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2011年7月27日水曜日

防災(連載):公助が役に立たない理由....

そもそも公助というものは、2次的、3次的な救援活動です。


1次的な救援とは、何度も書いていますが、

「その時」を凌いだ人たちで行われます。

避難可能な人たちをなんとか避難所へ移動してもらい、

そこからが「公助」の始まりなのです。


避難所に移動しただけでは、

とてもとても安心は出来ません。

負傷者の治療。

食料や飲料水等の物資支給。

安否不明者の捜索と救助。


これだけにとどまりません。

自衛隊への災害派遣要請、

各地から応援の申し出、

それらの差配をしなければなりません。


まずは、どの避難所に、

どこからどれだけの人が来ているのかを把握。

さらに、避難出来ていない人の数も把握します。


さらに、災害直後の人口分布を詳細につかんだ上で、

支援内容を検討します。

支援物資は、経過時間と共にどのようなものが必要か、

東北の震災を検証するまでもなく、整理することが出来ます。


可能な限り早急に配分しなければならない飲食料品。

最低限、健康保持を目的とする歯ブラシ等の生活用品。

寒い時期なら、毛布や防寒着。

当然ですが、医療物資も潤沢にいるでしょう。


必要なタイミングで配分すべき品目は、想定できます。

平時から物資提供の協定を結んでおき、

「その時」が起きた瞬間には、物資の集積を図ります。


集まってきた資材を闇雲に積み上げていくだけでは、

支援物資は意味をなしませんので、

支援物資は適切な品目を、

最適なタイミングで、出来る限り広範囲に配分。

これらを踏まえた体制を整えなくてはなりません。


とはいえ、前回書いたように、

まず最初に難民化してしまう行政職員たち。

σ(^^が主張する公助は役に立たないという理由がこれです。


最低でも災害発生2日目には、

行政の支援を動かし始めなければならないのですが、

現地でその機能が動き始めるのは、

最速でも3日かかるというのが定説です。


自助でよく言われる、

「3日間は生き延びられるように水や食糧の確保を」というのは、

公助としての救援物資が届くまで、

3日かかりますよというのが理由です。


ちなみに、舞鶴市の災害備蓄物資は、

全量で25,000名の避難者の1食分もありません。

災害協定があるので、食料等の民間物資は提供されると、

舞鶴市は言っていますが、

道路が止まっている状態でどうやってその物資を届けるのか、

その想定をしておかなくてはなりません。


最も効果的な輸送方法はヘリコプターだろうなぁ....

舞鶴だったら港があるし、海上自衛隊の基地もあるし。

あ、でも自衛隊以外の港湾施設は液状化で使えないか(^^;


次回「あるべき公助の姿」

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