さて、部長は出張中、

非常時に部内主管となるはずのうちの室長は、

「わし、総務に行って状況を確認してくる」

と言い捨てて駆け降りていく始末。


傑作なのは、そんなに時間をおかずに、

足下泥だらけの総務の防災担当が上がってきて、

「室長は?」だって。

先ほど、そちらへ行くと言って飛び出していきましたけど。


こんな状態で初動体制が整うはずがない。

なぜ出来ないか?簡単です。

マニュアルに書いていないからです。

書いていないことは誰にも対応できない。

ですから、書いてあることを忠実に実行しようとして、

混乱するのです。


で、実行しようとしているマニュアルの内容とは、

まず上位職務者から順番に、

対策支部内のポストが割り振られており、

そのポストどおりに人を当てはめようとします。


でも、その人は、出張でそこにはいないんですよ。

じゃあ、誰かを代わりにということになるのですが、

数少ない管理職は混乱を収拾させることに青息吐息。


どうにも状況が進行しないので、普段から声の大きな、

良く言えば存在感のある、

悪く言えばかなり自己中な職員が「率先」して、

状況を動かし始めます。


わたわたとしていた管理職は、

この動かされ始めた状況に感謝するのです。

自分ではどうしようもないですからね。


でも、「動き始めた」といっても、「組織的」にではありません。

いずれそうなるとしても、

まだこの段階では「てんでばらばら」な行動です。


マニュアルの役割分担に固執する人と、

「マニュアルにないこと」を主張する人。

この期に及んで、頑なに指示を待つ人。


本来、全体を見渡すポジションは空席のまま、

混乱に拍車がかかります。

しかも、自家発電不能。

防災行政無線使用不能。

余震で液状化現象が酷くなる。


「何回かけても電話が通じへんわ」と、

所在なさげな職員は、どこへか知らないが電話をかけ続ける。

「ちょっと周りの様子を見てくる」と車を出す職員は、

すぐ先で道路の亀裂にタイヤを落とし立ち往生。


終わることないように思われた混乱が収束に向かい始めたのは、

近くの岸壁に海上自衛隊の掃海艇が接岸してから。

掃海艇の無線から情報を得たσ(^^;たちは、

一義的に自衛隊の指揮系統に身を委ねました。


....まあ、こんな感じで、

真っ先に難民化するのはσ(^^たちかな?


次回「公助が役に立たない理由」

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