前回までの映像を見ていただいたとおり、力の差がある対戦で、
強い方のチームが徹底的にプレーに集中すればどうなるか、
想像することは簡単です。
現状では、そういう状態になっても仕方のないルールとなっているのです。
本来なら、プレーヤーならば憧れるべき「全国制覇」という言葉、
この言葉は、車いすハンドボールを楽しんでいる子供たちにとって、
そんなに価値のあるものではなくなっている気がしてなりません。
全国大会の参加チーム数は増えたり減ったり。
決勝リーグに勝ち上がるチームのうち、
障害者主体なのはσ(^^たちぐらいです。
これでは、いくらなんでも寂しいものです。
そこで今回は、全国大会ではσ(^^がいつも役員へ伝えている、
ルール改正の要望を綴ってみたいと思います。
その通り改正されれば、どこまでゲームが面白くなるか....
①健常者と軽度障害者の参加を禁止した2部と
参加制限なしの1部の二部制とする。
2部のルールは現在の通りとし、競技性よりも楽しむことを目的とする。
②コートは、1部は健常ハンドボールと同サイズ、ゴールエリアも同じ。
③1部は、保持しているボールへのコンタクト可。
ただしその際、体への強度の接触は反則。
この3点の改正で、ずいぶんとゲームの様相は変わるはずです。
まず、二部制にすることで、「勝つ」ことと「楽しむ」こと、
目的を明確に分けることが出来ます。
また、ゴールエリアが6mになることで、ポストプレーが激減するはずです。
6mの距離で助走なしのシュートには威力がありませんので、
少し慣れたキーパーならセービングできます。
自然と、カットインからのランニングシュートが主体となり、
ゲームに迫力が出てきます。
さらに、保持中のボールへのコンタクトを有効にすることで、
ボールと車いすの操作を同時にしなければなりません。
中盤のゲーム運びの見所が増えます。
たったこれだけのルール改正で、
必ず、車いすハンドボールの見応えはあがるはずですし、
二部制にしたことで、より多くの参加が見込まれることでしょう。
日本車いすハンドボール連盟さん、いかがですか?
このままでは、「全国ルール」が、
ローカルルールのひとつに過ぎないという時が来ますよ?
次回「車いすハンドボールは世界標準になるのか?」
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