かつてF1で走っていたチーム・ロータスのマシン。
とても美しかった記憶がありますが、今回のロータスは、「ハス」のロータスです。
スキーの滑走性を語る上で、絶対に無視できないものに「水」があります。
雪から溶けた水分が膜となり、スキーと雪(氷)との摩擦係数を下げ....
という話をよく聞きます。
いわゆる水潤滑説というものです。
まずは、この水循環説が通用する範囲での事を書いていきます。
「ロータス効果」とも言われているものです。
ハスの葉の表面に転がる水の玉をご覧になったこと方もあるかと思います。
ハスの葉の表面って、絶対に濡れないように出来ているそうですね。
その秘密は、表面構造にあります。
「超撥水」という加工がされた製品が、たくさん流通していますよね。
これは、ハスの葉の構造をヒントに、
水をはじくような性質を持たせた製品なのです。
理想とする超撥水面は、物質によるフラクタル面の再現だといわれていますが、
現在の技術でそれは難しいようです。
それに近い状態にするため、化学物質などでの加工が主流になっています。
フラクタル面が理想とされる原理は、水との接点を限りなく多くすることで、
水の表面張力を利用して、水との接触角を大きく取ることが出来るということです。
接触角が大きくなれば転がりやすい、
つまり水が表面になじまず、はじかれていく、と。
滑走面で水がはじかれていくということは、滑走面に対して抵抗が少なくなり、
スキーはすいーっと滑るようになります。
フラクタル面は、図面上の話で、
物質構造として再現することは不可能といわれているようですが、
化学物質等で加工することによりその性質を近づけているものが、
「撥水」をうたっている製品です。
スキーのワックス、ウェア、レインコート、水着....
こういう時、もう少し物理の勉強をしておけば良かったと、心から後悔してます(^^;
次回「水と氷の違いはかき氷の出来たてと溶けたものほど違いがある」
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