慣性のみで進むビー玉は、方向を変えることが出来ません。
同様に、摩擦抵抗の少ない滑走面は慣性に受ける影響が大きくなります。
ところで、ビー玉をゆっくりと転がすと、
方向が変わることがありますよね。
これは、本当は微妙にガラス板が傾いていたとか、
目に見えない細かい傷があったとか、
ビー玉が真球ではなかったとか、
いろいろな原因があります。
つまり、転がるビー玉は何らかの抵抗が加えられて、
方向が変わる事があるのです。
では、その方向を狙って変えることが出来るとしたら?
ガラスを少しだけ傾けてビー玉を転がします。
転がる先に何か的をおいて、その的に当ててみましょう。
一度で狙い澄まして当てることは難しいでしょうね。
では、何らかの抵抗をつけて、
ビー玉の転がる方向を自由に変えることが出来ればどうでしょう。
あらかじめビー玉の転がる方向を決めることが出来れば....
ガラスに、的に向かった溝を掘ってみましょう。
ビー玉が転がる際の慣性に負けて、
溝からはずれないようなしっかりとした溝を。
そしてビー玉を転がします。すると、なんということでしょう。
転がるビー玉は吸い込まれるように的に向かっていき、見事命中しました。
今度は、ビー玉が大量に転がっている平坦な床の上を、
溝のないガラスの板を滑らせてみましょう。
ガラス板が進む方向は常に一定の方向で、
でも、ガラス板そのものは向きを変えていきます。
今度はガラス板一面に、まっすぐな溝をいっぱい入れてみましょう。
そしてガラス板を転がすと....
先ほどのようにガラス板の向きは変わることなく、
溝に沿った方向へ進んでいきます。
では、そのガラス板を立てかけてみてください。
溝が入れられた面、スキーヤーなら必ず目にしたことのある何かに似ています。
滑走面のストラクチャーに見えませんか?
次回「いろいろとテストしたいけどそれだけでシーズンが終わっちゃう」
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメント、ありがとうございます。