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2010年6月27日日曜日

ふたつの力が合わさって....

ターンはブレーキではなく、重力に逆らう行為をするので加速度は弱まり、

慣性スピードも落ちていく。


スキーの板は、水平から傾ければ「曲がる」ように作られていますが、

傾けることで曲がろうとしても、

エッジが雪面に食いついていなければなりません。

食いつかなければ、スキー板が元々持っている

「曲がろうとする」仕組みが働きません。


スキーが曲がろうとしてエッジが雪面に食いついた時、

スキーは重力方向の力を受け止め、左右方向への力を加えていきます。

昔、夢うつつの物理の授業で聞いていた記憶では、方向が違うふたつの力は、

ふたつの力を二辺とした平行四辺形の対角線の方向に合成され、

進行方向が決まります....確か(^^;


スキーが曲がろうとして加えられる力の方向は、

曲がっていく方向よりもさらに、重力方向に対して角度が大きくなりますので、

スキー板と雪面の抵抗は当然大きくなります。


その抵抗を少なくさせるための手段のひとつが、

ワックスを塗り込むということはすでに書いています


では、抵抗を少なくするということだけでいいのかというと、

そうでもなくて、滑らせる方向を安定させなければなりません。


先ほども、重力とスキーを「曲げるために加える」力の方向が釣り合って、

スキーの曲がる方向が決まると書きました。

つまり、重力と曲げるための力をぶつけることになるのです。


ターン中の方向はスキーのエッジによって決まりますので、

進行方向はスキーの性能なりにしか進みませんが、

雪面と接触しているのはエッジだけではありません。


滑走面も当然のように雪面と接触しています。

せっかく力が合成され方向付けられたスキー板の進行方向の力が、

滑走面が雪面に与える力の方向と角度が違えば、

曲がりたい方向とは違う方向へ再び、力が合成されてしまうことになります。


次回「何にしても転がり落ちていくのは大変たやすい」

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