「その時」が来てから、
慌てて組み始める公助の体制はナンセンスです。
「その時」が来るまでに準備しておき、
「その時」が来たら状況に合わせて、
組み直すだけというのが理想ですね。
それより何より、
公助が行わなければならない大仕事というのは、
「自助意識の醸成」でしょう。
自助が防災の7割を占める要素と、
今までも書いてきました。
「事前」防災の意識が薄すぎるのは、
自助は住民がすべきものとして、
行政はほとんど関わらないからなんです。
自助は大切なものなんです、
その目的はこうなんです、
その方法はこうです、
と行政が主体となって、
徹底的な覚悟で自助意識を作り上げていくこと。
それが本当の公助だと考えています。
自助意識が高まれば、
その地域には自然と互助意識も高まります。
「その時」が来ても、その地域の方々は、
整然と対応できるでしょう。
そして、行政の自助に対する意識のなさは、
「行政組織内での自助意識」も低下させることに繋がります。
つまり、「その時」直後には、
行政組織そのものが難民化するわけです。
これでは納税者の方々にはあまりにも申し訳ない。
舞鶴市は「自主防災組織を作りましょう」と言います。
かつてσ(^^が自治会長を勤めた自治会でも、
「書面上」の組織化はしてあります。
現在の自治会長始め、
役員の方が名を連ねておられるはずです。
「その時」が来て、その組織はどのように役割を持つのか?
....わかりません。
住民組織ですから、
住民が主体となって取り組むべきものでしょうけども、
取り組み方がわからない。
そもそも、取り組む必要がわからない。
でも、組織を作れとだけ言われる。
とりあえず名前を書いて書類を出しておこう。
こうなってしまったのは、住民側が悪い?
行政側が悪い?
自助の必要性。
それがしっかりと理解できれば、誰だって勉強しますよ。
だって、ほんの少し工夫するだけで、
ケガしたり死んだりする可能性を少なくできるなら、
こんなにいいことはないわけです。
でも、その勉強をする方法がわからない。
それらを勉強する意味がわからない。
これは、行政が責任を持ってお教えしなければならないでしょう。
「その時」が来る前にも、行政の仕事はあるはずです。
早くそれに気がついてくれないかなぁ....
少なくとも、今の職場ぐらいは(^^;
とりあえず、明日からも事ある毎にσ(^^は吠え続けます。
さて次回からは、
もう一度、自助について考えます。
「自助に備える」
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメント、ありがとうございます。